てんぷら

(経済関連ニュース)
・1-5月中国生産者物価指数 前年比+7.4%、5月は前年比+8.2%。
・5月中国輸出 前年比+28.1%(前月改定+21.9%)、市場予想+20.0%。貿易黒字は202億?(市場予想213億?)に縮小。
・5月英失業者数 +9千人の819.3千人(前月改定+11.2千人(速報比+4千人))、市場予想+8千人。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+10.9%の557.1、購入指数+12.8%の376.2、借換指数+8.4%の1,622.1。
・米財政赤字 今年度累計で3,200億?

・ドルは対ユーロで下落。ECBメンバーが7月以降の追加利上げの可能性を排除できないとコメントしたことが材料視されたようだ。円も対ドルで上昇。

日本株は反発。大幅な円安の進行で輸出関連株が買い戻された。米国株は大幅下落。インフレ進行で中央銀行が利上げを余儀なくされる可能性が高まってきたことから金融株等を中心に売られた。新興国株はまちまち。インドSensexは上昇したが、ブラジル株等は下落している。
穀物市場サマリー)
・大豆価格はストップ高。トウモロコシ生産地区での豪雨や低温による生育や作付の遅れを受けてトウモロコシ価格が上昇、大豆も連れ高となった。またアルゼンチン農家のストは現在中止されているものの合意に至っていないことから引き続き買い材料視されていること、ドル安の進行も支援材料となった。チャート的には依然、10日移動平均線を維持しつつしっかりの展開。

・トウモロコシ価格は値幅制限一杯まで全限月が上昇し、5日連続の上昇となった。生産地の豪雨や気温低下といった生育上のマイナス材料とドル安の進行が買い材料となった。純粋にファンダメンタルズを強く反映した相場展開となっている。

・小麦価格も大幅に上昇。トウモロコシ・大豆の急騰に連れる形で、10日移動平均線を上回って寄り付いた後略一貫して上昇して引けた。現状10日移動平均線をサポートラインとしてしっかりの展開ではあるが大幅な上昇も見込みにくい環境。


非鉄金属関連ニュース)
・金は反発。ECBの利上げ発言を受けてドルが弱含んだことが材料。一昨日の下げ幅が大きかったこともあり昨日は大幅な買い戻しが進んだ。
 著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませたようだ。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきであろう。このことは宝飾品に用いられるプラチナ等の貴金属でも同様である。しかしながら一次回帰の結果を受けると現在のドル/ユーロの水準でも970?程度までの上昇余地がある。金価格はドル・ユーロの動向である程度説明が可能であるが、今のところ一次回帰分析の結果と比較すると引き続き割安なレベルにあるため、テクニカルな買いが入り易い(金価格=1,314.2×ドル・ユーロ-1,106)。弊社は引き続きドルが中期的な視点で軟調な推移が続くと見ており金価格はドル・ユーロが1.64程度まで低下した場合には1,000?までの上昇があってもおかしくないと考えている。
 銀価格も上昇。材料は金と略同様。ここ数週間下値として意識されている16.5?のサポートを試した後、略一貫して上昇して引けている。

・プラチナ価格も上昇。ECBの利上げ発言を受けたドル安の進行や、南ア労働団体の「電力不足に伴う失業に対する抗議デモ」がらい月初に予定されていること等の需給材料を受けて買い戻しが入り高値で推移した。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し、代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。パラジウムも上昇。

・BHP Billiton(世界第三位のニッケル生産者)はKalgoorlie精錬所(西豪州)を再建のため稼動停止、25KMtの生産減少(予定では2009年6月まで)となる見込み。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油▲4.6MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート+2.3MB、稼働率▲1.1%
ベネズエラ石油相「原油増産の理由がない」
・5月中国原油輸入 16.2百万Mt(前月比+1.96百万Mt、前年比▲1.85百万Mt)に。
・IEA田中事務局長「原油供給途絶が起き易い環境にあるのは間違いない。戦略備蓄の放出はいつでも発動できる。現在は第三次オイルショックだ。」
OPECバドリ事務局長「原油価格の上昇は投機的な取引によるもの。現在いかなる不足も見られず、更なる原油を求める顧客もいない」

(商品市況概況)
「反発」
 昨日のコモディティ市場は総じて反発した。偏にドルが下落したためである。正直思うが、ドルが安くなると買われて、ドルが高くなると売られる、という単純な構図がどこまで続くのであろうか。今のところドルを動かしているのは欧米の当局と高官の発言によるもので、いずれも「いつ利上げをするのか」が材料となっている。またこれもどちらにしても金利引き上げは景気の減速要因となりえるため、将来的には商品価格にとってはマイナスな材料となる。このコストプッシュインフレの状態は最終的には需要の減少によって終焉を迎えるであろうと予想しているが、それはどのタイミングになるのだろうか。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。引き続き方向性の出にくい相場環境の中、ドル安が進行したことから下落後、上昇して引けている。今のところ、100日と200日移動平均線の間でのレンジワークが継続している。基本、株が調整色を強めていることから相関性の高い非鉄金属はベアトレンドとなっている。LME在庫は+725Mt増加、(FSCは2.3日)、(キャンセルワラント率は7.5%)。売買高は6,523枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは全ゾーンパラレルに小幅上昇。C-3(Cash vs 3M Fwd)は144?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。新興国株が軟調に推移する中、LME在庫も増加するなど需給面でもマイナス材料が多く、じりじりと水準を切り下げる動きとなったが、ECBの利上げ発言を受けてドルが弱含んだことから引けに掛けては買い戻しが優勢となった。LME在庫の増加は昨晩に関して地合いがベアであったことから売り材料として意識された。但し明らかに現在の亜鉛価格は生産コストを下回っており、「そろそろ底値」との見方から下値での打診買いがあるのも事実であり、1,900?を下値に比較的しっかりしているとの印象も否めない。LME在庫は+1,825Mt増加、FSCは4.3日(キャンセルワラント率は3.4%)。売買高は4,651枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は327?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。こちらも亜鉛と同じく、10日移動平均線が2,000?の節目を下抜けており、チャート的に売りが入りやすい状況の中、LME在庫の大幅な増加や新興国株の調整といったマイナス材料を受け、力なく水準を切り下げた。ドル安の進行はあったが昨晩は材料視されなかったようだ。この結果、先週jから意識されていた1,900?のラインをとうとう割り込んだ。この先目立ったチャートポイントがなく、強いて上げるなら2007年3月9日の安値1,771?が次のターゲットとなろう。LME在庫は+2,100Mt増加、(FSCは3.1日、キャンセルワラント率は3.2%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,913枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は13?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。エネルギー価格の反発と、ドル安の進行で100日移動平均線〜50日移動平均線のレンジでもみあった結果、前日比プラスで引けている。基本、エネルギーが高止まり、中国からのアウトフローが略なくなっていることから地合いは堅調ではあるのだが、インフレの進行を背景に株が調整色を強めており、上昇しきれていない状態。そういった材料が乏しい中では為替やエネルギーといったコスト要因が価格に大きく影響を与え易い。LME在庫は▲1,225Mt減少、(FSCは9.3日)。(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は4,197枚。イールドカーブは期先が上昇している。C-3は47?コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。一昨日の上げ幅が大きかったことから若干の修正が入った。といっても10日移動平均線を上回って寄り付いた後、上昇したが前日比マイナスであったというのが正しい表現。本日はBHPの鉱山稼動停止の報道を受けて大幅な上昇となっている。ドル安の進行も支援材料となった。結局Pig Ironとの比較感で意識される22,000?はやはり割り込まなかった。LME在庫は+78Mt増加、(FSCは11.0日)、キャンセルワラント率は1.5%。売買高は1,263枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下。C-3は75?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の錫価格は上昇した。というよりはレンジでのもみ合いである。材料は特段あったわけではないが、ドル安の進行が材料視されたようだ。今の所100日移動平均線をサポートラインとして22,000?を心理的な上値にレンジワークとなっている。LME在庫は+25Mt増加、(FSCは0.0日)、キャンセルワラント率は8.24%。売買高は260枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は10?コンタンゴと前日と変わらず。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は大幅反発。中国の輸入の増加や、一昨日の調整時に10日移動平均線を下回らなかったこと、ドル安の進行もあって買い戻しが優勢となった。原油在庫は予想を上回る減少となったが、正直この動きは数週間続いているものであり特段買い材料視されるものでもない。ただし「価格の高騰に伴う在庫圧縮の動きが有事のバッファを少なくさせ、マーケットプライスで買わざるを得ない状況、あるいは価格が上昇したときにビビッドに企業が反応しやすい環境」にあることが相場のアップサイドへのセンシティビティを高めているようである。チャート的には10日移動平均線となる130?近辺がWTIでは意識されることになろう。イールドカーブは期先を中心に大幅に上昇している。直近限月の騰落率はWTIが+3.6%、Brentが+2.9%。
 石油製品も大幅に上昇。RBOBは上昇。統計発表後、というよりはドル安が進行し原油が買い戻されたタイミングから上昇した。結果10日移動平均線のサポートを回復している。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+4.1%。ヒーティングオイルも上昇。統計はベアな内容であったものの、原油の高騰に連れる形で水準を切り上げた。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+3.9%。ガスオイルは小幅高。イールドカーブの形状はパラレルに若干低下。直近限月の騰落率は+1.3%。

(ひとりごと)
カミさんの友人がフランスに引っ越すことになったらしい。
ということもあって、大学の頃の友人4人で送別会をすることになった。
我が家は子供がいるのでみんなが家の近くまで来てくれるとの事。
なので、近くのレストランで軽く昼を食べて、その後我が家で歓談
という計画をしていた。
自宅で歓談するので、当日来る予定の友人3人のうち、2人は好きなお菓子を持ってきてもらうことにして
送別される友人には特段何も用意させないことにしたんだそうだ。
友人3人に送ったメールは以下のような内容であった

レストランを予約しておいたので、Aちゃん、Bちゃんは各々自分が食べたいお菓子を買ってきてください
私(カミさん)も用意します。
Cちゃんは送別だから、手ぶらでお願いします。

ところが数日後、返信のメールを見たカミさんが崩れ落ちていた。
どうしたのか?と聞いたところ以下のようなやり取りがなされていた(ディテールは忘れてしまったが概ね以下のような内容)

「当日私(Aちゃん)はケーキ、Bちゃんは和菓子、カミさんもケーキを持ってきてくれるみたいで楽しみにしています。
Cちゃんのてんぷらも楽しみにしています」
「私(Bちゃん)も、何でCちゃんがてんぷらを作らなければならないのか良く分からないけど、てんぷら、楽しみにしています。」
「私(Cちゃん)も、よく分からないけど、てんぷら頑張って作っていきます」

...いや、「てんぷらでお願いします」じゃなく、「手ぶらでお願いします」だったんですがねぇ。
素直というか、なんというか。 気づけよお前ら。
あ、そういえば本当にてんぷら持ってきたんだろうか?