水泳学校-その2

(商品市況概況)
アメリカに住んでいる人がオリンピックを見るのは、場が開いていないとき。」
 昨日のコモディティ市場は比較的狭いレンジでのもみ合いとなった。原油はBTCパイプラインの修復が長引きそうであることから上昇していたが、ユーロがトリシェ総裁の発言を受けて下落したことから引けに掛けては上げ幅を削る展開となった。非鉄金属はまちまち。比較的テクニカルな取引が多かったと見られるが、ドル高の影響で総じて頭重い推移に。穀物は値ごろ感からの買いが入り、貴金属はドル高を受けて軟調な推移となった。
 ここから数週間はお盆や夏休み、北京オリンピック、といったマーケットが閑散となる材料が多く、場合によっては取引薄い中値を飛ばす動きになる可能性が高いと見ている(特にオリンピックの中継のない、日本時間の夜間。)。ここ数週間、というか数ヶ月間、米国時間に相場が大きく動くことが多いため夜間は要注意である。

(経済関連ニュース)
・英中銀 政策金利のレポ金利を5.0%で据え置き。
・ECB 政策金利の短期買いオペ最低応札金利を4.25%に据え置き。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+7千人の455千人(前週改定448千人)、市場予想425千人。
・ECBトリシェ総裁「ユーロ圏の景気の伸びは今年の後半に減速する」
・6月米中古住宅販売 前月比+5.3%(前月改定▲4.9%(速報比▲0.2%))、市場予想▲1.0%。

・ドルは対ユーロで上昇。ECBトリシェ総裁が下期のユーロ圏の景気減速の見通しを発表したことから。円は対ドルで下落。
日本株は下落。経済産業相の景気後退を事実上認める発言等、先々の景気に不透明感が漂う中、頭重い推移となり大幅に下落。新興国株は上海、インドSensexが上昇。米国株は大幅に下落。AIGの決算が市場予想を下回ったことやウォルマートストアーズの売上減少といった材料を受けて大幅に下落した。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は反発。。生産地の気温上昇と降雨の影響でこの2ヶ月間大幅に調整してきたが、昨晩は週間輸出成約高が増加したことなどから小幅反発した。米環境保護局がバイオ燃料の使用義務付け量の緩和申請を却下したことなども材料になったようだ。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。チャート的にはきりの良い12?でサポートされている。
・トウモロコシ価格も上昇。米環境保護局の規制緩和要請却下の動きや値ごろ感から買いが入った様子。輸出成約高が大幅に増加したことも買い材料となった。結果的に5?が下値として意識されたようだ。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。
・小麦価格は大幅に上昇。トウモロコシ、大豆の反発や需要の増加が指摘された。イールドカーブの形状はパラレルに上昇。

非鉄金属関連ニュース)
・金は下落。夜間のECBトリシェ総裁の「ユーロ圏景気の下期以降の悪化」懸念発言を受けてユーロが弱含んだことが最大の材料。一目均衡表を下抜けしており、チャート的にも下値を追い易い地合い。。
 足許金価格のトレンドは変化している。米国のみならずユーロ圏の景気が鈍化し始めていることに伴うドルの行き過ぎた下落が修正され始めているためだ。同時に地政学的リスクの高まりや、米景気の後退懸念に伴う恒常的にドルの水準が安いこと、株式市場のパフォーマンスの悪化、といった材料を受けて安全資産であり、市場規模のうちの半分近くが投機資金である金は、質への逃避で物色されることから大幅な下落とはなっていない。尚、一次回帰分析の結果では現在の金価格は一次回帰直線を下回る水準にあり、テクニカルな買いが入ってもおかしくない環境にある(金価格=1,151.4×ドル・ユーロ-868.74)。同時に金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませている可能性が高く(WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる)上値を追いきれないのも事実であろう。よって、ドルの行き過ぎた下落が修正される局面に入っていることも考慮し、弊社は金価格の見通しを若干ブルからニュートラルに引き下げることにした。これは今までこのコラムで主張していたように「当面高値で安定推移」との見方と整合するものである。もし金の見通しをベアに転換するには今しばらくドルのトレンドを経済統計とともに見定める必要があろう。
 NY銀も続落。金の下落を受けて大幅な下落となった。

・NYプラチナ価格は小幅下落。南アフリカの1日ストが終了したことや、トリシェ総裁発言を受けたドルの強含みが材料視された。しばらくは10日移動平均線を上値に、1,500?を下値に推移する見込み。
 中期的な見通しについてプラチナは、堅調な推移になると考えていたが、自動車向け需要が一時的にでも減退すると見られることから強気姿勢は維持できないと考えている。世界経済への影響が大きい米景気の悪化観測の高まり、GM、フォードといった自動車産業の景況感悪化に反映される自動車販売の減少に伴う触媒需要の減少観測を受け、このコラムで指摘してきた需要減少のリスク要因の影響が大きくなってきている状況だ。また、ドルが行き過ぎた下落から反転し上昇しつつあることもプラチナ価格の下げ要因となりえる。しかしこれは金同様、ドルの上昇トレンドが持続的なものになるかどうか不透明であるため現時点においてはドルの絶対水準の低さに着目し先々相場に与える影響は今時点ではニュートラルであるとしておきたい。
 価格上昇に対するその他のリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。また地上在庫の多さがこうした不足分を補うと見られることから、結局のところ生産不足分は相殺されニュートラルになる可能性があることも相場の下押し材料となりえよう。しかしながらやはり南アの生産状態が電力価格の上昇やその他のコストの上昇等で不安定であることから、アップサイドのリスクは意識せざるを得ないだろう。しかしそのリスクは依然に比して低下していると考える。
 NYパラジウム価格は下落。金価格の下落が意識された。
 今後パラジウムの価格は横ばい推移すると考えている、価格高騰に伴う需要の減少観測でプラチナの価格が下落、自動車触媒や宝飾品のプラチナの代替品としてのパラジウム需要がこの先頭打ちになる可能性があるためだ。また、非常に多い地上在庫(弊社見積もりではチューリッヒに8百万オンス、ロシアに10百万オンスの地上在庫があると見ている)が、価格の上限を押さえることとなろう。"

・中国のアルミ精錬業者は10%の削減目標を超えて生産量を減少させる見込み。電力価格の上昇で。

(エネルギー関連ニュース)
・BTCパイプラインの再開長期化の見通し。
・米ハリケーンセンター今年の6月〜11月のハリケーンは6つ程度の発生になる見込み。例年は2〜5つ。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。とはいっても、安値拾いの買いで上昇してきたが、夜間のユーロ下落に伴うドル上昇を受けて下落に転じ、ほぼ行って来いで小幅プラスで引けたという感じ。LME在庫が増加していることや北京オリンピック期間中の経済停滞が嫌気された。足許、世界景気の悪化観測が意識されており、供給よりも需要要因で価格が下落するという、経済にとって好ましくない形での下落となっている。但しコンセントレートの供給懸念は根強く、中国の固定資産投資や鉱工業生産の水準の高さを鑑みれば底堅く推移することになろう。LME在庫は+775Mt増加、(FSCは2.9日)、(キャンセルワラント率は7.2%)。売買高は5,322枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に全ゾーンパラレルに上昇している。C-3(Cash vs 3M Fwd)は145?バックとバック幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫が減少したが、夜間のドル高進行を受けた銅の下落、株価の再びの調整といったマイナス材料を受けて力なく水準を切り下げることとなった。亜鉛は需要が強いというわけではないが、大生産国であるはずの中国の輸入が増加傾向を辿っており(亜鉛、鉛はオリンピック期間中は10%の生産量削減)、中国の輸出に関わるリベートが削減されたこと、1,800?のコストラインを割り込むレベルでは生産減少の可能性が根強いことから下値も堅い。LME在庫は▲600Mt減少、FSCは4.9日(キャンセルワラント率は6.9%)。売買高は2,665枚。イールドカーブは期先を中心に全ゾーン低下している。C-3は13?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫が減少したことやキャンセルワラント率の高止まりから買いが入った。中国のオリンピック期間中の生産減少を受けて中国からの精錬鉛のアウトフローは明確に減少し始めており、早晩中国が精錬鉛の輸入国に転じる可能性が高くなってきたことが相場の下支え材料となろう。当面は50日移動平均線〜10日移動平均線のレンジワークになると考える。LME在庫は▲1,500Mt減少、(FSCは3.8日、キャンセルワラント率は9.2%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,395枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は13?バックとバック幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。エネルギー価格がBTCパイプライン事故を材料に上昇したことや、中国のアルミ精錬業者はコスト上昇圧力を受けてオリンピック期間中を超え、年内は生産量を政府目標の10%以上に削減する可能性が高まってきたことが材料視された。しかし10日移動平均線を上回る上昇にはなっておらず、需要の減少観測と相俟って上値は重い。今のところ節目となる2,800?でかつ200日移動平均線を下回るには至っていないが、もしこのレベルを下抜けすると、現在のコストベースと考えられる2,600?程度までの下落はあってもおかしくない地合い。LME在庫は+2,625Mt増加、(FSCは9.8日)。(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は7,056枚。イールドカーブの形状は期近が小幅上昇、期先が小幅低下している。C-3は50?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。米FOMCで米金融当局のインフレ懸念が後退し株価の上昇を受けて相場が反転した一昨日の流れを受けて上昇した。しかしながらドルがユーロで強含んだことや株が再び下落したことから10日移動平均線を上回ってから上げが鈍化した。10日移動平均線が18,000?を下回ると更に下を見ざるを得ないだろう(2006年6月14日につけた17,050?が意識されようか)。ニッケルに関しては引き続き堅調に推移するであろうとの弊社見通しを小職は支持するが少なくとも現時点においてはニッケルに関して明確に相場が反転するような材料が出てきていない。LME在庫は+378Mt増加、(FSCは10.5日)、キャンセルワラント率は4.5%。売買高は1,404枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇し、ブルスティープニング。C-3は101?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は前日比変わらずであった。錫固有の新規材料に乏しい中、ここ数週間の相場下落が大きかったことや心理的節目である20,000?が視野に入る中、比較的狭いレンジでのもみ合いとなった。LME在庫は+80Mt増加、(FSCは5.6日)、キャンセルワラント率は4.97%。売買高は146枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が小幅低下している。C-3は65?バックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は小幅上昇した。BTCパイプラインの爆発の影響で供給が滞ると見られることから買い戻しが優勢となったが、ECBトリシェ総裁発言を受けたユーロ安の影響でNY時間の早朝から弱含み推移し上げ幅を削る展開となった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン小幅上昇し、ブルスティープニング。Brentも同様の相場展開で上昇。イールドカーブは期近が上昇期先が低下している。直近限月の騰落率はWTIは+1.2%、Brentは+0.7%。今後についてはマーケットのセンチメントが「世界景気に対する過剰な悲観論の蔓延」によってベアになっていることから下値を探らざるを得ないだろう。但し弊社が考えるコストイーブンとなる100?を割り込むのは難しいと考える。
 石油製品はまちまち。RBOBも原油上昇を受けてジリ高の展開となったが10日移動平均線が上値として意識され、この水準は上抜けできなかった。イールドカーブは期近を中心に上昇している。直近限月の騰落率は+1.7%。ヒーティングオイルは下落。在庫統計でディスティレート在庫が増加したことからセンチメントが悪化しており、原油の下落に連れ安となった後価格が戻らず前日比マイナスで引けた。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇い。直近限月の騰落率は▲0.1%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.8%。

(ひとりごと)
今日からオリンピックですね。
がんばれニッポン!

さて、昨日の続き。
そもそも何で思春期の微妙なときに、ふんどしを締めて女の子の前をうろうろしなければならないのだろうか。
この一文だけでも確実に変態である。

しかも私が行っていた中学高校は、水泳学校の時に海上にヘンな「水上やぐら」みたいなものを2つ立てて
その間で泳ぐのだ。
皆怖くて、特に女の子は怖がって近寄ってこない。

あの学校、まだこういった物狂ったことをやっているのだろうか...