便座

(商品市況概況)
「景気底割れ回避に自信がもてず」
 昨日のコモディティ価格は軒並み水準を切り下げる動きとなった。週末の雇用統計が市場予想を上回る悪化となり、戦後最悪の水準になったことを受けて、株価が下落し、株の下落に伴う経済活動の鈍化観測が強まった。欧州で利下げの動きが加速する可能性があることがドルを強含ませ、これも商品価格水準を下押しする材料となったようだ。
 しかし、引き続き商品価格は「大きく下がらない」との印象は否めず、新規材料が出るまでは暴落は考えにくい(割安感が出ているのも事実)。当面は経済対策の発表による景気底割れ回避への期待感から上昇し、その後の経済統計を見て「実際は未だ何も変っていないこと」を確認しながら下落する、というさえない展開が続くことになろう。要は誰も「景気底割れ回避に自信がもてていない」状態なのである。

(経済関連ニュース)
・ボストン連銀総裁「住宅金融の回復に向けて、財政金融政策の協調を図る必要がある」
・12月米雇用統計 前月比▲524千人(前月改定▲584千人(速報比▲51千人))、市場予想▲525千人。略市場予想通りだが、2008年通年では第二次大戦後最悪。
・12月米失業率 7.2%(前月改定▲6.8%)、市場予想▲7.0%。
・11月米卸売在庫 前月比▲0.6%(前月改定▲1.2%(速報比▲0.1%))、市場予想▲0.7%。
・11月米卸売売上高 前月比▲7.1%、売上高在庫比率1.25ヶ月。
・11月独小売売上高 前月比+0.7%(前月改定▲2.2%(速報比▲0.6%))、市場予想+0.5%。
イスラエル軍、国連決議を無視して攻撃を続行。
OECD「世界経済は深い景気減速局面に入っている」

・ドルは対ユーロで上昇。欧州域内景気の悪化観測を背景に、下げ余地の有る欧州金利の引き下げ観測が台頭したため。スペインのソブリン格付けがAAAから引き下げられる見通しとなったことも地合いを悪化させた。円は対ドルで大幅上昇。週末の雇用統計の悪化が嫌気された。
日本株は休場。週末の株は下落。米国株は続落。週末の雇用統計の悪化を背景に経済が深刻な後退局面入りしているとの悲観的な見方が広まり、続落となった。但し比較的下げ幅は限られているとの印象を受ける。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に下落。米雇用統計の悪化はあったものの、欧州経済の減速も明確になる中、金利差縮小を見込んだドル高の進行が地合いを悪化させた。景気減速に伴いコモディティ価格が軒並み調整したことも地合いを悪化させた。100日移動平均線が目処か。銀は大幅に下落。雇用統計の悪化を受けた株の調整もあって、100日移動平均線一目均衡表の雲の上限が重なる11ドル近辺をとうとう割り込むに至った。

・NYプラチナもさすがに下落した。株を始めとする金融商品価格が調整する中、ドル高の進行もあって、100日移動平均線を上値に頭重い推移となった。NYパラジウムも下落。

・英CRU「2009年のステンレス鋼生産は前年比▲1.0%、2008年は前年比▲7%。」


(エネルギー関連ニュース)
ガスプロム、 メドベージェフ服最高経営責任者ウクライナ経由の欧州向けガス供給、13日に再開する可能性」
気象庁「東太平洋の赤道沿いの海域でラニーニャ現象が発生している可能性。冬季が長引く可能性」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。米雇用統計の悪化を受けた株価の調整やドル高の進行といったマイナス材料を受けて水準を切り下げた。LME在庫、上海在庫が大幅に増加していることもマイナス材料となったようだ。しかし、10日移動平均線でサポートされて引けており、さらなる下落には材料不足であった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られ、年初からの上昇が短期的に継続するかに関しては疑問符が付く。LME在庫は+5,925Mt増加、(FSCは7.4日)、(キャンセルワラント率は0.9%)。売買高は11,952枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅大きく、ベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。週末の雇用統計の悪化もあって地合いは良くなかった上、ユーロ圏の金利引下げ観測の強まりに伴うドル高の進行や、上海在庫は減少したものの、LME在庫が増加したことが重荷となり、結局前日比マイナスで引けることとなった。但しコスト割れ生産者の生産抑制の動きに対する警戒感もあり、10日移動平均線は辛うじて維持して引けた。結局、10日移動平均線〜100日移動平均線のレンジワークが続いている。LME在庫は+2,800Mt増加、FSCは8.4日(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は3,935枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。冬場のピークシーズンであることから、鉛在庫は増加しているものの比較的堅調な推移が続いているが、さすがに先週末の雇用統計の悪化を受けて地合いが悪く、寄付きから一貫して下落し下値を試す動きとなった。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く、下値も限られている。同時に、基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は+250Mt増加、(FSCは1.9日、キャンセルワラント率は2.9%。)。売買高は1,154枚。イールドカーブは期近を中心に下落し、ベアスティープニングしている。C-3は3ドルコンタンゴとバックからコンタンゴに転じた。
 昨日のアルミ価格は下落した。週末の雇用統計の悪化で地合いは悪かったものの、上海在庫の大幅な減少もあって寄り付きは前日比プラスで寄り付いた。しかし、夜間のドル高進行や株価の続落といったマイナス材料を受けてとうとう、10日移動平均線を下回ってしまった。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考える。LME在庫は+15,650Mt増加、(FSCは22.6日)。(キャンセルワラント率は0.5%)。売買高は8,916枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニング。C-3は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は大幅に下落した。米雇用統計の悪化による株価の調整や、CRUによるステンレス生産の減少見通しといったマイナス材料を受けてコストベースと考えられる11,000ドルを割んだところから下げが加速、一気に50日移動平均線一目均衡表の雲の下限一杯まで水準を切り下げることとなった。LME在庫は+48Mt増加、(FSCは21.6日)、キャンセルワラント率は0.6%。売買高は3,184枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいものの、略パラレルに低下している。C-3は90ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。各国株が経済統計の悪化を受けて続落していることやLME在庫の小幅増加が材料視された。しかし、在庫日数は8日分程度しかなく、インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。また、同時に価格水準の低さが安値拾いの買いを誘発しており下値も堅い。但し、イールドカーブバックワーデーションの状態であることを見るに不況下においても需給が逼迫していることが伺えるが、アジア周りの在庫増加はイールドカーブのフラット化を進行させる可能性があるため、引き続きLME在庫には注目したい。LME在庫は+35Mt増加、(FSCは7.8日)、キャンセルワラント率は5.68%。売買高は97枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は120ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は続落した。米雇用統計の悪化や欧州地区の利下げ実施に伴う、ドルの上昇観測、株価の下落に伴う経済活動の停滞、といったマイナス材料が強く意識されたため。ロシアが欧州向けにガス供給を13日にも再開する可能性が出てきたこともマインドを悪化させた。結果、原油価格は10日移動平均線を割り込み、昨年末の安値である32.40ドルを意識する展開となっている。イールドカーブは期近の下げ幅が極端であり、ベアスティープニングしている。WTIの直近限月の騰落率は▲9.4%。Brentも略同様の相場展開でじりじりと水準を切り下げ、10日移動平均線を割り込んだ。イールドカーブは期近が低下しスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲3.6%。
 石油製品も下落。RBOBは年初からの上昇で10日移動平均線が30日移動平均線を下から上に抜けていることもあって、大幅に売り込まれる感じではなかった。イールドカーブは期先が低下し、ベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲2.6%。ヒーティングオイルも下落。原油の下落に押された。但し米在庫統計でFSCの悪化が確認されていることから下げ幅は限定されている。イールドカーブは期先の下げが大きく、ベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲1.1%。ICEガスオイルは期先が低下。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は±0.0%。

(ひとりごと)
この前、自宅のトイレで。

(あ、若干トイレ内の描写が入るので、読みたくない人はここで読むのを止めて下さい)

用を足そうと便器の蓋を持ち挙げて、座ろうとしたら
便器の蓋が完全に上がりきっておらず
というよりも、勢い良く上げたために反動で蓋が降りてきており
その蓋のふちに座ってしまい
頭をぶつけました...

↑何がおきているか正確にわかる人、いるでしょうか。
さらに解説すると、便器の蓋が便座に対して45度の角度で半開きになっているその蓋のふちにですね
座ってしまったわけですよ。
通常、便座に座る場合には、腰を45度程度の角度で下ろしていくため
45度の角度で半開きになっている便器の蓋とは完全にベクトルが等しくなり
その反作用で、体が45度の角度で反発し
結果的に壁に頭をぶつけたのである

改めて、なぜそのようなことが発生したのかを考えると

(i) そもそも不注意である(座るときは後方も確かめるべきであった)
(ii) 便座は「完全に上がりきっていないと」ゆっくりと降りてくる

の2点が要因として挙げられる。
やっぱり、(i) なんでしょうか...?