煮込みハンバーグ

(商品市況概況)
「小幅上昇」
 昨日のコモディティ価格は小幅上昇した。特段材料はなかったものの、この数日間の下げが大きかったことや、サウジの追加減産の可能性が高まったことを受けて原油が下げ止まったことも買い戻しが入る材料となった。しかし市場参加者は、昨日このコラムでコメントしたとおり、当面は経済対策の発表による景気底割れ回避への期待感から上昇し、その後の経済統計を見て「実際は未だ何も変っていないこと」を確認しながら下落する、というさえない展開が続くことになると考えている。

(経済関連ニュース)
・米シティ、モルガン・スタンレーと証券部門で合弁会社を設立。
・2008年中国貿易黒字 2,954.6億ドル(前年389.8億ドル)。
・11月米貿易収支赤字 404億ドル(前月改定567億ドル(▲5億ドル))、市場予想510億ドル。
バーナンキFRB議長「金融システム安定化のため、強力な措置を行わないと財政政策だけでは永続的な回復を促進する可能性は低い」
・渡辺元行革大臣、自民党を離党。

・ドルは上昇。欧州域内景気の悪化を背景とする追加利下げの可能性が高まっていることが、ユーロを対ドルで弱含ませた。円は対ドルで小幅安。さすがに90円を割り込むと円売りが入るようだ。
日本株は大幅下落。連休明けの火曜日は、前週末に発表された米雇用統計の悪化に伴う米国株の下落を受けて、大幅な下落となった。米国株は続落。生産削減決定が発表されているアルコアや、金融株が売られた。シティは個人証券部門の分離売却が将来キャッシュフローを減少させるとの見方が強まり、売られた。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は続落。金価格と相関性の強いドル/ユーロが強含んだことから、小幅続落となった。引き続き100日移動平均線が下値として意識されている状態。銀も続落。株価の調整とドル高の進行、目先の下値として意識されていた11ドルを下回っていることから下げが加速した。
・NYプラチナも続落。ドル高の進行と、金価格の下落が嫌気された。NYパラジウムも下落。

・年金と収益分配を目的としたペルーの鉱山労働者のストライキ実行有無を判断する労働者側の投票が、1月31日まで延期される。

(エネルギー関連ニュース)
ガスプロム、欧州向けガス供給を再開した数時間後、ウクライナがガスの輸送を阻害していると主張。
サウジアラビア ヌアイミ石油相「2月の原油生産がOPEC合意に基づく生産枠を下回る見通しである」


(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。12月の中国の銅関連製品の輸入が前年比+32%の256.6KMtとなったことが好感された。米雇用統計の悪化に示されるように景気動向は思わしくないが、このコラムでも指摘しているとおり、信用不安の拡大が生産者にも影響を及ぼしており需給が緩和したままの状態が続かない可能性があると受け止められたようだ。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られ、年初からの上昇が短期的に継続するかに関しては疑問符が付く。LME在庫は+5,350Mt増加、(FSCは7.5日)、(キャンセルワラント率は1.1%)。売買高は15,315枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅大きく、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫の大幅増加はあったものの、一目均衡表の雲を下抜けしなかったこともあって、銅の上昇を受けて買いが入った。やはりコスト割れ生産者の生産抑制の動きに対する警戒感もあり、10日移動平均線は辛うじて維持して引けた。結局、10日移動平均線〜100日移動平均線のレンジワークが続いている。LME在庫は+5,975Mt増加、FSCは8.6日(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は4,752枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は26ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫の増加やドル高の進行といったマイナス材料はあったが、中国の銅関連製品輸入が大幅な増加となっていることなどが銅価格を小幅押し上げたため、鉛も同様の展開となった。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く、下値も限られている。同時に、基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は+575Mt増加、(FSCは2.0日、キャンセルワラント率は4.2%。)。売買高は2,212枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3は8ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。非鉄金属の中では特に為替との相関性が高い非鉄金属であることから、ドルがジリ高となっている子を嫌気して売られた。そもそもLME在庫の増加やエネルギー価格の下落、住宅・自動車関連指標の悪化を受けて地合いがよろしくないことも下げの材料となっている。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考える。LME在庫は+10,950Mt増加、(FSCは22.7日)。(キャンセルワラント率は0.4%)。売買高は9,762枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニング。C-3は37ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。株価の下落とドルの上昇といったマイナス材料を受けて一時10,000ドルの心理的サポートをトライする動きとなったが、銅が中国の統計等を材料に上昇したこと等を受けて小幅買い戻しが入った。LME在庫は+156Mt増加、(FSCは21.6日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は1,232枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は88ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は前日比変わらずであった。LME在庫が久しぶりに減少したことや商品全体に買い戻しが入ったことが好感された。やはり在庫日数が8日分程度しかなく、インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。また、同時に価格水準の低さが安値拾いの買いを誘発しており下値も堅い。但し、イールドカーブバックワーデーションの状態であることを見るに不況下においても需給が逼迫していることが伺えるが、アジア周りの在庫増加はイールドカーブのフラット化を進行させる可能性があるため、引き続きLME在庫には注目したい。LME在庫は▲90Mt減少、(FSCは7.7日)、キャンセルワラント率は5.56%。売買高は246枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は90ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は小幅上昇した。OPECが2月に前回総会で合意した生産枠を下回るよう、生産削減を実施する可能性があることを表明したことで、ここ数日間の下げ幅が大きかったこともあって買い戻しが入った。しかしながら昨日もNY株は下落をしており地合いはよろしくない。また、ロシアが欧州向けにガス供給を再開したものの、直ちにウクライナに対して「欧州にガスが輸送されていない」と抗議をしていることもあって、東京時間で原油価格は小幅上昇している。イールドカーブは期近の上げ幅が顕著であり、ブルフラットニングしている。Brentも同様。WTIの直近限月の騰落率は+0.5%。Brentは+4.1%。
 石油製品も上昇。RBOBは個別の新規材料に乏しい中、10日移動平均線が30日、50日移動平均線を下から上に抜けていることもあって、原油価格の小幅上昇もあってチャート的に買いが入り易い地合いであったようだ。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニング。直近限月の騰落率は+5.3%。ヒーティングオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げが大きく、ブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.7%。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+4.5%。

(ひとりごと)
この前テレビの番組を見ていて知ったのだが
どうも今の世の中は、「煮込みハンバーグ」が主流であるらしい。

昔、テレビでやっていた番組では
まず強火で肉の両面を焼き(動かしてはいけません)
その後蓋をして中火で数分
肉の表面を押したときに、太鼓のように反発するぐらいまで焼けたら出来上がり
ないしは、両面を焼き固めた後に、オーブンに
そして焼き上がった肉を皿に取り
残った肉汁に赤ワインとコンソメ、バター、ウスターソース、ケチャップを合わせてソースを作る

とある。
ところが最近は、「生焼け回避」「こげるの回避」の観点から
両面を焼き固めたところから手順が違う
まず、両面を焼き固めたら肉が半分つかるぐらい水を投入
蓋をして蒸し焼きに
投入した水が3分の1ぐらいになったらソース、ケチャップ、バター、水に溶いたコンソメを鍋に投入
ソースを回しかけしながら焼き上げる

という手順が主流らしい。
確かにこのように文章にしてみても明らかなように、手順が少ない。
かつ、煮込んでしまうので焼き損じが殆どなくて済む。

でもこれって不思議ですよね。
少なくとも現在のハンバーグの作り方って
ものの本によれば、帝国ホテルのシェフだった故村上シェフが原型を作ったものらしく
東京オリンピックの頃ぐらいまでさかのぼるらしい

となるとですよ、60年近く、ハンバーグの焼き方が変らなかったのに
この数年で焼き方が劇的に変ったわけだ
何があったのか?

自分の場合を考えると、ハンバーグはおかずの中でも特におかず指数の高い食べ物であり
それがソースで煮込んであるならば、なおさらおかず指数が高まるため
不況で、おかずの品数が減っている昨今、ご飯の摂食を促進するためにこうした調理法が浸透した

ってのはどうでしょうか?
違いますか。そうですか。