鳥肌

(商品市況概況)
「下落」
 昨日のコモディティ価格は軒並み下落。RBSの業況悪化に伴う金融機関の業績悪化懸念が強まったことから株価が下落、オバマ大統領の就任へのご祝儀が剥げ落ちる形で軒並み相場は水準を切り下げる展開となった。

昨晩、世界中から期待されていたオバマ大統領が誕生した。しかし残念なことに今まで高まった期待が剥げ落ちる形で一旦、商品相場は調整し手しまった。しかし就任の様子をテレビで見ていて「やはり米国は真っ先に景気が悪くなるが、真っ先に回復するのもまた米国なのでは」という印象を受けたのは私だけではないだろう。景気悪化で良い話を聞かない日本であるが、こうした民衆の前向きな意識が高まるような政治イベントがあっても良いのではないだろうか。

(経済関連ニュース)
・11月日本鉱工業生産確報 前月比▲8.5%(速報比▲0.4%)。
・ECBトリシェ総裁「ユーロ圏の2009年成長率は予想を大きく下回るだろう」
・1月独ZEW景況感指数 ▲31(前月▲45.2)、市場予想▲43.1。
・12月英消費者物価指数 前年比+3.1%(前月改定+4.1%)、市場予想+2.6%。
オバマ大統領誕生。
・英政府、RBSの政府保有株式比率を引き上げ。

・ドルは対ユーロで上昇。RBSへの政府支援の発表とオバマ大統領就任を期待したドル買いで。円も対ドルで下落している。
日本株は下落。英RBSの巨額損失や、オバマ政権へのご祝儀相場が剥げ落ちる形で下落している。米国株は下落。米オバマ大統領の就任により現政権への期待感からのご祝儀が剥げ落ちた形。英RBSの決算悪化に伴う金融不安の再燃もあって、総じて相場は弱かった。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に上昇。RBSの公的管理の強まりに伴い、再び金融不安が再燃し有事の金買いが起きた模様。この上昇により金は再び200日移動平均線を回復するに至った。銀は小幅下落。金は有事で買われたものの、工業品としての色彩が強い銀は株価の下落を受けて軟調な推移となった。

・NYプラチナも下落。銀と同じく工業品としての色彩が強く、株の軟調推移はマイナス材料となった。パラジウムも小幅下落。

Rio Tinto Alcan アルミの生産を6%減産、1,100人の労働者を解雇に。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計市場予想 原油+1.5MB、ガソリン+2.3MB、ディスティレート▲1.0MB、稼働率▲0.5%。
ガスプロムウクライナ経由でのガス供給を再開。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫の急激な増加とRBSの業績悪化といったマイナス材料を受けて下落した。オバマ大統領就任で、就任前から高まっていた経済対策への期待が一旦剥げ落ちる形で株が下落したことも地合いを悪化させたようだ。但し10日移動平均線ではサポートされて引けている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られ、年初からの上昇が短期的に継続するかに関しては疑問符が付く。LME在庫は+15,425Mt増加、(FSCは8.2日)、(キャンセルワラント率は1.7%)。売買高は9,501枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は31ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫の急増と、株価の下落、ドル高進行といったマイナス材料を受けて下落した。但し生産者の生産抑制の動きに対する警戒感もあり、1,000ドルの心理的サポートラインは割り込まずに引けている。LME在庫は+1,950Mt増加、FSCは8.8日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は3,889枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は20ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の欧州での大幅増加、株安、ドル高の進行といったマイナス材料を受けて下値を探る動きとなったが、基本冬場のピークシーズンということもあって下げ幅は限定された。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く、下値も限られている。同時に、基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は+4,175Mt増加、(FSCは2.1日、キャンセルワラント率は3.1%。)。売買高は1,933枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は4ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫の急増、株の下落、ドル高の進行、原油の下落(WTIの直近限月のみ上昇)を受けてマイナスサイドに沈んだ。一時1,400ドルを下回ったが、結局このきりの良い水準は維持して引けている。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考える。LME在庫は+15,325Mt増加、(FSCは23.8日)。(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は12,681枚。イールドカーブは期先の下げが大きく、ベアフラットニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。基本、株の下落やドル高の進行といったマイナス材料を受けて下値を探る動きであったが、価格の下落に伴う生産者の業況悪化に伴う生産停止や需要減少を見越した生産の調整といった供給サイドのマイナス面がクローズアップされており、堅調な推移となっている。足許、10,000ドルの心理的サポートが意識されている状態。LME在庫は+96Mt増加、(FSCは21.7日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は982枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は38ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。週末の予想通り、ファンダメンタルズに大きな変化がない中か戻しが入ると見ていたがその通りとなった。NY時間にはいってからの上げ幅が顕著であった。在庫日数は引き続き8日程度で、インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示している。しかし、アジア周りの在庫が増加を続けており引き続きLME在庫には注目したい。LME在庫は+105Mt増加、(FSCは8.2日)、キャンセルワラント率は5.95%。売買高は146枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は65ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は期近のみ上昇した。このコラムで指摘したとおり、WTIイールドカーブ形状は統計的にもありえない形状になっていたことから、漸くゆがみが修正される形で期近のみ上昇することとなった。期先に関しては下落している。但し、引き続き異常なカーブのコンタンゴ状態は継続しており、昨日1日のみでこの常置阿賀解消したとは思っていない。直近限月の騰落率は+5.4%。Brentは下落。RBSの決算悪化やオバマ大統領の就任に伴う目先の材料出尽くしから手仕舞い売りも入ったものと見られる。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲2.1%。
 石油製品は下落。RBOBも原油相場の下落もあって総じて下値を探る展開であったが、目先50日移動平均線でサポートされており、比較的堅調な推移が続いている。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲2.2%。ヒーティングオイルは大幅に下落。先週半ばの統計で米在庫が大幅に増加したことが引き続き嫌気された。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲7.6%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+2.1%。

(ひとりごと)
個人的に、銀紙が苦手である。
銀紙、というと曖昧であるが、要はアルミホイル
あ、この仕事してるので、仕事的にはアルミホイル、大好きなんですが
個人的に苦手なのですよ

そう。

ケーキの下に引いてあるアルミホイルが。
理由は知らないんですけどね
フォークでケーキを切って
その切った先がアルミホイルにこすれると
そのフォークを舐めると
とんでもなく鳥肌が立つんですよね...
あれって、何なのだろうか?
大人になると食べ方が上手になるのか
下でフォークを舐めずに食べることができるようになるので
もう、銀紙が敷かれていても鳥肌は立たないのだが
ちょっと考えただけでも鳥肌が...
あれってどういう仕組みなんだろうか?
アルミと鉄がこすれたり、アルミをかんだりすると電気が流れるから
という説明を聞いたことがあるが
ということは、感電すると鳥肌がたつの!?