にほんご

(商品市況概況)
「軒並み買い戻しで上昇」
 昨日のコモディティ価格は軒並み上昇した。経済指標の大幅悪化に象徴される世界経済の失速懸念を背景に需要が減少するとの見方から大幅な調整が起きていたが、在庫の調整がQ408でそれなりに進捗したと見られることや、米景気対策の詳細が徐々に明らかになる中、「行き過ぎた悲観論」が後退し、割安感の強いコモディティは買い戻しで上昇することとなった。
 そもそも昨年中ごろからの下落率は余りに大きく、生産者に大幅な生産調整を余儀なくさせており、その生産調整が終了すれば「不況下における需給均衡価格」が見出されることになり、再び商品価格は上昇することになると考えている。但しそもそも景気が後退局面入りしている可能性は高いため、その価格はこの2〜3年に見たような著しい高値ではないと予想される。

(経済関連ニュース)
・Q408英GDP速報 前期比▲1.5%(前期改定▲0.6%)、市場予想▲1.2%。
・中国正月始まる。
朝青龍白鵬を優勝決定戦で下し優勝。
麻生内閣支持率20%を切る。
石川遼、マスターズ出場へ。

・ユーロは対ドルで下落。欧州経済指標の悪化とポンド下落といった域内のマイナス材料を受けて水準を切り下げる展開。金利差縮小の可能性は高く短期的にユーロはドルに対して弱含みやすくなっている。円は対ドルで上昇。米株の下落や景気の悪化が端的に円を選好させた模様。
日本株は大幅に下落。ソニーの赤字転落や為替の円高傾向を受けて水準を切り下げた。米国株はまちまち。ダウは下落し、NSDAQ、SP500は堅調。オバマ大統領就任後の演説で具体的な案が示されていないことに対する失望売りで下落していたが、徐々に景気対策の詳細が明らかになりつつあり買い安心感が広がった模様。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に上昇。日米欧景気の悪化といったマイナス材料を受けて安全資産である金への選好度合いが高まったため。また、チャート的にも200日移動平均線を10日移動平均線が下から上に抜けるゴールデンクロスとなっており、今後買いがさらに強まる可能性は高い。銀も大幅に上昇。チャート的にも買いが入り易い環境下であるが、金価格が急騰したことでさらに買い安心感が広がった。
・NYプラチナ価格も小幅上昇。金価格の上昇に連れる形となった。結果10日移動平均線を回復するに至っている。パラジウムも小幅上昇。
・Vale 2009年の設備投資計画を40%拡大する方針を明らかに。需要回復を見込み、鉄鉱石・石炭・ニッケル等を増産。
・12月日本伸銅品生産速報 前年比▲30.4%の57.8KMt(日本伸銅協会)。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。中国のGDPが大幅な減速となったことを受けて売りが入って下落していたが、NY時間後場にNY株が反発したことなどを切っ掛けとして買い戻しが優勢となり50日移動平均線レジスタンスをトライする動きとなった。但しLME在庫や上海在庫は増加が続いており、どちらかといえば値ごろ感から買いが入ったものと見ている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られ、しばらくは冴えない展開が続くこととなろう。LME在庫は+2,175Mt増加、(FSCは8.5日)、(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は11,749枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は大幅に上昇した。LME在庫は大幅な増加が続いており、足許の短期的な需給は極めてルーズであるが、価格大幅下落に伴う生産者の生産調整圧力の高まりから現在のレベルでは値ごろ感もあり、総じて商品全体に買い戻しが入る中、亜鉛も買い戻された。引き続き、生産者の生産抑制の動きに対する警戒感があるため、1,000ドルの心理的サポートラインは割り込まずに堅調な推移が続くことになると見ている。LME在庫は+8,775Mt増加、FSCは9.5日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は5,142枚。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルフラットング。C-3は12ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。他の非鉄金属同様、在庫が増加し短期的な需給は緩みがちであるが、昨日に関しては値ごろ感から幅広くコモディティが物色される流れとなり、鉛も買いが入った。景気が悪化したものの、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要は旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く、下値も限られている。同時に、基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は+525Mt増加、(FSCは2.1日、キャンセルワラント率は2.8%。)。売買高は1,349枚。イールドカーブは期近の上げ幅大きくブルフラットニングしている。C-3は3ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の増加に歯止めが掛からない上、NY時間にかけてジリ安の展開となったが、NY時間後場原油価格がOPECの減産実施に伴う供給減少懸念等を受けて買い戻しが入り、商品全体に買い戻しが入る中下げ幅を削る展開となった。今後は金融クライシスが一旦回避されたものの、実態経済の悪化に焦点があたるため引き続き低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考える。LME在庫は+16,625Mt増加、(FSCは25.1日)。(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は11,625枚。イールドカーブは期近を中心に小幅上昇している。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫は増加し、株も不冴えでありニッケルを積極的に物色する材料はないものの、そもそも50パーセンタイルベースコストを下回ったことが殆どなく、生産者の生産調整も本格化してきたことから割安感もあり買いが入ったものと見られる。足許、10,000ドルの心理的サポートが意識されている状態。LME在庫は+528Mt増加、(FSCは22.1日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は1,549枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。C-3は44ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は大幅に上昇した。LME在庫の増加によって足許の需給緩和観測が広がり、欧州から米州時間にかけては軟調な推移となったが、NY時間に原油価格が割安感から物色されたことを受けて堅調な推移となり、長らく上回ることができなかった50日移動平均線レジスタンスラインをあっさり上抜けすることとなった。インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示している。しかし、アジア周りの在庫が増加を続けており引き続きLME在庫には注目したい。LME在庫は+425Mt増加、(FSCは8.7日)、キャンセルワラント率は5.14%。売買高は742枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は85ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 週末のNY原油は上昇した。取引序盤は前日引けレベルでのもみ合いとなり、30日移動平均線のサポートをトライする動きとなったが、OPECの減産効果が徐々に現れるとの期待感やそもそもの期近価格の安さから買い戻しが優勢となった。この結果、とうとう50日移動平均線レジスタンスを上抜けすることとなった。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+5.7%。Brentも期近を中心に上昇し、とうとう50日移動平均線を上抜けすることとなった。イールドカーブWTI同様、期近が上昇しブルフラットニング。直近限月の騰落率は+5.8%。引き続きBrent/WTIのネガティブスプレッドは継続している。
 石油製品も上昇。RBOBは欧州時間からNY時間にかけてジリ下がりの展開であったが、NY時間後場に入ってから原油価格が上昇したことを切っ掛けに買いが入り前日の下げ分を略取り戻す大幅な上昇となった。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+5.0%。ヒーティングオイルも上昇。週半ばの在庫統計がベアな内容であったことから下値を探る動きが続いていたが、週末に関してはOPEC減産観測等を材料にした買い戻しを受けて原油が上昇したため、ヒーティングオイルにも買い戻しが入った。。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+6.6%。ICEガスオイルは下落。イールドカーブはまちまちな動きとなっている。直近限月の騰落率は▲1.0%。

(ひとりごと)
朝青龍、優勝しましたね。
いろいろ批判はありますが、彼が1人横綱だった間頑張って日本の相撲を引っ張ってきたのは事実であり
素直に褒めてあげたいな、と思います。
白鵬も頑張って、来場所以降も盛り上げてもらわないと。

さて。

週末、何にも見る番組がなくて
なんとなくNHKのコメディ番組を見ていたら結構面白いのがあった

「興奮の『興』の字は、ビル街に進んでいく道路に見える」

...確かに。
少し文字を大きくしてみてみると

そのように見える。
こういうの、結構ありますよね。

ひらがなの

ぷ。

って、ボーリングしてる人みたいに見えるし。

見方を変えれば、内容も変る。
景気が悪いのも、見方によれば新しい物が生まれるチャンス。なのだ。多分。