人事部長

(商品市況概況)
「総じて下落」
 昨日のコモディティ価格は総じて低下した。注目の米GDPが市場予想よりは悪くなかったものの、数値自体が良くない内容であったことから需要減少観測が醸成され、水準を切り下げる動きとなった。しかしながら各国の経済対策の影響や生産者の生産調整といった相場にとってのプラス材料も目立ち始める中、限界コストを大きく下回る低い水準で価格が推移するとも考えにくく、下値ではそれなりにしっかりと買いが入る事となった。
 その一方で、金等の貴金属にはETF等を通じて堅調に資金が流入しているようであり、完全にドル/ユーロとの相関性が崩壊するに至っている。殆ど全ての国の経済見通しに悲観的になっている投資家の、安全資産への志向が強まっていることを裏付ける結果である。
 先行きの、「景気底割れを回避できる可能性が高まってきた」ものの、「今すぐ需要が回復して再び2年前の状態に戻るか」といわれると、それには時間がかかるといえ、現時点において相場が昨年見たような水準に急騰することは難しいと予想されるが、クライシスが回避された後、「割安と考える水準」ないしは「コストベース」まで価格が上昇すると考えることは自然であり、原油で60ドル前後、アルミで1,700ドル前後までの上昇があってもおかしくないと考えている。その一方で生産調整が十分進んでいない銅等は一旦下値を探る動きになると考えている。

(経済関連ニュース)
・1月ユーロ圏消費者物価指数速報 前年比+1.1%(前月改定+1.6%)、市場予想+1.4%。1999年以来の低い水準に。12月失業率8.0%(前月改定7.9%)。
・Q408米実質GDP速報 前期比年率▲3.8%(前期改定▲0.5%)、市場予想▲5.5%。市場予想よりは良い数値であったが、2期連続のマイナスは1991年以来。
・Q408米雇用コスト指数 前期比+0.5%(前期改定+0.7%)、市場予想+0.7%。1999年以降で最低の伸び。
・Q408米賃金・給与伸び率+0.5%(前期+0.7%)。
・1月シカゴ購買部協会指数 33.3(前月35.1)、市場予想34.9。1982年以来の低い水準。
・1月米消費者マインド指数確定 61.2(速報比▲0.7)、市場予想61.9。前月の60.1から改善。
麻生首相、アジアに対し1兆7,000億円のODAを実施する用意があるとコメントする予定。

・ユーロは対ドルで続落。夜間に発表された米GDPが予想よりは悪くなかったものの米経済の悪化を示すものであったため、米景気の悪化がさらに欧州圏の景気悪化が助長する見方が強まり、金利下げ余地の大きいユーロは対ドルで売られやすくなったと考えられる。円は対ドルで下落。米景気の悪化の影響を一番受け易い通貨であることもあって、逆に円が売られたようだ。
日本株は大幅に下落し、8,000円を割り込む。日米経済統計の悪化が悪材料となった。米国株は下落。夜間に発表された米GDPの悪化や、P&G等の大手企業の決算悪化が嫌気された。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は上昇。1月20日ごろからの降雨によって干ばつの状態が回避され、アルゼンチンの乾燥気候が改善、播種が略終了したものの100日移動平均線のサポートラインを割り込まなかったこともあて堅調な推移となった。イールドカーブはパラレルに上昇。
・トウモロコシ価格は目立った新規材料がない中、極めて狭いレンジで推移した結果前日比マイナスで引けた。イールドカーブの形状は略変わらず。
・小麦価格も下落。輸出統計の悪化や、生産地の降雨等が嫌気された。結果100日移動平均線のサポートを割り込むに至った。イールドカーブの形状は若干期先の下げ幅が大きい。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に上昇。各経済統計の悪化を受けて金の相対的な魅力が増し、資金流入が継続している。現状200日移動平均線を下値に高値での推移が続いている。銀価格も上昇。金価格の急騰を受けて欧州時間以降、非常に堅調な推移となった。

・NYプラチナ価格は上昇。金価格の上昇に連れ高となった。足許プラチナ価格はユーロ・ドルとの一次回帰線上にあり、比較的落ち着いた推移となっている。パラジウムも小幅上昇。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫の増加とドル高の進行で水準を切り下げる動きとなり、NY時間に発表された米GDPの悪化を確認し、下値を試したが30日移動平均線を下回るレベルでは安値拾いの買い意欲も旺盛であり、引けにかけては下げ幅を削る動きとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはないものの、足許の急速な在庫調整圧力を受けてLME在庫が激増、短期的な需給がルーズになってきていることや中国政府や米国の経済対策が実体経済に影響を及ぼし始めるのは春先以降になると見られることから、しばらくは冴えない展開が続くこととなろう。LME在庫は+13,850Mt増加、(FSCは9.8日)、(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は7,324枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。終始じり安の展開であったが、LME在庫が激増していること(主に米国)や、ドル高の進行、夜間のに発表された米GDPの悪化が嫌気された。生産者の生産抑制の動きに対する警戒感がある一方で、足許の需要の急速な減少に伴うアップサイドへの警戒感は根強く、比較的狭いレンジでの推移が続いている。LME在庫は+21,125Mt増加、FSCは11.0日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は3,168枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の増加、米GDPの悪化、ドル高進行といったマイナス材料が重なり、NY時間後場に急落、10日移動平均線を割り込む展開となった。しかし、電気自動車、電気オートバイ、電気自転車向けのバッテリー需要はシーズン中でもあって旺盛であり、他の非鉄に比べて実際ファンダメンタルズは相対的に強く大幅な下落にはなっていない。その一方で基本的に景気が回復したわけではないため上値は限られると考えておいたほうが良い。LME在庫は+225Mt増加、(FSCは2.2日、キャンセルワラント率は2.0%。)。売買高は1,530枚。イールドカーブは期先が下落し、ベアフラットニングしている。C-3は5ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫の激増、ドル高の進行で下値を探る動きとなったが、NY時間の米GDPの悪化を受けてされに下値を探る展開となったが、大幅なコスト割れ水準になっていることから下げ幅も限定され、1,300ドルを下値に比較的小幅な値動きとなった。現状、1,300ドルと10日移動平均線となる1,375ドルの極めて狭いレンジでの推移が続いている。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準で冴えない相場展開になると見る。ただし、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落していることからこれ以上の下落には追加の材料(大企業の破綻等)が必要であると考えており、企業の在庫整理も進捗していると予想されることからそろそろ底入れするのではなかろうか。LME在庫は+12,050Mt増加、(FSCは26.1日)。(キャンセルワラント率は0.7%)。売買高は9,891枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。ドル高の進行や株安、夜間の米GDP悪化がマイナス材料となった。しかしながらニッケルは他の非鉄金属に比べると生産者サイドの調整が進捗しており、11,000ドルのサポートラインを維持して引けている。LME在庫は▲18Mt減少、(FSCは23.0日)、キャンセルワラント率は0.5%。売買高は1,129枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は53ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は小幅下落した。ドル高、株安、米GDP悪化といったマイナス材料があったものの、LMEのキャンセルワラント率が上昇するなどのプラス材料もあり、下げ幅は極めて限定されることとなった。インドネシアや中国の生産輸出が増加しているものの需給がルーズになっている感じもない。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示しているが、アジア周りの在庫が増加を続けており以前程の力強さは感じられない。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは8.9日)、キャンセルワラント率は7.99%。売買高は155枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は40ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は期近のみ上昇し、期先は低下した。夜間に発表の米GDPを控えて小動きであったが、発表されたGDPが市場予想を下回る悪化に留まったことから買いが入り上昇したのだが、一目均衡表と50日移動平均線が重なる43.70を上抜けできなかったことや「そもそも統計の内容が悪い」事から引けにかけては上げ幅を削る動きとなった。また先々の需要減少観測もあり、期先は売られている。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下、ツイストする形でフラットニングしている。直近限月の騰落率は+0.6%。Brentも上昇。相場展開は略同じで、米GDPを受けて上昇、その後下落し上げ幅を削る展開であった。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下し、ツイストする形でフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.0%。Brent/WTIのネガティブスプレッドは継続しており、昨晩はまた拡大した。
 石油製品は上昇。RBOBは夜間のGDPの発表直後から上昇した。週半ばに発表された米統計ではガソリン在庫はFSCベースで非常に高い水準にまで増加しており、そう簡単に水準が切り上がる、という展開にはなり難いのだがやはり値ごろ感からの買いが入り易いようである。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.7%。ヒーティングオイルは30日移動平均線を下値に堅調な推移となり、50日移動平均線で頭を抑えられて小幅高となった。先週の在庫統計でもFSCベースでの在庫の積み上がりが確認されており、ファンダメンタルズは強くはない。イールドカーブは期近と期先が上昇し、イールドの湾曲が凹む形となっている。直近限月の騰落率は+1.7%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しツイストする形でフラットニングが継続している。直近限月の騰落率は+1.4%。

(ひとりごと)
この前とあるお客さんと

「どういうタイミングで結婚に踏み切るのか」

ということについて話をした。
海外だと、同棲してみてフィーリングが合えば結婚、
というのがどうも一般的らしい。
それに対して日本は、結婚に至るまでに同棲してフィーリングが合うかどうかを確かめて結婚、
という選択肢をとる人は殆どいないようだ。
確かに私の友人で同棲していた人がそのまま結婚した、という話は殆ど聞いたことがない。

なぜだろう?

仮に一緒に住んでいたとしても「プロポーズする切っ掛け」がないと、結局意味がない、ということなのだと思う。
まして一緒に住んでいると、「いきなり結婚してくれ」と言い出すのは相当気恥ずかしいというか、なんと言うか。
まあ、できないですよね。

と、考えると日本人は一体どういうときに結婚を申し込むんだろうか。
私は、自分の例にも照らして考えてみた。
その結果、1つの結論に達した。プロポーズを促しているのは


人事部長


なんですね。多分。
そう。話をしてると、多くの会社員の方々は「転勤によって遠隔地に異動する際」にプロポースしてるんですよね
どんなに長く付き合っていた人でも、パートナーが遠くにいってしまう、というのはやはり大きな決断を促す良い切っ掛けとなるわけなのです。


なので


人事部長やその担当役員が社員の異動の決裁をした日から数週間の間に
いたるところでプロポーズが行われ、カップルができていく、と想像される。
ちなみに私も、海外転勤が切っ掛けで、付き合ってから2週間もたっていないのにプロポーズに追い込まれてます。

株主総会の後には大きな総会異動があったりしますから
そういったときに町に出かけると、プロポーズしてる現場を目の当たりにできるかも知れないですよ。