ホットドッグ

(商品市況概況)
「経済対策期待」
 昨日のコモディティ価格は軒並み上昇した。各国経済対策の進捗、特に米国の経済対策、金融安定化策が具体的な内容を伴って発表される中、安値に放置、さらに言えばコスト割れレベルまで低下していたコモディティ全般に買い戻しが入った。その一方で安全資産として物色されていた貴金属は売られることとなった。但し基本は実体経済の悪化の影響もあって消費量自体は未だ回復しておらず、経済対策の効果が具体的に顕現化するのにはしばらく時間を要すると見られることから、足許からの急回復は難しいものと考えている。だが、「行き過ぎた低価格は経済にとってマイナス」であることからある意味この価格上昇はポジティブに捉えて良いかも知れない。
 それよりも為替の円安が日本にとっては打撃となろう。海外の需要が回復していれば円安はプラスに働くと考えられるが、海外需要も低迷している中むしろ円高になってくれた方が、調達コストを安定させるためプラスであると考えられる。しかし、米国の経済対策の進捗に比べると日本の経済対策は殆どといっていいほど進捗しておらず、足許積極的に円を買う動きは見られないと考える。

(経済関連ニュース)
・2月独失業者数 前月比+4万人の331万人、市場予想+6万人。失業率7.9%(前月改定7.8%)。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+36千人の667千人(前週改定631千人(速報比+4千人))、市場予想625千人。
・1月米製造業耐久財受注 前月比▲5.2%(前月改定▲4.6%(速報比▲2.0%))、市場予想▲2.5%。
・1月米新築住宅販売 前月比▲10%の30.9万戸(前月改定34.4万戸(速報比+1.3万戸))、市場予想32.4万戸。
・1月日本鉱工業生産 前月比▲10.0%、市場予想▲10.0%。予想通りであるが、1953年以降最悪の数値。
・1月日本コアCPI 前年比±0.0%(前月改定+0.2%)、市場予想▲0.1%。東京都区 前年比+0.6%(前月改定+0.5%)、市場予想+0.3%。

・ドルは対ユーロで小幅下落。米経済統計の悪化が嫌気された。ドルは対円では大幅に上昇。米金融危機対策と経済対策がオバマ大統領就任からわずか1ヶ月で詳細が明らかになりつつある中、全く進捗しない日本国内の景気対策への対応の遅さを嫌気してドルが買われることとなった。
日本株は下落。新規材料がなく、米株安を受けて売りが入ったが価格水準自体が著しく低く、下げ余地が限定されたようだ。米国株は下落。中古住宅販売の悪化等を受けて調整した。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に続落。各国の経済対策の発表、特に米国の金融危機対策、経済対策の詳細が明らかになりつつある中、安全資産としての金への投資妙味が薄れたことが要因。もし現状の為替水準で安全資産への逃避がストップすれば、金は700ドル近辺まで下落してもおかしくないが、200日移動平均線(860ドル)が意識されることになると考える。但し景気回復はまだ始まっていないことから金物色の流れに大きな変化はないものと見る。銀は暴落。各国経済対策期待で安全資産としての貴金属需要が旺盛であったが、金が下落したこともあって銀も連れ安となり、200日移動平均線のサポートラインを割り込んでしまったことから下げが加速することとなった。

・NYプラチナ価格は小幅下落。金価格の下落と、商品全体への買い戻しの綱引きとなった。パラジウムも小幅安。

(エネルギー関連ニュース)
・特になし。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は大幅に上昇した。各国経済対策(特に米国)を受けて買い安心感が広がった。中国政府の備蓄実施観測も買いを誘っている。この結果銅は100日移動平均線レジスタンスを目指して上昇、一目均衡表の雲を上抜けできずに引けた。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、中国政府や米国の経済対策の「効果期待」が強まっていることからチャート的には100日移動平均線となる3,650ドルを見てもおかしくない環境になっている。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、頭重い推移になると考えている。LME在庫は▲2,925Mt減少、(FSCは10.9日)、(キャンセルワラント率は6.7%)。売買高は12,194枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅の上昇等を受けて上値を探る展開となったが、50日移動平均線が意識され、頭重く推移した。チャート的には各種移動平均線が全て現在の亜鉛価格を上回っており、アップサイドに行きにくい展開となっている。LME在庫は+9,075Mt増加、FSCは11.6日(キャンセルワラント率は8.3%)。売買高は3,028枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は上昇した。各国経済対策の進捗を受けて買い戻しが優勢となった。但し米自動車会社の業績悪化懸念に伴う需要減少観測は引き続き根強く、大幅な上昇とはならなかった。LME在庫は+825Mt増加、(FSCは2.5日、キャンセルワラント率は4.5%。)。売買高は1,265枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は11ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。各国経済対策の進捗、原油価格の上昇等を受けて、安値拾いの買いが入った。そもそも繰り返しコメントしている通り、コスト割れ水準での取引が続いていることから、金融市場が安定すれば買い戻しが入ってもおかしくない環境。この結果、再び10日移動平均線を回復し、30日移動平均線で頭を抑えられて引けた。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるものの、コストベースで見た場合、限界レベル(1,750ドル程度)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくく、企業の在庫整理も進捗していると予想されることからそろそろ底入れすると考えている。期先は引き続き高い水準での推移が続いている。LME在庫は+18,275Mt増加、(FSCは29.8日)。(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は6,953枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は下落した。一昨日の価格上昇で10日移動平均線を回復したため、銅やアルミなどの非鉄金属価格が上昇する中、一旦10日移動平均線を固める動きとなった。ニッケル価格はそもそも限界コスト近辺まで水準が低下しており(弊社は2009年のニッケルの限界生産コスト水準を7,289〜9,729ドルと想定)、この水準が下値として意識されよう。LME在庫は+354Mt増加、(FSCは26.8日)、キャンセルワラント率は1.4%。売買高は834枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は75ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。各国経済対策(特に米国)の進捗を受けて、非鉄金属全体に買い戻しが入る流れを受けて錫も上昇した。但しLME在庫の増加やドル高の進行といったマイナス材料もあって上値は限られた。イールドカーブバックワーデーションの状態が続いていることが、需給が逼迫していることを示している。LME在庫は+20Mt増加、(FSCは8.6日)、キャンセルワラント率は7.57%。売買高は216枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は200ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は上昇した。50日移動平均線レジスタンスラインを上抜けしたことからチャート的にも上値を追い易い環境下、今週半ばに発表された米統計で石油製品需要が回復したことが好感されて続伸となった。特にクッシング在庫の減少によってWTIはフロントマンスの上げ圧力が強かった。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニング。直近限月の騰落率は+5.7%。Brentも上昇。寄り付き50日移動平均線を上回ったことから、上昇した。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+4.6%。Brent/WTIのネガティブスプレッドは大幅に縮小している。
 石油製品も上昇。RBOBは暴騰。週半ばの在庫統計で需要が回復していること、在庫が減少していることが好感され上昇。100日移動平均線の中期的なレジスタンスラインをとうとう上抜けするに至った。期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+9.3%。ヒーティングオイルも上昇。10日移動平均線を上回って寄り付いた後、50日移動平均線レジスタンスを試す動きとなった。但しガソリンと異なり、ディスティレート需要が再び前年比マイナスに転じていることやFSCベース在庫の高さを受けて上値も重い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+4.2%。ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+5.5%。

(ひとりごと)
この前とあるコーヒーショップに行って
ホットドッグを食べてみた
そしたら何かいつもと感じが違って、美味しいんですよね

皆さんも知っている学生の頃から使っているチェーンの店で
何も大きな変化はないはずなのだが
何故かホットドッグが美味しいのだ
何処が違うのだろうか?

よくよく考えてみて、はたと気が付いた
いつもこの店のホットドッグを食べるときは、口を目一杯開いて食べる
その際に口の端が、ピッと切れてしまい血が出ちゃうことがあるのだが
今回、口の端が切れなかったんですよね
と、言うよりも「口が切れるほど大きく口を開ける必要がない」ことに気づいたのだ

つまり、というか多分
パンの大きさが若干小さくなってると思うんですよね

そう。別に美味しくなったわけではなく
「無理に口を大きく開けずに済むことによる、パンとソーセージの口の中での無理のない一体感」
が増したものと思われる。

恐らく出だしは小麦粉の価格が上がってパンの値段が上がったので
一回り小さくしよう、と言う話になったのだろう。
でもその結果、味は格段に良くなったわけだ。

まさに転んでもただでは起きぬ日本人。
たいしたもんだ。