長い歴史の終わり

(商品市況概況)
「小さなインフレ」
 昨日のコモディティ価格は大幅に上昇した。FOMCにおける金融の大幅な緩和の影響を受けてドル安が加速、ドル資産の目減りに伴い殆どのコモディティが物色され上昇することとなった。株の上昇に伴って金は騰勢を弱めていたが、さすがにこの大幅なドル下落を受けると上昇せざるを得ない。
 今回のFOMCでの量的緩和は教科書どおりであれば株高・債券高・ドル安・ドル資産高(コモディティ高)をもたらすことになるわけだが、この2日間、一応教科書どおりの相場展開となった。
 今後はデフレへの突入を回避するための人工的なインフレ政策が相場にどのような影響を与えるかを見極めたいが、今のところは素直にドル下落に伴う商品買いが続くことになると考えている。"

(経済関連ニュース)
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲12千人の646千人(前週改定658千人(速報比+4千人))、市場予想655千人。
・3月フィラデルフィア連銀景況指数 ▲35(前月改定▲41.3)、市場予想▲39。
・2月米景気先行指標総合指数 前月比▲0.4%(前月改定+0.1%(速報比▲0.3%))、市場予想▲0.6%。
WBC日本、韓国に勝利。

・ドルは対ユーロで続落。FOMCでの大幅金融緩和決定の影響でドルが売られた。ドルは対円でも大幅に下落。長期金利差の大幅な縮小が嫌気された。
日本株は小幅安。為替が米金融緩和の影響で円高に進行したことから輸出関連株が売られた。米国株は下落。大幅な金融緩和に伴い長期金利が低下したため、長短スプレッドが取りにくくなり金融機関にとってはマイナスの影響もあることから量的緩和の効果に対する思惑が交錯したため。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は大幅に上昇。FOMC量的緩和を受けてドル安が大幅に進行、インフレの加速への期待感から一昨日の流れを受けて金が再び物色されることとなった。今までは安全資産としての金物色、という感じであったが今回はどちらかというと通貨の要因の方が大きい。直近の金価格とドル/ユーロの一次回帰分析では金価格は右方向にシフトしている。もし株が下落し、金に手仕舞い売りが入っても800ドル程度までしか下落しないことになる。安全資産としての金ニーズは減少したとはいえ、しばらくはその需要が大幅に落ち込むことがないと見られることから、今回のドル安を受けて再び金価格は1,000ドルラインをトライする可能性が高まってきた。銀価格は爆騰し、200日移動平均線をあっさりと上抜けた。上昇率は13%に上る。買い材料はドル安の進行と株の堅調推移。但しCOMEX銀は商い高を伴っての上昇とはなっていない。

・NYプラチナ価格も暴騰。30日移動平均線のサポートが堅いことを確認後、米量的緩和を材料にしたインフレ懸念の高まりからプラチナも積極的に物色され、2月に2回ほどトライした1,100ドルのシーリングを商いを伴いながら上抜けた。ドル安の進行を受けて当面堅調な推移が続くことになろう。パラジウムも大幅に上昇。出来高は殆どない。

(エネルギー関連ニュース)
OPEC バスコンセロス議長「ドル相場下落はまだ5月の総会の議題には上っていない」

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は大幅上昇した。LME在庫の減少に加え、一昨日の米金融量的緩和に伴うドル安の進行、各国株の上昇の影響を受けて大幅に上昇し、4,000ドルの心理的シーリングを試す展開となった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることから堅調な推移が続くと見られる。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、現時点での大幅な上昇は想定していない。LME在庫は▲1,700Mt減少、(FSCは9.9日)、(キャンセルワラント率は4.6%)。売買高は13,754枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに大幅に上昇している。。C-3(Cash vs 3M Fwd)は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。LME在庫の減少と、一昨日のFOMCでの大幅量的緩和の影響で株高・ドル安となったことが材料視された。特に、亜鉛はコスト割れ水準で取引されていたことから、上昇時の上げ幅が大きくなる傾向にある。コスト割れの状態が続く中生産調整が進捗し、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて、需給が改善しつつある。チャート的には各種移動平均線を上抜け、上値としては1月12日の高値1,322ドルが次のシーリングとして意識されることになりそうだ。LME在庫は▲1,725Mt減少、FSCは11.0日(キャンセルワラント率は6.1%)。売買高は5,083枚。イールドカーブは期近が大幅に上昇しブルフラットニング。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫が減少したものの、3月に入ってからの上昇幅が大きいことから売り圧力も強く、高値でもみ合った結果前日比マイナスで引けることとなった。LME在庫は▲250Mt減少、(FSCは2.6日、キャンセルワラント率は4.6%。)。売買高は1,878枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は9ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の増加が続いているものの、FOMCでの量的緩和決定を受けて急速にドル安が進行しており、株も堅調に推移、原油価格も大幅に上昇したことからコスト割れ水準での取引が続いていたアルミも、50日移動平均線を上回って寄り付いたこともあって大幅な上昇となった。昨年夏のビッグ3問題を景気にアルミ価格は下落をしているが、それ以降一度も上回ることがなかった50日移動平均線を上回ったことの意味は大きい。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるものの、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくいこと、今回のFOMCで相場の雰囲気がドラマチックに転換したことから、一旦底を打ったと見ている。LME在庫は+8,200Mt増加、(FSCは32.1日)。(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は16,297枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は36ドルコンタンゴと前日と変わらず。
 昨日のニッケル価格は上昇した。一昨日のFOMCでの量的緩和の影響でドル安が急速に進行したことが材料である。しかしながら10,000ドルの心理的節目は強く意識されている上、LME在庫が大幅に増加していることからもみ合いの結果小幅高、とうい展開であった。弊社はニッケル価格の限界コストを7,289〜9,729ドルと予想しており、この価格水準がニッケル価格の下値として意識されると考えている。LME在庫は+480Mt増加、(FSCは27.9日)、キャンセルワラント率は1.5%。売買高は1,052枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、緩やかにブルフラットニングしている。C-3は83ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の錫価格は上昇した。一昨日のFOMCでの量的緩和に伴うドル安の進行を材料に一時、10日移動平均線まで水準を切り上げたが、マレーシアでの在庫増加が継続していることから引けに掛けては売られた。10,000ドルの心理的サポートは維持している。LME在庫は+70Mt増加、(FSCは10.2日)、キャンセルワラント率は7.87%。売買高は829枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は193ドルバックとバック幅を拡大した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は大幅に上昇し、とうとう50ドルを回復するに至った。FOMCでの量的緩和に伴い急速にドル安が進行したことが材料。加えて長期金利の低下等を材料として株が堅調な推移となっていることもセンチメントを好転させた。足許、ドル安の進行に伴うドル建資産の価値目減りの影響で、OPECが更なる減産を行うのでは?との見方が強まりつつある(尚、OPEC議長はこれを否定)。引けに掛けては株が低下したこともあって上げ渋ったが引けで50ドルを回復したのは実に昨年の11月以来。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+6.3%。Brentも上昇。材料はWTIと同様で、やはり50ドルを上抜けた。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニング。直近限月の騰落率は+5.6%。WTI/Brentのポジティブスプレッドは小幅拡大。
 石油製品も上昇。RBOBは上昇。水曜日に発表された米統計でガソリン在庫がFSCベースで非常に低い水準にあることからファンダメンタルズも比較的良好である上、ドル安の進行で原油が上昇したことが相場を押し上げた。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+4.7%。ヒーティングオイルも上昇。長らく上抜けできなかった50日移動平均線を上回ったところから上げが加速した。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+6.4%。ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは期先の上げ幅大きく、ブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+5.7%。

(ひとりごと)
WBC,なんだかキューバと韓国としか試合しているのを見てないんですが...
このままだったらわざわざアメリカでやらなくても、キューバアメリカをアジアに呼んだ方がいいんじゃないですかね
日本人的には。


さて。


ビッグコミックオリジナルを読んでいたら
どうも、「あぶさん」が今年で引退することになったらしい
62歳でやっと現役引退、ということみたいだ
実際、ホークスではあぶさんの背番号90は、準永久欠番になってるらしい

まぁ。

漫画の話なので、すごい、という話ではないのかも知れないが
一般の会社員の定年の歳近くまで、野球選手現役、という設定で話を続けられた、というのはすごいことだ
しかも、30年もホークスだけの内容で
こうなると、今期一杯で連載が終るのかも知れないが、どういった終り方になるのだろうか。

漫画の最終回、というと

かつて学生の頃に「ドラえもん」の最終回の話が噂になったことを思い出す
あれって、一体誰が考えたんでしょうかね

あ、知らない人のために簡単に説明すると
のび太が事故で体が動かなくなり
ドラえもんとの生活はすべてのび太の夢だった

というもの。
相当悲しい話だが、なんとなくそういうのもありか、と思える。
結局上記の噂は原作者である藤子不二雄に否定されるので、全くの都市伝説であるのだが

「長く続いたもの」を皆が納得する形で終らせる、というのは非常に難しいものである
そこには当事者である本人しか分からない葛藤やドラマがあるわけで
それを第三者が勝手に想像するから、また、面白いのだと思う。

あぶさん、引退しても連載続くんでしょうか?