(商品市況概況)
「経済統計好転」
昨日のコモディティ価格は下落後上昇し、結果的に小幅安となった。前日までの流れを受けて殆どの商品が下値余地を探る動きを見せたが、夜間の米経済統計の住宅関連指標の改善、機械受注の改善が好感され株価が上昇、センチメントの好転を受けて非鉄金属やエネルギーにも買い戻しが入った。また、ガイトナー発言を受けてドル安が進行したことも支援材料となったようだ。
基本、景気が回復しているわけではないので本格的な上昇局面が早いタイミングで訪れるとは思えないものの、少なくとも悪化一辺倒であった経済統計に好転の兆しが見え始めており、商品相場自体のセンチメントも好転する可能性が高いと考えている。「程よい価格上昇」は経済活動にプラスの効果をもたらすため、行き過ぎた価格下落の修正の動きが徐々に顕現化すると期待している。
(経済関連ニュース)
・3月独Ifo景況感 82.1(前月改定82.6)、市場予想82.2。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+32%の1,159.4、借換指数 前週比+42%の6,363.2、購入指数 前週比+4.2%の267.8。
・2月米製造業耐久財受注 前月比+3.4%(前月改定▲7.3%(速報比▲2.1%))、市場予想▲2.5%。
・2月米新築住宅販売 前月比+4.7%の33.7万戸(前月改定32.2万戸(速報比+1.3万戸))、市場予想30万戸。
・ガイトナー財務長官、IMFによるSDR拡大に先入観を持たずに対応する、と発言。その後否定。
・ドルは対ユーロで下落。ガイトナー財務長官がSDR拡大に言及したことを受けて、基軸通貨としてのドルの地位放棄か?との憶測を呼び、ドルが売られた。その後、ドルを機軸通貨として維持するという前言撤回発言を受けて落ち着きを取り戻すが、2営業日連続の大幅な下落となった。ドルは対円でも同様の理由で下落している。
・日本株は小幅安。前日の株価下落を受けて若干調整売りに押された。3月の決算期末、ということもあって動きは鈍い。大幅に上昇。米政府による不良債権買取案発表を受けて株が上昇したことから金融株を中心に買われた。米株は上昇。米経済統計の好転を受けて。
(非鉄金属関連ニュース)
・NY金は上昇。ガイトナー発言を受けてドルが弱含んだことから。チャート的には50日移動平均線でサポートされ、堅調な推移が続いている。米政府の積極的な財政・金融政策の影響で安全資産としての金ニーズは減少する可能性は高いものの、景気回復や金融システム不安が完全に払拭されたわけではないことから、当面堅調な推移が続くことになると考える。銀価格は上昇。ドル安や米経済統計の好転に素直に反応した形大幅に下落。
・NYプラチナ価格は小幅上昇。ドル安の進行、米経済統計の好転、株価の上昇を受けて。パラジウムも続伸。
・SPDR金保有高 1,124.99Mt。
(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+3.3MB(市場予想+1.1MB)、ガソリン▲1.1MB(▲0.5MB)、ディスティレート▲1.6MB(▲0.5MB)、稼働率▲0.1%(±0.0%)。
・イラク シャリスタニ石油相「2009年の原油想定価格は50ドルである」
(非鉄金属)
昨日の銅価格は下落した。LME在庫の減少はあったものの、前日の大幅下落の流れを受けて下値余地を探る動きとなったが、夜間に発表された米経済統計が好転していることや、ガイトナー発言を受けてドル安が進行したことから引けに掛けて買い戻しが入り、下げ幅を削った。今のところ10日移動平均線にサポートされながら底堅く推移している。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しておりしばらくは堅調な推移が続こう。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、一本調子の上昇にはならないと考える。LME在庫は▲1,750Mt減少、(FSCは10.1日)、(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は8,339枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は41ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の亜鉛価格は上昇した。前日の流れを受けて小幅安で推移していたが、夜間の経済統計の好転やガイトナー発言を受けたドル安を受けて反転上昇した。亜鉛はそもそもコスト割れ水準で取引されていたことから、上昇時の上げ幅が大きくなる傾向にある。コスト割れの状態が続く中生産調整が進捗し、加えて中国政府による市中余剰在庫の買い上げの動きを受けて、需給が改善しつつある。チャート的には各種移動平均線を上抜け、上値としては1月12日の高値1,322ドルが次のシーリングとして意識されることになりそうだ。LME在庫は▲300Mt減少、FSCは11.1日(キャンセルワラント率は3.9%)。売買高は3,831枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は30ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の鉛価格は上昇した。前日の下落で10日移動平均線のサポートラインを割り込んでいたが、米経済統計の好転やガイトナー発言を受けて10日移動平均線のレジスタンスをトライ。結局この水準を上抜けずに引けた。冬場の終了に伴いバッテリー向け需要が一旦落ち着くタイミングであることもあって、一旦50日移動平均線近辺(1,200ドル)まで調整する可能性があると考えている。LME在庫は+1,050Mt増加、(FSCは2.6日、キャンセルワラント率は5.4%。)。売買高は1,458枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は14ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日のアルミ価格は小幅上昇した。LME在庫が再び減少したことや、ガイトナー発言によるドル安進行、米経済統計の好転、特に住宅関連統計の好転が好感された。しかし、エネルギー価格が在庫統計を受けて下落したことから上げ幅は削られ、比較的小動きであった。今後は実態経済の悪化を受けて低い水準での推移が続くと考えられるものの、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を大きく下回って価格が下落している状態が長く続くとは考えにくいこと、今回のFOMCや米政府によるバッドバンク構想が実現する可能性が高まってきたことで相場の雰囲気がドラマチックに転換したことから、一旦底を打ったと見ている。LME在庫は▲3,000Mt減少、(FSCは32.1日)。(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は10,979枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きく、ブルスティープニングしている。C-3は39ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫の大幅な増加と前日の流れを受けて下値を探る動きとなったが、夜間の米経済統計の好転と、ガイトナー発言によるドル安進行を受けて引けに掛けては買い戻される動きとなった。ニッケルの限界生産コスト(弊社はニッケル価格の限界コストを7,289〜9,729ドルと予想している)に近づくレベルでは買いも入りやすく、下値は限定されている。LME在庫は+1,476Mt増加、(FSCは28.5日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は1,042枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3は93ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の錫価格は下落した。LME在庫の減少もあって小高く推移したが、10日移動平均線と10,000ドルの節目をレンジとする極めて小幅なレンジ取引となった。LME在庫は▲25Mt減少、(FSCは10.3日)、キャンセルワラント率は5.87%。売買高は183枚。イールドカーブは期近の下げ幅大きく、ベアフラットニングしている。C-3は215ドルバックとバック幅を縮小した。
(エネルギー)
昨日のNY原油は下落した。夜間に発表された米経済統計が好転したことを受けて大幅に上昇したものの、米在庫統計での原油在庫の増加と、株が利益確定売りなどで引けに掛けて水準を切り下げたことが売り材料視され、結局前日比マイナスで引けることとなった。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.3%。Brentも下落。イールドカーブは期近を中心に低下し、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲3.5%。WTI/Brentはポジティブスプレッドは小幅拡大。
石油製品も下落。RBOBも経済統計の好転を材料に原油価格が上昇したため、連れ高となった。その後の在庫統計で原油価格が下落したことからRBOBも下値を探ったが、市場予想比で在庫が減少していることやFSCベースの在庫水準の低さの影響から、下げ渋り10日移動平均線でサポートされながら総じて堅調な推移となった。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲0.5%。ヒーティングオイルも下落。材料は同じであるが、FSCの水準が過去5年の上限レンジを大幅に上回る状態であり、ファンダメンタルズは良好ではないことから下げ率はRBOBを上回った。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲2.4%。ICEガスオイルも低下。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲0.5%。
(ひとりごと)
しかし、ウクライナのティモシェンコ首相って
尋常じゃなく、可愛くないですか?
48歳らしいですが
日本でも尋常じゃなく可愛い市議会議員が取り沙汰されてましたが
こっちは一国の首相ですからね
まあ、どうでもいいんですけどね
さて。
この前テレビを見ていたら
何の番組だったか忘れたけど
怪我か何かで困っている人のために
子供が一生懸命貯めたお金を
ブタの貯金箱をかなづちで叩いて壊し
少し寂しそうな顔をするシーンを見てしまった
ダメなんですよね。こういうの。
どうもこういう話って感情移入してしまって
その子が、10円、20円と一生懸命お金を貯めた数年間の映像が
豚の貯金箱を割るシーンを見ただけで頭に洪水のように流れ込んできて
ああ、あのブタの貯金箱は、生まれて初めてお母さんに買ってもらったものなんだなとか
お手伝いしたりして、もらった100円が入っているんだなとか...
「お前おかしいんじゃないか」と思うかも知れないが
息が苦しくなるんですよね
あ、いかん。涙まで出てきた。
もう雑感書いてられないんですけど
ということもあって、基本、ちょっとでも悲しい映画
女性が好きそうなヒューマン物の映画
って、絶対見れないんですよね
皆、悲しい映画ってフツーに観られますか?