冷凍パン

(商品市況概況)
「ジョーカー」
 昨日の商品価格は軒並み下落した。先週末に米銀のストレステストの結果や雇用統計が発表されたことから、目先の予定されていた売買材料が一巡、そういった中でGMが将来の破産法申請の可能性に関して言及したことが、市場心理を悪化させ株価の下落と相俟って商品価格を下押しすることとなった。前回のクライスラーのChapter11申請では、一部ファンドが債権放棄(ないしは債務の株式化)を了承しなかったことが引き金となった。市場の噂ではこれらのファンドはクライスラー向けの債権保全のためにCDSを購入しており、こちらからの回収金額が大きかったために債権放棄を了承しなかった、とも言われているのだがGMについては規模とそのマイナスの波及効果の大きさから、同様の選択は取りにくいだろう。と、市場が考えていたにも関わらずここにきて破産法の申請の可能性をGMのCEOが言及したことで一気に手仕舞い売りが起きたわけである。また、中国の4月の新規融資が3月から大幅に減少していることも商品の最大需要国である中国の需要減少懸念を想起させ、売りに拍車がかかることとなった。拍車がかかった、といっても比較的商品市場の反応は冷静で、大幅な下落にはなっていない。むしろ経済対策の効果が持続する中でのリストラの進捗、投資家のマインド改善に伴う相場の上昇の可能性を意識した値動きをしているとの印象だ。経済対策の効果等で一時的にでも景気が下支えされているタイミングでいろいろなリストラや資本調達、不良債権処理が進めば、景気の底打ちは今年の年後半ということになると予想される。しかしながら昨晩のGMの報道にもあるように「予期せぬ自体」が発生する可能性は否定できない。
 以前の「イランによるホルムズ海峡閉鎖のリスク」と同様に、「GMが破産法を申請する可能性」といったジョーカーが場に切られる可能性がゼロではないことは忘れてはならない。

(経済関連ニュース)
・4月中国CPI 前年比▲1.5%(前月改定▲1.2%)、市場予想▲1.4%。4月PPI 前年比▲6.6%。
・4月中国新規融資 6,000億元(3月改定8,900億元)。
GM ヘンダーソンCEO「破産法申請の可能性、以前よりも高まった」
小沢民主党党首、辞任。

・ドルは対ユーロで上昇。米GMの破綻の可能性が高まったとして株が下落、安全資産としてのドルの需要が高まった(というよりも、昨年のドルクライシスの時のようにドル需給が逼迫するのではとの見方)。円はドルで上昇。株の大幅下落が影響。
日本株は続伸。週末の米株大幅上昇を受けて買いが優勢となった。米国株は大幅に下落。景気底割れ回避、景気回復期待を先取りする形で大幅に上昇していたが、週末の雇用統計発表で目先の材料出尽くし感から一旦売られることとなった。また、GMが破産法の適用の可能性が高まってきたとコメントしたことも材料となった。

非鉄金属関連ニュース)
・NY金は小幅下落。ドルが上昇したことに伴うドル建資産売却の動きと、株の下落に伴う安全資産志向の強まりの綱引きの結果、前日比マイナスとなった。金価格の上昇が継続するか否かは今後株価動向にかかっているが、総じて足許の株価は堅調に推移している。過剰な質への逃避への動きが終了した後に、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。銀価格も小幅安。金下落と株下落を受けて下値余地を探った。

・NYプラチナ価格は大幅に下落。先週からトライしていた30日移動平均線を上抜けできなかったところに、GMの破産法申請の可能性報道が流れたことでプラチナ需要が減少するのではとの見方が強まり、手仕舞い売りに押されたようだ。ドル・ユーロとの関係で見ればプラチナは略理論値どおりで取引されており、株の下落や自動車向け需要の減少観測等も比較的正しく織り込んでプライシングされていると見られ、チャート的にも一目均衡表の雲の上限でサポートされており、更なる下落には材料不足か。パラジウムは小幅下落。プラチナ価格の下落に押される形でパラジウムも調整した。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は下落した。週末の米銀ストレステストや雇用統計で目先の予定されていた売買材料が巡する中、GMが破産法申請の可能性が高まったとコメントしたことや、中国の新規融資が過去最高となった前月を大きく下回ったことから手仕舞い売りに押された。結果、10日移動平均線まで水準を切り下げて引けている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、上値は限定されよう。目先は200日移動平均線を挟む攻防になると考える。この水準が維持できれば5,000ドルが視野に入ることになると考える。但し繰り返しになるが、現時点において5,000ドルを更に上回るほどの強い材料は存在しない。LME在庫は▲3,825Mt減少、(FSCは81.7日)、(キャンセルワラント率は18.3%)。売買高は8,093枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きく、ベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同じく中国の融資減少や、GMの破綻懸念報道等が地合いを悪化させた。そもそも先週までの上げピッチが早かったことに対する警戒感も強く、一旦下値を固める動きとなっている。結果的に200日移動平均線が下値として強く意識され始めているが当面は1,400ドルを大きく下回る材料は見当たらない状況。需給はイールドカーブが示すようにタイトではないのだが、生産調整の進捗の効果もあって価格の行き過ぎた下落が修正される形で上昇していると言える。LME在庫は▲1,475Mt減少、FSCは10.9日(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は4,088枚。イールドカーブは期近の下げ幅大きくベアスティープニングしている。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の鉛価格は下落した。GMの破綻の可能性が高まってきたとの報道を受け、自動車向け需要の減少観測が強まり、手仕舞い売りに押された。但しLME在庫の減少といった買い材料もあり、200日移動平均線は維持して引けている。中国の貿易統計を見るに、国内の環境基準に配慮して輸入が増加しており、鉛価格の下支え要因となっている。しばらくは200日移動平均線を維持できるか否かがポイントとなろう。尚、大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方は変更していない。LME在庫は▲225Mt減少、(FSCは3.2日、キャンセルワラント率は1.0%。)。売買高は1,195枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は10ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のアルミ価格は下落した。週末のストレステストや雇用統計で「予定されていた売買材料」が一巡、そういった中でGMが破産法適用に関してコメントしたことが地合いを悪化させた。またドル高の進行もマイナス材料となった。1,600ドルが心理的な上値となっている。今後はFOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も最悪期を脱した可能性を示唆する内容のものが多く、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。また、コストベースとして一般に意識されている1,750ドルまでの価格修正があってもおかしくない状況。LME在庫は+4,950Mt増加、(FSCは38.0日)。(キャンセルワラント率は1.2%)。売買高は6,387枚。イールドカーブは期近が大きく下げているが、略パラレルに低下している。C-3は38ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日のニッケル価格は下落した。他の非鉄金属と同様、株の下落やGM報道を受けた地合いの悪化を受けてニッケルも下落したが、LME在庫の大幅減少が継続しており、200日移動平均線でサポートされて引けた。足許、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えており、金融市場の安定化とともに下値は切り上がってきている。但し、主要用途であるステンレス需要の回復には未だ時間がかかると見られ、上値も限定されるだろう。LME在庫は▲732Mt減少、(FSCは30.1日)、キャンセルワラント率は4.1%。売買高は1,455枚。イールドカーブは期近と期先の下げ幅が大きく、イールドカーブは大きく上に凸化している。C-3は78ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。
 昨日の錫価格は下落した。株価の下落やドル高進行といったマイナス材料を受けて一旦下値を探る動きとなり、200日移動平均線でサポートされて引けた。基本、バックのカーブ形状が示すように需給は非鉄金属の中で唯一タイトであり、しばらく高止まりが予想される。LME在庫は+100Mt増加、(FSCは12.3日)、P596は0.9%。売買高は155枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は190ドルバックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。週末の雇用統計の発表で目先の売買材料が一巡する中、GMが破産法申請の可能性が高まったとコメントしたことなどを受けた株の下落の影響で下値を探ったが、下げ幅が限定されたため、引けにかけて買い戻しが入り小幅安で引けた。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇し、ツイストする形でスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲0.2%。Brentも下落。目先の材料出尽くしと株の調整がマイナス材料となり、下値余地を探る動きとなった、しかしWTIと同様、比較的下値は堅い。イールドカーブは期近の下げ幅大きく、ベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.2%。WTI/Brentはポジティブスプレッドが拡大。
 石油製品も下落。RBOBも株の大幅調整を受けて大幅に下落してオープンしたが、原油が引けにかけて買い戻される動きを受けて買い戻しが入り、200日移動平均線を回復して引けた。但し、在庫統計でも確認できているように、輸送需要が新型インフルエンザの影響もあって減少し始めており、上値は重いと見る。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.5%。ヒーティングオイルも下落。NY時間にかけて下値を探る動きであったが、原油価格の反発もあって引けにかけては買い戻しが入り下げ幅を削った。但し米在庫統計では在庫の積みあがりと需要の減少が確認されており、上昇余地に関しては懐疑的。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.2%。ICEガスオイルは小幅下落。イールドカーブは期近のみ下落、期先は上昇している。直近限月の騰落率は▲0.3%。

(ひとりごと)
最近お邪魔したレストランやホテルなどで出されるパン。
結構美味しいんですよね。
同じレストランでも、以前に比べて美味しくなったように思うケースが増えてきた。

で、聞いてみたところどうも

「冷凍パンの種」

を海外から輸入し、多少加工して
店で焼いているのだそうだ。

知らなかった。
パンの種って、冷凍で買ってくるんだ。
確かにお店でパンを焼いてるところも多いようだが
余っても困るし
足りなくなっても困るし
よく知らないけど、冷凍した方が日本人好みのモチモチした食感になるらしいし。
調べてみたら、楽天でも売っている。
冷凍食品って、侮れない。


以前、野菜の価格が高騰したときに我が家は冷凍野菜に手を出したのだが
冷凍にしても味が変らないし、結構悪くないじゃないと思ったのを思い出した。
景気が悪くて皆悩んでいるが
日本の冷凍技術を以ってすれば
いろいろなものを冷凍にして輸出したら、結構いいビジネスになるんじゃないだろうか?
日本のちょっと鮮度の落ちた高級野菜とか


と、冷凍パンのサイトを見ていたら
なんとなくカミさんの冷たい視線が。
そう。以前彼女はパン教室に通っていたのですよ。


...済みません。
家では絶対使いませんので...