(商品市況概況)
「まちまち」
昨日の商品価格はまちまち。注目の米銀ストレステストの結果は、事前のリークどおりの内容であり、市場はこれをポジティブに捉え、株価を中心に上昇、商品価格も株価上昇に伴うセンチメントの好転で上昇することとなった。夜間には米雇用統計も発表されたが、絶対数字は良くないものの「悪化に歯止めが掛かる兆候が見られること」や市場予想ほど悪くないことから市場はこれを好感、株の上昇を受けてエネルギーは上昇した。しかしながら中国の政府による買い上げ需要と株価の上昇を先取りする形で上昇してきた非鉄金属は「目先の買い材料一巡」ということもあって一旦売られることとなった。この数ヶ月の極端な買いによって中国国内の需給は徐々に緩和してきていると見られるため、非鉄金属価格の下値は切り上がってきているものの、上値余地は徐々に限られることになろう。今後は具体的に経済統計が好転するタイミングがいつか、ということが市場の課題になると見ている。
経済対策の効果等で一時的にでも景気が下支えされているタイミングでいろいろなリストラや資本調達、不良債権処理を進める必要があるが、それが無事、各国当局の思惑通り進めば景気の底打ちは今年の年後半、ということになると予想される。そうなった場合、商品価格は上昇することになろう。「どんどん悪くなるのだ」と悲観的に見すぎるのも良くないが、決して楽観できる状態ではないことは念頭においておいたほうが良いだろう。
(経済関連ニュース)
・ガイトナー米財務長官、FRBバーナンキ議長「大半の銀行は増資が可能。政府の支援の必要はない」
・4月米雇用統計 非農業部門雇用者数 前月比▲539千人(前月改定699千人(速報比▲36千人))、市場予想▲600千人。失業率8.9%。
・3月米卸売在庫 前月比▲1.6%(前月改定▲1.7%(速報比▲0.2%))、市場予想▲1.0%。在庫率 1.32ヶ月(前月1.31ヶ月)。
・ドルは対ユーロで続落。注目の米雇用統計が市場予想ほど悪い内容ではなかったことから、安全資産として物色されていたドルが売られた(毎度このロジックは納得行かないんですが、多くの市場参加者の反応がそのようになっていますので...)。円は対ドルでは上昇している。
・日本株は続伸。米銀ストレステストの結果が早朝発表され、市場予想の範囲内に収まったことが交換された。但しトヨタ自動車の決算が悪化する、との見方が広まり自動車関連株は冴えなかった。米国株は大幅に上昇。米銀ストレステストの結果が市場の予想の範囲内に収まっていることや、夜間の雇用統計が市場予想ほど悪くなかったことが好感された。
(非鉄金属関連ニュース)
・NY金は小幅下落。ECBの利下げ実施や、米雇用統計が好調であったことからユーロが対ドルで上昇する中(←通常の為替レートの動き方とは異なる点には注意。通常、金利引下げは通貨安、景気の先行きが明るくなることは同通貨高である)、株価が大幅に上昇したことから株の代替物しての金需要が後退したため。但し、経済環境に大きな変化がないこともあり、下げ渋っている。金価格の上昇が継続するか否かは今後株価動向にかかっているが、総じて足許の株価は堅調に推移している。過剰な質への逃避への動きが終了した後に、ドルユーロとの従来の関係が回復したとすると800ドル程度までの下落はあってもおかしくない。但しQ209の間は金価格の急落は想定していない。銀価格は小幅安。金下落と株上昇の強弱材料が混在する中、小幅下落した。
・NYプラチナ価格は下落。株高といったプラス材料はあったものの、金価格の下落に押された。トヨタの決算悪化と2010年3月決算も悪化の見通しであることが発表されたこともセンチメントを悪化させたようだ。パラジウムは小幅上昇。脱硫触媒としてプラチナの代替物であるパラジウムは需給がタイトでないこともあり、プラチナ比で割安感が出ている事から物色され易い環境になっている。
(非鉄金属)
昨日の銅価格は下落した。米銀ストレステストの結果を好感し上昇していたものの、上海在庫の大幅な増加もあって引けに掛けて売られ、200日移動平均線を固める展開となった。結果、200日移動平均線でサポートされて引けている。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の追加経済対策への期待や中国政府による市中在庫買い上げへの期待が高まっていることや相次ぐ景気対策の発表に伴い、市場参加者のセンチメントも好転しており価格は底を打った可能性が高い。但し、景気が回復しているわけではないこともあって、上値は限定されよう。目先は200日移動平均線を挟む攻防になると考える。この水準が維持できれば5,000ドルが視野に入ることになると考える。但し繰り返しになるが、現時点において5,000ドルを更に上回るほどの強い材料は存在しない。LME在庫は▲4,900Mt減少、(FSCは82.5日)、(キャンセルワラント率は18.7%)。売買高は10,295枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近が低下、期先が大幅に上昇しツイストする形でコンタンゴに戻った。C-3(Cash vs 3M Fwd)は18ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。
昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同じく株価の上昇を受けて上昇していたが、目先の買い材料が夜間の雇用統計で出尽くしてしまったことから、一旦手仕舞い売りに押されたようである。ここ数日間の上げピッチが早かったことに対する警戒感も強かったものと見られる。結果的に200日移動平均線が下値として強く意識され始めているが当面は1,400ドルを大きく下回る材料は見当たらない状況。需給はイールドカーブが示すようにタイトではないのだが、生産調整の進捗の効果もあって価格の行き過ぎた下落が修正される形で上昇していると言える。LME在庫は+675Mt増加、FSCは11.0日(キャンセルワラント率は4.8%)。売買高は4,558枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は26ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日の鉛価格は上昇した。銅や亜鉛と同様に上昇後、下落している。夜間の雇用統計発表でやや目先の買い材料出尽くし感が広がったようだ。中国の貿易統計を見るに、国内の環境基準に配慮して輸入が増加しており、鉛価格の下支え要因となっている。しばらくは200日移動平均線を維持できるか否かがポイントとなろうか。尚、大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことから、上値は限られるとの見方は変更していない。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは3.2日、キャンセルワラント率は1.2%。)。売買高は1,400枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は10ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫、上海在庫の大幅増加はあったものの、米銀ストレステストの結果発表を受けて株価が堅調に推移したことからアジア〜欧州時間にかけては比較的堅調な推移となったが、NY時間の雇用統計が市場予想ほど悪い内容でなかったことから逆に目先の買い材料が一巡したため、週末ということもあり手仕舞い売りに押されたようだ。1,600ドルが心理的な上値となっている。今後はFOMCや米政府による金融システム対策、信用不安対策が進捗していることで相場の雰囲気が好転しており、実際発表される経済統計も最悪期を脱した可能性を示唆する内容のものが多く、コストベースで見た場合、限界レベル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)を固める動きになると考えている。また、コストベースとして一般に意識されている1,750ドルまでの価格修正があってもおかしくない状況。尚、GM問題はクライスラーよりも規模がはるかに大きく、実際に結果が出ればマイナスのインパクトが予想されるが、時間をかけて市場が織り込んでいることもあり、影響は然程大きくないと考えている。LME在庫は+13,825Mt増加、(FSCは38.0日)。(キャンセルワラント率は1.2%)。売買高は12,217枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きく、ベアフラットニングしている。C-3は36ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。
昨日のニッケル価格は下落した。他の非鉄金属と同様、株上昇を受けて上昇していたが、夜間の雇用統計発表に伴う目先の材料出尽くしから、一旦200日移動平均線を固める動きとなった。足許、コストベース(2009年のニッケルの限界生産コスト予想は7,289〜9,729ドル)を下回って下落するのは難しいと考えており、金融市場の安定化とともに下値は切り上がってきている。但し、主要用途であるステンレス需要の回復には未だ時間がかかると見られ、上値も限定されるだろう。LME在庫は+972Mt増加、(FSCは30.3日)、キャンセルワラント率は3.9%。売買高は1,673枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は73ドルコンタンゴと前日と変わらず。
昨日の錫価格は上昇した。相場展開はその他の非鉄と同じく、上昇後下落している。但し錫価格は需給がタイトな中堅調な推移が続いており、200日移動平均線ではサポートされて引けている。LME在庫は+270Mt増加、(FSCは12.2日)、P596は0.91%。売買高は486枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は210ドルバックとバック幅を縮小した。
(エネルギー)
昨日のNY原油は上昇。米銀ストレステストの結果を先取りして株式市場が上昇していたことや、夜間に発表された米雇用統計が市場予想よりも悪い内容でなかったこと、ドル安の進行を材料に上昇余地を探る動きとなった。週半ばの米在庫統計では原油に関しては若干ブルな内容であったものの、石油製品関連需要が著しく後退していることから上値も追いにくい状況。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.2%。Brentも上昇。WTIと同様、雇用統計の内容が然程悪くなかったことからNY時間にかけて一段高となっている。イールドカーブは期近の上げ幅大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.8%。WTI/Brentはポジティブスプレッドが小幅拡大。
石油製品も上昇。RBOBも原油価格の上昇を受けてジリ高の展開となっていたが、雇用統計後に原油が一段高となったことから中期的なレジスタンスであった200日移動平均線をとうとう上回るに至った。200日移動平均線を回復するのは昨年の9月以来。但し、在庫統計でも確認できているように、輸送需要が新型インフルエンザの影響もあって減少し始めており、上値は重いと見る。イールドカーブはパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.3。ヒーティングオイルも上昇。NY時間までの原油価格上昇を受けて連れ高となった。直近3ヶ月で2回目のトライで150セントのレジスタンスを突破した。但し米在庫統計では在庫の積みあがりと需要の減少が確認されており、更なる上昇余地に関しては懐疑的。イールドカーブは期近が上昇し、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.1%。ICEガスオイルは小幅下落。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲0.1%。
(ひとりごと)
お待たせしました。
今日からお好み焼きの話再開します。でも今日が最終回。
え?誰も待ってませんでしたって?
そうですか。
さて。
なんだかお好み焼きの話、長くなってきました。
もっと文章まとめろ、という意見もありましょうが。
ま、超書き流しエッセーなのでお許しを。
どこまで話しましたっけ、そうそう、なにわがなくなっていくお店が変わって、成長とともに味覚が変わり
ビールとお好み焼きに話が展開したんでした。
そうそう、お好み焼きは実は、ビールの調整弁として存在しているのだ。
なんか、お好み焼きと違って、焼きそばって、お腹の隙間にするりと入ってくれそうな期待感がありますよね。
なので、お腹がいっぱいでも多分食べられそう、見たいな。
しかも、お好み焼きとは違い、1個1個分かれているわけではなく、2人で食べに行ったときの、1人分があいまいなのだ
そのためにビール半分を終わらせるためには非常に好都合である。
但し、このときに気をつけねばならないのは、通常のお好み焼き屋であるならば
1-豚玉(お好み焼きでないのに、玉と呼ぶ)
2-イカ玉
3-えび玉
4-ミックス
の4種類がある(えび玉はないところも多い)。
ここで勢いあまって1の豚玉を頼んではならない。
お好み焼きや焼きそばとして処理される場合、豚肉は大量のソースをその身にまとうこととなる
つまり、さらっと頼んでしまうと、さらに追加のビールを頼むことになる。
4のミックスも然り。ミックスであるがゆえに、具が多く、豚肉と同様の悲哀に直面することになる。
よって、この局面で頼むべきはイカ玉なのだ。
なぜか、って。
イカは表面がつるつるしてるじゃないですか。
なので、ソースの吸収率が低いんですな。
よってビールの消費も最小限に抑えられ
海鮮好きな女の子の消費量増加を促し、相対的な男子の自分の消費量を抑えつつ
ちょうど良いバランスでビールを終わらせることが出来るのだ。
同じ観点からエビ玉も捨てがたいが、エビは表面がざらついているので、イカほど上手く運営が回るとは思えない
(但し、小さい芝エビが少量入っているようなエビ玉ならば可)。
と、頼んでから〆まで、感情の起伏の激しい食べ物である。お好み焼きってやつは。
(おしまい)