スゴレン

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。ナイジェリアの武装勢力の攻撃でShellの輸出港が閉鎖に追い込まれたことを材料に上昇することとなった。地政学的リスクの高まりは、市場で長期にわたるショートポジション保有を困難にすることから相場の上げ材料となる。非鉄金属はLME在庫が大幅に減少した銅が上昇したが、それ以外は下落している。株や為替といった周辺材料で強含み、水準を大きく切り上げてきた非鉄金属であるが、足許の材料のみでは更なる上昇には材料不足の感が強まっているためと考えられる。
 今後に関しては引き続き二番底をつける相場展開を堅持したいが、7月以降に発表される経済統計の内容を睨みつつ、「二番底の深さがどれぐらいかを探る」動きになると考えている。一つの目処は多くの商品で中長期的な目処となる200日移動平均線が調整の目処となろう。アルミ等の200日移動平均線を上回っていない非鉄金属の下げ幅は自ずと限定されることになると見ている。


(経済関連ニュース)
・5月鉱工業生産 前月比+5.9%(前月+5.9%)。
・5月小売販売額 前年比▲2.8%、季節調整隅±0.0%(市場予想▲2.6%、±0.0%)。
・6月ユーロ圏小売業景気指数 47.5(前月改定47.1)。
・白川日銀総裁「バブルを防ぐために金融政策対応はいずれにしても必要」
・6月ユーロ圏景況感指数速報 73.3(前月改定70.2(速報比+0.9))、市場予想71.0。
トヨタ、米GMとの合弁を解消。
・世界第四位の小麦輸出国、アルゼンチンは100年に1度の大干ばつで輸出を減少させる可能性。
 このままの天候が9月まで続けば、輸出量は最低6百万Mt減少(前年比▲28%)する見込み。
・5月日本完全失業率 5.2%(前月比+0.2%)、有効求人倍率0.44倍(前月比▲0.2ポイント)。有効求人倍率は統計開始の1963年以来最低。


NY Dow  :8,529.38(+90.99)
S&P500   :927.23(+8.33)
NIKKEI225 :9,783.47(▲93.92)
JPY/USD :95.94(+0.82)
USD/EUR :1.407(▲0.0018)

・ドルは対ユーロで続落。昨晩発表の欧州経済統計が良い内容であったことからドルが売られた。円は欧州経済統計の好転や米株の上昇を受けて高利回り通貨への投資が活発化したこともあって対ドルで下落している。
日本株は4営業日ぶりに下落。金融株中心に売られた。米国株は反発。原油価格の上昇に伴う資源株の上昇と、欧州経済統計の好転等に伴う景気底入れ期待感から幅広く買われた。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :528.50(▲5.75)
Cbot Corn :377.00(▲7.25)
CSCE Sugar :16.93(+0.67)


非鉄金属関連ニュース)
Comex Gold :940.70(UC)
Nymex Platinum :1,184.2(▲18.8)

・NY金は変わらず。株の上昇とドル安の進行という強弱材料が混在する中、10日移動平均線のサポートを確認して比較的堅調な推移となった。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、足許、ソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、金の保有比率を増加させる動きが見られること(中国等)が相場をしっかりさせ始めている。今のところQ209の間は金価格の急落は想定していないが、7月以降の経済統計とこうした新規要素も加味するとしばらくは現状レベルでのもみ合いを想定しておいたほうがよさそうだ。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 940.70(UC)。
 銀価格はプラス材料が多かったものの下落。チャートポイントに差し掛かっていたこともあって、投機筋のリクイデーションの動きの押されたようだ。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,394.70(▲18.1)。"

・NYプラチナ価格は大幅に下落。この3営業日の上げ幅が大きかったこともあり、投機筋の手仕舞いと考えられる売りに押されて下落している。周辺材料はプラチナにとってプラスの材料ばかりであったが、昨晩に関しては売られた。プラチナは比較的ドルユーロとの相関が高いが、今のところ一次回帰線上に価格が安定している。昨日の引け(東京時間0:00)は1,184.2(▲18.8)。
 パラジウムはプラチナとは異なり、逆に買われた。昨日の引け(東京時間0:00)は251.35(+4.35)。

・5月アルミ圧延品出荷 前年比▲30%の138,503Mt。



(非鉄金属)
Copper 3M :5,099.00(+64:16.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。LME在庫の減少が継続し、需給がタイトになっていることに加え、株の上昇やドル安の進行といったプラス材料を受けて上昇することとなった。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、当初の見通しどおり二番底を付ける相場展開が予想されるため、下押し圧力がかかり易い相場展開になると考えている。但し、その下落は7月以降に発表される経済統計の内容を見極めてからとなる可能性が高く、またその下落は年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲2,950Mt減少、(FSCは56.7日)、(キャンセルワラント率は4.5%)。売買高は9,973枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は17ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは5,099.00(+64:16.5C)。

Zinc 3M   :1,560.00(▲21:26.5C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫の大幅な増加が継続していることから先週後半の大幅な上昇に対する調整売りに押された形。結果、30日移動平均線でサポートされて引けている。足許の需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、ここまでの価格上昇が許容できるような環境にはないと考えている。引き続き7月以降の経済統計を受けて、「上がりすぎの修正」によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は+9,700Mt増加、FSCは11.9日(キャンセルワラント率は1.4%)。売買高は2,965枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,560.00(▲21:26.5C)。

Lead 3M   :1,703.00(▲12:18.75C)
 昨日の鉛価格は下落した。株高やドル安等周辺材料は鉛にとってプラスな材料が多かったものの、LME在庫が再び増加したことを受けて頭重い推移となった。大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことやLME在庫の増加が続いていることなど、個別のファンダメンタルズは決して良いとは言えず現在の価格水準は肯定できないレベルであるといえ、投機的な買いが相場を押し上げていると見る。今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+625Mt増加、(FSCは3.9日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は1,104枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は19ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,703.00(▲12:18.75C)。

Aluminum 3M :1,640.00(▲4:33C)
 昨日のアルミ価格は下落した。株高、為替高といった周辺材料はプラスのものが多かったが、LME在庫の増加を受けたそもそもの需給要因で売られた。足許の材料のみでは200日移動平均線を上回れる環境にないのは事実で、7月以降の統計データを手がかりにする必要があることから現状水準でのもみ合いが続いている。非鉄金属中200日移動平均線を回復していなかったのはアルミのみであり、やはり200日移動平均線を上回り続けて高値推移するのにはもう少し時間がかかりそうである。景気底打ち期待感から多くの商品価格が上昇している環境下、コストベースとして一般に意識されている1,750ドル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)までの価格上昇はあってもおかしくないと見ている。LME在庫は+5,075Mt増加、(FSCは43.0日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は7,244枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,640.00(▲4:33C)。

Nickel 3M :15,800.00(UC0:87C)
 昨日のニッケル価格は前日比変わらずであった。株や為替はニッケルに取ってプラス材料であったが、LME在庫の大幅な増加を受けて上値重く、更に過去4営業日の上げ幅が大きかったことから小幅安となった。今のところニッケルに関して積極的な買い材料があるわけではないが、株価が堅調に推移していることもあり高値でのもみ合いが続いている。LME在庫は+516Mt増加、(FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は1.3%。売買高は1,197枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は87ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは15,800.00(UC0:87C)。

Tin 3M   :14,605.00(▲190:60B)
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫の大幅減少を受けてアジア〜欧州時間は強含んだものの、10日移動平均線レジスタンスを上抜けできなかったことから引けにかけて売られた。需給は他非鉄金属に比してタイトであり、堅調な推移が続いている。但し他の非鉄金属と異なり、流動性の低さも手伝って投機の対象となりにくいことから、こういうとおかしいが、比較的落ち着いた推移となっている。引き続きイールドカーブの形状が示すように需給は引き続きタイトであり、堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は▲195Mt減少、(FSCは16.3日)、P596は4.12%。売買高は153枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は60ドルバックと前日と変わらず。昨日の引けは14,605.00(▲190:60B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :71.49(+2.33)
Brent :70.99(+2.07)

・米在庫統計市場予想 原油▲1.6MB、ガソリン+2.0MB、ディスティレート+1.5MB、稼働率+0.1%
・IEA石油市場見通し 2013年までの石油需要を各年▲3.0MBD引き下げ。2012年の需要は86.76MBDとなり、2008年水準85.76MBDを上回る。
・ナイジェリア Shell Forcados輸出港を閉鎖。武装勢力の攻撃を受けて。

 昨日のNY原油は大幅に上昇し、10日移動平均線、70ドルを回復した。ナイジェリアの武装勢力の攻撃を受けてShellが輸出港を閉鎖したことや株高の進行が買い材料視された。通常、産油国における紛争は先物市場での売りポジションの長期間の保持を困難にするため、相場の上げ材料となる。夜間に進んだドル安も材料となったようだ。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は+3.2%。昨日の引けは71.49(+2.33)。 Brentも同様の相場展開で上昇しており、同様に10日移動平均線かつ、70ドルを回復している。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.8%。昨日の引けは70.99(+2.07)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは縮小。
 石油製品も大幅に上昇。RBOBも大幅に上昇し、30日移動平均線を回復して引けている。ガソリン分の多いナイジェリア原油の輸出停止はガソリンの大きな挙げ材料となりえる。景気が回復していない状態での価格上昇に消費が着いてこれなくなる可能性は高い一方で、FSCの水準も低く、高値水準でのもみ合いが続いている。イールドカーブは略パラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+3.1%。昨日の引けは193.58(+6.17)。 ヒーティングオイルも上昇。株高やナイジェリア問題を材料に原油価格が上昇したため。但し、繰り返しになるがディスティレートは在庫水準が著しく高く、原油価格の上昇がなければ価格が上昇する環境にない。そのせいもあり、10日移動平均線は上回れずに引けている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは178.35(+5.32)。 ICEガスオイルも上昇。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+2.1%。昨日の引けは569.75(+12.25)。


(ひとりごと)
「スゴレン」ってサイト、ご存知ですか?
どうもですね、男女に恋愛のノウハウを教えるサイトのようです。

だれが、どういう趣旨で立ち上げたサイトなのかは全く分からないのだが
昔、学生の頃に恋愛関連で議論してたようなことがたくさん載っている
例えば、女の子の脈有りサインは?
彼の浮気を発見する10のポイント
といった他愛も無い、でも婚活世代には極めて重要な話題が取り挙げられている。


脈有りサインについて少しピックアップしてみると


メールの返信が24時間以内に必ずある
ディズニーランドに誘ってOKしてくれる
二日連続でデートしてくれる
目当ての女性の友人から探りが入る
好きなタイプ、過去の恋人について聞かれる
女の子からメールが来る


なんてのが上がっている。
確かにね。
概ね、学生の頃の脈有り、サインと大きく変らない。
ただ、「メール」を用いたサインが結構多く取り挙げられているのが面白い
少なくともこのサインは、自分が学生の頃には無かったインフラを用いたサインであり
若干、うらやましいような、うらやましくないような。

実際に自分のカミさんを見ていて思うが
電話を直接しないで、メールで片付ける女性って結構多い、と思う。
加えて、「女の子は長電話だから」って言うような会話は最近聞かなくなった気がする。
皆、メールで済ますようになってきてるんだろう。
でも、直に話していると「あーあ、言っちゃった」的な発言をしてしまうことも多いが
メールだと、文章を相当入念に考えることができるので
相当行間にいろいろなものを込められる
そのおかげで皆、文章能力が向上している気がするのです。
最近、大きな文学賞の受賞者に若い女性が増えてきていることと、無関係ではないように思う。

あれ。

どうしたら脈があるかどうかの話だったのに
逸れちゃいましたヨ。

まあ
今も昔も如何にモテるか?ということは永遠の男女の課題であるわけですが
いつの時代も「女性がどう考えるか」ということを男が真剣に考えてる、っていう構造も変ってない
ってことなんだろう。