船で野球は危険がいっぱい?

(商品市況概況)
「下落」
 昨日の商品価格は大幅に下落した。夜間の経済統計の発表を受けてドル高が進行、株安も進行したことから下落したものと見られる。また四半期末、ということもあってファンド等の四半期決算を意識した手仕舞い売りが入ったものと考えられる。今後は7月の経済統計を睨みながら一旦下値余地を探る動きになると考えている。
 尚、2009年後半以降の経済見通しは、製造業国(日本や中国)の設備投資や輸出が経済対策の効果もあって大幅に回復する可能性がた構ってきたことから、従来の年末に向けて二番底をつける見通しから変更する必要性が出てきたと考えている(Q210にピークを迎え、Q211に向けて調整するというサインカーブ型の回復に)。経済見通しは商品価格見通しの前提となるものであることから、これに伴い商品価格見通しも変更する必要があろう。いずれにしても7月の経済統計の数値を見極めたい。


(経済関連ニュース)
・6月英住宅価格 前月比+0.9%(前月改定+1.3%)、市場予想▲0.5%。
・Q109英GDP確定値 前月比▲2.4%(改定値比▲0.5%)、市場予想▲2.1%。
・6月独失業者数 前月比+31千人の350万人、失業率8.3%(前月改定8.2%)、市場予想+45千人。
・6月ユーロ圏消費者物価指数速報 前年比▲0.1%、市場予想▲0.2%。
・4月S&Pケースシラー住宅指数 前年比▲18.1%(前月改定▲18.7%)、市場予想▲18.6%。
・6月シカゴ購買部協会製造業景況指数 39.9(前月34.9)、市場予想39.0。
・6月米消費者信頼感指数 49.3(前月改定▲0.1)、市場予想55.3。現況指数24.8(前月29.7)、期待指数65.5(前月71.5)、雇用困難44.8%(前月43.9%)。
・6月調査日銀短観 大企業製造業業況判断DI ▲48(前回調査時▲58、9月見通し▲30)。大企業非製造業 ▲29(▲31、▲21)。
 中堅企業製造業 ▲55(▲57、▲46)、中小企業製造業▲57(▲57、▲53)。
 中堅企業非製造業 ▲36(▲37、▲32)、中小企業非製造業▲44(▲42、▲45)。
 大企業製造業業設備投資計画 2009年度 前年比▲24.3%(前年▲7.2%)。大企業非製造業 ▲0.8%(▲6.2%)。大企業全産業 ▲9.4%(▲6.6%)。
 中堅企業製造業業設備投資計画 2009年度 前年比▲31.7%(前年▲8.1%)。中堅企業非製造業 ▲29.4%(+0.9%)。中堅企業全産業 ▲30.1%(▲2.0%)。
 中小企業製造業業設備投資計画 2009年度 前年比▲41.5%(前年▲7.7%)。中小企業非製造業 ▲34.1%(▲10.8%)。中小企業全産業 ▲36.6%(▲9.8%)。
 全規模製造業 2009年度 前年比▲28.0%(▲7.4%)、非製造業▲11.2%(▲5.8%)、全産業▲17.1%(▲6.4%)。
・USDA作付面積 トウモロコシ87.04百万エーカー(前年同月85.98百万エーカー)、市場予想85.16百万エーカー。大豆 77.5百万エーカー(市場予想78.3百万エーカー)


NY Dow  :8,447.00(▲82.38)
S&P500   :919.32(▲7.91)
NIKKEI225 :9,958.44(+174.97)
JPY/USD :96.32(+0.38)
USD/EUR :1.405(▲0.0023)

・ドルは対ユーロで反発。米経済統計の悪化を受けて再びドルが物色された。円も同様に下落している。
日本株は大幅に反発。欧州経済統計の好転を受けて海外株が上昇したことを受け、幅広く買い戻しが入り一時10,000円台を回復した。米国株は下落。米経済統計の悪化を受けて調整を余儀なくされた。


穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :511.25(▲17.25)
Cbot Corn :347.75(▲29.25)
CSCE Sugar :16.81(▲0.12)


非鉄金属関連ニュース)
Comex Gold :927.40(▲13.3)
Nymex Platinum :1,176.7(▲7.5)

・NY金は大幅に下落。ドルが経済統計を受けて上昇したことが嫌気された。また商品市場全体に売りが入る流れを受けて調整売りに押されたようだ。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、足許、ソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、金の保有比率を増加させる動きが見られること(中国等)が相場をしっかりさせ始めている。今のところQ209の間は金価格の急落は想定していないが、7月以降の経済統計とこうした新規要素も加味するとしばらくは現状レベルでのもみ合いを想定しておいたほうがよさそうだ。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 927.40(▲13.3)。
 銀価格はドル高、株安を受けて大幅な調整となり、一時的に100日移動平均線のサポートラインを大きく割り込む展開となったが、引けにかけてはさすがに買い戻しが入り、100日移動平均線を回復して引けている。年初来で2回ほど100日移動平均線を割り込んでいるが、この水準を下回り続けていたのは昨年にさかのぼらねばならず、このレベルを維持できるか否かは銀価格を見る上では重要なポイントとなる。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,357.40(▲37.3)。

・NYプラチナ価格は大幅に下落。欧州〜NY時間のドル高の進行と夜間のNY株の大幅下落が嫌気され、50日移動平均線まで水準を切り下げる動きとなった。再び1,200ドルがシーリングとして意識されている。プラチナは比較的ドルユーロとの相関が高いが、今のところ一次回帰線上に価格が安定している。昨日の引け(東京時間0:00)は1,176.7(▲7.5)。
 パラジウムもプラチナの下落を受けて小幅調整している。昨日の引け(東京時間0:00)は250.95(▲0.4)。


(非鉄金属)
Copper 3M :4,967.00(▲132:18.25C)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫の減少が継続しているが、夜間の英統計でのGDP悪化に伴いドル高が進行、NY時間に株が調整したことから、銅価格も調整を余儀なくされた。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、実態経済の悪化速度が鈍化はしたものの引き続き回復しているわけではないことから、7月の統計を確認後一旦調整するものと見ている。但し、その下落幅は年初に見込んでいたような大幅なものではなく小幅なものに留まり、年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲1,350Mt減少、(FSCは56.4日)、(キャンセルワラント率は4.0%)。売買高は13,091枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は18ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは4,967.00(▲132:18.25C)。

Zinc 3M   :1,549.00(▲11:26.5C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫の減少はあったが、銅と同じくドル高の進行やNY時間の株の下落を受けて調整を余儀なくされ、一時50日移動平均線を下回る局面もあったが、最終的には50日移動平均線を回復して引けている。足許の需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、ここまでの価格上昇が許容できるような環境にはないと考えている。引き続き7月以降の経済統計を受けて、上がりすぎの修正によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は▲125Mt減少、FSCは11.9日(キャンセルワラント率は1.8%)。売買高は4,259枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは1,549.00(▲11:26.5C)。

Lead 3M   :1,690.00(▲13:19.5C)
 昨日の鉛価格は下落した。LME在庫の増加もあって前日比マイナスで寄り付いた後、一時前日高値をトライする動きが見られたが、欧州時間〜NY時間にかけてのドル高の進行を受けて調整売りにおされ、その後のNY株の下落を受けて更に下落した。結果的に10日移動平均線でサポートされて引けている。大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないことやLME在庫の増加が続いていることなど、個別のファンダメンタルズは決して良いとは言えず現在の価格水準は肯定できないレベルであるといえ、投機的な買いが相場を押し上げていると見る。今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+525Mt増加、(FSCは4.0日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は2,160枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は20ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,690.00(▲13:19.5C)。

Aluminum 3M :1,630.00(▲10:33.25C)
 昨日のアルミ価格は下落した。10日移動平均線近辺でもみ合いが続いていたが、欧州時間の経済統計発表を受けてドル高が進行、その後の株安を受けて更に下値余地を探る展開となった。一時1,600ドルを下回る局面もあったが引けにかけては買い戻しが入り、10日移動平均線近辺まで価格を戻したが、結局この水準を回復できずに引けている。景気底打ち期待感から多くの商品価格が上昇している環境下、コストベースとして一般に意識されている1,750ドル(弊社の2009年見通しは1,358ドル〜1,454ドル)までの価格上昇はあってもおかしくないと見ている。LME在庫は+27,350Mt増加、(FSCは43.3日)。(キャンセルワラント率は3.1%)。売買高は14,792枚。イールドカーブは略パラレルに低下している。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,630.00(▲10:33.25C)。

Nickel 3M :15,375.00(▲425:84C)
 昨日のニッケル価格は下落した。LME在庫が季節要因で減少しているが、昨晩に関しては欧州時間〜NY時間にかけてのドル高進行が材料となり、下落。その後のNY株の大幅調整を受けて10日移動平均線近辺まで水準を切り下げて引けた。今のところニッケルに関して積極的な買い材料があるわけではないが、株価が堅調に推移していることもあり高値でのもみ合いが続いている。LME在庫は▲234Mt減少、(FSCは29.3日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は2,705枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は84ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは15,375.00(▲425:84C)。

Tin 3M   :14,150.00(▲455:82B)
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫がアジア地区で大幅に増加したことに加え、欧州時間のドル高進行やNY時間の株安進行を受けて地合いが悪化、30日移動平均線を割り込んだところから下げが加速し、一気に50日移動平均線まで水準を切り下げることとなった。但し引き続き需給は他非鉄金属に比してタイトであり、大幅な調整にはなっていないといえる。引き続きイールドカーブの形状が示すように需給は引き続きタイトであり、堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は+245Mt増加、(FSCは16.5日)、P596は3.35%。売買高は268枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は82ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,150.00(▲455:82B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :69.89(▲1.6)
Brent :69.30(▲1.69)

・米在庫統計市場予想 原油▲1.6MB、ガソリン+2.0MB、ディスティレート+1.5MB、稼働率+0.1%

 昨日のNY原油は大幅に下落した。足許材料にされやすい為替相場に関し、ドルが対ユーロで上昇したことや、NY時間の株の下落が材料となった。足許70ドルを挟んで比較的高い水準での推移が続いている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.3%。昨日の引けは69.89(▲1.6)。 Brentも同様の相場展開で上昇しており、同様に10日移動平均線かつ、70ドルを挟んでの推移となった。直近限月の騰落率は▲2.5%。昨日の引けは69.30(▲1.69)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは拡大。
 石油製品も下落。RBOBもドル高の進行を材料とする原油の下落と、NY時間の株下落が材料となった。足許10日移動平均線が30日移動平均線を下抜けし、短期的に下値を探り安い相場付きとなってきた。景気が回復していない状態での価格上昇に消費が着いてこれなくなる可能性は高い一方で、FSCの水準も低く、下げ幅は限定されている。イールドカーブは略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲2.1%。昨日の引けは189.72(▲3.86)。 ヒーティングオイルも下落。10日移動平均線が上値として強く意識される環境下、株安・ドル高が材料となった。しかしながら200日移動平均線を割り込むような下落にはなっていない。繰り返しになるがディスティレートは在庫水準が著しく高く、原油価格の上昇がなければ価格が上昇する環境にない。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲4.0%。昨日の引けは171.80(▲6.55)。 ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期間によってまちまちであるが総じて低下している。直近限月の騰落率は▲2.3%。昨日の引けは557.00(▲12.75)。


(ひとりごと)
時々思うことなのだが
私がお付き合いしているような船会社の方々は
皆さんたくさんの船を持っているわけですが
その中で


「長い航海の時には甲板で野球をやったりする」


ということを言っていた人が何人かいた。
お決まりの突っ込みで


「ええ、甲板で野球なんてできるんですか?」


と聞くと略100%間違いなく


「ほら、大型船の甲板って広いんですよ。だからできるんです」


との回答があり
それに対して


「ああ、なるほどね。実際大きいですものね」


と返答する。
しかし、である。
本当に正直なことを言うと、私はこの説明では不十分だ
だって、別に船の甲板の周りって
壁で覆われている訳じゃないですよね
そうなると


ファールを追いかけて海に転落


とか


滑り込みすぎて海に転落


とか、大変危険なことになると思うのだ。
まあ、海に落ちないまでも
ファールで粘るバッターが出てきたら
あっという間にボールの在庫がなくなって
野球にならなくなる気がするんですよね


あれって、どうなってるんですか?
落ちないんでしょうか?
ボールはなくならないんでしょうか?
それとも過去に、何人か転落してるんでしょうか?



嗚呼。
とうとう書いてしまったが
気になって気になって仕方がないのですよ。

と、船会社の人から電話かかってきて
教えてくれないですかね。