広島焼き

(商品市況概況)
「調整続く」
 昨日の商品価格は続落した。米国雇用統計の悪化を切っ掛けに始まった価格調整であるが、昨晩はドル高が進行したことが市場参加者の手仕舞い売りを誘うこととなり、殆どのドル建て商品が下落している。足許、「企業決算がそれほど良くないのでは」との見通しを織り込む形で水準を切り下げる動きが出ており、企業決算が発表されると「さほど悪くなかった」とういことでまた買い戻しが入ると考えている。企業決算が集中する今月末〜来月初が当面の相場の底になる可能性が高くなってきた。

 足許の相場展開は略当初の予想通り、「景気低迷局面における高ボラティリティ相場」となっており、オプション等を活用した戦略が有効な相場環境であるといえる。


(経済関連ニュース)
・6月日本景気ウォッチャー調査 現状判断DI 42.2(前月36.7)、先行きDI 45.6(43.3)。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+11.0%の493.1、借換指数 前週比+15.0%の1,707.7、購入指数 前週比+6.7%の285.6。
・5月米消費者信用残高 前月比▲32.3億ドル(前月改定▲165億ドル(速報比▲8億ドル))、市場予想▲88億ドル。
・G8開幕。胡錦濤国家主席、急遽帰国。


NY Dow  :8,178.41(+14.81)
S&P500   :879.56(▲1.47)
NIKKEI225 :9,420.75(▲227.04)
JPY/USD :92.29(▲2.56)
USD/EUR :1.385(▲0.0093)

・ドルは対ユーロで続伸。企業の四半期決算を控え、業績悪化を懸念する向きが安全資産への志向を強めドルを物色した。ドルは対円では大幅に下落。新しい四半期に入り、輸出企業がドル売りを急いだことや、海外景気の減速(というよりも極端に景気回復を織り込まなくなった)を受けたファンドの手仕舞いによるものと見られる。
日本株は大幅に下落。新しい四半期に入ってからの米雇用統計の大幅な悪化を切っ掛けとする過剰な景気回復への期待感が後退していることから。また、円高の進行を材料に輸出関連株が売られた。米株は総じて軟調。米企業決算内容待ちで方向感が出なかった。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :488.50(+4.75)
Cbot Corn :339.25(+3.75)
CSCE Sugar :17.21(+0.25)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :909.30(▲19.8)
Nymex Platinum :1,095.3(▲34.4)

・NY金は大幅に下落。ドル高の進行に伴う手仕舞い売りで。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、足許、ソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、金の保有比率を増加させる動きが見られることが下げ余地を限定しつつある。7月以降の経済統計とこうした新規要素を加味し、高値でのもみ合いを予想していたが、チャートポイントを下抜けしていることもあって、一旦200日移動平均線近辺まで調整する可能性が出てきた。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 909.30(▲19.8)。
 銀価格も大幅に下落。ドル高が進行する中で13ドルラインを割り込んだ所から下げが加速した。金と同様、一旦200日移動平均線近辺まで調整してもおかしくない環境になってきた。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,284.10(▲36.8)。

・NYプラチナ価格は大幅続落。100日移動平均線のサポートラインを割り込んでから下げが加速しており、ドル高の進行や、「企業業績の悪化」を先取りする形で地合いが悪化しており、大幅な調整を余儀なくされている。目先200日移動平均線となる1,000ドルが意識される展開になってきた。100日移動平均線を割り込んだことで、チャート的に殆どサポートラインが存在していないことも下げを助長している。昨日の引け(東京時間0:00)は1,095.3(▲34.4)。
 パラジウムもプラチナの下落を受けて大幅に下落。50日移動平均線を割り込んだところから下げが加速した。昨日の引け(東京時間0:00)は234.1(▲6.4)。

・Alcoa(米アルミ生産最大手)のQ209決算、1株あたり利益▲26セント(市場予想▲38セント)と、市場予想よりも業績悪化が小幅に留まる。

Copper 3M :4,725.00(▲155:14.5C)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫の小幅減少はあったが、夜間に株安を切っ掛けにドル高が進行したことが嫌気され、大幅な下落となった。結果、50日移動平均線を割り込む相場展開となり、一目均衡表の雲の上限でサポートされて引けている。引き続き経済統計・企業決算待ちの状態であるといえるが、相場の地合いは当初の予想通り「一旦調整モード」に入ったようである。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、実態経済の悪化速度が鈍化はしたものの引き続き回復しているわけではないことから、7月の統計を確認後調整する動きがしばらく続くこととなろう。但し、その下落幅は年初に見込んでいたような大幅なものではなく小幅なものに留まり、年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲575Mt減少、(FSCは56.3日)、(キャンセルワラント率は5.6%)。売買高は11,761枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先が低下しベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は15ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは4,725.00(▲155:14.5C)。

Zinc 3M   :1,507.00(▲62:25C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫は変化なかったものの、夜間のドル高進行株安(株は後に反発)を受けて地合いが悪化、50日移動平均線を割り込み一目均衡表雲の上限でサポートされて引けている。当初予想通りであるが、ここまでの価格高騰が許容できる環境ではなかったが、株高が非鉄金属価格を高止まらせていたため、株の調整を受けて市場は「一旦調整モード」に入っていると見られる。引き続き7月以降の経済統計を受けて上がりすぎの修正によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は前日比変わらず。FSCは11.9日(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は3,740枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,507.00(▲62:25C)。

Lead 3M   :1,610.00(▲50:25.25C)
 昨日の鉛価格は下落した。30日移動平均線を下回って寄り付いた後、LME在庫の増加、ドル高の進行、株安の進行を受けて地合いが悪化し、下値余地を探った。LME在庫の増加に見られるように需給は緩和傾向にあり、個別のファンダメンタルズはマイナスの材料が多く、現在の価格水準はファンダメンタルズのみでは説明できないレベルであるといえ、投機的な買いが相場を押し上げていると見る。よって企業業績の発表を待って株式市場が不安定に推移する中、しばらくは下値の落ち着きどころを探る展開になると予想する。多くの非鉄金属と同様50日移動平均線(1,570ドル)がフロアとなろう。LME在庫は+200Mt増加、(FSCは4.1日、キャンセルワラント率は0.8%。)。売買高は2,764枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,610.00(▲50:25.25C)。

Aluminum 3M :1,550.00(▲68:29.25C)
 昨日のアルミ価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、LME在庫の大幅減少で一時強含む局面はあったものの、夜間のドル高進行、株安の進行を受けて地合いが悪化、大きく水準を切り下げる展開となった。この結果、しばらく維持してきた50日移動平均線を下回る水準まで下落することとなった。LME在庫の大半を一部の業者が保有しているとの噂も流れており、在庫水準の高さにも関わらず現物市場ではタイト感が出ており、高値での推移が続いているが、200日移動平均線は現時点においては強いレジスタンスとして意識されており、この水準を上回るには企業決算がさほど悪くないことや経済統計が落ち着くことが要求される。今後は7月以降に発表される経済統計、企業決算の内容を受けて、一旦下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は▲2,500Mt減少、(FSCは43.3日)。(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は16,034枚。イールドカーブは期近の下げ幅大きくベアスティープニング。C-3は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,550.00(▲68:29.25C)。

Nickel 3M :14,950.00(▲700:88C)
 昨日のニッケル価格は下落した。10日移動平均線を下回って寄り付いた後、夜間のドル高進行や株安の進行といったマイナス材料を受けて大幅な調整となった。LME在庫の水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ておらず、ここまでの上昇は投機的な動きによるものである可能性が高いことから、株等の金融市場の混乱で手仕舞い売りが入り易い地合いになるため、7月の企業業績や経済統計を受けて一旦下値余地を探る動きになると予想する。ニッケルの今年の限界生産コストは7,000〜10,000ドル程度であると見込んでいるが、そこに至るまでには50日移動平均線(14,000ドル)、200日移動平均線(12,000ドル)を割り込む必要があるが、この移動平均線を2つとも割り込むようなマイナス材料が出ていないことも事実あり、まずは14,000ドルが調整の目標となろうか。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は2.0%。売買高は2,253枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は88ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは14,950.00(▲700:88C)。

Tin 3M   :13,295.00(▲855:70B)
 昨日の錫価格は大幅に下落した。LME在庫がシンガポールで大幅に増加したことが嫌気され、アジア時間から軟調な展開。その後のドル高と株安を受けて殆どサポートされることなく大幅な調整となった。錫はイールドカーブの形状が示すように需給がタイトな非鉄金属であるが、バックの度合いが徐々に落ち着いてきている。このことは需給が緩和し始めていることを意味し、経済統計の不冴えを受けて株が調整している状況下一旦下値余地を探る動きになってもおかしくなくなってきたといえる。目先は200日移動平均線となる12,600ドルが調整の目処になると考えている。とはいっても引き続き高い水準での推移が続いていることは間違いがない。LME在庫は+380Mt増加、(FSCは17.2日)、P596は3.5%。売買高は608枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は70ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは13,295.00(▲855:70B)。


(エネルギー関連ニュース)
WTI :60.14(▲2.79)
Brent :60.43(▲2.8)

・米在庫統計 原油▲2.9MB(市場予想▲2.9MB)、ガソリン+1.9MB(+1.0MB)、ディスティレート+3.7MB(+1.8MB)、稼働率▲0.19%(±0.0%)。


 昨日のNY原油は大幅続落。株安、ドル高の進行、夜間の統計での石油製品在庫の大幅増加を受けて地合いが悪化したこから。また、第二四半期の企業決算を見極めたいとの向きも多く、「一旦手仕舞い」の動きが加速した。結果、60ドルの心理的節目でサポートされたものの6営業日連続(Brentは7営業日連続)の大幅下落となった。今日はこの、60ドルを割り込むか否かがポイントとなる。ここを割り込むと200日移動平均線となる55ドルが意識されることとなろう。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲4.9%。昨日の引けは60.14(▲2.79)。 Brentも同様の相場展開で下落しており、同様に60ドルでサポートされて引けた。直近限月の騰落率は▲4.9%。昨日の引けは60.43(▲2.8)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは小幅縮小。
 石油製品も下落。RBOBは夜間の統計で石油製品在庫が大幅に増加したことや原油の下落が嫌気された。結果、一目均衡表の雲の下限で辛うじてサポートされているものの、大幅な下落となった。在庫統計ではFSC水準が在庫の増加によって5年レンジを上抜けしてしまっている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲6.5%。昨日の引けは163.33(▲9.95)。 ヒーティングオイルも大幅に下落し、一目均衡表の雲の下限でサポートされて引けた。米在庫統計での在庫増加と需要の減少が嫌気され、大幅な調整となった。次の下値の目処は100日移動平均線となる147セント。ディスティレート在庫の水準が記録的に高いことから、原油価格が上昇しない限りは高値での推移が正当化できないため、原油価格が下落していることから下落を余儀なくされている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲4.3%。昨日の引けは153.79(▲6.28)。 ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲3.4%。昨日の引けは488.50(▲16.25)。


(ひとりごと)
島風お好み焼きのソースは何で甘いんだろうか?
何かの歴史の本で読んだが、南、特に九州の方に近くなると食材にかけるしょうゆは甘くなるのだそうだ。
この辺は文化の違いなのだろう。

で、話がそれたが広島のお好み焼きのソースである。
個人的には甘いのはどうも、と思うのだが、考えてみるとあそこにかかっているソースが関西風お好み焼きに用いる辛目のソースであったなら
島風お好み焼きは、今の繁栄を見ずに滅んでしまっていたことだろう。
と、言うぐらい、広島風と関西風の味わいは異なる。

でも、不思議である。

だって、そうじゃないですか。
島風も、関西風も、小麦粉と(場合によっては卵)、キャベツのみじん切りと、豚肉
の組み合わせでしょ、基本的には。
なのに、片方は徹底的にキャベツを圧縮し、ソバを載せ、さらに少量の水溶き小麦粉と卵を載せて作る中
もう片方はそれら全てを混ぜ合わせて作っているだけなのに
かけるソースは片方は辛く、片方は甘くあったほうが味が合う、と言うところがとても不思議だ。

考えてみるに、広島風の方は製作の過程で人為的に強力に圧力をかけられる。
なので、素材もみんな疲れちゃってるんですな。
ほら、仕事しててもそうじゃないですか。疲れてると甘いもの、ほしくなるでしょう。
なので、素材が甘いものをほしがっているんですな。

なので、きっと甘いソースの方が全体にしっくりくるんだと思いますわ(多分)。
それか、広島の人がみんな疲れているか。
あ、それはないですか、そうですか。
だけど、いつも悩むのだがこうして圧縮された広島風お好み焼き、普通に口に運ぶの大変じゃありません?
ヘラで食べろ、との指摘もあるが箸で上手く食べる方法はないものだろうか。