川の字-2

(商品市況概況)
「持ち高規制」
 昨日の商品価格は続落した。アジア時間はドル安の進行もあって上値を試した商品相場であるが、夜間にドル高が進行したことや株が大幅に調整したことが嫌気され、大幅な調整を余儀なくされた。年初からの価格上昇の要因の1つであるETF等を通じた投機の買い(その他の投機資金と異なり、ETFの場合には純粋に商品に対してBuy&Holdのポジションを取る)が、株安の進行を受けて略株と近い感覚で取引されているETFにも手仕舞い売りが継続しているものと見られる。足許、「企業決算がそれほど良くないのでは」との見通しを織り込む形で水準を切り下げる動きが出ており、企業決算が発表されると「さほど悪くなかった」とういことでまた買い戻しが入ると考えている。
 尚、CFTCから投機筋の持ち高規制の話が出ていたが、規制が実際に決定されるまでは相場に影響はないと考えている。もし、もち高が規制された場合、上記の通り今回の相場上昇の一翼をETFが担っていることも考え合わせると、商品相場にとってはマイナスの材料となろう。規制の目的が、「上昇することを抑制するのか」「変動性を低下させること」なのかによって規制の手段と対象は変ることになるが、どうも今のところ絶対価格の上昇を抑制する目的で規制を行わんとしているようだ。但しその規制は同時に中長期ゾーンの流動性低下も引き起こし、絶対価格の上昇を牽制するための持ち高規制が結果的に商品相場の変動性を高めてしまう可能性も高く、慎重な議論が望まれるところである。


(経済関連ニュース)
・5月米製造業受注 前月比+4.4%(前月改定+0.1%(速報比変わらず))、市場予想+0.5%。
・6月英消費者信頼感指数 58(前月54)。
・5月日本コア機械受注 前月比▲3.0%(前月改定▲5.4%)。
・5月日本経常収支 1兆3.018億円の黒字(前年比▲34.3%)。
・CFTC 原油天然ガスなどの投機的な取引を取り締まるため、ETFを含む先物取引に制限を設ける措置を検討。

NY Dow  :8,163.60(▲161.27)
S&P500   :881.03(▲17.69)
NIKKEI225 :9,647.79(▲33.08)
JPY/USD :94.85(▲0.29)
USD/EUR :1.394(+0.0012)

・ドルは対ユーロで続伸。株価の下落が継続し、景気の先行きに再び黄色信号がともり始めていることから、う安全資産への志向が強まりドルが物色された。ドルは対円では下落。景気底打ち観測の強まりを受けて海外投資が活発化していたが、株価の下落を受けてマインドが悪化したため。
日本株は続落。円高の進行や海外株の軟調推移を受けて小幅安となった。但し企業の四半期決算を見極めたいと様子見気分が強かった。米株は大幅下落。経済統計の悪化を切っ掛けにQ209の企業決算が期待ほどではないのではとの見方が広がったことから。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :483.75(▲6.75)
Cbot Corn :335.50(▲7.75)
CSCE Sugar :16.96(▲0.36)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :929.10(+4.8)
Nymex Platinum :1,129.7(▲10.6)

・NY金は上昇。ドル高が進行したものの、株安が大幅に進行したことから安全資産選好の流れが復活、小幅上昇した。基本的には金は株と逆相関の関係にあり、株価が上昇(下落)する局面では売り(買い)が入り易いが、足許、ソブリンリスクの高まりや、ドル安懸念を背景として、金の保有比率を増加させる動きが見られることが下げ余地を限定しつつある。7月以降の経済統計とこうした新規要素も加味するとしばらくは現状レベルでのもみ合いを想定しておいたほうがよさそうだ。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 929.10(+4.8)。
 銀価格も小幅下落。ドル高、株安が材料となり、水準を切り下げた。しかし切りの良い13ドルが下値として意識された。この水準を下抜けした場合には200日移動平均線(12ドル)が意識されることとなろう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,320.90(▲1.8)。"

・NYプラチナ価格は続落。昨日一目均衡表の薄い雲の下限でサポートされていたが、この水準を下回ったこともあって更に水準を切り下げた。ドル高、株安の進行が地合いを悪化させている。昨日の引け(東京時間0:00)は1,129.7(▲10.6)。
 パラジウムもプラチナの下落を受けて水準を切り下げている。昨日の引け(東京時間0:00)は240.5(▲2.15)。"

・Alcoa、中国向け販売の見通しは極めて楽観的であり、米自動車向け需要も回復すると見ている。

Copper 3M :4,880.00(▲90:13.25C)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫の大幅減少を受けて買い戻しが優勢となったが、ドル高の進行や株の大幅調整を受けて地合いが悪化、引けにかけて大幅に水準を切り下げた。しかしながら50日移動平均線を割り込むまでの下落にはなっておらず、引き続き経済統計・企業決算待ちの状態であるといえる。ファンダメンタルズについては先々コンセントレートが継続的に不足する可能性が高い環境に変りはなく、各国政府の相次ぐ景気対策の発表に伴い価格は底を打ったと考えられるが、実態経済の悪化速度が鈍化はしたものの引き続き回復しているわけではないことから、7月の統計を確認後調整する動きがしばらく続くこととなろう。但し、その下落幅は年初に見込んでいたような大幅なものではなく小幅なものに留まり、年後半以降の価格上昇の前の調整と見ておくべきだろう。LME在庫は▲3,250Mt減少、(FSCは56.4日)、(キャンセルワラント率は4.4%)。売買高は8,858枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近・期先が低下し、イールドカーブは期近・期先の下げが大きい。C-3(Cash vs 3M Fwd)は13ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは4,880.00(▲90:13.25C)。

Zinc 3M   :1,569.00(+4:26.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。50日移動平均線を上回って寄り付いた後、LME在庫の減少を受けて一時1,600ドルを試したが、その後のドル高、株安の進行を受けて水準を切り下げ30日移動平均線を下回ってひけた。足許の需給はイールドカーブが示すようにタイトではなく、ここまでの価格上昇が許容できるような環境にはないと考えているが、株価が堅調に推移していることが投資マインドを好転させているようだ。但し、引き続き7月以降の経済統計を受けて上がりすぎの修正によって相場水準は低下すると見る。LME在庫は▲350Mt減少、FSCは11.9日(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は2,595枚。イールドカーブは期近の上げ幅が若干大きくブルフラットニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,569.00(+4:26.5C)。

Lead 3M   :1,660.00(▲24:24C)
 昨日の鉛価格は下落した。一時、他の非鉄金属と同様買い戻しが優勢となり10日移動平均線を大きく上回る局面も見られたが、ドル高の進行や株安の進行で地合いが大きく悪化し、結局前日比マイナスで引けた。結果、30日移動平均線のサポートラインを下回ることとなった。大手生産者の生産再開やそもそも景気回復に至っていないこと、LME在庫の増加が続いていることなど、個別のファンダメンタルズはマイナスの材料が多く、現在の価格水準はファンダメンタルズのみでは説明できないレベルであるといえ、投機的な買いが相場を押し上げていると見る。とはいってもマイナス材料が多い中、今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、下値の落ち着きどころを探る展開となろう。多くの非鉄金属と同様50日移動平均線(1,570ドル)がフロアとなろう。LME在庫は+50Mt増加、(FSCは4.1日、キャンセルワラント率は0.1%。)。売買高は1,848枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,660.00(▲24:24C)。

Aluminum 3M :1,618.00(+1:28.7C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。アジア時間から欧州時間にかけてはドル安の進行を受けて買いが入ったが、その後のドル高と株安を受けて地合いが悪化し、上げ幅を削った。LME在庫の大半を一部の業者が保有しているとの噂も流れており、在庫水準の高さにも関わらず現物市場ではタイト感が出ており、高値での推移が続いているが、200日移動平均線は現時点においては強いレジスタンスとして意識されており、この水準を上回るには企業決算がさほど悪くないことや経済統計が落ち着くことが要求される。チャート的には10日移動平均線が200日移動平均線に対してゴールデンクロスとなっており、投機筋の買い等でテクニカルには上昇しやすい地合いにあることは、注意せねばならない今後は7月以降に発表される経済統計の内容を受けて、一旦下値の落ち着きどころを探る展開となろう。LME在庫は+250Mt増加、(FSCは43.3日)。(キャンセルワラント率は2.9%)。売買高は5,477枚。イールドカーブは前日と略変わらず。C-3は29ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,618.00(+1:28.7C)。

Nickel 3M :15,650.00(▲300:89C)
 昨日のニッケル価格は下落した。アジア時間から欧州時間にかけてはドル安の進行を受けて上昇したが、ドル高の進行と株安で地合いが悪化、10日移動平均線を下回って引けた。LME在庫の水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ておらず、ここまでの上昇は投機的な動きによるものと考えてよさそうである。ニッケルの今年の限界生産コストは7,000〜10,000ドル程度であると見込んでいるが、それを大きく上回るレベルまで水準が切り上がっており、下落サイドのリスクを意識せねばならない水準まで価格が上がっていることは指摘しておきたい。LME在庫は+90Mt増加、(FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は2,292枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニング。C-3は89ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは15,650.00(▲300:89C)。

Tin 3M   :14,150.00(▲125:75B)
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫の増加とドル安の進行を受けてアジア時間はもみ合い推移していたものの、欧州からNY時間にかけてのドル高進行を受けて下落し、50日移動平均線まで水準を切り下げた。投機の対象となりにくい非鉄金属であることから、株よりも為替動向の影響を受け易い。実際、ドルユーロと錫価格は高い相関性(決定係数で81.6%)を維持している。イールドカーブが示すように錫の需給は引き続きタイトであるとみられ、当面堅調な推移が続くことになろう。LME在庫は+105Mt増加、(FSCは16.8日)、P596は3.18%。売買高は288枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は75ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,150.00(▲125:75B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :62.93(▲1.12)
Brent :63.23(▲0.82)

・米在庫統計市場予想 原油▲2.9MB、ガソリン+1.0MB、ディスティレート+1.8MB、稼働率±0.0%

 昨日のNY原油は大幅続落。株安、ドル高の進行を受けて。アジア時間にさすがに前日の下げ幅が大きかったことから買い戻しが入る局面もあったが、株が軟調に推移していることから地合いが悪化、NY時間にかけてはほぼ終始一貫して水準を切り下げる動きとなり、50日移動平均線をとうとう割り込んだ。とはいっても下値は堅くなっているとの印象は否めず、60ドルを割り込むか否かが次のポイントとなる。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは62.93(▲1.12)。 Brentも同様の相場展開で下落しており、同様に50日移動平均線でサポートされて引けている。直近限月の騰落率は▲1.3%。昨日の引けは63.23(▲0.82)。 WTI/Brentはポジティブスプレッドは縮小。
 石油製品も下落。RBOBは比較的小幅な下落に留まった。先週50日移動平均線を下回る大幅な下落となった一方、在庫統計ではFSC水準が相対的に低いことから下げ幅も限定された。結果的に170セントが下値として意識されている。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲0.4%。昨日の引けは173.28(▲0.76)。 ヒーティングオイルは大幅に下落し、200日移動平均線を割り込み、50日移動平均線も割り込んだ。そもそも在庫水準が著しく高く、原油価格が上昇しない限りは高値での推移が正当化できない水準まで価格が上昇していたことから、株下落に伴うマインドの悪化に伴い大幅な調整を余儀なくされている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲1.6%。昨日の引けは160.07(▲2.59)。 ICEガスオイルも下落。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲2.5%。昨日の引けは504.75(▲12.5)。


(ひとりごと)
最近は子供と川の字になって寝ているのだが
子供と寝るようになって分かったのだが

子供は川の字では眠れない

ようである。
夜中に頭が痛いので目が覚めると、子供の足で蹴っ飛ばされていたり
やたらと寝苦しいなと思って目が覚めると、私の枕の大半を子供に使われていたり
さっき、横で寝ていたかと思うと
気が付いたら私の足許まで転がって行って、ベッドから落ちそうになっているし。


これは何故なんだろうと考えたところ
一つの結論に達した

大人は体が大きいので、知らず知らずベッドから落ちないように寝るようになっているのではないか

ということだ。
実際、ホテル等で大きなベッドに寝るときは、家のベッドで寝ているときよりも動き回っているし。
あれ?
ということは、布団で寝ている人は大人も子供も寝相が悪いってこと??

布団で寝ている人、寝相はどうですか?