三大夜景

(商品市況概況)
「反発」
 昨日の商品価格は軒並み買い戻しで上昇した。新規材料があったわけではないが、NYオープンから株価が大幅に上昇し、FOMCの低金利維持を受けて更に上昇するという展開となり、連れ高となった。欧州時間の英中銀総裁の「景気は良くないのでインフレリスクは低い」といった発言も低金利状態の継続を想起させ、商品全体に買いが入った。そもそも現在の環境だと、低金利状態が継続すれば株価が上昇し、商品にもプラスの影響、といったメカニズムが働いているものと見られる。
 しかし、冷静にFOMCのコメントを見ると、「景気は底入れしつつあるが、資産買取プログラムはその買取額の減少ペースを鈍化させて年内に終了させる(FRBのバランスシートの段階的な縮小と、同時に低金利維持を達成させる)」と、なっており、このコラムでも指摘していた出口戦略への布石を打ち始めたと考えられる。出口戦略にミスがあれば金利が急騰、株価が下落、商品価格も下落、という望ましくない相場展開(特に株価急落は市場参加者のマインドを悪化させる)になるため、注意しなければならない。今後は経済統計よりもこうした中央銀行の政策変更が相場に大きな影響を与えると見られる。


(経済関連ニュース)
・英中銀キング総裁「英経済の回復は鈍く、金融機関が融資を抑制するリスクがある。インフレ率は目標の2%に達しない可能性」
・米MBA住宅ローン申請指数 ▲3.5%の499.0、購入指数+1.1%の267.2、借換指数▲7.2%の1,853.8。
・6月米貿易収支赤字 270億ドル(前月改定260億ドル(速報比変わらず))、市場予想287億ドル。
・7月米財政収支赤字 1,807億ドル(前年比779億ドルの赤字拡大)、市場予想1,800億ドルの赤字。
FOMC声明
米国債の購入ペースを鈍化させ、10月末までに使い切る予定(当初は9月末までであったが期間的に延長に)」
政策金利は0〜0.25%の範囲に維持し、長期に渡って例外的な水準に留まる見込み。経済活動は底入れしつつあるように見える」
「失業の継続と住宅資産の目減り、信用市場の回復の遅れがリスクに」


NY Dow  :9,361.61(+120.16)
S&P500   :1,005.81(+11.46)
NIKKEI225 :10,435.00(▲150.46)
JPY/USD :96.13(+0.27)
USD/EUR :1.422(+0.0061)

・ドルは対ユーロで下落した。FOMCで資産買取プログラムが10月まで期間的に延長されたことや、例外的に低い水準の金利が維持される、としたことがドルの売り材料となった。円はドルで小幅下落。
日本株は下落。価格上昇ピッチが早いことに対する警戒感で調整売り。米株は大幅に反発。FOMCで景気が底入れしつつあるとコメントされたことや、低金利状態がしばらく続く可能性が高まったことが材料となった。


穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :490.25(+5)
Cbot Corn :330.75(+4.25)
CSCE Sugar :22.97(+1.05)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :950.70(+4.9)
Nymex Platinum :1,244.4(▲0.7)

・NY金は上昇。NY時間にかけてドル安が進行したことから買われたが、FOMCの資産買取ペースを鈍化させる、と発表されたことから米金利が上昇、ドル高が下げ渋ったため、金も上げ渋った。50日移動平均線でサポートされた格好となっている。中期的にはソブリンリスクの高まりや、(週末はドル高が進んだものの)ドル安懸念を背景として、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが、下値を限定させることになろう。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 950.70(+4.9)。
 銀価格は上昇。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,458.50(+24)。"
・NYプラチナ価格は下落。アジア時間の株安を受けて調整売りに押され、一時10日移動平均線を割り込んだが、欧州時間にかけてドル安が進行したことから買い戻しが入り上昇、10日移動平均線で頭を押さえられて引けた。昨日の引け(東京時間0:00)は1,244.4(▲0.7)。
 パラジウムも行って来いで前日比小幅安で引けている。昨日の引け(東京時間0:00)は273.35(▲1.8)。"

・チリ Escondida鉱山労働者、今年12月の賃上げ交渉にBHPが応じない場合にはストに突入する可能性を示唆。

Copper 3M :6,190.00(+151:0.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。取引序盤はアジア株の暴落を受けたセンチメントの悪化で10日移動平均線を試す動きとなったが、NY時間に株価が大幅に上昇したことから買い戻しが優勢となった。チリのスト懸念も支援材料となった。銅は中国の経済対策や在庫積み増し時期のずれ込みの影響もあってファンダメンタルズは強いものの、極端な上昇が続いていたが、徐々に上値が重くなってきた。また、ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+1,225Mt増加、(FSCは62.1日)、(キャンセルワラント率は2.6%)。売買高は12,450枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は1ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,190.00(+151:0.5C)。

Zinc 3M   :1,851.00(+36:28C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。アジア時間は株の暴落を受けて地合いが悪化、下値余地を探る動きとなり一時10日移動平均線を下回ることとなったが、NY時間の株価上昇を受けて、買い戻しが優勢となり、前日比プラスで引けた。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲275Mt減少、FSCは14.6日(キャンセルワラント率は1.5%)。売買高は3,773枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,851.00(+36:28C)。

Lead 3M   :1,846.00(+46:19C)
 昨日の鉛価格は上昇した。アジア時間の株下落を受けて大幅に調整し、50日移動平均線のサポートを試す動きとなったのだが、NY時間の株価上昇を受けて買い戻しが優勢となった。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+125Mt増加、(FSCは5.0日、キャンセルワラント率は0.2%。)。売買高は2,135枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は19ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,846.00(+46:19C)。

Aluminum 3M :1,985.00(+55:33.25C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。アジア時間の株下落を受けて地合いが悪化、調整売りに押され一時1,900ドルを割り込んだが、NY時間の株価上昇を受けて買い戻しが優勢となり、10日移動平均線を回復して引けた。足許、欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、高値での推移が続いている。価格上昇のタイミングはやや早いとは思うが、予想していた「1,750ドルクリア後の2,000ドル」を達成しており、2,000ドルを上回った場合、過去のデータを鑑みると2,350ドル程度まで速やかに上昇してしまうケースは多く非常に注意せねばならない。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「価格が急上昇した場合、現在の経済環境では株価にとってマイナスのインパクトをもたらし、最終的に商品価格にマイナスのインパクトをもたらす」と見られることから、価格の上げピッチは緩やかなものになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは44.9日)。(キャンセルワラント率は3.7%)。売買高は11,677枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,985.00(+55:33.25C)。

Nickel 3M :19,650.00(+150:75C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。他の非鉄金属同様、アジア時間の株下落を受けて続落となったが、NY時間の株上昇を切っ掛けに買い戻しが入り、結果的に10日移動平均線近辺でサポートされることとなった。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることからいずれにしてもニッケル価格は比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+462Mt増加、(FSCは28.8日)、キャンセルワラント率は1.6%。売買高は2,093枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は75ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは19,650.00(+150:75C)。

Tin 3M   :14,850.00(+200:375B)
 昨日の錫価格は上昇した。アジア時間は株安を受けて調整売りに押されたが、NY時間の株価上昇を受けて地合いが好転し、一転買戻しで上昇することとなった。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+90Mt増加、(FSCは18.5日)、P596は4.27%。売買高は227枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は375ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,850.00(+200:375B)。




(エネルギー関連ニュース)
WTI :70.16(+0.71)
Brent :72.89(+0.43)

・米在庫統計 原油+2.5MB(市場予想+1.0MB)、ガソリン▲0.9MB(+0.2MB)、ディスティレート+0.8MB(+0.2MB)、稼働率▲1.1%(▲0.1%)。
・IEA月報
7月原油生産 85.1MBD(前月比+570KBD)、2009年Non-OPEC生産 51.0MBD(前回発表時比+160KBD)、2010年は51.4MBD(前年比+440KBD)。
7月OPEC生産 28.64MBD(前月比+100KBD)、ナイジェリアの生産増加により。OPEC-11はイランの生産減少で26.12MBD(前月比▲120KBD)
2009年のCall on OPECは27.7MBD、2010年は27.8MBD。
2009年石油需要 83.94MBD(前回調査時比+190KBD)、2010年 85.25MBD(同+70KBD)。
Q309製油所処理量 72.0MBD(前回調査時比▲0.4MBD)
6月OECD在庫 2,749MB(前年比+8.5MBD)、FSCは61.7日(前月比変わらず)。

 昨日のNY原油は上昇した。アジア〜欧州時間にかけては株価が調整したことに伴い売り込まれたが、NY時間に株価が上昇したことから買い戻しが優勢となった。足許、リスクマネーによる買いが活発であることの証左である。夜間に発表された在庫統計は市場予想を上回る在庫増加が確認されており、FSCも上昇している。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.0%。昨日の引けは70.16(+0.71)。 Brentも上昇。NY時間の株の上昇により、リスクマネーによる買いが入ったと見られる。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+0.6%。昨日の引けは72.89(+0.43)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは縮小している。月初はETFの乗り換えの影響からWTI/Brentのネガティブスプレッドが拡大しやすい。
 石油製品は下落。RBOBはNY時間の株上昇を受けた原油価格の上昇で上値余地を探ったが、米在庫統計で需要の減少が確認されたことが嫌気された。ファンダメンタルズは決して強いとはいえない状況。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニング。直近限月の騰落率は▲0.8%。昨日の引けは202.53(▲1.69)。 ヒーティングオイルも下落。原油価格の上昇に連れ高となったが、米在庫統計での需要減少が嫌気され、下落に転じている。ファンダメンタルズは引き続き弱い。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.0%。昨日の引けは189.21(▲1.96)。 ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期近以外上昇。直近限月の騰落率は±0.0%。昨日の引けは594.25(UC)。



(ひとりごと)
今日は函館夜景の日
らしい。

函館夜景の日ねぇ。
ネットなどで調べてみると、1991年から始まった比較的新しい記念日で
函館在住の人が、函館の夜景を作っているということを認識するために設定した日らしい。
何でも、夜景=8 K(キング=13)の語呂合わせなんだとか。

うーん。
そのために何かしらイベントが開催されるのでしょうか。
と、考えながらそもそも「日本三大夜景」ってどこだったっけ?
と思い、これもネットで調べてみると


函館
摩耶山掬星台(六甲山)
稲佐山(長崎)


の夜景が三大夜景なんだそうだ。


聞いたことないところばっかりなんですが...
そもそも熱海って、はいらないんでしたっけ?
百万ドルの夜景って、香港でしたっけ?
そもそもこれって誰がどういう基準で決めたんでしょうか...
よくよく見てみると「山の上から見た景色」というのが共通項らしく
東京タワーの上から見る夜景とか
パークハイアット新宿からの夜景とか

は入っていないみたいだ。
なるほど山ね、と思って更に調べてみると
「新三大夜景」なるものも存在するらしい。
どれどれ


皿倉山(福岡)
若草山(奈良)
笛吹川フルーツ公園(山梨)


って、フルーツ公園って何よ?
山?
行ったことないけど、伊豆にある、バナナワニ園みたいなものなんだろうか?
何か納得いかない。


個人的に好きだったのは
新国立劇場の一番上にあった
カフェフェルマータから見える夜景(ちなみにこの店は閉店)



嗚呼、まだ社会人になりたての頃に
すごく好きだった人と1回行ったきりだな、そういえばあそこは...

といったような熱い思いをフルーツ公園に持っている人がたくさんいると見た。
一緒に夜景を見ながら桃食べたね、みたいな。
なので選ばれたんですね。

え?違います?



ニュージーランドでワイン造りをしている友人のサイトも宜しくお願いします。
http://ameblo.jp/satowines/