怖い話-その2

(商品市況概況)
「上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇。一昨日、各国株が急落し「米株も下落か」と思われたところ、恐らくファンドと思われる買いで上昇し連鎖株安が回避されたところに、米住宅統計の改善やバーナンキ議長の景気底打ち発言を受けて更に株価が上昇したことから、市場参加者のセンチメントが大きく改善したためである。バーナンキ議長は米閣僚のように政治的なパフォーマンスを要求されないことから、個人的には景気に見通しに対する彼の発言は信用できるものと考えている。よって中期的に景気が回復過程に入ったことは間違いがないところであり、商品価格にもプラスの影響が出てくることになるといえる。
 しかし、何回かこのコラムでコメントしたが、「金融機関の不良債権問題はどこに行ったのか?」「需要の絶対水準はそこまで回復していない」といった大きな価格へのマイナス材料は忘れるわけには行かない。またこれに加えて米当局による投機資金の規制が、短期的には流動性の低下をもたらし、価格に下押し圧力をかける可能性があることも忘れてはならない。規制の対象となる可能性が高いETFは商品ロング(ETFの裏づけとして現物を保有する必要があることから)の戦略であることから、持ち高が規制されれば当然下押し圧力になるためである。
 実態経済が「まだ回復の初期段階」にある中、こうしたプラス・マイナスの材料が混在する中、非常にボラタイルな展開が続くことになると考えている。また、投機資金の規制に関しても、中長期的には流動性の低下を映じて市場をボラタイルなものにすると予想される(こればかりはしばらく見てみないことにはなんとも言えないが...)。


(経済関連ニュース)
・8月ユーロ圏景気総合指数速報 50.0(前月改定47.0)、市場予想48.0、サービス業景気指数49.5(45.7)、46.5、製造業景気指数 47.9(46.3)、47.5。
・7月米中古住宅販売 前月比+7.2%の524万戸(前月改定489万戸(速報比変わらず))、市場予想500万戸。
FRBバーナンキ議長「米国と世界経済は景気後退から脱却し始めた。一方で重大な試練に直面している。」
「金融機関はかなりの追加損失に直面、借り入れは困難になっている。景気回復は初期段階で比較的鈍く、失業者の減少も緩やかに」

NY Dow  :9,505.96(+155.91)
S&P500   :1,026.13(+18.76)
NIKKEI225 :10,238.20(▲145.21)
JPY/USD :94.54(+0.4)
USD/EUR :1.432(+0.0085)

・ドルは対ユーロで続落した。米中古住宅販売が改善したことと、バーナンキFRB議長の世界経済リセッション脱却に関するコメントが、再び過剰流動性をリスク資産に向かわせたため。円も同様のロジックで多くの通貨に対して続落。
日本株は大幅に下落。足許の急速な上昇に対する警戒感が根強く。米株は大幅続伸。米中古住宅販売の増加と、バーナンキ議長が景気回復に自信を示したことから。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :460.25(▲8.75)
Cbot Corn :321.75(+3.25)
CSCE Sugar :21.84(▲0.13)

・大豆価格は上昇した。中国が233KMtの輸入を実施したことや、株式市場の上昇に伴うセンチメントの好転で。相関性の高いエネルギー価格が株式市場の好調を受けて上昇していることも支援材料となっている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが213,339(前週比 ▲10,322)、ショートが159,909(前週比 +7,833)となったことから、ネットで53,430(前週比 ▲18,155)となった。インデックスファンドのポジションは325,143(前週比 ▲1,861)となっている。
・トウモロコシ価格は上昇。育成環境の好転に伴い軟調な推移となっていたが、足許株価が大幅な上昇を続けていることが支援材料となった。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが116,156(前週比 ▲11,287)、ショートが42,696(前週比 +6,000)となったことから、ネットで73,460(前週比 ▲17,287)となった。インデックスファンドのポジションは145,945(前週比 ▲2,544)となっている。
・小麦価格は下落。フランス、ドイツの生産が単収の改善に伴い増加すると見られていることから。但し中期的にはエルニーニョの影響がどのような形で出てくるかがポイントとなり、下値は堅かろう。イールドカーブはパラレルに低下。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが75,176(前週比 ▲1,366)、ショートが103,602(前週比 +432)となったことから、ネットで▲28,426(前週比 ▲1,798)となった。インデックスファンドのポジションは170,466(前週比 +5,034)となっている。



(金属関連ニュース)
Comex Gold :953.20(+12.9)
Nymex Platinum :1,259.2(+17.2)

・NY金は上昇。経済統計の好転や、バーナンキ議長の景気底打ち発言を受けてリスク資産に資金が振り向けられる中ドル安が進行、金にも支援材料となった。中期的にはソブリンリスクの高まりや、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが金価格を高止まらせると見ている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 953.20(+12.9)。
 銀価格は大幅に上昇した。株高とドル安という銀にとってのプラス材料が重なったため。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,416.40(+28.4)。
・NYプラチナ価格は大幅に上昇。各国株価が上昇する中、リスクマネーのリスク許容度が改善、ドル安の進行もあって買いが進んだ。短期的に相場を動かしているのは為替と株の動向である。昨日の引け(東京時間0:00)は1,259.2(+17.2)。
 パラジウムはプラチナと同様の材料で大幅に上昇している。昨日の引け(東京時間0:00)は284.95(+9.7)。



(非鉄金属)
Copper 3M :6,270.00(+221:0.5B)
 昨日の銅価格は大幅に上昇した。前日のNY株がファンドと思しき買いにより上昇したことから全体に買い安心感が広がり、NY時間にも経済統計の好転を映じて株価が上昇、ドル安も同時に進行したことから上げが加速した。銅は中国の経済対策や在庫積み増し時期のずれ込みの影響もあってファンダメンタルズは強く上昇余地を試しているが、前月比での統計の改善を受け過剰流動性が市場に流入し、相場を極端に押し上げていると見られる。また、ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている。LME在庫は▲125Mt減少、(FSCは62.2日)、(キャンセルワラント率は3.3%)。売買高は13,940枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は1ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは6,270.00(+221:0.5B)。

Zinc 3M   :1,834.00(+30:27.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。欧州時間に入ってからも株高が持続、NY時間にもバーナンキ議長の発言や米経済統計の好転を受けて株価が上昇したことから、上げピッチが加速した。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲25Mt減少、FSCは14.6日(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は3,057枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,834.00(+30:27.5C)。

Lead 3M   :1,863.00(+43:23C)
 昨日の鉛価格は上昇した。経済統計の好転やバーナンキ議長の景気底打ち発言を受けた株高を背景に、欧州時間から大幅に上昇した。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は+275Mt増加、(FSCは5.2日、キャンセルワラント率は0.0%。)。売買高は1,455枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は23ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,863.00(+43:23C)。

Aluminum 3M :1,928.00(+22:34C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の減少やロシア生産者の事故による減産(中期的には影響が少ないと見ている)、株高の進行といったプラス材料が重なり、上昇した。9月のオプション権利行使を控え、オプションのこぶができている価格帯でレンジワーク(1,850ドル〜2,000ドル)となっている。欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、ロシア生産者の生産減少といった新規材料もあって堅調な推移が続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「価格が急上昇した場合、現在の経済環境では株価にとってマイナスのインパクトをもたらし、最終的に商品価格にマイナスのインパクトをもたらす」と見られることから、価格の上げピッチは緩やかなものになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は▲2,600Mt減少、(FSCは45.5日)。(キャンセルワラント率は3.2%)。売買高は12,227枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しスティープニングしている。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,928.00(+22:34C)。

Nickel 3M :19,300.00(+400:0B)
 昨日のニッケル価格は上昇した。経済統計の好転に伴う株高を受けて欧州時間から大幅に上昇した。LME在庫の大幅な増加は殆ど材料となっていない。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いているが、足許、株や為替の影響に左右されやすく、不安定な値動きが続いている。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることや生産者のストライキで比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+594Mt増加、(FSCは29.4日)、キャンセルワラント率は1.7%。売買高は2,063枚。イールドカーブは期近が上昇している。C-3はドルフラットとFALSE昨日の引けは19,300.00(+400:0B)。

Tin 3M   :14,300.00(+450:432B)
 昨日の錫価格は上昇した。欧米株上昇に伴うセンチメントの好転によって。個別材料があったわけではない。8月の米雇用統計では雇用環境の改善が確認されたが、「更なる価格の上昇」は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになると見ている(景気回復がしっかりしたものにならない状況での金利引き上げは、各種金融商品にマイナスのインパクトをもたらす)。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは19.0日)、P596は4.6%。売買高は267枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は432ドルバックと前日と変わらず。昨日の引けは14,300.00(+450:432B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :73.89(+1.35)
Brent :74.19(+0.86)


 昨日のNY原油は上昇した。一昨日の米株の上昇が各国株に波及、株式市場のセンチメントが大きく改善する中、再びNY時間に株価が上昇したことから原油価格も騰勢を強めた。先週半ばの米在庫統計は原油在庫の減少が確認されたが、石油製品在庫の高止まりに伴う調達(輸入)の調整によるものであり、引き続き米国内の石油・石油製品需給はルーズである。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.8%。昨日の引けは73.89(+1.35)。 Brentも上昇したが、8月の高値76ドルには達しなかった。イールドカーブはパラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+1.1%。昨日の引けは74.19(+0.86)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは縮小している。
 石油製品も上昇。RBOBは原油価格の上昇を受けて買い優勢となった。但し、米在庫統計で需要が低迷していることが確認されていること、在庫水準が高いこともあり頭重く推移した。イールドカーブは略パラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+0.7%。昨日の引けは199.56(+1.34)。 ヒーティングオイルも上昇。原油価格の上昇を受けて。在庫統計で需要低迷が確認されており、ガソリン同様ファンダメンタルズは引き続き弱く、原油価格が上昇しない限り買われる材料はあまりない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.0%。昨日の引けは190.49(+1.97)。 ICEガスオイルは下落。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲0.3%。昨日の引けは601.75(▲2.0)。


(ひとりごと)
その翌日。
主「またおなじことが起きた」
私「電気がついて金縛り?」
主「そう。なので、きっと電気のブレーカーがおかしいんだと思って、ブレーカーとアンペアを調べた」


そう。彼は理科系。工学部。


主「でも何にも無かった。」
私「何だか怖いな」


その日もそれで終わった。
その翌日。


主「すげえのがおきたぞ」
私「え、え、え?凄いのって?」
主「嫌ね、12時に電気がついて、金縛りにあうのはいつもとおんなじなんだけどさ」
主「足元に人の気配があったのが、いきなりベッドをぐるっと取り囲んできて、押さえ込まれた」
私「ええッ!!!超怖いじゃん」
主「ああ。でもムカ付いたので暴れたら消えたけどね」


...こんなときもムカついた、って。。。怖くないんでしょうかこの人。


で。

これで一通り彼の話は終わりなのだが、とある日「怖い話」をサークルでしていたとき主将が


「俺、今までそういう経験1回も無いんだよね」


と発言。


????


私「この前凄い体験した、って言っていたじゃん」
主「凄い体験って?」
私「ほら、電気がついたり、金縛りにあったりさ」
主「???何の話???」
私「嫌だな、先週の話」
主「おい、変なこと言うなよ。お前が言うような経験はしたことが無いし、そんな話して無いだろ」


えっ....。


じゃあ、あの3日間、僕は誰と話をしていたんでしょうか。
あ、こういう話するときってお祓いしなきゃいけないんでしたっけ?
まあ、みんなに結構話している話だから、ま、いいか。


ニュージーランドでワイン造りをしている友人のサイトも宜しくお願いします。
http://ameblo.jp/satowines/