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(商品市況概況)
となりの芝生
 昨日の商品価格は軒並み上昇している。最大の材料は朝方のドル安の進行で、これが十分に価格に織り込まれていなかったことから特に非鉄金属や貴金属は上昇することとなった。ある程度このドル安を織り込んでいた原油は比較的小動きである。
 最近、毎日このコメントを書いていると「材料が同じ」で嫌になってくる。現在はこの10年間の中で最もマクロ経済動向が商品価格のドライバとして注目されている時であり、更に言えばマクロ経済動向を元にした為替・株価の動向が商品市場に最も大きな影響を与えるようになってきているともいえる。足許、商品個別の目だった材料ああるわけではないことからこうした為替・株の動きが商品価格の値動きを決めているように見える。しかし、である。私の仲の良い為替のトレーダーに話をしたところ、「原油相場を見て取引している」といい、株のトレーダーも「原油を見て取引している」という。一方で私は原油のポジションをもって取引をしているわけではないが、多くの商品トレーダーが「株や為替の動きを見て」と言っている。つまり、結局「小さな一歩」が波及していろいろな市場でアップトレンドを増幅しているのではないだろうか。この動きはそうばが上昇しているときにはその上げ幅、上げ速度を、下がっているときにはその逆を増幅することになる。となると足許のGDPの動きが最も重要、ということになるが、今のところGDPが悪化している兆候は見られない。
 この「隣の芝生」をみて取引をする状態が続く限り、相場はファンダメンタルズから乖離して上昇することになろう。しかし真実はもう少ししたの水準にあるのではないだろうか。




(経済関連ニュース)
・Q209英GDP改定 前期比▲0.7%(速報比+0.1%)、市場予想±0.0%。
・8月ユーロ圏景況感指数速報 80.6(前月改定76.0)、市場予想78.0。
・7月米個人消費支出 前月比+0.2%(前月改定+0.6%(速報比+0.2%))、市場予想+0.2%。7月個人所得 前月比±0.0%。
・7月米PCE価格指数 前年比▲0.8%、コア価格指数 前年比+1.4%。
・8月米ミシガン大学消費者マインド指数化口絵 65.7(速報比+2.5)、市場予想64.0。

NY Dow  :9,544.20(▲36.43)
S&P500   :1,028.93(▲2.05)
NIKKEI225 :10,534.14(+60.17)
JPY/USD :93.57(▲0.05)
USD/EUR :1.433(+0.0061)

・ドルは対ユーロで小幅上昇。朝方のドルの下落幅が大きかったことから買い戻しが優勢となった。来週月曜日がロンドン休日ということもあって手仕舞い売買もあったものと思われる。円は小幅安となっている。
日本株は反発。昨晩の米国株上昇を受けて、金融株などが買われた。米株は下落。週末を控えた調整売りに押された。マインドの好転だけでは買いが続きにくい環境になりつつあるようだ。



穀物市場サマリー)
Cbot Wheat :467.00(▲8)
Cbot Corn :321.00(▲2)
CSCE Sugar :23.52(+1.03)



(金属関連ニュース)
Comex Gold :957.50(+12)
Nymex Platinum :1,245.9(+5.4)

・NY金は大幅に上昇した。昨日のコメントにも書いたが、朝方のドル安進行が価格に織り込まれていなかったことから大幅な上昇となった。ETFのフローが金価格を決定付ける要素の1つであったが、資金流入が落ち着いたことから再び為替が最も重要な材料として注目されるようになっているようだ。中期的にはソブリンリスクの高まりや、各国が金の保有比率を増加させる動きが見られることが金価格を高止まらせると見ている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 957.50(+12)。
 銀価格は大幅に上昇。前日早朝のドル安の進行を受けて。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,478.40(+56.4)。
・NYプラチナ価格は小幅高。ドル安の進行や南アフリカでのストライキの拡大で。昨日の引け(東京時間0:00)は1,245.9(+5.4)。
 パラジウムは上昇。出元は不明であるが、一部投資家がパラジウムを買い占めているとの噂があった。小幅安。昨日の引け(東京時間0:00)は290.6(+5.05)。

・Impala Platinum ストライキが拡大し、Marula鉱山に拡大。


(非鉄金属)
Copper 3M :6,475.00(+205:11C)
 昨日の銅価格は上昇した。昨日早朝のドル安の進行が価格に織り込まれていなかったことから大幅な上昇となった。ファンダメンタルズについては引き続き中国の在庫積み増し意欲が旺盛であることや、コンセントレートが継続的に不足する環境になる可能性が高いことから、中長期的にも上昇トレンド入りしたと考えている。景気は徐々に回復していると見られるが、更なる価格の上昇は株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになろう。LME在庫は+1,375Mt増加、(FSCは63.4日)、(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は10,630枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は11ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,475.00(+205:11C)。

Zinc 3M   :1,881.00(+50:25.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。前日早朝のドル安の大幅な進行を織り込む形で朝方から大幅な上昇となった。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになろう。LME在庫は▲325Mt減少、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は4,424枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,881.00(+50:25.5C)。

Lead 3M   :2,107.00(+97:13.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。中国生産者の生産停止報道と、引き続き略理解不能な状況で上昇する株式市場、一昨日のドル安の進行を受けて。ししばらくは中国の生産停止を材料に上値余地を探る展開にならざるを得ないと見るが、そもそもLME在庫の水準も高く、この状態が長く続くとは考えにくい。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになろう。LME在庫は+175Mt増加、(FSCは5.3日、キャンセルワラント率は1.2%。)。売買高は2,532枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は13ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,107.00(+97:13.25C)。

Aluminum 3M :1,899.50(+15.5:32.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。前日早朝のドル安進行が織り込まれていなかったことから朝方から上昇し、上値余地を探ったが、30日移動平均線を下回って引けた。欧州や米国でLME在庫が減少するなど、実質的に利用可能な在庫が少ないことから需給は在庫水準に関わらずタイトであり、ロシア生産者の生産減少といった新規材料もあって堅調な推移が続いている。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになろう。LME在庫は+625Mt増加、(FSCは45.4日)。(キャンセルワラント率は3.0%)。売買高は12,207枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下しフラットニングしている。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,899.50(+15.5:32.5C)。

Nickel 3M :19,030.00(+275:40B)
 昨日のニッケル価格は上昇した。前日早朝のドル安を織り込む形で上昇したが、NY時間の株安を受けて引けにかけて売られた。LME在庫の絶対水準やニッケルの主要用途であるステンレス需要が回復しているとのサインは出ていないが、株価の上昇に伴う投機的な買いと、昨年から年初にかけての極端な在庫調整の影響で在庫積み増しがQ3までずれ込んでいること、加生産者のストライキが継続していることによって高値圏での推移が続いているが、足許、株や為替の影響に左右されやすく、不安定な値動きが続いている。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。秋口にかけて10〜15%程度の調整売りがあってもおかしくないと見る。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになろう。また一方で在庫積み増しの動きはしばらく続くと見られることや生産者のストライキで比較的高い水準での推移を余儀なくされよう。LME在庫は+1,416Mt増加、(FSCは30.4日)、キャンセルワラント率は1.5%。売買高は1,550枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は40ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは19,030.00(+275:40B)。

Tin 3M   :14,050.00(+50:276B)
 昨日の錫価格は上昇した。前日早朝のドル安進行を織り込んでいなかったことから上昇したが、NY時間の株の下落を受けて引けにかけて100日移動平均線のサポートを試す動きとなった。流動性の観点から錫市場に投機資金が積極的に入っているとは考えにくく、比較的現状を反映した価格水準で取引されているものと考えられる。景気は徐々に回復していると見られるが、実体経済の回復の伴わない更なる価格の上昇は結局株価にとってマイナスのインパクトをもたらすと見られることから、今後の価格は頭打ちになると考えている。今後は不況下におけるインフレの進行に対する金融当局の対応、いわゆる出口戦略に焦点が当たることになろう。当面は100日移動平均線が下値の目処になろう。LME在庫は+140Mt増加、(FSCは19.2日)、P596は4.48%。売買高は526枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下し、スティープニングしている。C-3は276ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,050.00(+50:276B)。



(エネルギー関連ニュース)
WTI :72.74(+0.25)
Brent :72.79(+0.28)

・特になし。
 昨日のNY原油は上昇した。特段新規材料のない中、朝方のドル安進行の流れを受けて買いが入り、前日比小幅高となった。引き続き相場のメインドライバーはドル・ユーロレートの変動であると思われ、総じてもみ合いとの印象である。イールドカーブは期近が上昇し、期先が低下している。直近限月の騰落率は+0.3%。昨日の引けは72.74(+0.25)。 Brentも上昇し、10日移動平均線を辛うじて回復して引けている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+0.4%。昨日の引けは72.79(+0.28)。 WTI/Brentのネガティブスプレッドは略変わらず。
 石油製品も上昇。RBOBは原油の上昇を受けて上値余地を探り、6月16日の場中高値である211.24セントをトライし、上抜けできなかった。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.5%。昨日の引けは206.18(+3.04)。 ヒーティングオイルも上昇。原油の上昇を受けて。引き続きFSCは高くファンダメンタルズは弱いことから原油の動きに連れ易い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+0.1%。昨日の引けは186.03(+0.11)。 ICEガスオイルは上昇。イールドカーブは略パラレルに上昇している。直近限月の騰落率は+2.6%。昨日の引けは596.75(+15.75)。





(ひとりごと)
織田哲郎Night、私しか来ませんでした...
その代わりそこにいたお客さんが結構歌ってくれて
「やはり、織田哲郎は良いね」
と、言ってもらえた。
話は変るがお店のお客さんが、謎の店の下に一度織田哲郎が来た時に同席することがあったらしいが
相当良かったらしいですよ。


さて。


週末、懲りずにオークションサイトにトライしてみた。
ちょいと欲しいものがあったんだが、サイトを見ていたらどうも安い。
外で買うよりも明らかに安かったので、入札してみた。

そしたら、なんだか分からないけど「自動入札になっているので」
ということで、自分が入札した金額よりもどんどん金額が高くなっていく。

「なんだか最近のシステムは難しいなぁ」

と、思いながら画面表示の言われるがままに入札金額を高くしていった。
しばらくしたら、金額が上昇しなくなったので、ちょいと安心してトイレに。
かえって画面を見てみたら


「入札取り消し」


にされてました...そう。いわゆる「ブラックリスト」に載せられてしまったようである。
なぜ?どうして?
理由が分からないのでヘルプで調べてみるが「入札拒否の理由は説明できません」とある。


うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーむ。


自分は画面の指示に従っただけなんですが
何がまずかったんだろうか?
ちょっと前は紙袋を売ろうとして結局、2,000円無意味に出費(詳細はhttp://d.hatena.ne.jp/Aburauri/20090527)したことから
二度と出品はしないと心に誓っていたが
今度は何もできないまま「あなた、こっちに来ないで」といわれてしまった。

え?何で?どうして?
って、聞けば聞くほど「こっちにこないで」といわれている、しかも何でダメなのか良く分からない。
昔、イジメにあっていたときのことを思い出し
涙が出てきましたよ。週末に。

ネット、便利なんですけど、ね。
二度とオークションサイトは使うまい...


ニュージーランドでワイン造りをしている友人のサイトも宜しくお願いします。
http://ameblo.jp/satowines/