おしみ

【商品市況概況】
原油は続伸、金属はまちまち」
 昨日の商品価格は原油は上昇、金属はまちまちの展開となった。注目の米金融機関決算は、JPモルガンが市場予想を大きく上回る決算内容となったことが好感され、金融危機の本格的な脱出が近づいてきたとの見方が強まり株価が上昇、リスクマネーの投資余力の改善で原油価格は上昇することとなった。非鉄金属も中国の輸入増加に伴う需要拡大(というよりも需要が堅調に推移している、との憶測)観測を受けて上昇していたが、同時に中国政府の投資抑制政策が実行される可能性も高く、かつ、政府による人工的な需要の減少観測も強く、総じて頭重い推移となった。
 今後に関しては、景気が底を打ち回復基調にあるものの、結局のところ多くの問題は先送りされていて根本的な解決を見ていないが、金融政策の変更や財政支出が継続するかに関しても不透明感が強い中、「とりあえず流動性は供給されているので、足許の強いトレンドに乗る」動きが見られるものと見ている(実態を伴うわけではないので、長期に渡るとは考えにくいのだが...)。


【経済関連ニュース】
・1-9月中国貿易黒字 129億3,000万ドル。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲1.8%の742.9、購入指数 前週比▲5.0%の290.9、借り換え指数 前週比▲0.1%の3,374.6。
・9月米小売売上高 前月比▲1.5%(前月改定+2.2%(速報比▲0.5%))。
・9月米卸売物価指数 前月比+0.1%(前月改定+1.6%(速報比▲0.4%))。
・9月米企業在庫 前月比▲1.5%(前月改定▲1.1%(速報比▲0.1%))。
・米下院、デリバティブ関連法案を修正し政府案に近い形に。


NY Dow  :10,015.86(+144.8)
S&P500   :1,092.02(+18.83)
NIKKEI225 :10,060.21(▲16.35)
Dax :5,854.14(+139.83)
FT250 :9,541.33(+152.5)
Sensex  :17,231.11(+204.44)
Shanghai A :3,117.482(+36.103)
Brazil Bovespa :66,201.1328(+1,555.543)

JPY/USD :89.39(▲0.31)
USD/EUR :1.49(+0.0058)


・ドルは対ユーロで下落。JPモルガンの好決算を受けてリスク資産への資金シフトが発生、ドルが売られた。円は小幅高。
日本株は小幅下落。前日の米国株式市場がまちまちの展開であったことから、円高進行を嫌気して調整売りに押された。米株は急上昇。JPモルガンの決算が予想を大きく上回る好決算であったことから、金融株を中心に大幅な上昇となった。



穀物
Cbot Wheat :513.00(+1.75)
Cbot Corn :383.00(+1.25)
CSCE Sugar :22.14(▲0.08)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,063.90(▲0.3)
Comex Silver :1,790.80(+6.8)
Nymex Platinum :1,358.6(+5.8)
Nymex Palladium :330.8(+1)

・NY金は下落した。ドル安の進行等の支援材料はあったものの、10日移動平均線からの乖離も大きく一旦手仕舞い売りに押された。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いことである。当コラムではテクニカル分析を元に、1,400ドルをターゲットに設定したい。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,063.90(▲0.3)。
 銀価格は上昇した。ドル安の進行と株高を受けて堅調な推移となっり、18ドルの節目をトライした。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。また,投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,790.80(+6.8)。

・NYプラチナ価格は上昇した。ドル安の進行と株高の進行が材料となった。2009年単年で見れば需要の大幅な減少に伴って供給過剰の状態になっているとみられるが、景気回復と政府の自動車買取プログラムの継続の影響で需要は年末まで堅調に推移すると予想される。また、今後に関しても日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。昨日の引け(東京時間0:00)は1,358.6(+5.8)。
 パラジウムは上昇した。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになろう。ただし引き続き地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。ちなみに、ここ3年程度のプラチナ/パラジウムスプレッド率(両者の価格差をプラチナ価格で割ったもの)は75%程度であり、現在の水準も同じ程度。このスプレッド率の拡大はプラチナ需要の拡大を意味するが、更に拡大するようであればパラジウムの代替需要が強まることとなろう。であり昨日の引け(東京時間0:00)は330.8(+1)。


Copper 3M :6,220.00(+81:17.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。中国輸入統計で銅の輸入量の増加が確認されたことと、ドル安を受けて。その後、米株が上昇したことも支援材料となった。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+5,275Mt増加、(FSCは7.2日)、(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は8,388枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。ただし期近は需給が緩和していると見られ、コンタンゴとなっているところは注意したいところ。C-3(Cash vs 3M Fwd)は18ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,220.00(+81:17.5C)。

Zinc 3M   :2,034.00(+9:27C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。株高、ドル安が材料となった。足許個別のファンダメンタルズよりも、為替や株といった周辺材料が市場価格の変動要因になっている。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲650Mt減少、FSCは14.5日(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は3,210枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は27ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは2,034.00(+9:27C)。

Lead 3M   :2,185.00(+15:25.75C)
 昨日の鉛価格は上昇した。ドル安や株高が材料となって上昇したが、30日移動平均線を上値として頭重い推移となった。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は+800Mt増加、(FSCは5.7日、キャンセルワラント率は1.5%。)。売買高は1,580枚。イールドカーブは期先が大幅に上昇し、一気に全ゾーンコンタンゴとなった。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,185.00(+15:25.75C)。

Aluminum 3M :1,905.00(▲2:36C)
 昨日のアルミ価格は下落した。中国の輸出減少を受けた域内需給の改善観測やドル安の進行もあって上昇していたが、米MBA住宅ローン関連指標の悪化を受けて引けにかけて調整売りに押された。足許50日移動平均線でサポートされながら冴えない推移となっている。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになるかどうかが調整時の下値の目処を見る上で大きなポイントとなるがその可能性は徐々に低下していると見ている。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。尚、過剰在庫の水準は既に価格に織り込まれていると考えておいたほうがよさそうだ。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲3,950Mt減少、(FSCは48.2日)。(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は5,173枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは1,905.00(▲2:36C)。

Nickel 3M :18,550.00(+395:70C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の増加を受けてNY時間にかけて下落していたが、NY株がJPモルガンの決算好転を受けた株価の上昇を受け、50日移動平均線を回復するに至った。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+564Mt増加、(FSCは35.6日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は1,029枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は70ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは18,550.00(+395:70C)。

Tin 3M   :14,275.00(▲125:400B)
 昨日の錫価格は下落した。LME在庫の増加を受けて、弱含み推移した。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+30Mt増加、(FSCは25.5日)、P596は1.51%。売買高は156枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は400ドルバックと前日と変わらず。昨日の引けは14,275.00(▲125:400B)。

【エネルギー】
WTI :75.18(+1.03)
Brent :73.10(+0.7)

OPEC バドリ事務局長「原油価格は65-75ドルで推移するのが望ましい」

 昨日のNY原油は上昇した。米金融機関決算の好転とドル安が材料となり、WTIは75ドルの節目を上抜けた。原油需要の回復はまだ見られないものの、米低金利の継続に伴うドル安と、財政出動量的緩和継続観測が強まっていることから特に投機の買いニーズが強まっているものと見られる。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.4%。昨日の引けは75.18(+1.03)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+0.9%昨日の引けは73.10(+0.7)。 WTI/Brentは+2.08のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。ドル安、株高を受けた原油価格の上昇で、RBOBも水準を切り上げる動きとなった。但し、50日移動平均線レジスタンスとして意識され、この水準は上抜け出来ずに引けている。先週の在庫統計でガソリン在庫の増加が確認されていたが、FSCベースでは5年レンジにもどってしまったことも支援材料となっている。しかし正直なところ需要(出荷)が増加しているが、どちらかといえばウィンターグレードへの入れ替えに伴う需要増加であり、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.4%。昨日の引けは185.75(+2.57)。 ヒーティングオイルは上昇した。RBOBと同じく、原油価格の動きをトレースする展開となった。在庫統計で需要(出荷)の増加が見られたが、ガソリン同様ウィンターグレードへの交換時期でもあり、季節的な動きである。総じてFSCは高く(遂に50日に)、ファンダメンタルズは弱い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+1.0%。昨日の引けは194.27(+1.93)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.4%。昨日の引けは605.75(+8.75)。



【ひとりごと】
会社に入りたての頃
静岡で働いていたのは皆がご存じのとおりであるが
ちょっと離れたお客さんのところに行くのもほとんど出張みたいなものであった
日帰りですけど


で。


2時間近く電車に乗らなければならないお客さんのところに行くのは
殆ど遠足であった
電車に乗る前に、弁当と飲み物を買う
行く道々読む本も用意した(と言ってもこの頃読んでいたのは、野村の赤本)
椅子にすわり弁当を簡易テーブルの上に置き
買ったエビアンの蓋を開けて一口
さあ、ここから長旅だ
と思いながらエビアンを窓のところに置く
本を開いて読んでいると


「間もなく発車します」


とのアナウンス。
何気なく聞きながら本を持ち上げて顔の前に持ってきたところで
電車が発車した
私は分かっていなかった
自分はこの席に座り、エビアンを飲んだところで敗北が決まっていたことを

ジョジョの奇妙な冒険風に言えば
「おめーはその席に座った瞬間に負けてんだよ」
って感じ。しょこたんしか分かってくれないだろうな、このニュアンス。


電車が発車したと同時に
窓のところに置いておいたエビアンがスライドし私のほうに
結果、エビアンは窓枠に当たり
私のほうに転がってきたのだ


そう


なぜか知らないけど
股間の上にエビアンが落っこちたのだ

ダバダバとこぼれる水
水のシミは無常にも股間の大切な部分を中心に拡がっていく
私は立ち上がったが時すでに遅く
ちょうど1回分ぐらいの水が完全にこぼれ出てしまったのだ
動揺する私
あわててトイレに行ってシミを拭かないと
と、思って立ち上がったところ
トイレは2両先にしかない
在来線なのでトイレの数が少ないのだ
私は泣く泣く2両先まで歩いてく


そう。


殆どおもらしのようなシミをつけたまま
しかも、相当リアルなこぼれ方をしていて
シミはスーツのズボンの片側を中心にできているのだ
知らない人が見たら、絶対おもらし以外に見えない
夏休みだったので子供がたくさん乗っている
そしたら私のほうを向いて座っている母子がいた。


子供は私を指差しながらこういった
子供「ママ、あのおじさん、おもらししちゃったの?」
母「見ちゃだめよ!!」


いや、見てもいいです。
おもらしじゃないし。
でも、「これおもらしじゃないんですッ!!」って言ったって
酔っ払いが「お前酔っ払っているからもう飲むな」「俺酔っ払ってないよ!!」
というやり取りをするのとほとんど同じ扱いを受けるはずだ
なので、私は甘んじておもらし人間のレッテルを受け入れるしかない。
恥をかきかきトイレに行くが


「よく考えたら、水がこぼれただけだから、トイレですること何もないじゃん」


と、気づいた。
私は泣く泣く引き返す。
すると件の母子がまた私を見る


子供「おじさん、もっと早くトイレに行けばモゴモゴ...」


母親が子供の口をふさいでいる。
だから(涙)。漏らしてないんだってばさ...
それ以来、私は窓際に水を置くときには必ず蓋を閉めるようにしている。