ミシュラン京都

【商品市況概況】
「まちまち」
 昨日の商品価格は原油は上昇、金属は下落後、買い戻しが優勢となり、貴金属は下落した。原油は夜間の在庫統計で久しぶりにガソリン在庫が大幅な減少(需要の増加というよりは、ウィンターグレードへの入れ替え需要)となったことが材料となった。毎日書いているように個別のファンダメンタルズは強くない。需要の動向を鑑みると、今野価格は行きすぎであり金融相場の様相を呈している。ただ、「この状態が長く続くとは思っていない」市場参加者も多く、流動性の高い商品が投機対象として物色される流れになっていると考えている。


【経済関連ニュース】
・9月対中国直接投資 前年比+18.9%の79億ドル。
・8月日本鉱工業生産確報 前月比+1.6%(速報比▲0.2%))。
・9月ユーロ圏消費者物価指数改定 前年比▲0.3%(前月改定▲0,2%(速報比+0.1%))。
・10月ニューヨーク連銀製造業景況指数 34.6(前月改定18.9)。
・9月米消費者物価指数 前月比+0.2%(前月改定+0.4%)。
・米週間新規失業保険申請者数 514千人(前週改定524千人(速報比+3千人))。
・ECBウェーバー総裁「政策金利を引き上げ、過剰流動性の供給の終了を考え始める時期。ただ、行動に移す必要はない」
・ECBトリシェ総裁「強いドル支持が極めて重要」
・英中銀、ポールフィッシャー金融政策委員「将来的なカードを温存するため、資産買取を中止する可能性がある」


NY Dow  :10,062.94(+47.08)
S&P500   :1,096.56(+4.54)
NIKKEI225 :10,238.65(+178.44)
Dax :5,830.77(▲23.37)
FT250 :9,485.17(▲56.16)
Sensex  :17,195.20(▲35.91)
Shanghai A :3,127.21(+9.728)
Brazil Bovespa :66,703.3203(+502.188)

JPY/USD :90.64(+1.24)
USD/EUR :1.492(+0.0023)


・ドルは対ユーロで下落。英中銀が資産買取プログラムを中止するとの観測(憶測記事)を受けポンドが急騰、ユーロも連れ高となった。円は大幅に下落。海外の金利引き上げ観測もあり、他通貨対比で大幅に弱含んだ。

日本株は大幅に上昇。前日の米国市場の株価上昇を受けて輸出関連株が買われた。米株は続伸。GSの決算が市場予想を大幅に上回る内容であったことから買いが先行した。ただし10,000ドルの回復に対して短期的な行き過ぎ観も根強く、上値は重かった。



穀物
Cbot Wheat :505.00(▲8)
Cbot Corn :373.00(▲10)
CSCE Sugar :23.28(+1.14)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,049.80(▲14.1)
Comex Silver :1,741.50(▲49.3)
Nymex Platinum :1,348.5(▲10.1)
Nymex Palladium :328.15(▲2.65)

・NY金は下落した。ドル安が進行したものの、そもそも高値圏にあることに対する警戒感と、株が堅調に推移していることに伴う質への逃避の減速(それほどでもないが...)が相場の下押し材料となったようだ。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制により現物担保のETFニーズ特に規制の主要対象となっていない貴金属に買いが入り安いこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、他国通貨比で見た場合のドル安継続の可能性が高いことである。当コラムではテクニカル分析を元に、1,400ドルをターゲットに設定したい。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,049.80(▲14.1)。
 銀価格は下落した。金が調整売りに押される中、同様に利益確定の売りに押された。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。また,投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,741.50(▲49.3)。"

・NYプラチナ価格は下落した。株が堅調に推移する中、金に手仕舞い売りが入りプラチナも同様の展開となった。やはり高値警戒感が出てきているようだ。今後に関しては日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。昨日の引け(東京時間0:00)は1,348.5(▲10.1)。
 パラジウムは下落した。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになろう。ただし引き続き地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。ちなみに、ここ3年程度のプラチナ/パラジウムスプレッド率(両者の価格差をプラチナ価格で割ったもの)は75%程度であり、現在の水準も同じ程度。このスプレッド率の拡大はプラチナ需要の拡大を意味するが、更に拡大するようであればパラジウムの代替需要が強まることとなろう。昨日の引け(東京時間0:00)は328.15(▲2.65)。"

・Xtrata、Anglo Americanの買収提案を撤回。
田中貴金属、1−9月の金売上前年比+12%、プラチナは略2倍に。

Copper 3M :6,289.00(+69:19.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。NY時間にかけてのドル高の進行で弱含み推移したが、NY時間の株上昇、ドル安の進行を受けて反発し、下げ幅を大きく削った。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、(本格的ではないが)景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+100Mt増加、(FSCは7.2日)、(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は33,816枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは略パラレルに上昇している。期近は需給が緩和していると見られ、コンタンゴとなっている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は20ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,289.00(+69:19.5C)。

Zinc 3M   :2,035.00(+1:26.95C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。ドル高の進行を受けて一時10日移動平均線を割り込む下落となったが、NY時間の株高、ドル安が材料となり買い戻しが入った。昨晩も個別のファンダメンタルズよりも、為替や株といった周辺材料で価格が動いた感じである。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲1,250Mt減少、FSCは14.5日(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は11,327枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下している。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,035.00(+1:26.95C)。

Lead 3M   :2,209.00(+24:25.5C)
 昨日の鉛価格は上昇した。ドル高の進行で下落し、その後株高、ドル安で反発して引けた。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは5.7日、キャンセルワラント率は2.1%。)。売買高は4,611枚。イールドカーブはパラレルに上昇。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,209.00(+24:25.5C)。

Aluminum 3M :1,916.00(+11:35.55C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤はドル高の進行を受けて10日移動平均線まで下落したが、NY時間にはいってからの株高、ドル安の進行、エネルギー価格の上昇(アルミは生産コストの大半が電気料金)を受けて買い戻しが優勢となり、前日比プラスで引けた。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになるかどうかが調整時の下値の目処を見る上で大きなポイントとなるがその可能性は徐々に低下していると見ている。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう。尚、過剰在庫の水準は既に価格に織り込まれていると考えておいたほうがよさそうだ。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲6,475Mt減少、(FSCは48.1日)。(キャンセルワラント率は2.3%)。売買高は22,352枚。イールドカーブはパラレルに上昇している。C-3は36ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,916.00(+11:35.55C)。

Nickel 3M :18,800.00(+250:65C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。ドル高の進行と、LME在庫の大幅な増加を受けて下落していたが、NY時間に入ってからの株高、ドル安進行で急速に買い戻しが入った。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+744Mt増加、(FSCは35.8日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は4,514枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は65ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,800.00(+250:65C)。

Tin 3M   :14,450.00(+175:415B)
 昨日の錫価格は上昇した。ドル高の進行とLME在庫の大幅な増加によって一時100日移動平均線を割り込んだが、株高、ドル安の進行でNY時間にかけて買い戻しが優勢となり、前日比プラスとなった。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+215Mt増加、(FSCは25.7日)、P596は1.44%。売買高は424枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は415ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,450.00(+175:415B)。



【エネルギー】
WTI :77.58(+2.4)
Brent :74.45(+1.35)

・米在庫統計市場 原油+0.3MB、ガソリン▲5.2MB、ディスティレート▲1.1MB、稼働率▲4.1%

 昨日のNY原油は上昇した。夜間の米在庫統計でガソリン在庫が大幅に減少したことや、ドル安の進行、米ダウの1万ドル超え等のプラス材料が目白押しで、75ドルを超えてから上げ足を速め、大幅な上昇となった。米在庫統計では、需要の減少(というより低迷)に伴う石油製品の生産調整の影響で処理量が大幅に減少したものの、輸入が大幅に減少したことから原油在庫はトントンであった。原油需要の回復はまだ見られないものの、米低金利の継続に伴うドル安と、財政出動量的緩和継続観測が強まっていることから特に投機の買いニーズが強まっているものと見られる。しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、80ドルが限界であろう。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+3.0%。昨日の引けは77.58(+2.4)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+1.8%昨日の引けは74.45(+1.35)。 WTI/Brentは+3.13のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。夜間の統計で在庫が大幅に減少したことが材料となった。製油所稼働率の低下によって生産が大幅に減少したことが在庫の大幅減少の引き金となっている。結果FSCは5年レンジに収まり、適正在庫水準での推移となった。いずれにしても在庫減少幅が久しぶりに5MBに達したことから、サプライズの買いが入ったものと見ている。しかし正直なところ需要(出荷)が増加しているが、どちらかといえばウィンターグレードへの入れ替えに伴う需要増加であり、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+4.3%。昨日の引けは194.49(+8.74)。 ヒーティングオイルは上昇した。RBOBとことなり、原油価格の上昇が材料になったと考えられる。結果、あっさりと200セントを上抜けした。在庫統計で需要(出荷)の増加が見られたが、ガソリン同様ウィンターグレードへの交換時期でもあり、季節的な動きである。総じてFSCは高くファンダメンタルズは弱い。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。直近限月の騰落率は+3.6%。昨日の引けは201.81(+7.54)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近の上げ幅が大きく、ブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.6%。昨日の引けは616.00(+10.25)。



【ひとりごと】
ミシュランガイド、京都・大阪が出ましたね
でも、うどんやたこ焼きみたいな粉もの屋は一件も選ばれていないらしいじゃないですか
関西っていったら日本の食文化の発祥っていうか中心。
そこをリスペクトすることなく勝手に星をつけるのはちょっと、と思う。

でも、同時に京都や大阪のお店のガイドって東京であんまり売っていないので
読んで見たいってのもあるんですけどね