眉毛2ミリ

【商品市況概況】
「大幅な上昇に」
 昨日の商品価格は大幅に上昇した。注目の米GDPが発表されたが、市場予想を上回る前期比年率+3.5%という内容であった。これが再び高リスク資産、高金利資産への資金シフトを促し相場は大きく反発することとなった。但しGDPの中身を見るに、個人消費の増加や政府支出がGDPの押し上げに寄与しているが、設備投資は依然として寄与度はマイナスである。このことは、政府の個人消費刺激策(税制優遇等)の影響で個人消費が増加しているものの、本格的な景気回復に必要な設備投資の回復が遅れていることを意味する。すなわち、以前程ではないだろうが財政出動を伴う政府の景気刺激策が引き続き必要な環境に変りはないことを示しているといえる。
 依然として流動性供給停止や財政出動の停止があった場合の相場下落のリスクは指摘しておきたいが、各国政府は「たとえそうなって相場が下落したとしても問題ないレベルになるまで」緊急経済対策を続けると見られることから二番底の底は比較的浅いものに留まる可能性が高まってきていると考えている。(例えば今の価格が100で、その後120に上昇したところで対策を打ち切ったとして、も価格は80〜90程度までしか下がらない、ということ。120まで上がって90まで落ちればもちろん暴落であるが、現時点から考えれば暴落とはいい難い)。

 日本にいると分かりにくいが、そろそろ景気の先行きに関して方向修正が必要なタイミングになってきたのかも知れない(私は引き続き慎重な姿勢を崩したくないが)。


【経済関連ニュース】
・10月ユーロ圏景況感指数速報 86.2(前月改定82.8)。
・10月独失業者数 前月比▲26千人の343万人。失業率8.1%。
・Q309米GDP速報 前期比年率+3.5%(前期改定▲0.7%)。個人消費 前期比年率+3.4%(前期改定▲0.9%)、設備投資▲2.5%(前期改定 ▲9.6%)。GDPへの寄与度は、個人消費が3.5%、設備投資が▲0.24%、在庫が+0.94%、政府支出が+0.48%となっている。
・9月日本完全失業率 5.3%(前月改定5.5%)、有効求人倍率 0.43倍(前月改定0.42倍)。

NY Dow  :9,962.58(+199.89)
S&P500   :1,066.11(+23.48)
NIKKEI225 :9,891.10(▲183.95)
Dax :5,587.45(+91.18)
FT250 :8,962.41(+112.91)
Sensex  :16,052.72(▲230.77)
Shanghai A :3,106.727(▲74.539)
Brazil Bovespa :63,720.5781(+3,558.27)

JPY/USD :91.54(+0.86)
USD/EUR :1.483(+0.0107)


・ドルは対ユーロで下落。注目の米GDPが市場予想を上回る前期比年率+3.5%となったことから景気の先行きに対する楽観論が再び広がり、リスク資産への投資が活発かしたため。円は対ドルで大幅に下落している。

日本株は大幅下落。前日の米株の大幅調整を受けて幅広く売られた。新政府の経済や景気への対策への不透明感が強まっていることも地合いを悪化させている。米株は大幅に反発。注目の米GDPが市場予想も上回り好調な内容であったことから買い戻しが優勢となった。



穀物
Cbot Wheat :503.75(+9)
Cbot Corn :379.50(+10.5)
CSCE Sugar :22.25(+0.88)




【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,047.10(+17.2)
Comex Silver :1,665.50(+41.5)
Nymex Platinum :1,338.2(+40.8)
Nymex Palladium :328.3(+10.9)

・NY金は上昇した。夜間に発表された米GDPが好調であったことを受けてドル安が進行、加えて株価も上昇しており、インフレヘッジ目的や、ETFを通じた資金の流入などで大幅な上昇となった。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制の網が掛かりにくいこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、ドル安継続の可能性が高いことである。株式市場に流入している資金が、ETFの導入によって容易に金が購入できる環境になっていることが上げに拍車を掛けることになろう。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,047.10(+17.2)。
 銀価格は上昇した。ドル安と株高進行で。当面は18ドルがターゲットになる。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,665.50(+41.5)。

・NYプラチナ価格は上昇した。材料は米GDPと為替のドル安進行。この上昇で10日移動平均線一杯まで上昇して引けている。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。ターゲットは1,400ドルであるが更なる上昇があってもおかしくない地合い。昨日の引け(東京時間0:00)は1,338.2(+40.8)。
 パラジウムは上昇した。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになると見るが、地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。昨日の引け(東京時間0:00)は328.3(+10.9)。



Copper 3M :6,664.50(+234.5:25C)
 昨日の銅価格は上昇した。取引序盤から前日引けレベルで堅調な推移となっていたが、夜間の米GDPの好調を受けて大幅な上昇となった。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られること(中国が自国の景気回復に強い自信を示していることも材料)から中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は▲325Mt減少、(FSCは7.5日)、(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は12,136枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,664.50(+234.5:25C)。

Zinc 3M   :2,270.00(+80:26.25C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。米GDPの好調を受けた地合いの好転が背景。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲525Mt減少、FSCは14.5日(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は5,659枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,270.00(+80:26.25C)。

Lead 3M   :2,365.00(+135:23.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。ドル高がアジア時間に掛けて進行したことから、前日の上げ幅が大きかったこともあり調整売りに押された。年内は自動車買取プログラムが継続されることから短期的に上値を狙う動きも出ているものと見られる。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は▲150Mt減少、(FSCは5.8日、キャンセルワラント率は0.6%。)。売買高は2,673枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニング。C-3は23ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,365.00(+135:23.25C)。

Aluminum 3M :1,952.00(+40:34.5C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。アルミはLME在庫の大幅な減少を受けてアジア時間から上昇を始め、夜間の米GDP統計の好転を受けて大幅に上昇することとなった。景気の回復、というよりも底打ちし、底堅くなってきていることがアルミも地合いも強気にしているようだ。1,800ドルが下値の目処として足許強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになる可能性は低くなっていると見ている。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう(過剰在庫の水準は既に価格に織り込み済み)。大幅な下落のリスクは、来年の夏以降のファイナンスが継続せず使用可能な在庫が増えることであるが、経済環境を鑑みるとそれはもう少し先になると予想される。LME在庫は▲5,450Mt減少、(FSCは48.3日)。(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は12,276枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は35ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,952.00(+40:34.5C)。

Nickel 3M :18,690.00(+890:70C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫は極端な増加となり一時100日移動平均線を試したが、米GDPが好調であったことから大幅な上昇となり、10日移動平均線レジスタンス一杯まで上昇して引けている。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。目先のターゲットは8月13日の21,325ドル。LME在庫は+1,446Mt増加、(FSCは36.7日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は2,114枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は70ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,690.00(+890:70C)。

Tin 3M   :15,050.00(+400:150B)
 昨日の錫価格は上昇した。前日の地合いを引継ぎ、高寄りした後下落していたが、米GDPの好調を受けた株高の影響などで地合いが好転し、上昇した。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は▲70Mt減少、(FSCは25.8日)、キャンセルワラント率は1.24%。売買高は222枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は150ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは15,050.00(+400:150B)。



【エネルギー】
WTI :79.87(+2.41)
Brent :78.04(+2.18)

サウジアラムコ、米国向け輸出原油価格の指標にWTIの採用をやめ、アーガスの指標を用いることを決定。WTIの価格が正確な需給を反映していないとの判断から(ちなみに私はこの報道は相場に対してニュートラルだと考えています。WTIの取引所での取引量がもし激減したら、ボラティリティが高くなる、ということは考えられますが)。


 昨日のNY原油は上昇した。夜間に発表された米GDPが好調な内容であったことから急速に買い戻しが入り、前日の下げ幅を完全に回復することとなった。このコラムで繰り返しコメントしているが、別に現物需要が劇的に回復しているわけではない。またこれも繰り返しになるが、金融相場が続いているが、これについても量的緩和解除、財政出動の停止、ドル安の終了があればその限りではない。尚、しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは79.87(+2.41)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+2.7%昨日の引けは78.04(+2.18)。 WTI/Brentは+1.83のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。米GDPの好転を受けた原油価格の高騰で。ただし、総じて需要は緩慢であるとのスタンスは大きく変更する必要はない。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+1.6%。昨日の引けは201.90(+3.26)。 ヒーティングオイルも上昇した。引き続きディスティレート需要(出荷)は前年比大幅マイナスの状態が続いており、主要輸送燃料であるディーゼルオイルの需要回復は確認されておらず、ファンダメンタルズは弱い。そのためここまでの価格上昇は需要に根ざしたものではないと結論付けせざるを得ない(今後実際に景気が回復し、需要がついてくれば話は別であるが、現時点においてはそれはまだ確認されていない)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+2.7%。昨日の引けは205.42(+5.73)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は+2.9%。昨日の引けは644.00(+19.25)。



【ひとりごと】
ほらやっぱり昨日もすごく動いたでしょ。
今日は席にいるので、きっとそんなに動かないと思います。


さて。


朝、顔を洗っていたら
やたらと眉毛が伸びているので
切ることにした。

何故か知らないけど歳を取るごとに眉毛の伸び方が早くなり
密度も濃くなってきている
頭が薄くなっているのとは正反対である。

で。

通常ははさみで切るんでしょうが
面倒くさいので日々ヒゲの長さをそろえるのに使っているバリカンで
一気に剃ってしまおうと思い、使ってみた。
そもそも私目が悪いので、鏡に映っている顔も殆ど分からない

バリカンでとりあえず3ミリに長さを調整し、剃ってみる
見る限りちっともそれているようには見えない
仕方ないので2ミリにして剃ってみる
今度は剃っている感触も手に伝わってくるほどの剃れ具合

よしよし

と、思ってめがねを掛けてみてみたところ
眉毛が半分ないじゃないのッ!!
めがねを掛けて流しを見てみると、ものすごい両の眉毛がそこに...

時すでに遅し。
やっちまったよ母ちゃん。


まあ、カミさんに見せたら

「いや、あなたにとっては大分少なくなったかも知れないけど、一般の人からすれば普通なのでは...」
「そんなに嫌なら描いてあげようか?」


いえ...それはさすがに結構です。
でも、一般の人の眉毛の長さは2ミリぐらいしかないんでしょうか?