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【商品市況概況】
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。月初であることもあって経済統計の発表が相次ぎ、FOMCも開催されることから新規手がかり材料待ちでレンジワークとなった。そもそも殆どの商品、株、債券、為替が各々のマーケットの動きを睨みながらの推移が続いており、商品マーケットも方向性は出にくい。しかしながら各々のマーケットを睨みながらの推移であるため、それなりにボラティリティは高いというのが現在のマーケット状況であるといえる。余り大きく変動していないのは、高官発言がストップしたドル円ぐらいであろう。ドルと円はその低金利ゆえに足許、キャリートレードの資金供給の源泉として機能しており、海外市況が安定すると下落し、海外市況が悪くなると上昇する、という相場展開となっているが、日本・米国ともまだまだ低金利政策が続くと見られることからこの通貨ペアは大きく変動しにくい。ただ、中長期的には円は対ドルで弱く推移する可能性が高い(デフレの長期化の影響)為、円ベースでマテリアルを購入する必要がある消費者は、今がそのタイミングであると考えている。


【経済関連ニュース】
・9月製造業受注額 前月比+0.9%(前月改定▲0.8%)。除く輸送機器 前月比+0.8%(前月改定+0.3%)。

NY Dow  :9,771.91(▲17.53)
S&P500   :1,045.41(+2.53)
NIKKEI225 :9,802.95(▲231.79)
Dax :5,353.35(▲77.47)
FT250 :8,756.68(▲161.21)
Sensex  :15,404.94(▲491.34)
Shanghai A :3,268.123(+39.423)
Brazil Bovespa :62,643.2305(+1,097.731)

JPY/USD :90.3(▲0.03)
USD/EUR :1.469(▲0.0077)


・ドルは対ユーロで上昇。株が軟調に推移する中、FOMC金利引き上げ(というよりも量的緩和)が実施されるのではとの見方からドル買い戻しが優勢となった。円は対ドルで小幅下落している(略レンジ)。
日本株は休場。米国株はしっかり。FOMCを控えて方向感でにくい。



穀物
Cbot Wheat :515.75(▲1)
Cbot Corn :390.00(+7.75)
CSCE Sugar :23.39(+0.51)




【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,084.90(+30.9)
Comex Silver :1,718.00(+74)
Nymex Platinum :1,356.2(+18.1)
Nymex Palladium :327.75(+1.4)

・NY金は上昇した。インド準備銀行の金購入を受けて、政府による金積み増し観測が強まったことから。このコラムで指摘しているとおり、ドル偏重の外貨準備の見直し機運が世界的に高まっている。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制の網が掛かりにくいこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、ドル安継続の可能性が高いことである。株式市場に流入している資金が、ETFの導入によって容易に金が購入できる環境になっていることが上げに拍車を掛けることになろう。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,084.90(+30.9)。
 銀価格は上昇した。金の上昇に連れる形となり、大幅な上昇となった。当面は18ドルがターゲットになる。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。投機の動きも押し上げ材料。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,718.00(+74)。

・NYプラチナ価格は上昇した。金価格の上昇に連れる形で、貴金属セクターが物色される流れに乗った。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。ターゲットは1,400ドルであるが更なる上昇があってもおかしくない地合い。昨日の引け(東京時間0:00)は1,356.2(+18.1)。
 パラジウムは上昇した。今後はプラチナと同様、触媒・宝飾需要がパラジウム価格を押し上げることになると見るが、地上在庫が12百万オンス程度あるものとみられ、プラチナ程の価格上昇にはならないと考えている。昨日の引け(東京時間0:00)は327.75(+1.4)。"



Copper 3M :6,460.00(▲95:24.25C)
 昨日の銅価格は下落した。通貨の動きにリンクする形での推移となり、下落後上昇している。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られること(中国が自国の景気回復に強い自信を示していることも材料)から中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。LME在庫は+1,625Mt増加、(FSCは7.6日)、(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は12,407枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,460.00(▲95:24.25C)。

Zinc 3M   :2,180.00(▲15:26.25C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。というよりも新規材料に乏しい中、2,200ドルを挟んだレンジワークであった。今後は、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲450Mt減少、FSCは14.5日(キャンセルワラント率は2.6%)。売買高は4,388枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,180.00(▲15:26.25C)。

Lead 3M   :2,270.00(▲28:25.75C)
 昨日の鉛価格は下落した。ドル高の進行で一時50日移動平均線を試したものの、その後の買い戻しでほぼ寄り付きレベルまで回復した。材料は特段ない。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は+50Mt増加、(FSCは5.8日、キャンセルワラント率は0.2%。)。売買高は2,195枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,270.00(▲28:25.75C)。

Aluminum 3M :1,908.00(▲8:33.5C)
 昨日のアルミ価格は下落した。しばらくは他の金属と同様、方向感が出にくい相場展開が続こう。LME在庫は▲3,475Mt減少、(FSCは48.2日)。(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は10,342枚。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,908.00(▲8:33.5C)。

Nickel 3M :17,800.00(▲260:56C)
 昨日のニッケル価格は下落した。月曜日のLME在庫大幅増加にドル高進行が加わり、100日移動平均線のサポートを試す動きとなった。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想されることから、需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡、景気回復に伴い価格は上昇することになろう。目先のターゲットは8月13日の21,325ドル。LME在庫は▲144Mt減少、(FSCは37.8日)、キャンセルワラント率は0.7%。売買高は2,034枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は56ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは17,800.00(▲260:56C)。

Tin 3M   :14,790.00(+15:100B)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫の減少もあって50日移動平均線を下値に堅調な推移となった。最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受け、需給はタイトに推移することになるだろうとの見通しが錫価格を堅調に推移させている。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は▲110Mt減少、(FSCは25.7日)、キャンセルワラント率は0.74%。売買高は122枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は100ドルバックとバック幅を拡大した。昨日の引けは14,790.00(+15:100B)。



【エネルギー】
WTI :79.60(+1.47)
Brent :78.11(+1.56)

 昨日のNY原油は上昇した。特段材料がない中、テクニカルな買い戻しが入り、上昇している。取引序盤はドル高の進行で下落していたが、引けに掛けては買い戻しが優勢となった。このコラムで繰り返しコメントしているが、足許価格が上昇しているものの、現物需要が回復しているわけではなく、量的緩和解除、財政出動の停止、ドル安の終了があればその限りではない。尚、しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.8%。昨日の引けは79.60(+1.47)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+2.0%昨日の引けは78.11(+1.56)。 WTI/Brentは+1.49のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。ドル高の進行を受けた原油の下落、その後の上昇に完全にリンクする形での推移となった。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.5%。昨日の引けは200.04(+1.01)。 ヒーティングオイルも上昇した。+1.3%。昨日の引けは207.33(+2.73)。 ICEガスオイルは下落した。イールドカーブは期近が下落、期先が上昇している。直近限月の騰落率は▲0.3%。昨日の引けは625.25(▲2.0)。



【ひとりごと】
四菱ハイユニを欲しいと思ったことがある人
私のほかにもいるのだろうか

って。
欲しがるなよおい。


さて。


昨日久しぶりに自宅で夕飯だったが
出てきたのが、ハンバーグとつみれ汁であった
両方とも美味しい
ありがとう、カミさん
と、思ったので


「いつもより美味しいね。ありがとう」


と、言ったら。


「済みません、買ってきたものです...」


済みません...
盛り下がる食卓。
こういう時、どうしたら良いのだろうか。
お互い、罪はないと思うんですけど、ね...