麻婆豆腐

【商品市況概況】
「上昇も上値重く」
 昨日の商品価格は軒並み上昇している。注目のFOMCを控えて様子見気分が強まっていたが、恐らく低金利政策が継続されるであろうとの見方から、じりじりとドルは対ユーロで水準を切り下げる展開となっていた。その後のFOMCで予想通り低金利政策継続が確認されたことからドル安に拍車が掛かり、商品価格は軒並み上昇することとなった(非鉄金属は時間的にこの結果を織り込めず)。ただし同時に景気の先行きに対する懸念が再び出始めており、上値も押さえられている。今週発表される米雇用統計の内容が試されることとなろうが、現時点において雇用情勢の著しい改善があるとは考えにくい。FRBも雇用統計の情報は入手していると考えられることから、恐らくさほど良い内容でないことが今回の長期に渡る低金利継続のコメントに繋がったと見ている。
 いずれにしても「ここまでの価格上昇の長期に渡る継続」にすべての市場参加者が自信を持てるような環境ではないことから、引き続き各国政府・中央銀行の経済・金融対策が商品相場の最大の材料になると考える。


【経済関連ニュース】
・9月豪住宅建設許可件数 前月比+2.7%(前月改定▲0.9%)。
・9月ユーロ圏PPI 前年比▲7.7%(前月改定▲7.5%)。9ヶ月連続の物価下落。
・10月米ADP民間雇用統計 前月比▲203千人(前月改定▲227千人(速報比+27千人))。
・10月米ISM非製造業総合景況指数 50.6(前月改定50.9)。

FOMC声明
金融市場の情勢は前回から大きく変っていない。住宅セクターの活動は活発化したが、家計の支出は所得と失業の不安定さ、住宅資産価値の減少、信用リスク管理の強化を受けて抑制されている
経済活動は引き続き弱く推移する可能性が高いが、金融・財政対策の効果が徐々に出てくるものと考えている。著しいスラックが価格上昇を抑える可能性が高く、インフレは抑制された状態が続こう。
この環境下、FOMC政策金利のレポ金利を0.0%〜0.25%で据え置くこととした。また、政府機関債の購入額を1,750億円に縮小することとした。

・日銀議事録要旨
臨時措置の取扱の如何に関わらず、緩和的な金融環境を粘り強く確保していくという日銀の基本的な政策運営は変らない。



NY Dow  :9,802.14(+30.23)
S&P500   :1,046.50(+1.09)
NIKKEI225 :9,844.31(+41.36)
Dax :5,444.23(+90.88)
FT250 :8,992.75(+236.07)
Sensex  :15,912.13(+507.19)
Shanghai A :3,283.115(+14.992)
Brazil Bovespa :63,912.5703(+1,269.34)

JPY/USD :90.91(+0.62)
USD/EUR :1.484(+0.0156)


・ドルは対ユーロで下落。FOMCでゼロ金利を長期に渡って実施する見込みであることが表明されたことから。円は対ドルで下落。日米が低金利を継続するのは略確実な中、海外株式市場が回復したこともあって円キャリートレードが活発化したと見られる。
日本株は小幅上昇。米経済統計の好転や商品価格の上昇で、資源関連株が買われた。米株はFOMC声明を受けて大幅に上昇した後、金融機関の業績悪化懸念を材料に売られた。



穀物
Cbot Wheat :521.00(+5.25)
Cbot Corn :384.00(▲6)
CSCE Sugar :23.00(▲0.39)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,087.30(+2.4)
Comex Silver :1,740.50(+22.5)
Nymex Platinum :1,369.3(+13.1)
Nymex Palladium :328.8(+1.05)

・NY金は上昇した。FOMCを控えてドル安が進行する中、字利他かとなった。しかしながら1,100ドルのレジスタンスが意識され、この水準は上抜け出来ずに引けた。今後は金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は、CFTCの規制の網が掛かりにくいこと、中央銀行が準備通貨の分散を図ることに伴う現物需要が増加すると見られること、ドル安継続の可能性が高いことである。株式市場に流入している資金が、ETFの導入によって容易に金が購入できる環境になっていることが上げに拍車を掛けることになろう。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,087.30(+2.4)。
 銀価格は上昇した。金の上昇に連れる形となり、大幅な上昇となった。当面は18ドルがターゲットになる。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,740.50(+22.5)。

・NYプラチナ価格は上昇した。ドル安の進行を受けて。ただし引けに掛けての株下落で、水準を切り下げた。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属ETFは投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。ターゲットは1,400ドルであるが更なる上昇があってもおかしくない地合い。昨日の引け(東京時間0:00)は1,369.3(+13.1)。
 パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は328.8(+1.05)。"



Copper 3M :6,575.00(+115:23.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。FOMCを控え、ドル安がじりじりと進行する中銅価格も上昇した(FOMCの声明は価格に織り込まれず)。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。LME在庫は+250Mt増加、(FSCは7.6日)、(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は9,264枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は24ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,575.00(+115:23.5C)。

Zinc 3M   :2,229.00(+49:26C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。夜間のFOMCを控えドル安がじりじりと進行する中、亜鉛も物色された。また、中国の貿易統計で確認できるように中国国内の需要が引き続き堅調に推移していることも買い材料となっている。今後も亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲525Mt減少、FSCは14.4日(キャンセルワラント率は2.5%)。売買高は3,707枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,229.00(+49:26C)。

Lead 3M   :2,350.00(+80:26.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。FOMCを控えてドル安がじりじりと進行する中、鉛も上昇した。また、LME在庫の50%迄を2社が抑えており、徐々に実質的に利用可能な在庫が減少してきていることや、中国の輸入が再び増加に転じていることも支援材料となっている。しかしながら今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。LME在庫は+475Mt増加、(FSCは5.8日、キャンセルワラント率は0.3%。)。売買高は2,413枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は26ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,350.00(+80:26.25C)。

Aluminum 3M :1,925.00(+17:33.25C)
 昨日のアルミ価格は上昇した。LME在庫の大幅減少と、為替のドル安が背景(FOMCでの低金利継続表明は価格に織り込まれず)。アルミはLME在庫の高い水準とは関係なく、実質的に取引可能なアルミ在庫のス数量が少ないことを材料に堅調な推移となっている。1,800ドルが下値の目処として強く意識されており、今後予想される調整局面でこの水準を下回り、100日移動平均線のサポートライン(1,750ドル)を試す動きになる可能性は低いといえる。下値を試した後は低金利コンタンゴを背景に現物需要が高まり、上昇すると考えている。広くアルミ市場が供給過剰であることが知られているが、こうしたファイナンス上の理由で相場は下支えされよう(過剰在庫の水準は既に価格に織り込み済み)。LME在庫は▲4,375Mt減少、(FSCは48.1日)。(キャンセルワラント率は2.7%)。売買高は7,928枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は33ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,925.00(+17:33.25C)。

Nickel 3M :17,900.00(+100:60C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。今後は徐々に水準を切り上げる動きになると考えている。中国の輸入が大幅に増加したが、これは民間レベルにまで及ぶ投機的な現物の買いによるものであることが指摘されており、今後もこの状態が継続するとは考えにくいが、中国以外の国々でも景気の底打ち感の強まりから在庫積み増しの動きが見られると予想され需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡する中景気回復に伴い価格は上昇することになろう。目先のターゲットは切りのよい20,000ドル。LME在庫は+258Mt増加、(FSCは37.9日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は1,311枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は60ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは17,900.00(+100:60C)。

Tin 3M   :15,000.00(+210:100B)
 昨日の錫価格は上昇した。FOMCを控えてドルがじりじりと水準を切り下げる中、錫も大幅に上昇した。最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受け、需給はタイトに推移することになるだろうとの見通しが錫価格を堅調に推移させている。この夏、インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアからの精錬錫の輸出は激減することが予想されているためだ。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は▲20Mt減少、(FSCは25.7日)、キャンセルワラント率は0.95%。売買高は160枚。イールドカーブは略パラレルに上昇している。C-3は100ドルバックと前日と変わらず。昨日の引けは15,000.00(+210:100B)。



【エネルギー】
WTI :80.40(+0.8)
Brent :78.89(+0.78)

・米在庫統計 原油▲3.9MB、ガソリン▲0.3MB、ディスティレート▲0.4MB、稼働率▲1.17%
リビア国営石油 ガネム会長「12月総会で据え置きの可能性も」

 昨日のNY原油は上昇した。夜間に発表された米在庫統計で原油在庫が大幅に減少したことやドル安の進行で上昇、その後のFOMCでの低金利継続表明を受けて更に上昇する展開となった。但し在庫統計で確認できているように、米国内の石油製品需要は緩慢(というか殆ど戻っていない)であり、昨日の原油在庫減少も、需要減少に伴う輸入量の減少(過去5年レンジを下回っている)によるものであり、ポジティブな在庫減少とはいえない、このコラムで繰り返しコメントしているが、足許価格が上昇しているものの、現物需要が回復しているわけではなく、量的緩和解除、財政出動の停止、ドル安の終了があればその限りではない。尚、しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.0%。昨日の引けは80.40(+0.8)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+1.0%昨日の引けは78.89(+0.78)。 WTI/Brentは+1.51のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。在庫統計とドル安の進行が材料。昨晩の統計ではガソリン出荷が増加しており、前年比プラスを回復した。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。直近限月の騰落率は+0.6%。昨日の引けは201.27(+1.23)。 ヒーティングオイルも上昇した。+0.8%。昨日の引けは209.02(+1.69)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+2.4%。昨日の引けは641.00(+15.75)。



【ひとりごと】
昼に麻婆豆腐を食べたんだが
最近の麻婆豆腐って、本格的な味のモノが多く
とても美味しかったんだが
山椒と唐辛子の力が
胃袋を激しく攻撃しており

さっきっから腹が痛くて仕事にならない。
しかし、そもそも麻婆豆腐ってここまで辛くした理由って、何なのだろうか?

確かに辛くないと麻婆豆腐っぽくないんだけど
舌が痺れるほど辛くするのって、相当勇気が要ったと思うんですよね。個人的に。
かといって日本風の麻婆豆腐で、辛くないヤツはあんまり好きじゃないし。

あぁ。
まだ痛いんですが...