割り込む子供

【商品市況概況】
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。エネルギーはドル高の進行を受けて下落、非鉄金属は略いってこいで横ばい、貴金属は質への逃避継続で上昇、といった感じであった。特段目立った新規材料に乏しい中、年末を控えた投機筋の売りが相場の上値を抑える展開が続くことになると考えている。CFTCのNon-commecialポジションはネットロング幅が若干縮小している。
 来週も通貨の動きを睨んだ「利食いの手仕舞売り」のタイミングを探る相場展開になると考えている。ただし、大幅な相場上昇は難しいとみておくべきであろう。足元、商品価格と最も相関性が高い株式指標はブラジル・ボベスパ。相関のみで相場を語るのは危険(バングラディッシュのバターの議論)であるが、途上国が発展する過程で通常重厚長大型の産業セクターや金融セクター(資金需要が旺盛なため)、不動産セクター(土地開発)が成長し易いすることに起因していると考えている。ちなみにボベスパへの寄与度上位には、ヴァレ、ブラジル石油公社、イタウ・ウニバンコ等が顔を並べている。



【経済関連ニュース】
・9月日本鉱工業生産確報 前月比+2.1%(速報比+0.7%)。
・Q309独GDP速報 前期比+0.7%(前期改定+0.4%)。
・Q309香港GDP速報 前期比+0.4%(前期改定+3.5%)。
・Q309ユーロ圏GDP速報 前期比+0.4%(前期改定▲0.2%)。
・10月米輸入物価指数 前月比+0.7%(前月改定+0.2%(速報比+0.1%))。除く燃料 前月比+0.4%(前月改定+0.5%)。
・9月米貿易収支 365億ドルの赤字(前月改定308億ドルの赤字(速報比+1億ドル))。
・11月消費者マインド指数 66.0(前月改定70.6)。


NY Dow  :10,270.47(+73)
S&P500   :1,093.48(+6.24)
NIKKEI225 :9,770.31(▲34.18)
JPY/USD :89.57(▲0.86)
USD/EUR :1.493(+0.0058)

・ドルは対ユーロで下落。取引序盤は景気の先行き不安の持続から続いているドル高が持続していたが、欧州時間に入ってからの経済統計の好転もあり、引けにかけてユーロが買われた。
日本株は小幅下落。商品相場の下落に伴い、価格上昇過程で買われていた資源関連株が売られた。米株は上昇。メディア最大手ディズニーの決算が前年比増益となったことなどが材料となった。




穀物市場サマリー】
Cbot Wheat :539.00(+7.25)
Cbot Corn :390.50(UC)
CSCE Sugar :22.11(+0.02)

・大豆価格は小幅上昇した。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが274,564(前週比 +733)、ショートが99,992(前週比 ▲2,233)となったことから、ネットで174,572(前週比 +2,966)となった。インデックスファンドのポジションは364,329(前週比 +10,928)となっている。
・トウモロコシ価格は変わらず。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが115,156(前週比 ▲9,121)、ショートが37,682(前週比 +4,877)となったことから、ネットで77,474(前週比 ▲13,998)となった。インデックスファンドのポジションは157,731(前週比 +4,314)となっている。
・小麦価格は小幅上昇。 先週のCFTC Non-Commercialポジションは、ロングが69,272(前週比 ▲1,471)、ショートが93,564(前週比 +289)となったことから、ネットで▲24,292(前週比 ▲1,760)となった。インデックスファンドのポジションは174,417(前週比 ▲539)となっている。

非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,116.70(+10.1)
Nymex Platinum :1,388.7(+25.5)

・NY金は上昇した。総じてドル高が進行したものの、株の上昇や消去法的な金の物色の流れが持続していることから。かつてこのような金の上昇の仕方を見たことがないが、以前、原油マネーフローの変化に伴う「価格水準訂正の買い」が入った動きとある意味似ている。当コラムの中期的なターゲット価格は1,400ドルとしている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,116.70(+10.1)。
 銀価格は上昇した。金と株の上昇観測を受けて。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,738.00(+11.5)。"
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、金はロングが280,398(前週比 +874)、ショートが42,338(前週比 +4,133)となったことから、ネットで238,060(前週比 ▲3,259)となった。銀はロングが43,862(前週比 +874)、ショートが5,908(前週比 +4,133)となったことから、ネットで30,051(前週比 +6,956)となった。


・NYプラチナ価格は上昇した。株高、金高の流れを受けての上昇となった。目先は1,400ドルをトライする動きになると考えているが、自動車の買い替えプログラムが年内に終了することなどもあって、新規材料に乏しいのが実情であり、しばらくはこの心理的抵抗線をうわ抜けするのは難しいとみている。今後は日米欧の自動車需要減少を途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属は投機の対象となりやすいことからさらなる上昇を見込んでいる。昨日の引け(東京時間0:00)は1,388.7(+25.5)。
 パラジウムも上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は356.75(+5.85)。
 先週のCFTCポジション報告によるNon-Commercialポジションは、プラチナはロングが21,897(前週比 +147)、ショートが1,582(前週比 +1,647)となったことから、ネットで20,315(前週比 ▲1,500)となった。パラジウムはロングが38,649(前週比 +147)、ショートが31,087(前週比 +1,647)となったことから、ネットで14,301(前週比 +201)となった。


Copper 3M :6,520.00(+18.5:19.25C)
 昨日の銅価格は上昇した。ドル高の進行とLME、上海在庫の増加を受けて下値を試したが、NY時間のドル安の進行を受けて引けにかけて買い戻しが入り、前日比プラスとなった。CFTCの投機家ポジションは(LMEとは直接関係ないが)2年ぶりのネットロングとなっており、今後の為替動向でこれらのポジションのクローズが相場を押し下げる可能性がある。12月はトレーダーが略実働しないことから、11月末にその調整圧力がかかる可能性が高いと考える。今後は、経済対策の効果剥落に伴う需要減少で一旦下落する可能性はあるが、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するものと見られる。また、生産者側の問題(鉱石の品質劣化、掘削可能地域の不安定さ、開発に要する時間が長いこと)を受けて長期的にはさらに強いパフォーマンスになるものと考えている。LME在庫は+1,500Mt増加、(FSCは8.2日)、(キャンセルワラント率は0.4%)。売買高は7,317枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は19ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは6,520.00(+18.5:19.25C)。


Zinc 3M   :2,174.00(+23.5:26.5C)
 昨日の亜鉛価格は上昇した。相場展開は銅と略等しく、アジア〜欧州時間にかけての在庫増加を受けて下落し、その後のドル安で水準を戻すという展開。足元30日移動平均線を下値に比較的堅調な推移が続いている。中期的には亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入の増加に伴う亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が需給をタイトにさせると予想されるためである。ただし、在庫投資を含めた中国の需要は頭打ちの状態が続いており現時点においては急速な上昇は見込み難い環境にある。LME在庫は+950Mt増加、FSCは14.4日(キャンセルワラント率は2.4%)。売買高は3,131枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,174.00(+23.5:26.5C)。


Lead 3M   :2,275.00(+15:22.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。新規個別材料に乏しい中、為替の動きにつれる結果となった。また、一目均衡表の雲の上限が意識された(尚、一目均衡表を海外投資家も含めてみているわけではないが、ここ数年、一目均衡表を意識したかのような値動きがみられる)。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。また、中国国内の生産回復で一時の鉛不足が解消し、LME/上海のスプレッドも縮小しており、ファンダメンタルズ的には下値を試しやすい環境にある。自動車買い替えプログラムと、中国政府の環境に配慮した生産減少の影響は緩和してきている。LME在庫は+175Mt増加、(FSCは5.9日、キャンセルワラント率は0.6%。)。売買高は1,128枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,275.00(+15:22.25C)。


Aluminum 3M :1,946.00(▲2:32C)
 昨日のアルミ価格は下落した。ドル高の進行を受けて30日移動平均線を試し、この水準を維持したことから引けにかけてのドル安進行で買い戻しが優勢となった。基本、中国の需要が堅調であればアルミ価格は2,000ドル前後で安定するが、中国の需要が低調になった場合にはこの水準を下回る。中国の政府による追加経済対策実施の可能性は低く、民間の純粋な需要が継続するか否かポイントになる。調整局面入りした場合、1,800ドルが下値の目処として意識されることとなる。LME在庫は▲2,725Mt減少、(FSCは48.0日)。(キャンセルワラント率は2.8%)。売買高は5,826枚。イールドカーブは期近が小幅低下、期先が小幅上昇している。C-3は32ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは1,946.00(▲2:32C)。


Nickel 3M :16,105.00(▲85:57C)
 昨日のニッケル価格は下落した。ドル高の進行を受けて下値余地を探った。Q3にずれ込んでいた中国の在庫積み増しの動きが一巡、他国にも広がると見ていたが思ったよりもその動きが緩慢であるとみられ、ニッケルは力なく下値余地を探る動きを継続ししている。100日移動平均線を割り込んだことがきっかけとなった。このままであれば、200日移動平均線となる14,750ドルを試すものとみている。ここに特段の理由はない。ただし、中期的には景気回復に伴うOECD諸国の在庫積み増しの動きを受けて需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、需給はニュートラルになるとみられ景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+18Mt増加、(FSCは38.5日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は1,807枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。C-3は57ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは16,105.00(▲85:57C)。


Tin 3M   :14,750.00(+50:61B)
 昨日の錫価格は上昇した。ドル高の進行を受けて終始軟調な推移となった。今後は最大生産国であるインドネシアの動向に大きく影響を受ける状況が続くと見られ、需給はタイトに推移することになろう。この夏の違法生産者のとりしまりの影響で、錫は生産・輸出とも減少(輸出はどちらかといえば低位横ばい)を続けている。中国需要の減少に伴う裁定取引機会の縮小が需中国の需要を減少させようが、供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは26.1日)、P596は0.71%。売買高は167枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は61ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,750.00(+50:61B)。



【エネルギー関連ニュース】
WTI :76.35(▲0.59)
Brent :75.55(▲0.47)

OPEC バスコンセロス議長「12月の総会では増産を見送る可能背もある」


 昨日のNY原油は下落した。夜間に発表された経済統計は強弱まちまちであり、ドル高が続いていたがNY時間の後半にかけてユーロが上昇したこともあって、引けにかけては若干買い戻しが入った。そもそも需要の回復は未だであり、金融相場が持続する中周辺材料を受けての推移が続いている。イールドカーブは期近が下落し、ベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲0.8%。昨日の引けは76.35(▲0.59)。
 Brentは下落した。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくブルフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲0.6%。昨日の引けは75.55(▲0.47)。
 WTI/Brentのスプレッドは0.80のポジティブスプレッドとなっている。"
 RBOBは下落した。原油価格の下落を受けて。200セントの節目を下回ることとなった。ガソリンと同じく、そもそもファンダメンタルズは強いとはいえない。目先100日移動平均線がターゲットとなろう。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.3%。昨日の引けは191.62(▲2.43)。
 ヒーティングオイルは下落した。原油価格の下落に連れる形で。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。直近限月の騰落率は▲1.3%。昨日の引けは196.61(▲2.49)。
 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期近のみ下落。直近限月の騰落率は+1.1%。昨日の引けは611.00(+6.75)。



【ひとりごと】
子供を連れて遊具がたくさんある公園にいったらびっくりした。
遊ぶ道具の数よりも子供が多いのである意味仕方がないのだが


割り込みの嵐


なんですよね。
自分の子供には、順番を守って遊ぶように教えているんですが
並んでいたら欧米人と思しき子供が割り込んできた。
だめだよと注意したところ、それを見ていた父親は


「問題ないからそのままそこにいろ」


との指示。
って。


あり得ないでしょう。
よっぽど言ってやろうかと思ったが
子供を抱っこしていたので、止めた。
こっちだって、英語ぐらいは分かるんですが。

他の日本人の子は、うちの子が落っことしたボールやおもちゃを盗んで持っていこうとするし


この国、どうなっちゃってんでしょうか。
親はどうして何も注意しないんでしょうか。
とっても心配になってしまいました。