骨髄液

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今日、日経新聞(商品欄)と毎日新聞(8面)に小職のコメントが採用されてました。
購読なさっている方は読んでみてください。


【商品市況概況】
「海運指数上昇」
 昨日の商品価格は小幅な値動きとなった。ドル高の進行はあったものの、株価の上昇がこれを相殺したためである。今週は経済統計が多数発表されることから統計内容に一喜一憂の展開が予想されるが、総じて景気回復が本格化していないこともあり、冴えない推移になると考えている。
 日本にいると景気回復は全くといっていいほど実感できないが、海外市況は徐々に回復基調にあると考えられる。グローバルな荷動きの指標に用いられるバルチック海運指数(ドライ)は昨日、2009年の最高値を更新した。海運指数は量的緩和が発表され、政府の財政出動を伴う経済対策の実施により荷動きが活発化、春先に最高値をつけていたがその後の経済対策効果の剥落で9月に向けて水準を切り下げてきた。通常こうした海運指数は特に中国等の製造業国の生産/輸出動向に影響を受けるのだが、この指数が上昇してきたことは具体的な現物の荷動きが回復してきていることを意味する(もちろん投機目的で空船をチャーターすることもありえるが、現在の経済環境ではその比率は低いと考えておくべきであろう)。
 海運指数の上昇は、在庫を保有してコンタンゴのメリットを取る(キャッシュ&キャリー)運用がワークしなくなる可能性があることを意味する。短期的にはコンタンゴメリットを享受する目的のタンクオペレーションのアンワインドで、イールドカーブは更にスティープ化する可能性がある。また、その取引終了後には保管コストの上昇で、イールドカーブは更にスティープ化する可能性があることは指摘しておきたい。


【経済関連ニュース】
・10月英消費者物価指数 前年比+1.5%(前月改定+1.1%)。
・10月米生産者物価指数 前月比+0.3%(前月改定▲0.6%)。コア指数 前月比▲0.6%(前月改定▲0.1%)。
・10月米鉱工業生産 前月比+0.1%(前月改定+0.6%(速報比▲0.1%))。設備稼働率70.7%(前月改定70.5%)。
・11月米NAHB住宅指数 17(前月改定17)。
・ECBトリシェ総裁「インフレ圧力は中期的には低い水準に留まる。現在の金利は適正。バーナンキ議長の前日のコメントは非常に重要な意思表示だ。強いドルを100%支持する」
・米ルービニ教授「最悪期は過ぎたと考えるのは誤り。米国労働市場の悪化は10年末まで続くだろう。失業率は11%に達するだろう」
・ゴールドマンCEO「日米欧のどこに投資するかを選択するなら、私なら米国を選ぶ」。そうですか。


NY Dow  :10,437.42(+30.46)
S&P500   :1,110.32(+1.02)
NIKKEI225 :9,729.93(▲61.25)
Dax :5,778.43(▲26.39)
FT250 :9,401.15(▲122.12)
Sensex  :17,050.65(+18.14)
Shanghai A :3,443.231(+7.831)
Brazil Bovespa :67,405.9766(+778.875)

JPY/USD :89.28(▲0.02)
USD/EUR :1.485(▲0.011)


・ドルは対ユーロで上昇。バーナンキ議長の発言をトリシェ総裁が100%支持するとコメントしたことがドル高を誘った。円は対ドルで続落している。
日本株は下落。円高の進行と、金融機関の資本増強の動きが需給を悪化させると見られていること、政策の先行きの不透明感が嫌気されさえない展開が続いている。米国株は小幅上昇。原材料価格の上昇で資源関連株が買われたようだ。


穀物
Cbot Wheat :574.75(+12.5)
Cbot Corn :402.00(▲0.25)
CSCE Sugar :22.53(▲0.09)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,139.40(+0.2)
Comex Silver :1,838.70(▲1.3)
Nymex Platinum :1,462.5(+17.9)
Nymex Palladium :372.0(▲4)

・NY金は上昇した。安全資産需要としての買いが入り、史上最高値を更新した。ただしトリシェ総裁のドル高支持発言が重石となった。今後も金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は簡単言えば明確な売り材料が存在しないことである。明確な下落の材料としては足許ドル高の進行や中央銀行の金市中売却ぐらいであろうが、その可能性は低い。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,139.40(+0.2)。
 銀価格は下落した。ドル高の進行が材料に。金が更に上値を狙い安い環境下、最大で25ドル程度までの上昇は合ってもおかしくないと考えている。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,838.70(▲1.3)。

・NYプラチナ価格は上昇した。Johnson Mattheyのレポートで、宝飾品・自動車関連触媒需要の増加で需給が逼迫するとの見通しが示されたことが材料となった。但しドル高の進行もあって上げ幅は限られた。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属には投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。昨日の引け(東京時間0:00)は1,462.5(+17.9)。
 パラジウムは下落した。昨日の引け(東京時間0:00)は372.0(▲4)。"

・コデルコ Chuquicamata銅山労使交渉、7.5%の賃上げを要求。
・Johnson Matthey 2009年のプラチナ需給は140キロオンスの供給超。しかし中国の宝飾需要の増加、環境車対策需要の増加が見込めることから供給不足に陥る見込み。

Copper 3M :6,826.00(▲24:21C)
 昨日の銅価格は下落した。前日の上げ幅があまりに大きかったことから下落していたが、NY時間にかけての株の上昇で下げ幅を削った。今後に関してはCFTC Non-Commercialの銅ネットポジションが数年ぶりのロングとなっており、11月末の評価期限を迎えるファンドや投資銀行等が利食い手仕舞い売りがLMEでも入る可能性が高いと見ており、年末に向け下値を探る動きとなろう。今後は、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。ただし現在の経済環境がこの銅価格を許容できるかに関しては引き続き疑問である。LME在庫は+3,550Mt増加、(FSCは8.3日)、(キャンセルワラント率は0.5%)。売買高は9,712枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は21ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,826.00(▲24:21C)。

Zinc 3M   :2,263.00(▲16:27C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。前日の上げ幅が大きかったことと、ドル高が材料となった。しかしNY時間にかけての株の上昇が地合いを好転させ、引けにかけては下げ幅を削る展開となった。今後も亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入が増加しており、亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は▲775Mt減少、FSCは14.7日(キャンセルワラント率は2.0%)。売買高は3,583枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は27ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,263.00(▲16:27C)。

Lead 3M   :2,385.00(▲5:20C)
 昨日の鉛価格は下落した。他の非鉄金属と同様、ドル高と前日の上げすぎをを受けた利食い売りに押された後、NY時間に上昇して引けた。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少(ここまで約400KMtの生産キャパシティが縮小)によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。但し市場のセンチメント形成に大きな影響を与える株式市場が、景気回復を過剰に織り込む形で上昇しており、この流れが続く場合にはこの限りではない。LME在庫は+175Mt増加、(FSCは5.9日、キャンセルワラント率は0.5%。)。売買高は1,809枚。イールドカーブは略パラレルに低下。C-3は20ドルコンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,385.00(▲5:20C)。

Aluminum 3M :2,045.00(+15:33.5C)
 昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。原油価格の上昇や株の上昇による地合いの好転で。というよりも2,000ドルのシーリングを上抜けしてしまったことから買いが活発化していると見られる。アルミはLME在庫の高い水準とは関係なく、実質的に取引可能なアルミ在庫の数量が少ないことを材料に堅調な推移が続いている。今後はこの2,000ドルラインを維持できるか否かがポイントとなるが、現状の地合いの強さを考えると、まずは8月5日の高値、2,115ドルを試す動きになるのが先になる可能性が高くなってきた。尚、2,000ドルを維持するか否かのポイントは、中国勢の買いがマーケットにあるかどうかで決定される。LME在庫は+23,300Mt増加、(FSCは48.2日)。(キャンセルワラント率は2.7%)。売買高は11,030枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,045.00(+15:33.5C)。

Nickel 3M :16,900.00(+100:58C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。他非鉄金属と同様の流れで上昇していたが、10日移動平均線レジスタンスを上抜けできず、結局行って来いとなった。今後は中国以外の国々での在庫積み増しの動きが見られると予想されることから需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡する中景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+1,032Mt増加、(FSCは38.8日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は1,696枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は58ドルコンタンゴと前日と変わらず。昨日の引けは16,900.00(+100:58C)。

Tin 3M   :14,950.00(▲40:55B)
 昨日の錫価格は下落した。50日移動平均線を下値に堅調な推移になったとの印象。インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアの錫生産は減少の一途を辿っている。また、インドネシアからの精錬錫輸出もこうした国内の生産の不安定さから安定していない。こうした供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+40Mt増加、(FSCは26.1日)、キャンセルワラント率は0.74%。売買高は278枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。C-3は55ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは14,950.00(▲40:55B)。



【エネルギー】
WTI :79.14(+0.24)
Brent :78.97(+0.21)

 昨日のNY原油は上昇した。特段新規材料はなく、米株が続伸したことを材料に上昇したようだ。そもそもドル高が進行していることや、材料がないことから上昇幅は極めて限定された。しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。11月末を控えたポジション調整の売り(利食い売り)が入りやすくなると予想されることから、短期的は頭重い推移となろうか。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+0.3%。昨日の引けは79.14(+0.24)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+0.3%昨日の引けは78.97(+0.21)。 WTI/Brentは+0.17のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。10日移動平均線レジスタンスを上抜けて寄り付いた後、原油価格の上昇もあって200セントの節目を試した。ただしファンダメンタルズは引き続き弱く、原油価格の上昇がなければ更なる上昇は難しい(クラックスプレッドの縮小に見られるようにガソリン需要は決して回復していない)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.9%。昨日の引けは200.49(+1.81)。 ヒーティングオイルも上昇した。昨日の引けは205.85(+2.65)。イールドカーブはパラレルに上昇している。昨日の引けは205.85(+2.65)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブはパラレルに上昇。直近限月の騰落率は+0.4%。昨日の引けは631.25(+2.75)。



【ひとりごと】
ふと思い出したが
大学生の頃
学食の下に学校が斡旋するバイトが貼ってあって
その中に


「骨髄液の採取、2万円(確か)」


ってのがあった。
どうも、東大病院の研究や実験のために
骨髄液を採取するらしいのだが

これって、知らないんですけど、ものすごく痛いらしいんですよね。
しかも骨髄液抜かれちゃって。

こんなのやる人いるのかね、と思っていたら
クラスの知り合いが


「食費がなくなったので、骨髄液抜いてくるわ」


といって、抜きに行ってたんですよね。定期的に。
良く知らないですけど、そんなに頻繁に抜くわけに行かないらしいので
数ヶ月に一回しか出来ない「バイト」みたいなんですけど

あれって、まだバイトとして存在してんでしょうか。