牛肉のたたき

【商品市況概況】
「期先の上昇圧力」
 昨日の商品価格はまちまち。高値警戒感が出始めたエネルギーは総じて頭重く、ストの継続が確認された銅を含む非鉄金属は堅調な推移、貴金属は高安まちまちであった。正直なところ新規材料が殆ど出てこない中、流動性供給の継続がどこまで続くのかが市場の最大の関心事となっている。但し、経済対策の効果の影響があるとは思われるものの、バルチック海運指数の上昇に見られるように荷動きは活発化しており、「徐々に全ての商品の下値がきりあがる」=「二番底があったとしてもその底のレベルは以前想定していたものよりも高くなる」環境になりつつあるといえる。
 株の相場を見ていると判るが、株価のみで言えば完全に日本は取り残されている。円高、新政権の不安定さ(代わったばかりだから仕方がない部分もあるが、前政権との政策の持続性がなく不連続になっているところが市場で嫌気されているようだ)、が材料になっているようだ。翻って海外は(不良債権問題が未解決ではあるものの)現時点においては日本よりも状況は悪くない。海外商品市況が回復し、国内がデフレの状態が続くと日本企業の収益は圧迫される可能性が高く、こういったことも買いを細らせている原因だと考えている。


 今後は、海運指数の上昇に見られるように、「コスト」の上昇がポイントになると考えている。財政規律悪化に伴う中長期の金利上昇懸念もポイントになる。足許の需給環境が変らないと仮定するとこうした材料はイールドカーブのスティープ化を促すことになるからだ。長期的に期先の価格が上昇すると、期近にも波及してくるのは自明であり、需給以外の要因で水準が切り上がる可能性が出てきていることは考え始めねばならないだろう。WTIの超期先が100ドルを超えたのもこうしたコスト要因が材料であると考えられる。



【経済関連ニュース】
・10月日本工作機械受注 前年比▲42.5%(前月改定▲62.1%)。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲2.5%の611.7、購入指数 前週比▲4.7%の210.6、借換指数 前週比▲1.4%の2,955.4。
・10月米消費者物価指数 前月比+0.3%(前月改定+0.2%)。コア指数 前月比+0.2%(前月改定+0.2%)。
・10月米住宅着工件数 前月比▲11.0%の52.9万戸(前月改定59.2万戸(速報比+0.2万戸))。
・Q309シンガポールGDP 前期比年率+14.2%。
セントルイス連銀総裁「米利上げは2012年の初頭以降になる可能性がある。」
・米CFTC委員長「店頭デリバティブ市場の新規性から、ヘッジファンドや企業を免除するべきではない」


NY Dow  :10,426.31(▲11.11)
S&P500   :1,109.80(▲0.52)
NIKKEI225 :9,676.80(▲53.13)
Dax :5,787.61(+9.18)
FT250 :9,431.05(+29.9)
Sensex  :16,998.78(▲51.87)
Shanghai A :3,464.401(+21.17)
Brazil Bovespa :66,515.6563(▲890.32)

JPY/USD :89.43(+0.15)
USD/EUR :1.495(+0.0108)


・ドルは対ユーロで下落。セントルイス連銀総裁の金融緩和解除延期観測発言を受けて。円は対ドル下落している。国内株式市場の不調や政局の混迷を受けて。
日本株は下落。金融機関の増資実施観測を受けた需給悪化懸念が広がっていることや、政権交代後に進行した円高が持続していることから、輸出関連株も冴えなかった。米株は小幅下落。新規手がかり材料に乏しい中、端的に高値警戒感が強まったためと見られる。



穀物
Cbot Wheat :566.25(▲8.5)
Cbot Corn :398.00(▲4)
CSCE Sugar :22.73(+0.2)



【貴金属・非鉄金属
Comex Gold :1,141.20(+1.8)
Comex Silver :1,841.50(+2.8)
Nymex Platinum :1,452.0(▲10.5)
Nymex Palladium :374.15(+2.15)

・NY金は上昇した。ドル安の進行に伴い、史上最高値を更新した。今後も金は高い水準での推移が続くと考えている、材料は簡単言えば明確な売り材料が存在しないことである。明確な下落の材料としては足許ドル高の進行や中央銀行の金市中売却ぐらいであろうが、その可能性は低い。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,141.20(+1.8)。
 銀価格は上昇した。金が更に上値を狙い安い環境下、最大で25ドル程度までの上昇は合ってもおかしくないと考えている。今後は銀生産の多くが亜鉛・鉛の鉱山からの生産であり、資本投資の不足から供給が限られると見られるため、銀価格は対金比でも高いパフォーマンスを維持することになろう。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,841.50(+2.8)。

・NYプラチナ価格は下落した。金と同様ドル安を受けて上値をトライしたが、10日移動平均線からの乖離も大きく一時的な利食い売りに押された。今後は日米欧の自動車需要減少が、途上国の自動車需要、宝飾品需要がカバーするとみられること、当局規制の影響の少ない貴金属には投機の対象となりやすいことから更なる上昇を予想する。昨日の引け(東京時間0:00)は1,452.0(▲10.5)。
 パラジウムは上昇した。昨日の引け(東京時間0:00)は374.15(+2.15)。

・BHP Billiton Spence銅山、労使交渉決裂。


Copper 3M :6,880.00(+54:24.5C)
 昨日の銅価格は上昇した。BHPのスペンス銅山の労使交渉が決裂したことと、ドル安の進行を受けて7,000ドルをトライしたが、さすがにこの水準を抜けるにはまだ材料不足で引けに掛けて一貫して売られた。今後に関してはCFTC Non-Commercialの銅ネットポジションが数年ぶりのロングとなっており、11月末の評価期限を迎えるファンドや投資銀行等が利食い手仕舞い売りがLMEでも入る可能性が高いと見ており、年末に向け下値を探る動きとなる見通しを維持したい。今後は、大手生産者の労使交渉の更新がこの四半期に訪れることや、景気回復が持続すると見られることから中長期的にはポジティブなパフォーマンスを維持するとの見方に変更はない。ただし現在の経済環境がこの銅価格を許容できるかに関しては引き続き疑問である。LME在庫は+4,100Mt増加、(FSCは8.4日)、(キャンセルワラント率は0.6%)。売買高は11,246枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は25ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは6,880.00(+54:24.5C)。

Zinc 3M   :2,248.00(▲15:27.5C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。銅と同じく上値をトライしたが、LME在庫の大幅増加もあって更なる上値をトライするには材料不足であり、引けに掛けて売られた。今後も亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。最大需要国である中国の鉄鉱石輸入が増加しており、亜鉛需要の増加観測、同時に中国国内の環境面を意識した精錬キャパシティの縮小が、需給をタイトにさせると予想されるためである。LME在庫は+15,650Mt増加、FSCは15.2日(キャンセルワラント率は1.9%)。売買高は4,097枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は28ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,248.00(▲15:27.5C)。

Lead 3M   :2,403.00(+18:21.5C)
 昨日の鉛価格は上昇した。前日の強い地合い(というより下値が堅い)流れを受けて上値をトライしたが、為替のドル安だけで更に上値を狙うには材料不足であり、NY時間にかけて水準を切り下げる動きとなった。今後は鉛需給は均衡すると考えられることから、在庫水準の高さを映じて徐々に水準を切り下げると見ている。足許の価格高騰は各国の自動車買い替えプログラムによるバッテリー特需と、中国政府の環境に配慮した生産減少によるものであるが、これは徐々に緩和することになろう。但し市場のセンチメント形成に大きな影響を与える株式市場が、景気回復を過剰に織り込む形で上昇しており、この流れが続く場合にはこの限りではない。LME在庫は+625Mt増加、(FSCは5.9日、キャンセルワラント率は0.4%。)。売買高は2,118枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は22ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,403.00(+18:21.5C)。

Aluminum 3M :2,066.00(+21:34C)
 昨日のアルミ価格は大幅に上昇した。原油価格が堅調に推移していることやドル安の進行を受けて上昇、2,100ドルのシーリングをトライしたがさすがにここを上抜けするには材料が足りず、NY時間にかけて水準を切り下げる動きとなった。アルミはLME在庫の高い水準とは関係なく、実質的に取引可能なアルミ在庫の数量が少ないことを材料に堅調な推移が続いている。今後はこの2,000ドルラインを維持できるか否かがポイントとなるが、現状の地合いの強さを考えると、まずは8月5日の高値、2,115ドルを試す動きになるのが先になる可能性が高くなってきた。尚、2,000ドルを維持するか否かのポイントは、中国勢の買いがマーケットにあるかどうかで決定される。LME在庫は▲1,000Mt減少、(FSCは48.2日)。(キャンセルワラント率は2.6%)。売買高は13,577枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は34ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,066.00(+21:34C)。

Nickel 3M :17,150.00(+250:59C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。他非鉄金属と同様、株価が堅調に推移していることに伴うセンチメントの好転やドル安の進行もあって上昇、10日移動平均線を上回る上昇となった。今後は中国以外の国々での在庫積み増しの動きが見られると予想されることから需要は向こう1年半程度横ばいと見ている。一方で、大手生産者は引き続き生産を見送っており、トータルでニュートラルであると見られ、需給は均衡する中景気回復に伴い価格は上昇することになろう。LME在庫は+18Mt増加、(FSCは38.8日)、キャンセルワラント率は0.8%。売買高は2,135枚。イールドカーブは期近の上げ幅が大きくブルスティープニングしている。C-3は59ドルコンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは17,150.00(+250:59C)。

Tin 3M   :15,195.00(+245:42B)
 昨日の錫価格は上昇した。特段新規材料があった感じはないが、全体的に強気相場の流れを受けて上昇した。インドネシア政府は違法生産者の逮捕に踏み切っており、インドネシアの錫生産は減少の一途を辿っている。また、インドネシアからの精錬錫輸出もこうした国内の生産の不安定さから安定していない。こうした供給の不安定さが引き続きイールドカーブの形状をバックワーデーションに維持することが予想される。LME在庫は+120Mt増加、(FSCは26.2日)、キャンセルワラント率は0.89%。売買高は485枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニングしている。C-3は42ドルバックとバック幅を縮小した。昨日の引けは15,195.00(+245:42B)。



【エネルギー】
WTI :79.58(+0.44)
Brent :79.47(+0.5)

・米在庫統計 原油▲0.9MB、ガソリン+1.3MB、ディスティレート▲1.8MB、稼働率+0.5%


 昨日のNY原油は上昇した。個別新規材料はなく、ドル安が進行していることに伴う買い安心感が相場を押し上げた。目先、10日移動平均線を下値に堅調な推移となっている。しばらくは消費が耐えうる価格レベルを試す動きになると見るが、持続的に80ドルを上回る価格が維持できる経済環境にあるとは言えず、調整リスクをはらみながら上値余地を試す動きになろう。ただし、投機筋が年末のクリスマス休暇前にポジション調整の売りをいれる可能性が高いと考えており、結局頭重い推移となろうか。中期的にはIMFの見通し上方修正にあるように、景気回復に伴う需要増加観測から水準を切り上げる動きになると考えている。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルスティープニング。直近限月の騰落率は+0.5%。昨日の引けは79.58(+0.44)。 Brentは上昇した。直近限月の騰落率は+0.6%昨日の引けは79.47(+0.5)。 WTI/Brentは+0.11のポジティブスプレッドに。
 RBOBは上昇した。原油価格の上昇を受けて上昇したが、夜間発表された米在庫統計は前週比で需要(出荷)が増加しているものの引き続き低い水準での推移が続いており、FSCも5年レンジを上抜けた。ファンダメンタルズ面で現在の価格を正当化する理由はあまり見当たらない(クラックスプレッドの縮小に見られるようにガソリン需要は決して回復していない)。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+0.3%。昨日の引けは201.14(+0.65)。 ヒーティングオイルは下落した。昨日の引けは204.86(▲0.99)。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。昨日の引けは204.86(▲0.99)。 ICEガスオイルは上昇した。イールドカーブは期先の上げ幅が大きい。直近限月の騰落率は+1.8%。昨日の引けは643.00(+11.75)。



【ひとりごと】
もうそろそろクリスマスを意識しなければならない時期になってきた。
パーティ、やんないといけないですね。

家に皆呼ぶときに、よく、牛肉のたたきを作る。
いわゆる男の料理である。
相当簡単なので、今日は久しぶりにレシピのご紹介。

塊の肉を買ってくる。
肉のハナマサとかで売ってる、そんなに高くない特売品でよい。
値段を言うとどうかとも思うが、時々3500グラム(←そんなのありません、500グラムの間違い)500円とかいう超安いのを売っていることがあるが、そんな肉でいい。

それを包丁の背等で叩いてやわらかくする。
安い肉だと堅いので、この叩く作業は結構重要。
その後、包丁で切れ込みを数箇所入れる
これは塊の肉なので火が通りにくいから

これを塩、胡椒してにんにく・オリーブオイルを引いたフライパンで強火で全面を焼き固め
赤ワインを入れて蓋をし、3分程度蒸し焼きにする。
この辺の焼き加減は好みがあるので決まりはありませんが
私は生に近い方が好きなのでそんなに焼きません

その間に調味液を作ります
これも簡単で、ボウルに出汁(または出汁醤油):醤油:みりん:酒=1:1:1:1の比率で混ぜ合わせて完成
好みで味噌を足します
ここに、スライスしたたまねぎを投入し
そこに蒸し焼きにした肉をワインの汁ごと投入します

これで肉が冷めるまで、そのまま放置。
肉が常温になる前(まだ温かいうちに)、ジップロックに、たまねぎ、調味液とともに肉を移し
空気を抜いて冷蔵庫で最低3時間、出来れば1日放置する

これで完成。
たまねぎは付け合せになりますし
入っている汁はソースになりますし
ホースラディッシュやわさびにも合います。

お試しあれ。