【商品市況概況】
「センチメントの悪化」
昨日の商品価格は総じて下落した。中国の金融引き締めに端を発し、商品相場は下落を続けているがこの中で、寒波の緩和やギリシャ問題を受けたドル高の進行、経済統計の不冴えといったマイナスの材料が多数噴出したことから、投機筋に格好の手じまい売りのタイミングを与えることになったようだ。
今後は一旦、下値を探る動きになると考えている。特段決め手になる材料が出てこない中、経済統計は景気回復を示すような内容のものから徐々に停滞を示すようなものが目立ち始めており、市場のセンチメントはマイナスに傾きつつあるためだ。そもそもこのコラムで繰り返しているが、ここまでの価格上昇は金融の量的緩和に伴う現物取引を中心とした投機取引によるものであり(別に、投機取引は先物取引所で行うものばかりではなく、むしろ現物を使ったものの方が歴史は長く、その実態はなおさら見えにくい)、金融当局が一旦引き締めに走ると下落することになるだろう。景気回復の足取りはOECD諸国、新興国の間で一致しておらず、金融政策変更のタイミングは予測しにくいが、新興国は比較的早い段階で利上げを実施、米国が夏ごろ、欧州は秋ごろ、日本は再来年程度に金融緩和解除が行われるとみている。
【経済関連ニュース】
・2009年対中国直接投資▲2.6%の900.3億ドル。12月は+103%の121億ドル。
・12月ユーロ圏消費者物価指数改定 前年比+0.9%(速報比変わらず)。
・12月米消費者物価指数 前月比+0.1%(前月改定+0.4%)。コア指数 前月比+0.1%。
・1月NY連銀製造業景況指数 15.9(前月改定4.5(速報比+1.9))。
・1月米消費者マインド指数速報 72.8(前月改定72.5)。先行指数 67.5(前月改定68.9)。
・12月米鉱工業生産 前月比+0.6%(前月改定+0.6%)。鉱工業設備稼働率72.0%(前月改定71.5%)、製造業設備稼働率68.6%(前月改定68.5%)。
・12月中国外貨準備 2兆3,990億ドル。
・12月中国のマネーサプライ 前年比+27.7%(前月+29.7%)。
【為替(FX)・株】
NY Dow :10,609.65(▲100.9)
S&P500 :1,136.03(▲12.43)
NIKKEI225 :10,982.10(+74.42)
JPY/USD :90.8(▲0.27)
USD/EUR :1.438(▲0.0113)
・ドルは対ユーロで上昇。発表される経済統計は前月比で小動きと特筆すべき材料に乏しく、加えてギリシャの財政問題がくすぶり続ける中ユーロ圏経済の先行き不透明感が高まっており、一旦リスク回避の動き(ドル・キャリートレードのアンワインド)がおきているものと見られる。対円ではもみ合った。大物政治家の違法献金問題で弱含む局面もあったが、総じて方向感に乏しい。
・日本株は上昇。海外株が堅調に推移したことやそもそもの価格の割安感から買われた模様。米国株は大幅に下落。注目のJPモルガンの決算は数字自体は好調であったものの、リテール部門の悪化等が嫌気された。
【穀物市場サマリー】
Cbot Wheat :510.00(▲17.75)
Cbot Corn :371.50(▲9.5)
CSCE Sugar :27.62(▲0.14)
【非鉄金属・貴金属】
・2010年銅鉱石購入価格前年比+2.3%程度の引き上げになる見込み。国内製錬大手とBHPの交渉で。
Comex Gold :1,130.50(▲12.5)
Nymex Platinum :1,591.4(▲8.7)
・NY金は下落した。ギリシャの財政不安を材料にドル高が進行したことから。ただし、引き続き景気の先行きに対する不安や、ETF等によるマネーフローの変化、ドルは対ユーロでは中期的に下落サイクルに入っているとみられること、中央銀行の金準備積み増しの動き、といった事象を背景に来年一杯、堅調な推移になると考えている。昨日の引けは(東京時間0:00価格) 1,130.50(▲12.5)。
銀価格は下落した。金と同様、銀もETF等を通じた投機の動きを背景にさらに上昇するとみている。昨日の引け(東京時間0:00価格)は 1,841.10(▲23.2)。
・NYプラチナ価格は下落した。ドル高の進行を材料に利益確定の売りが入った。今後は、中国の宝飾品需要の減少(2009年は1.7百万オンスだったとみられる)、自動車向け触媒需要の回復期待、ETF上場に伴う新規需要の高まり、生産者サイドの生産障害(特に南アフリカは電力事情を背景に回復は緩慢)、の強弱材料が混在するが、総じて需給は供給不足の状態が続くとみられることから上昇すると考えている。ターゲットは1,800ドルであるが、2011年ごろになろうか。価格の下振れリスクは、スクラップの増加であるが、景気悪化に伴う車の使用年限の長期化を材料に、十分な回収品がマーケットに出てくるには時間がかかると予想され、おそらく5〜7年後には大きな規模を締めることになるだろう。昨日の引け(東京時間0:00)は1,591.4(▲8.7)。
パラジウムは上昇した。今後は、プラチナと同様、上昇するとみている。これもプラチナと同じように、中国の宝飾需要の高まりと触媒需要の高まりでこの2年で供給不足の状態になる可能性が高い上、ETFの増加が実質取り扱い可能在庫の水準を低下させるとみられるためだ。昨日の引け(東京時間0:00)は447.75(+4.7)。
Copper 3M :7,430.00(▲60:27.25C)
昨日の銅価格は下落した。朝方から軟調な推移が続いていたが、ギリシャの財政問題に端を発するドル高の進行や、明確に強い経済統計が出てこないことからジリ安の展開となった。月初の雇用統計の悪化に伴い、経済統計の内容を見極めたいとする向きが多く、為替や株といった周辺材料の影響を受けた。しかし10日移動平均線の短期的なサポートラインは割り込んでいない。今後は、引き続き経済統計をにらみながら神経質な展開になると考えている。また、中国の投資抑制の動きを受けて銅輸入はそのペースを鈍化させるとみられ、春先に向けて徐々に水準を切り下げる動きになろう。ただし、生産者側の問題(鉱石の品質劣化、掘削可能地域の不安定さ、開発に要する時間が長いこと)を受けて長期的には強いパフォーマンスになるものと考えている。LME在庫は+1,500Mt増加、(FSCは10.7日)、(キャンセルワラント率は1.6%)。売買高は7,857枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3(Cash vs 3M Fwd)は27ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは7,430.00(▲60:27.25C)。
Zinc 3M :2,470.00(▲33:28.25C)
昨日の亜鉛価格は下落した。ギリシャの財政問題を切っ掛けとするドル高の進行や、経済統計の回復が鈍化していること、株安が材料となった。30日移動平均線でサポートされたものの、総じてベアな一日となった。中期的には中国の鉄鉱石輸入量増加、鉄鋼製品生産量の増加が見込まれるため(ここはガチ)、亜鉛価格は堅調な推移になると考えている。ただし、今のところ中国の亜鉛輸入は国内生産の増加に伴い減少しており、域内需給が緩和する可能性があり頭は重いだろう。LME在庫は▲25Mt減少、FSCは16.5日(キャンセルワラント率は0.8%)。売買高は3,910枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は28ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,470.00(▲33:28.25C)。
Lead 3M :2,435.00(▲72:23C)
昨日の鉛価格は下落した。中国の寒波の影響等で上昇していたが、中国の金融引き締めの影響と、ギリシャ問題に端を発するドル高の進行が相場水準を押し下げた。今後は足元の在庫水準の上昇や中国の輸入減少(国内生産も減少しているので、需要が鈍化しているとみる)を映じて徐々に水準を切り下げると見ている。米低金利政策継続観測に伴うドル安進行が一定の価格下支え効果をもたらすとみられ、100日移動平均線となる2,300ドルあたりでサポートされよう。LME在庫は+450Mt増加、(FSCは6.7日、キャンセルワラント率は0.0%。)。売買高は1,550枚。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニングしている。C-3は23ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは2,435.00(▲72:23C)。
Aluminum 3M :2,306.00(▲29:29.25C)
昨日のアルミ価格は下落した。特段個別の新規材料はなく、ドル高の進行とエネルギー価格の下落が下押し材料となった。アルミの主要生産地区である中国、南アフリカ、欧州はエネルギー価格の上昇によって生産コストが上昇(主に電力料金の引き上げや、原材料のアルミナ価格の上昇)しており、足元1,900ドル〜2,000ドル程度になっていると考えられる。こうしたコストの上昇がアルミ価格の下値を限定させよう。また、長く続くコンタンゴの状態を反映し、LME在庫の多くが投機や融資の担保等に用いられており、こうした取引がアルミの現物のアベイラビリティを低下させることから、今年から来年にかけて、アルミ価格は最も高い上昇率を示すと考えている。LME在庫は▲8,450Mt減少、(FSCは45.6日)。(キャンセルワラント率は5.5%)。売買高は8,623枚。イールドカーブはパラレルに低下している。C-3は29ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは2,306.00(▲29:29.25C)。
Nickel 3M :18,600.00(+300:73C)
昨日のニッケル価格は上昇した。個別材料はないが、朝方から強含み推移した。中期的には景気回復に伴うOECD諸国の在庫積み増しを予想していたが、OECD諸国の景気回復の足取りは重く、在庫積み増しの動きは期待ほどではない情勢になってきた。その代わり、ニッケルも同様にコンタンゴの状態がファイナンス取引を誘発する可能性があり、さらに規模が小さいマーケットであることからETFの影響(ニッケルもETFが存在する)を受けやすく、総じて堅調な推移になるであろう。また、大手生産者は引き続き生産を見送っており、非鉄金属の中でもニッケルは生産調整が比較的進んでいる非鉄であると言え供給面の問題からも価格は上昇することになろう。LME在庫は+444Mt増加、(FSCは47.3日)、キャンセルワラント率は0.9%。売買高は1,743枚。イールドカーブは期先の上げ幅が大きくブルフラットニング。C-3は73ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を拡大した。昨日の引けは18,600.00(+300:73C)。
Tin 3M :18,100.00(▲325:68C)
昨日の錫価格は下落した。ドル高の進行や株安などの影響で、ここ数週間の上げ幅が大きかったことからさすがに調整売りに押された。今後も為替の動きや、最大生産国インドネシアの生産動向をにらみながら神経質な相場展開になると考えている。LME在庫は+195Mt増加、(FSCは26.5日)、P596は2.15%。売買高は294枚。イールドカーブは期先の下げ幅が大きい。C-3は68ドルコンタンゴとコンタンゴ幅を縮小した。昨日の引けは18,100.00(▲325:68C)。
【エネルギー関連ニュース】
・米CFTC、エネルギー取引に関し持ち高制限を提案。
・IEA月報
12月原油供給 86.2MBD(前月比+270KBD)
2010年のNon−OPEC生産 アゼルバイジャンの生産増加(150KBD)の影響で51.5MBD(前年比+200KBD)
Q110のCall on OPEC 28.7MBD、2010年は29.1MBD
2010年のNGLs生産 5.7MBD(前年比+885KBD)
2009年の石油需要 84.9MBD(前年比▲1.5%、▲1.3MBD)、2010年は86.3MBD(前年比+1.7%、+1.4MBD)。
OECD諸国の需要回復は足許の厳冬の影響にも関わらず緩慢だが、アジアの回復が顕著。
OECD在庫 2,747MB(前月比+12.6MB)、FSCは59.1日(前年比+1.9日)
Q110の製油所処理量は72.7MBD、Q409は72.3MBD。OECD諸国の製品在庫水準は高く、需要の回復が緩慢であり処理量の増加は余り期待できず。
WTI :78.00(▲1.39)
Brent :77.11(▲0.72)
昨日のNY原油価格は下落した。ギリシャの財政問題を切っ掛けとするドル高の進行と、経済統計がさほど良くなかったことに伴う株下落に因るセンチメントの悪化が材料となった。今後に関しては、寒波の影響は春先にかけて緩和するとみられること、景気回復の足取りの重さが懸念されていること、といったマイナス材料を対ユーロでのドル安が進行するとみられることが相殺し、季節的な動きの中水準を切り下げると考えている。ただし中期的にはアジア、特に中国の需要(アジア圏の需要増加の4割が中国の需要)の増加が原油の価格を押し上げるとみている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは78.00(▲1.39)。
Brentは下落した。イールドカーブは期先の下げ幅が大きくベアフラットニングしている。直近限月の騰落率は▲0.9%。昨日の引けは77.11(▲0.72)。
WTI/Brentのスプレッドは0.89のポジティブスプレッドとなっている。"
RBOBは下落した。原油価格の下落を受けて。今後についてはOECD諸国、特に米国の需要の回復の足取りが重いこと、在庫の水準が高いことからさえない展開が続くとみている。2008年から2009年にかけて起きた製油所のキャパシティ拡大の動きがクラックマージンを縮小させており、中期的には原油は上昇するとみているがガソリンは頭重い推移になるだろう。イールドカーブは略パラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.4%。昨日の引けは204.54(▲2.84)。
ヒーティングオイルは下落した。ガソリンと同じく、原油価格の下落が嫌気された。イールドカーブはパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲1.8%。昨日の引けは204.60(▲3.69)。
ICEガスオイルは下落した。イールドカーブは期近の下げ幅が大きくベアスティープニング。直近限月の騰落率は▲1.0%。昨日の引けは630.00(▲6.25)。
【ひとりごと】
念願の、「子どもとスキー場」が実現した。
本当は年末に行こうと思っていたんだが
例のぎっくり腰のせいでいけなかった
やっと治ったのでリベンジ、というわけである。
初めは車で行こうかなと思っていたが
長時間の運転が、腰に悪影響を与えるかもしれないこと
あと、酒を飲みたかったので、ガーラ湯沢に行くことにした
ここ数年、急激に寒くなって振る時にはドカっと降る
という状態が続いていたので、ガーラも年末から降った雪でコースのコンディションは最高であった。
見渡す限り、全部雪
土が見えてるところなんて全くない
気温もマイナス5度を下回ってるので
降ってくる雪は、最も気温が低いときにできる「きれいな形(雪印のマーク)」の奴が降ってくる
こんなコンディションで滑れるなんて!!
でも、そりです。
そりなんて何年ぶりであろうか
まだ3歳にならない子供にスキーは無理なので
そりが今日のメインである
ひたすら斜面を子供をそりの上に乗せて登り
滑る
上る時間は5分ぐらいかかるのに
降りるのは10秒ぐらいだ
なんか、割が合わないが
体重が増えてきてるので、ダイエットに良し、ということでこの件は別にいいや。
で。
わが子は私とそりに乗りたがる
日々、家に帰っていないのでせめて休日ぐらいは、という子供心なのだろう。
ジンとしながら子供をそりに乗せて滑る
喜ぶ子供
それを下から写真に納めるカミさん
って
おいおい、進行方向にいると当たるんだけど
って、
おい、当たるんだけど
って、
おいッ、どけッ!!
結局激突
カミさんは激しく転倒
子供もそりから転落
なに、やってんだ。全く。
「テレビの突撃取材」で、車に群がっているカメラマンが轢かれている映像を見たことがあるが
全くあれと同じ。
ハタで見てたら面白かっただろうな
デジカメも同じですが
カーナビと同じように
そればっかり見てると、実際の景色をみなくなるんですよね
皆さん、前を見て歩きましょうね。