狩人

【商品市況概況】
「総じて堅調な推移」
 昨日の商品価格は穀物を除き、堅調な推移となった。非鉄金属はアジア時間〜欧州時間にかけて堅調な推移となっていたが、ドルが反転上昇したことや夜間の民間雇用統計を控えたポジション調整の取引に押されて軟調な推移となった。その後NY時間に発表された米ADP統計が悪化、それに伴うドル安進行で値を戻した。エネルギーはここにきて大幅な上昇となっている。特に金利に対する感応度が高まっており、米統計の悪化に伴う緩和観測が支援材料となったようだ。貴金属はこれらの金融緩和要因に加えて根強い先行き不透明感から「最強通貨としての側面」が色濃く反映され、続伸している。穀物は収穫時期ということもあり軟調な推移となった。

「雇用統計」
 今後の見通しは、やはり週末の雇用統計等をにらんだ展開になると考えられる。米金融緩和の可能性は極めて高いとしても、実態経済の悪化が市場予想を上回るのか否かは検証の必要があるためだ。現時点において二番底については殆ど議論されていないが、雇用統計の内容によっては再びその話が蒸し返される可能性は否定できない(といってももし本当に悪い内容であれば、また追加の支援策が発表されることになり商品価格は下支えされることになるとは思うが...)。

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【経済関連ニュース】
・8月独製造業新規受注 前月比+3.4%(前月改定▲1.6%(速報比+0.6%))。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比▲0.2%の782.6、購入指数 前週比+9.3%の198.7、借換指数 前週比▲2.5%の4,180.8。
・9月米ADP民間雇用統計 前月比▲39千人(前月改定+10千人)。
・Q210ユーロ圏GDP確定値 前期比+1.0%(改定値比変わらず)。
IMF世界経済見通しh 2010年米成長率+2.6%(前回調査時比▲0.7%)、2011年+2.3%(同▲0.6%)、2010年日本成長率 +2.8%(同+0.4%)、2011年+1.5%。
2010年ユーロ圏成長率 +1.7%(同+0.7%)、2011年+1.5%(同+0.2%)。2010年中国成長率 +10.5%、2011年+9.6%。


コモディティ関連ニュース】
・米在庫統計 原油+3.1MB、ガソリン▲2.6MB、ディスティレート▲1.1MB、稼働率▲2.7%



【主要指標】
NY Dow  :10,967.65(+22.93)
S&P500   :1,159.97(▲0.78)
NIKKEI225 :9,691.43(+172.67)
JPY/USD :82.87(▲0.38)
USD/EUR :1.393(+0.01)
WTI :83.23(+0.41)
Copper 3M :8,259.00(+83:18C)
Aluminum 3M :2,365.00(▲15:34.5C)
Nickel 3M :24,800.00(+80:22C)
Comex Gold :1,346.40(+7.50)
Cbot Corn :488.50(▲2.50)
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):21.93(▲0.21)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):314.94(+1.12)

・ユーロは対ドルで上昇。欧州時間からNY時間にかけては、ギリシャ財政赤字拡大のニュース等でドルが強含んだが、NY時間に発表されたADP統計が予想外の悪化となったことから米金融緩和実施の可能性が高まったため、NY時間はドル安が進行することとなった。円は同様に大幅な上昇。日銀の金融緩和の影響は完全になくなった。
日本株は大幅に続伸。日銀の量的緩和を好感し、各国の金融緩和が加速するとの見方が強まった流れを引き継いだ。米株は前日の流れを受けて堅調に推移していたものの、ADP統計の悪化を受けて急速に上げ幅を縮小した。但し同時に強まった米金融緩和観測を受けて底堅い推移となった。



【ひとりごと】
朝、いきなり刺身が出てきた。
また、家族の誰かが釣りに行ったんだろうと思ったら
親父がタイを釣りに行ったんだそうだ



カミさん「漁師の家に生まれて良かったね」



確かに。
漁師の家だと魚には事欠かない。



はて?



では、狩人の家は
朝から肉が出るんだろうか?