長生きクラブ

【商品市況概況】
G20を受けて上昇」
 昨日の商品価格は軒並み上昇した。G20では具体的な結論が出せなかった一方、ガイトナー長官の強いドル発言を受けて朝方は為替の方向性が出にくかったものの、1.4ドルの節目でサポートされてユーロが上昇したこと、元高の進行によって中国向け投資が再び加速するとの期待感から幅広く買いが入った。特に非鉄金属は最大消費国である中国の需要(というよりも資金流入による投資拡大が継続)増加を期待して大幅な上昇となっている。エネルギーはフランスのスト長期化の問題で上昇しているものの、世界的な在庫水準の高さから上げ幅は限定されている。貴金属もドル安の進行で上昇している。

FOMCを控えて」
 G20での解決が難しいことは想定通りであったが、「市場が想定していないサプライズ」への不安から売買が手控えられていた。しかしこの材料がFRBによる追加利下げを背景としたドル安の進行を妨げるものではないと確認されたことが昨晩の価格上昇の背景にあったと考えられる。しかし、市場は既にFOMCによる金融緩和、ドル安の進行を織り込んでいると考えられ、多くの商品が11月のFOMCで下落圧力にさらされるのではないかと考えている。もちろんFOMCでの金融緩和が市場予想を大きく上回るものになった場合にはこの限りではないが、今回のG20でドル安誘導に繋がる大幅な金融緩和は逆に難しくなったと言え、そろそろ材料としては終わりを迎えつつあると考えておいた方が妥当であろう。
 但し、先進国は基本的には緩和的な金融政策を続けざるを得ないこと、それに伴う新興国の投資需要は旺盛であること、(緩和的な政策は続けつつも)ECB次期総裁と目される独ウェーバー独連銀総裁が金融緩和解除に前向きな姿勢を見せていることが更にドル安を助長しかねないこと、からやはり下値は堅いということになる。


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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):27.74(+0.04)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):314.38(+0.00)


【ひとりごと】
今週号の東洋経済非鉄金属市場に関する記事に、弊社のコメントが掲載されました。
是非ご覧になってください。

別にどうでもいいんだが
羽田の国際化に伴い
久しぶりに「長生きクラブ」の話が読みたくなって読んでみたが
面白かった...我ながら貴重な経験してるよな。
(こちらから→ http://d.hatena.ne.jp/Aburauri/20080731 )



恐らく羽田空港の国際化に伴い
長生きクラブの人々はその多くが、海外に飛び出すものと思われる。
前は東京から熊本だったが
羽田からハワイやタイ等で
騒動を巻き起こすんだろうなぁ...