ドジョウめ-その6

【商品市況概況】
「欧州不安再燃」
 昨日の商品価格は高安まちまち。QE2、米雇用統計の改善を受けた相場上昇に対する警戒感が台頭しつつある中、しばらく下火になっていた欧州財政懸念が再燃(というよりも、この間もアイルランドポルトガル国債の利回り上昇は静かに進行していたのだが、米QE2にかき消されて注目されなかった)したことからドル高が進行、商品相場のマイナス要因となった。但し量的緩和・経済統計がさほど悪くないこと、といったマクロ面・金融面のサポート材料が多く、大幅な下げとはならなかった(商品によっては最高値を更新するものも)。
 今週は目立った経済統計の発表がない中、11日に開催されるG20で為替関連対策で何かしらの合意が得られるか否か、がポイントとなろう。また、他の目立った材料がないことから欧州債動向を受けた為替の変動とリスク回避の動きが商品相場のかく乱要因になるだろう。



金本位制
 世銀ゼーリック総裁が新たな金本位制の導入を検討するべきだ、とコメントしたことや欧州不安等から金価格が史上最高値を更新している。このコラムでは欧州不安の再燃を受けて年内に金は1,400ドルに上昇すると指摘していたが、その通りとなった。現在個人も含む投資家の間で金と原油は極めて認知度が高い「投資商品」となっている。認知度が上がるということは細かい材料に敏感に反応しやすくなることを意味し、流動性の高さも相俟って結果的に株価等と動きが似通る傾向が強くなる。株価はご承知の通りでQE2と雇用統計を背景に堅調さを維持しており、そこに欧州不安が重なったのでこの上昇となった(どちらか片方だけでも1,400ドルはこえなかったと見る)。今後も金を中心とする貴金属は安全資産・投機商品としての色彩を強め更に上昇余地を探る動きになると予想している。
 尚、ゼーリック総裁が提言している「新しい」金本位制はどのようなものかまだ寄稿文を読んでいないが、教科書的には現代社会において通貨発行量が保有金量によって制限を受ける金本位制の復活は難しいと考えている。もし金本位制に戻ると、不況にも関わらず通貨供給ができず、金利が上昇する等の問題が発生する可能性があるためだ。また、主要生産国である南アフリカ、オーストラリアの生産動向に通貨供給量が影響を受けることにもなり、さらに不安定さが増すことになるだろう。(と、教科書的にはこの程度なのですが、どういった趣旨のものであるか、後で読んでみます)。


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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.21(▲0.77)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):300.19(+0.21)

【ひとりごと】
長生きしてくれよ。



と、祈ったタニシが、翌朝、殻だけになって発見された。
諸行無情だ。
とうとう、水槽はドジョウに占領された。



なんだか、餌をやる気もしない。
わが子は引き続き毎朝



「ドジョウさんに餌をあげる」



と、言っているが私は冷たく



「あげないでいい!!」



と、言っている。
子供はなぜ、私が餌を上げたくないか全く分からないし
分かるはずもない。



とはいってもこのまま何にもあげないとドジョウも死んでしまい
悲しむことは必定である



不思議なものだ。
今まで憎かったが、弱者がいなくなった途端に
彼らは水槽の中で最強でかつ、最弱の存在になり下がったのだ。
まるで、上司と部下が1人の部署で
部下が辞めてしまい、「筆頭かつ、末端」にある日突然なったようなものだ。



と、思うとこの4匹のドジョウ



ん?



4匹いるんだよね。
よくよく見てみると大きさが違うんだよね。
一番大きいのが、奪うように他の餌を食べてるんだよね。
更によく見ると、4匹のうち1匹は小さいんだよね。



分かった。



これからはこのチビドジョウに対して愛情を注ぐことにしよう。
と、誰かを愛せずにはいられない(何かの歌であったかな、こんなフレーズ)。