反撃ののろし-その3

【商品市況概況】

「失業率に焦点が当たる」

昨日の商品市場は高安まちまち。注目の米雇用統計は市場予想を大きく下回る内容であったものの、そもそも豪雪の影響で失業者数が増えているのでは、との見方が強かったためあまり材料とされなかった。むしろ、失業率が広義・狭義ともに大幅な低下となったことが好感された(特に広義の失業率が低下したことが大きい)。


これに伴いドルは大幅に上昇、株価は上昇、債券は下落。商品相場では「雇用者数」との関連性が高いエネルギーが売られ、産業関連のベースメタル、プラチナ等は上昇、金はドル高を受けて下落した。ここ数日間で発表された経済統計は、今回の雇用統計を除けばよい内容のものが多く、先進国景気の回復が緩やかながらも進んでいることが確認されたといえ、暗いムード一辺倒だった市場の雰囲気が少し変化してきているといえるだろう。



「割安な商品に買いが入る見込み」

商品価格水準の上昇が生産コストを押し上げ、特に新興国と欧州のインフレ懸念を強めている。しかし、景気拡大に水を差すような急激な金融引き締めに現時点で踏み込むとは考えにくい(多くの商品がドルベースで取引されているため、ドル安の進行が自国通貨建商品価格の高騰を抑えていた)。


一方で、インフレ懸念を醸成する要因の1つである米国の量的緩和は、米国内がインフレでないことを鑑みると、当分続くことになりそうだ。よって、当面は過剰流動性が商品相場を押し上げることになるだろう。ただし、史上最高値を更新している銅等にさらに買いが入るにはいささか材料不足の感も否めず、むしろ銅や錫との比較感で割安である、鉛やアルミ等に買いが入ると考えておいた方が適当だろう。エネルギー価格の高止まりによる生産コスト増加、異常気象の頻発、他商品と比較した場合の割安感から、農産品も買いが入りやすいと考えている。


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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):25.8(▲0.29)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):314.43(+0.49)



【雑感】
昨日の続きです。
今日も長いです。

いろいろ調べてみた結果、私は、「反撃ののろし」の語源は、
関が原の合戦において石田三成が、毛利、小早川に対して、
参戦を促すために合図した狼煙だと思います。

関が原が開戦後3時間ほどして膠着状態となったときに、
ここが反撃の好機と考えた石田三成が、
かねて、示し合わせており、それまで参戦せず静観していた
東軍の側面・松尾山に布陣する小早川隊と
東軍の後方に位置する南宮山に布陣する毛利隊ら
西軍別働隊に合戦参加の合図として点火した「狼煙」。
これが、語源のように思います。

ただ、実際は、小早川毛利ともに、この狼煙を無視して参戦しなかったのみならず
小早川は裏切って東軍に加勢したため、西軍は敗れることとなるのですが…。

戦型的には、西軍の方が優れていて、
この狼煙に応えて両軍が参戦していれば関が原は西軍の勝利で終わったのではないか
といわれているようですな。

もちろん中国にも「孫子」の時代からのろしはあり、戦術指示に用いられていたようなので、
中国由来の言葉の可能性も十分ありますが…。

ちなみに、昔の日本の軍事用語で現代で慣用句として用いられている言葉は、
(この間の日経に出ていた火縄銃関連だけでも)

火蓋を切る
口火を切る
目当て
図星
的を射た
的中
きな臭い

等多いですね。
他にも

弓矢関連で、

矢継ぎ早
矢面に立つ
一矢を報いる
手薬煉ひく(てぐすねひく)

刀関連で

切羽詰る
太刀打ちできない
鞘当
鍔迫り合い
鎬を削る(しのぎをけずる)

戦術関連で

駆け引き
一騎打ち
先駆け
青田刈り
埋め草
一本槍
横槍を入れる

意外なところでは、

ダルビッシュと○○のお泊りを「素っ破抜く」

も戦国時代由来の言葉です。

戦国時代の小説を読むと「素っ破」という言葉はでてきますよね。


...うーむ。上記の日本の軍事用語。
いろんなところで使ってるけど、いつの間に自分は覚えたんだろう
ってのが正直な印象ですね。
日本語、奥が深い。