中国の統計と日本の大地震で下落

【商品市況概況】

「中国の統計と日本の大地震で下落」

昨日の商品相場はリスク回避の動きで下落している。中国のインフレ懸念が高まっている中、日本でM8.8の大規模地震が発生したことを受け、リスク回避の動きが強まったため。エネルギーも中国統計と地震直後にリスク回避の動きで下落。サウジの怒りの日デモも小規模なものにとどまったため軟調な推移となったが、NY時間に株が買い戻されたこと(素材関連。おそらく復興需要期待とみられる)から下げ幅を削った。ベースメタルは下落後上昇。ストーリーはエネルギーと同じで、中国の統計と日本の地震、その復興需要期待の買いで下げ幅を削った。貴金属は金銀プラチナが上昇、パラジウムは小幅安。質への逃避で。穀物もほぼ同じ材料で下落している。


「不透明感さらに強まる」

今のところ日本の地震は非常に大きな規模であった。原発が停止、道路も破壊、町も水没といった事故が発生しており、予断を許さない状況が続いている。心から無事を祈りたい。
商品相場については、今回の地震の被害がどのような形になるかわからないこと、中国は利上げを行うであろうことからリスク回避の動きで下押し圧力がかかりやすい。個別の商品に関しては、原発が停止していることから燃料需要が増加するとみられる一方、石油コンビナートで事故があるなど、原料としての需要は一時的な減少が見込まれるため、エネルギーの実需の需要はニュートラル。メタル等は復興需要が増加することが見込まれる。貴金属は質への逃避で上昇することになるだろう。"

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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):30.53(+0.05)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):323.40(+0.00)