メルコジ

【商品市況概況】

「欧州各国政府へのご祝儀相場は終了か」

昨日の商品市場は下落後上昇している。朝方発表された日本の鉱工業生産が大幅な前月比マイナスとなったことが嫌気されて軟調にオープン、さらに前日に合意した欧州の危機対応策は越えねばならないハードルがいくつか存在しており、決して盤石な内容ではないとの認識が強まる中、PIIGS国債入札(イタリア)が実施され不調に終わったことがさらに嫌気された。その後ニューヨーク時間に発表された個人消費関連統計が好調な内容であったために引けにかけては買い戻されるという相場展開となった。以前程悲観する必要はないものの、依然として欧州問題は市場の懸念材料となる可能性が高い。また11月23日が期限の米財政赤字削減案に関する与野党協議も混乱が予想され、11月も穏やかな月とはならなさそうだ。


エネルギー価格は下落。材料は冒頭の日本の鉱工業生産と欧州対応への懸念。しかし、エネルギー市場は引き続き原油供給が十分ではなく、さらに石油製品も原油価格の上昇による採算悪化で製油所の稼働率が上がらない等の影響で需給がタイト化している。ここにきてニューヨークは早くも降雪予報が出ており、今冬の気温低下懸念もあり原油価格は比較的下値が限定されやすい相場展開になると考える。ベースメタルは前日比プラスで寄り付いたが日本の鉱工業生産の大幅な悪化や欧州問題の進捗に対する懸念が強まり軟調な推移となった。しかし中国政府による金融緩和期待が高まっていることやニューヨーク時間に発表された米個人消費関連統計の好調から引けにかけては買い戻されている。依然として需給等のファンダメンタルズの方向性が金融政府当局の対応如何で変動しやすいため、方向性が定まりにくい(今のところ中国の需要に顕著な減少は確認されていない)。そのため引き続き実需筋は必要なものを手当てするという消極的な対応にならざるを得ず、流動性の乏しい中極めて幅広のレンジでの取引になると予想される。貴金属は高値圏でもみ合いとなった。欧州問題に一定の進捗が見られたことでドル安が進行、貴金属は水準を切り上げる展開となっていた。しかし週末はイタリアの国債入札不調やそれに伴うドルの買い戻し等の強弱材料が混在したため、高値圏でのもみ合いとなった。今のところ金価格はQE3実施を20%程度の確率で織り込む水準での推移となっている。




「政治リスクによる相場の不連続性」

欧州問題は一定の解決をみたものの、一夜明けて市場はその対応に対して疑念を抱き始めている。その証拠がイタリア国債の入札である。景気減速下において財政再建を進めかつ万一の場合にはEFSF等の仕組みを活用できる枠組みが整ったにも関わらず、イタリア国債の入札が不調に終わったことである。2012年も...



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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):35.31(▲1.52)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):287.44(+0.09)



【雑感】

欧州問題少しですが進捗しましたね。



誰が言い出したか知らないが
メルケルサルコジがいつもそろって出てくるので



「メルコジ」



と呼んでいるらしい。
が、なんで



「サルケル」



じゃないんでしょうか
メルコジじゃないとダメなんでしょうか
2番じゃ駄目なんでしょうか



個人的にはサルケルの方が
好きなんですけど