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【商品市況概況】

「イタリア問題の進捗で市場に安心感」

昨日の商品市場は総じて堅調な推移となった。イタリアの緊縮財政法案とベルルスコーニ首相の辞任を受けたユーロ買い戻しでドルが総じて弱含んだことが材料。とはいっても市場に価格を大きく動かすような新規材料は乏しい。


エネルギーは上昇。OPECが需要見通しを上方修正したことや、前述のドル安進行、イタリアの状況改善が好感された。そもそもエネルギーは供給が十分ではなく、特に冬場を控えた灯油(中間留分)在庫が不足している。米国では殆どの地区で灯油在庫が過去5年レンジの下限(ないしはそれより少ない)となっており、欧州のディスティレート在庫も過去3年の下限水準での推移となっている。原油リビアからの生産回復が十分ではなく、こちらも不足している。欧州問題が「とりあえず一服」したことから、エネルギー価格は当面堅調な推移となるだろう。


ベースメタルは高安まちまちとなった。ドルが弱含んだことは総じてメタルの買い材料となっている一方、中国の不動産規制緩和の可能性が低下してきていることから、同国の景気拡大ペースを鈍化させるとの見方が強まっておりメタル価格の抑制要因となっており、方向性が出にくい。方向性、という意味では中国の金融政策動向が重要なポイントとなるだろう。本日発表の消費者物価指数は前年比+5.5%が見込まれているが、この水準であれば少なくとも政策金利の変更は現実的ではない。よって、短期的な国内の景気後退に配慮した金融緩和は、政策金利の変更を伴わない預金準備率の引き下げによって実施されることになるだろう。尚、中国のメタル需要は総じて堅調であり、欧米の景気失速があったとしても前年比プラスの状況には変わりはないことから中長期的な価格上昇予想は変更の必要がないと考えている。


貴金属は上昇。イタリアの緊縮財政法案が可決したとしてもベルルスコーニ首相が辞任しなければイタリアの議会運営には問題が残る、と判断した投資家の買いによって。但し首相の辞任が伝えられると急速に値を崩した。このコラムで繰り返しコメントしているが、貴金属は金融システムが機能し、流動性が供給され、実質マイナス金利であり、その中で想定内の危機が発生する、といった4つの条件が満たされている状況で物色される。今のところ、これらは全て満たされていることから、貴金属は当面堅調な推移になるだろう。尚、流動性に関しては市場は米国のQE3を織り込みつつあるようだ。



「政策の時間価値」

欧州問題は一定の進捗を見せているが、当初の予想通り、少なくともギリシャ国債の償還が終わる年末迄は続く可能性が高いと考えている。結局のところ...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):32.03(▲1.21)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):283.06(+0.00)



【雑感】

相当どうでもいい話だが
月曜日の朝は、レポートの作成作業がないため
子供を幼稚園に連れて行ってから、出社している。



詳細な説明は省くが
会社に通勤途中に、ビジネスホテルがあるのだが
相当高い確率で毎週
50半ばの男性と、30半ばの女性がそこから出てくるのに出くわしてしまう。
全く気にしないようにしているのだが
この会社に移ってから少なくとも3回は目撃している



それで



その男性は、女性だけタクシーに乗せ、自分は徒歩で駅に。



月曜日の朝、ですよねぇ...
昨日はお休み、ですよねぇ...



子供を幼稚園に送り、なんとなく純粋な気持ちになっている月曜日
なんとなく、なんですが
...ねぇって気持ちになるんですよねぇ...



考え過ぎかもしれません。考え過ぎ。



でも。



少なくとも市場のことを考えないで出社していいはずの月曜日の朝
最近の私は全く別のことで頭が一杯になっています。



あれ、そう言えば昨日は見なかったな...。
それもそれで気になるなぁ...