ヘンな名前

【商品市況概況】

「再びイタリア問題が噴出」

昨日の商品市場は大幅な下落となった。欧州の決済機関がイタリア国債の証拠金を引き上げたことが嫌気され、下落。危機水域の目途とされる利回り7%を10年国債が上回ってしまったことからリスク回避の動きが加速した。殆どの金融商品がこの材料で水準を大幅に切り下げる動きとなっている。こうした経済的な混乱は、(ネットロングとなっている)投機筋の換金売りのみならず、実体経済への悪影響を通じた実需の減速観測を強めることになるため実需の買い手控えを通じて売り材料となる。


エネルギーは大幅に水準を切り下げた。夜間に発表された在庫統計が極めてブルな内容であったものの、イタリア国債急落に伴うリスク回避の動きと、それに伴うドル高の進行を受けて水準を切り下げる動きとなった。現在、世界中で中間留分(ディーゼルオイル、灯油、ガスオイル、軽油等)が不足している。背景は原油の供給不足もあるが原油価格の上昇に伴い精油業者の採算が悪化していることから増産がままならないことだ。同時に需要の減少が確認されているガソリンやナフサも同時に精製されてしまうため、積極的に増産に踏み切れないことも中間留分在庫が増加しない要因の1つであろう。景気後退の懸念はあるものの、冬場の石油製品価格の上昇が巡り巡って原油価格の下支要因になると考えている。あまり重要視していなかったが、イランの核兵器開発問題も、イランが有する「ホルムズ海峡封鎖オプション」を想起させることとなりこれも原油価格を下支えるだろう。尚、輪番制となっている次期OPEC議長国はイランである。


ベースメタルも下落。朝方発表された中国のCPI・PPIは大幅な低下となり同国の金融政策に変更余地が生まれていると見られたことがメタルの買い材料とされる一方、同時に発表された固定資産投資や鉱工業生産の伸びが鈍化したことに伴う需要の増加ペース鈍化観測が売り材料とされた。しかしベースメタルにおいても昨日の最大の下げ材料はイタリア国債問題である。メタルは景気の先行き不透明感が極めて高いことから商いは薄く、各種レポートやニュースを精査するに現物の売買が積極的に行われている感じではない(必要最低限の売買にとどめる動き)。この数日の動きは殆どが投機筋によるものであると見られる。11月末のファンド決算を控えて現時点においてファンドが長期的にポジションを有する蓋然性は低く、比較的短い期間での売買が中心になると見られ、相場が乱高下し易い状況が当面続くと考えている。


貴金属も下落した。質への逃避で物色されていたが、「ショック発生時の換金売り」に押されることとなった。金銀、PGMとも総じて軟調な推移となっている。


農産品価格も下落した。材料は変わらずイタリア問題である。但し夜間に発表された米在統計の内容を受けて原油価格が上昇したことを受け、生産コストを意識した買いが入り上昇する局面もみられた。特筆すべきはエタノール向けのトウモロコシ等と比較して工業品としての色彩が薄い豚肉、生牛、コーヒー(アラビカ。ロブスタは下落)価格が堅調な推移となったことである。引き続きこれらの商品は景気動向に大きく左右されないことから、市場規模が大きくないことから積極的ではないにせよ、投機の対象となっている可能性が高い。




「ユーロ圏の『秩序ある縮小』?」

商品価格は個別のファンダメンタルズで変動するのはもちろんであるが、現時点における最大の材料はイタリア動向である。春先から懸念されていたが、ギリシャ問題が波及した格好である。ちなみにイタリアの財政状況は、財政収支の対GDP比は▲4.0%と実はAAA格付け国のフランスよりも悪くなく(▲5.9%)、国債の利払いを除いた基礎財政収支は黒字である。つまり...


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コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):31.98(▲0.00)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):279.88(+3.17)



【雑感】

ギリシャの問題が紛糾していたが
やっと収束しそうな感じになってきた

しかし、東欧に近い方の欧州の人って
なんだか仰々しい名前の人が多いですよね

パパンドレウ

とか


ベルルスコーニ


とか


ゴンザレスパラモ


とか


プロボポラス


とか。
今度の首相候補に名前が挙がっているのは


ディアマンドロス


という人らしい(どうもパパデモス副総裁が暫定首相になりそうですが)。
誰もかれも、武者小路とか、御所河原とか、勅使河原とか
そんな感じの名前の人ばっかり(のように思える)。


と、思ってニュースを読んでいたら
電話が鳴った
聞いたことのない外国人からの電話だ。
話をしていると、どうもヘッドハンターらしい。
私に代われ、というので秘書のふりをして


「代表は今外出中なので、折り返し電話させるがあなたの名前を教えてくれ」


と、聞いたところ、数秒の沈黙の後


「トム」


ホントかよ...。
いや、本当かも知れないんですけどね。
でも、欧州の人のややこしい名前を見た後だと
ウソにしか聞こえない。


今のところ、トムから再度電話は掛ってきてません。
しかし、ヘッドハンターの人々もよく私の直通を調べて電話掛けてきて


「会社を辞めて、転職しよう」


って言ってくるよな...凄い神経。
共同経営ですが一応、自分でやってる会社なんですけど...