フェースブック

【商品市況概況】

フランス国債格下げでリスクオフ」

昨日の商品市場は上昇後下落している。イタリア国債入札が予想以上に好調であった一昨日の流れを受けて一時的なリスク・オンモードとなっていたが、S&Pがフランスを含む9カ国の格付けを格下げしたことから、再び欧州懸念が台頭、引けにかけては軟調な推移となった。そもそもS&Pのフランス国債格下げは昨年末頃から(格付け機関の情報漏れも含め)、市場では織り込み済みの材料であったが、実際に格下げが行われればやはり無視はできない、ということである。今回のフランス、オーストリアの格下げでEFSFは1,800億ユーロ程度の枠が減少することになる。16日には早速フランス国債の入札があるが、この結果に注目したいところだ。


エネルギーは続落。取引序盤はイラン問題を巡る緊張が残存していることから買い戻しが優勢となったが、EU諸国が段階的なイラン原油の輸入削減の方針を示したことや、IAEAとイラン政府担当者が月末でテヘランで会合することで合意したと伝えられる等、売り材料が相次ぎ、更にはS&Pのフランス国債格下げ報道を受けてリスク回避の動きが強まることとなった。今後については引き続きイラン情勢に左右される展開が続くと見るが、追加制裁実施は延期(される可能性が高い)されるだけであり、事態の抜本的な改善とはなっておらず高止まり推移すると予想している。また、ナイジェリアのストライキの影響で原油生産・輸出に影響が出ていることも下支え要因となるだろう。ベースメタルは上昇後下落した。中国の金融緩和期待が高まっている中、堅調な推移となっていたがアジア時間夕刻に発表された上海在庫が銅、アルミ、亜鉛とも大幅な増加となったことから中国の買いが鈍化するとの見方が強まり、反落。その後のフランス国債格下げ報道によるリスク回避並びにドル高進行に伴う手仕舞い売りに押されることとなった。しかし生産コスト割れ生産者の減産の動きも見られており、下値は限定されることになるだろう。貴金属は総じて軟調な推移となった。イラン問題の緊張が緩和する中、「有事の金買い」の手仕舞い売りが発生したことと、フランス国債格下げに伴いドルが急騰したことが背景。貴金属は(多くの貴金属の最大生産国である)南アフリカの電力供給不足に伴い供給ソースが安定しない。そんな中、銀やPGMの主要用途である自動車向けの需要は自動車販売が世界で比較的堅調であることから、需給がタイト化し易いと考えている。よってこちらも底堅い推移が続くことになるだろう。



「中国の鉄鉱石需要」

Valeが豪雨の影響でブラジルでの鉄鉱石輸出に関してフォースマジュールを宣言した。今年もラニーニャが発生していることからこの時期、南半球の豪雨が再び鉄鋼原料に影響を与える可能性が高まっている。鉄鉱石の最大需要国は言わずもがなの中国であり、説明の必要もないが...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):28.13(▲1.07)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):266.90(+0.55)



【雑感】

生きにくい世の中になった



なんでこんなに簡単に写真撮影ができて
こんなに簡単にネットにアップできて
こんなに簡単に情報が共有できるんだろうか



自分でもそうしているが
なんだか息苦しさを感じるのは気のせいだろうか
しかし、日々、自分の持っている携帯電話の性能は改善し
ちょっと前のデジカメをはるかに超える高画質で
しかもメモリの大きさも大きくなり
いつでもどこでも誰にでも、簡単にキレイな写真が撮れるようになって
そんなものがポケットに入ってしまっているがゆえに
写真を撮らなきゃいけない義務感を感じるんですよね...



結果、何を撮るかと言うと食べ物の写真を撮る。
そんなに撮る人間の写真もないから。
レストランやバーや立ち食いそばのスタンドですらも。



でも、その写真を撮らねばならないが故に
恐らく運ばれてきたもっとも美味しい瞬間を逃しているような気もする



そのおいしさを伝えたいがために写真を撮るわけだが
なんだかその最高の瞬間を自分のためではなく、他人のために使うような気がするんですよね...
いや、そのつもりで撮ってるんだから別にいいんですけどね。
それに、食べかけの映像をアップするのもなんですし



でもこの調子で食べた感動(いや、正確には食べる前の感動か)を伝えるためには
鮨屋のカウンターなんか座ろうものなら
自分が食べる寿司10カン分+刺身+ビール+焼酎ないしは日本酒
の写真なんて、20枚ぐらい撮らなきゃならなくなるわけで



いやね、恐らく、「じゃあ撮らなきゃいいじゃない」
って言われておしまいなんですけどね。
ネットにアップしたのは、実は飲みかけのビールの写真1枚だけですが
1枚アップしただけでこんなに悩むようでは
私はやっぱりIT時代には生きられない人間なのかもしれません。



決定的瞬間を捕えることができる機具を持っているって
実は結構苦しいことなのかもしれませんYO。