【商品市況概況】
昨日の商品市場は総じて下落している。目先の大きな材料がこなされ、今週発表される米国のマクロ経済時計の発表や、日米の金融政策会合の開催を睨み、ここまで上昇が顕著であった商品に利益確定の売りが入ったためと考えられる。昨年来市場の懸念材料であったギリシャ問題はどうにかこうにか一旦収束した。昨年末にこのコラムで、実際に無秩序なデフォルトが宣言された場合にその後のリカバリーコストが尋常ではなく掛るため、為政者が正しい判断を採択しないリスクはあるものの最終的にはギリシャ問題は封じ込められるとしてきたが、概ねその通りとなった。しかし、ギリシャの構造的な「赤字体質」に大きな変化はなく、財政出動の余地がない中で成長戦略を描かなければならないため、現在計画しているプログラム通りに同国の経済が立ち直るかどうかは不透明である。今年一杯、ギリシャ問題は国債償還やGDP発表の度に材料視されるだろう。今週は米国で比較的重要な統計が発表される。1つは今晩発表される小売売上高であるが、週末にかけてもフィラデルフィア連銀指数、ニューヨーク連銀指数、CPI/PPIと重要な指標が目白押しである。雇用統計で雇用環境の改善が確認される中、個人消費にどのような影響を及ぼしているか、経済環境に改善に伴い、景気の方向性を示すISM指数の先行指標となるPP連銀指数やNY連銀指数がどのような内容になるのか、インフレ対策の指標となるCPI/PPIがどのような内容になるか、といったことが議論の対象になるだろう。小売売上高、各連銀指数は米雇用統計の内容をみるに、改善傾向を維持している可能性が高く、インフレ指標は米国のインフレ懸念を想起させる内容になるだろう。マクロ環境の改善、インフレ懸念の台頭を受けて恐らく今晩のFOMCでは政策の変更は行われず、量的緩和に関してもコメントされない見込みである(但し景況判断に関するコメントは重要)。
エネルギー価格は下落した。目先の買い材料が一服、イラン・イスラエル問題も一時的に鎮静化、冬が終了し北半球の気温が上昇していることから利益確定の売りに押されることとなった。今後は新興国も含めた各国が金融緩和モードに傾く中、金融面が原油価格を下支えするものの、価格上昇が消費に悪影響を及ぼすと見られることから下値余地を探る展開になると予想している。ベースメタルはもみ合い。週末発表された中国の貿易統計は貿易収支が赤字となり(輸入の増加)、同国の景気拡大ペースの鈍化懸念が嫌気された。しかし、中国の景気拡大ペースの鈍化が懸念される中では金融・財政面でのサポートが期待され、更に週末にもコメントしたが、同国の銅輸入がこの高価格帯にあるにも関わらず増加しており、同国の基礎的な需要が旺盛であることが下支え材料となっている。但し2月の輸入増加は1月が中国正月であったことに伴う通関の遅れとの指摘もあり、完全にアービトラージ・ウィンドウがクローズしている現時点での純粋な輸入動向をみる上では3月の貿易統計の重要性が増したと言えるだろう。今後は引き続き、3月末を控えて利益確定売りに押されると予想している。貴金属は貴金属はプラチナを除いて下落した。特段目立った材料があった訳ではないが、週末の中国の貿易統計を受けて一旦ポジション調整があったものと考えられる。プラチナは上昇。供給懸念の残存、自動車販売が総じて悪くはないことなどが材料となり、金対比でのネガティブスプレッドを解消する動きが続いている。今後はリスク選好の高まりが上昇要因となる一方、この2年間の価格上昇は量的緩和が契機となっていることは否めない事実であり、各国の追加緩和の可能性が低いことから更に上値を追うのは難しいと考えている。今のところQ111の金は弊社予想を50ドル下回る1,600ドル、プラチナは略弊社予想通りの1,600ドルで推移している。
「自国通貨建エネルギー価格」
エネルギー価格が高止まりしたままだ。イラン問題が解決していないことに加え、信用不安の後退に伴い投機的な買いが年初から継続しているためである。但し、投機筋が買いポジションを継続して保有し続けるためには、強気の相場見通しないしは期近のイールドカーブがバックワーデーションであることが必要であり(通常投機は最も流動性のある期近で行われる)、今のところこれを満たしているのは主要エネルギーではBrentとRBOBだけである(言葉を変えればこれらの商品の買い持ちポジションは、相場の急変がなければ...
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【コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):25.11(▲0.05)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):269.84(+0.45)
【雑感】
どうしても思い出せないことがあるので
どなたかに教えてもらいたい。
このメルマガ、結構な人数の方に読んで頂いているので
きっと誰かが知っていると思うのだが。
私、結構推理小説が好きで
もっと正確に言うと、読むのが面倒臭いので
テレビドラマや映画の推理物が好きなのだが
その中でも「刑事コロンボ」が好きである。
その、コロンボと対決する相手で
細かくは覚えていないんだが
IQが180だか200の天才と対決する話がある
いや、あったような気がするんだが、その話がどれだか分からない。
ちなみに、刑事コロンボのDVD(ファーストシーズン)は
全て持っているが、その中にその話は出てこなかった。
見逃しているのか?いやそんなことはないと思う。
唯一覚えているシーンが
誰もいない部屋で人が倒れた音を出すトリックを
犯人が勢い余って喋ってしまうシーン。
シャンプーか何かのボトルと、レコードプレイヤーを使うトリックだったと思うんだが。
これ以上の情報は持ってない。
でも、もしこの話が存在してるなら
ぜひとも見てみたい。
何も見返りを差し上げることはできないと思うのですが
この話を知っている人がいたら、教えて下さい。
かれこれ12年近く、この話がどの話だか分からずに
悩み続けています。
ひょっとしてコロンボじゃなかったかも...