さとし

【商品市況概況】

FOMC議事録を受けて高安まちまち」

昨日の商品市場は時間的な影響もあり、高安まちまちとなった。アジア時間に発表された中国の非製造PMIが大幅な上方修正(1月、2月も大幅に改善)となる中、中国の景気後退への懸念が後退し、リスクオン姿勢が強まったが、夜間に開示された米FOMC議事録でQE3実施の可能性が後退したことが示唆されたことから、引けにかけてはリスクオフで売られることとなった。但しFOMC議事録の内容を見るに、FOMCメンバーの主張は、「デフレの兆候が確認された時、景気の著しい後退が確認された時にはあらゆる手段を講じる」で一貫している。現在のマクロ経済環境並びにインフレ指標をみるに、米国の追加緩和実施を肯定する材料は少ない(というよりも殆ど無い)。追加緩和期待を織り込んでいた株式市場と為替市場が過剰に反応したという印象である。今後は実態経済と名目価格の乖離を埋める動きになると考えられ、持続可能な価格上昇過程に戻っていくものと見られる。



エネルギーは大幅に下落した。最大の要因は米FOMC議事録。正直ここまでFOMC議事録が材料になるとは思っていなかったが、為替市場の反応が大きかったため、ドル建資産であるエネルギーも反応せざるを得なかったというのが解釈としてはしっくりくるか。今後に関してはイラン情勢次第の状況に大きな変化はないことから、特に欧州・中東原油は高止まりすることになると予想する。特段の進捗が無いまま遂に第2四半期に突入している。このままの状態が続くと7月以降、実質的に親欧米諸国はイラン産原油を取得できなくなるため、エネルギー価格の上昇要因となる。4月中旬以降に予定されている6ヶ国協議で何らかの進捗があることを期待したい(エネルギーは2012年の世界経済の最大のリスク要因の1つ)。ベースメタル高安まちまち。中国のPMI改善を受けたセンチメント効果でアジア時間は堅調な推移となったが、欧州時間にスペインの財政赤字が当初予想よりも拡大したことが示されたためリスク資産の売り材料とされ、引けにかけては調整売りに押されることとなった。今後については、本日は昨晩のFOMC議事録を時間的に織り込めていなかったことから下落することになると予想している。但し最大消費国である中国の経済環境は市場予想程悪くはなさそうであること、米経済統計が良好な内容を維持していること、中国は金融緩和の余地があることから底堅い推移になると予想している。鉄鋼原料価格は主要プレイヤーの中国勢が休日で不在のため方向感に乏しい展開が続いている。貴金属は軒並み大幅に水準を切り下げた。何回かこのコラムで指摘しているが、追加量的緩和がなかりせば金価格が2,000ドルを超えるのは難しいと考えている。




「リスクマネジメントのポイント」

リーマンショック以降の商品価格リスクマネジメントでは、価格の絶対水準もさることながら価格の変動性の制御が重要なポイントとなってくる。例えば、商品を購入した後で相場が急落して機会損失が発生したり、相場観を頼りに何もせずにいたところ相場が急騰したり、といった事象がこれに当たる。こうした価格の変動性を排除するためには幾つかの方法が考えられ得るが、代表的なところでは...



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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):23.65(▲1.29)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):274.74(+0.53)



【雑感】

学生の頃の手帳を実家で発見し、見てみた。



一番後ろに連絡先一覧が付いている
昔は手帳に連絡先を書き込んだものだが
今は全部スマホで片付けてしまってる
名前もちゃんと漢字に変換して
ふりがなまで付けてくれるのもあるらしい



とはいってもやっぱり手書きもいいところあるよな
と、思ってペラペラめくっていたら



「山田恥(仮名)」



さんという人を発見した。



...「聡(さとし)」でしょうに...
この前の2点といい、今回の件といい
相当、駄目な人間の様な気がしてきています。
IT革命万歳。