光陰矢のごとし

【商品市況概況】

「米中経済統計の改善を受けたリスクオンで上昇」

昨日の商品市場は総じて堅調な推移となった。週末発表された中国の製造業PMIは中堅中小企業の業況が悪化したものの大企業が改善、中小企業の経営環境改善のための中国政府当局による金融緩和期待が高まる中で市場全体がリスクオンに傾く中、夜間に発表された米製造業ISMが予想を上回る改善となったことが更に相場上昇を助長することとなった。但し昨晩の製造業ISMは新規受注が前月から落ち込むなどの不安材料もあり、量手放しで喜べる内容ではなかった。欧州の景気が後退局面入りしていることがほぼ間違いない中、総じて世界経済は緩やかな回復を持続していると言えるだろう。景気緩やかに回復する以上、商品価格は上昇することになると考えているが、実態経済と名目価格が乖離している商品も多いと見られ、本格的な上昇にはまだ時間がかかるものと予想している(夏場以降か)。


エネルギー価格は大幅に上昇した。米製造業ISM指数が市場予想を上回る改善となったことで、米景気の先行きに対する不安が後退したことが材料。同時にドル安も進行したため、大幅な下落となった。今後は、イラン情勢が一向に改善していないことから、高値圏での推移が続かざるを得ないと見ている。イランは現状でも340万バレル程度の生産を行っており、もしこの分を100%サウジが肩代わりするとサウジの余剰生産能力は無くなることになる。ただ、原油価格の高騰が実体経済に悪影響を及ぼす可能性は否定できず、価格高騰が需要減少を引き起こすレーショニングのリスクは意識する必要があろう。ベースメタルは上昇。週末に発表された中国のPMIの改善と悪化、米ISM指数の改善が材料となった。ベースメタル価格は特に海外の景況感に左右され易いため、米国の指標の改善が強く買い材料として意識されたようだ。今後は、実態経済と名目価格のかい離を埋める動きが続くと見られ、方向感に乏しい展開となるだろう。但しニッケル銑鉄の登場により需給環境が悪化していたニッケルは年初から水準を切り下げていたが、価格の低下に伴う需給調整が進捗すると予想されることから、割安感が強い(ベースメタル中では唯一昨年末からマイナス)ことから物色される可能性が高いと考えている。鉄鋼原料ニッケルや鉛などの「売られ過ぎ」。但し金融緩和期待が下値を限定させていることは事実であり、総じて底堅い推移になると予想される。鉄鋼原料価格は中国の休日で小動き。BHPビリトンの豪州原料炭鉱山でフォースマジュールが宣言されたことは、原料炭の支援材料となっている(下記の原料炭価格は限月交代を考慮していない価格変化)。尚、鉄鋼原料は今のところ全ゾーンバックの状態となっている。貴金属は上昇。米ISMの改善に伴うリスクオン、ドル安進行で大幅な上昇となった。



「米雇用統計がより重要に」

週末から昨日にかけて発表された経済統計は、米中の景気回復が持続する可能性があることを示唆するものであった。中国のPMIは政府系発表のものが市場予想を上回り、民間発表の物が市場予想を下回る結果となっている。これは大企業の景況感は改善しているものの、中小企業の業況が改善していないことを意味する。昨年...


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コモディティインデックス】

MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.94(▲0.14)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):274.74(+0.53)


【雑感】

2012年度の始まりです。
皆様今年度も、マーケット・リスク・アドバイザリーをよろしくお願いいたします。



さて。



今年も4分の1、終わっちゃったんだよなぁ。
とにかく時間が経つのが早い。なんで早かったかを振り返ってみると
毎年そうだが、年末年始、ぼーっとしているとあっという間に2月になり
バレンタインデーを控えて勝手に興奮していると営業日が少なく
あっという間に3月に。
決算だなんだ、四半期見通し作成だなんだで切羽詰まっていると
あっという間に4月なのですよ。
なるほど、と一人で勝手に納得。



では年末に向けてはどうなんだろうか?



4月でしょ
新人が入ってきて、(ウチには入りませんが)ウキウキしながら
花見の飲み会をやってるとあっという間に4月の後半に
そういやGWはどこかに行かないといけないねぇ、あ、今年は休みの並びがいいじゃない
ということで、GWの10日ぐらいがあっという間に過ぎ、5月は駆け抜けるように終了。



6月はもう四半期末で、四半期決算作業が忙しく
あ、そう言えば欧州銀行の資本増強の期限だったっけ、相場が荒れるかも
と、思っているうちに7月に突入。



7月は知っての通りで子供の学校が7月後半で終わるため
お父さん・お母さんは子供のことが気がかりで、仕事どころじゃ無くなるし
夏休みの準備をしているうちに7月が終わる。
と、思ったら早くも8月だ。



しかし入った瞬間に8月の1週間はお盆で消える。
8月の後半はきっと下期の予算修正。
2012年度の上期も波乱要因(しかも予定されているもの)が沢山ある。
多分今年も夏の節電で結構長い間休みになるところも出てきて
気がついて見ればもう9月。



9月は多くの企業の半期決算期末月。営業に拍車がかかる。
当然忙しくないはずがない。
と、思ってたらもう10月ですよ。



10月は半期決算名で今度は中間決算作業が忙しい。
上場企業の人はなおさらだ。
決算説明会の準備や、得意先に決算報告もしに行かなきゃならない。
と、思っていたら11月に。



あ、シルバーウィークとかって今年はあるんだっけ?
...無いじゃない。結構残念な月だな、11月。
お、ということはここにきて初めて、「時間が作れそうな月」な様な気がするぞ。
何をやろう、あ、これもこれも、気が付いたら年初からやろうと思っていたことやってないじゃない...



と、あれこれ悩んでいるウチに12月。
12月は当然のごとく忘年会が。
今年は結構休みの並びがいいから、21日でおしまいになるかも。
ってことは3週間か。
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。


うーーーーーーーーん。
日本人は本当に忙しい民族である。
通して見てみると、11月しか自由な月が無いような気がするなぁ。
違いますかそうですか。