【商品市況概況】
「過度なリスクオフ後退で上昇」
昨日の商品市場は多くの商品が上昇した。ECBクーレ理事がECBによるスペイン国債の購入の可能性を示唆したこと等が材料視された。また米国時間後場にかけて発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米国経済に対する見方に大きな変化が無かったことが好感されたため。但し、欧州問題は以前から市場で指摘されているように構造問題であり、ECBのLTROは時間稼ぎの対策である。結局構造問題の解決(安全網の整備強化、経済成長戦略の立案)が必須であり、それが完成するまではECBは緩和措置を継続せざるを得ない。しかし、最終的に追加緩和に合意するとしても、ECBがバランスシートを大きくすることに対して抵抗する可能性は高く、政治サイドと中銀サイドの意思決定にひずみが生じるタイミングで商品価格にも下押し圧力がかかることんになるだろう。弊社は引き続き世界景気の先行きに関して慎重ではあるが楽観しており、年末に向けて価格が上昇するという見方を大きく変更する必要性はないと考えている。
エネルギー価格は上昇した。クーレ理事のスペイン国債購入発言を受けてドル安が進行し、ドル建て資産が広く再物色される中、米在庫統計で石油製品在庫が予想外の大幅減少となったことが材料とされた。今後については欧米の景気の先行きに焦点が当たるが、現在エネルギー価格を高止まりさせているイラン問題がどのように決着するか不透明であることから結局高止まりすることになると考えている。その方向性を見る上で重要な6ヵ国協議は14日に開催される。ベースメタルは方向感に乏しい展開。エネルギーと同様、クーレ理事発言を受けたユーロ高・ドル安を受けて買い戻しが入ることとなった。値動きは商品毎にまちまちであるが、総じて底堅いとの印象である。ベースメタルは昨年から春にかけて、投機筋がショートポジションを解消する中で上昇してきたことから、更に追加的に売りが入り難い状況であることも影響していると考えられる(需給がタイトな銅はCFTCのレポートを見るに、ロングポジションが増加しているため、このポジションの解消売りが入る可能性は否定できず)。今後は米国・中国の経済動向、中国の金融政策動向に注目が集まることになるだろう。当面は現状水準でもみ合い推移するものと見ている。鉄鋼原料価格は現物が上昇、スワップ直近限月価格は下落した。製鉄品価格が緩やかに上昇していること等が鉄鉱石価格の支援材料となているようであるが、取引が活発ではなく方向感に乏しい展開であるのはベースメタルと同様。原料炭価格は小動きであった。貴金属は金が小幅上昇、その他が下落している。下落していると言っても小幅な値動き、といっていい範囲であろう。
「中国の経済動向」
現在の中国景気の先行き不透明感が高まっている。貿易統計は黒字であるが前年比で見た場合の増加率は鈍化、実際の統計と市場予想の乖離を指標化した「サプライズインデックス」もマイナス圏に沈んでいる(サプライズインデックスは景気後退局面ないしは調整局面でマイナスに振れることが多い)。その一方で...
...続きは、以下のリンクからメルマガ(無料)にご登録頂くことでバックナンバーでご確認いただけます。
※市場分析に役立つチャート類はこちらから(随時更新)→http://www.marketrisk.co.jp/news/?utm_source=news&utm_medium=cpc&utm_content=news&utm_campaign=utm_campaign
※尚、当ブログでの商品市況概況、雑感のアップデートは1日遅れとなっています。
※会社のセキュリティの問題などで登録が出来ない場合は、 ask@marketrisk.co.jp までお問い合わせください(個人の方の代理登録はしかねますので、ご了承下さい)。
http://www.marketrisk.co.jp/contact/
【コモディティインデックス】
MRA CVIX(MRAコモディティ恐怖指数):24.64(▲0.15)
MRA RMI(MRAレアメタルインデックス):273.40(▲1.73)
【雑感】
いつか絶対書いてやろうと思いつつ
今まで忘れていて書けなかったことを今日は書くことにする。
それは
だ。
冬でも何でもないが、突如思い出したので書くことにする。
結構若い読者の方もいると思うので簡単にどんな話か解説すると
とある一流企業に勤める主人公(三上博史)は都会では冴えないが
ひとたびゲレンデに出るとプロ顔負けのスキーヤーで
そこで知り合った女性(原田知世)と恋に落ちる。
その間いろいろ有るんだが(これにあこがれて大学でスキーを始めた人は結構多い)
最終的にはその主人公のスキーの高い技術が
原田知世の窮地を救い、目出度く恋愛成就。
という話だ。
昔これを見ていた母親が
「まあ、雪山の若大将と同じ話ね」
と言っていたが、本当かどうかは定かではない。
で。
これだけだったら別に文句を言うことはない。
映画としては私も好きだ。LD(DVDではない)も持っていた。
何回も見ているし、こういうのって良い、って思ってる。
だけど気に食わないのが、主人公の設定である。
「とにかく都会では冴えない」
という設定にするために設定された彼の会社での所属部署が
「軽金属部」
である、ということだ。
軽金属。即ちアルミを扱う部署である。
(もっと細かく言えば、チタンやマグネシウムなんかも軽金属だが、それはまあいいや)。
軽金属で、何が悪いんだ?
今や泣く子も黙る軽金属だぞっ
映画の中で主人公たちは車を運転してたが
車って、沢山アルミ使ってんだぞ。
アルミが無いと、いろいろ作れないんだぞっ
車のホイールだって、エンジンチャンバーだって、アルミ使ってるんだぞっ
私もメタルの仕事してますが、何か?
ふーーーーっ
すっきりした。ような気がする。
なんだかアルミマニアさんみたいになってしまったが
この仕事を始めてからいつか言おう、と思っていたことを書いてしましました...
あ、繰り返しますが別にこの映画は嫌いじゃないし
むしろ何回も観てる、好きな映画です。ハイ。
気に入らないのは設定だけなので...
ということで、本日もよろしくお願いします。