蛍の夕べ-その2

【商品市況概況】

「欧州首脳会合の結果を受けて急上昇。但し先行き不安は残存」

昨日の商品市場は殆ど全ての商品が顕著に上昇した。殆ど合意に至らないと極めて悲観的な見方をされていた欧州首脳会合であったが、多くの分野で合意に至ったことが好感されたため。同時に進行したドル安もドル建て資産の買いを加速させたようだ。昨日経済統計が幾つか発表されており、いずれも然程良い内容ではなかったが殆ど無視された...



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【雑感】
昨日の続き。



隣の若いカップルは
ローストビーフの量が少なかったが故に
恐らく愛が終わってしまった。
と、思われる。



こういうときに思うが、やっぱり勝負デートは
いくらホタルが見えるからって言っても
バイキングは止めた方がいい様な気がする。



よくよく見ると隣の隣のカップルも
皿が積み上がっている。
こっちはすしだ。



でも、こっちの女性は食べることに寛容なのか
ほぼ同じだけの皿が積み上がっている。



そう。



こっちは恐らく勝負が既に終了したカップルなのだ。
いたるところでドラマが生まれているようであり
もう、ホタルを観なくてもいい様な気がしてきた



が。



やっぱりホタルの夕べなので、ホタルを見るために庭に出た。
さすが、宴会場を4フロアも使ってやっているだけあって
ものすごい人・人・人である。
と、思ってちらっと見てみると



「おおっ!!」



いるじゃないですか。ホタル。
薄黄緑色に輝いて飛んで行くじゃぁないですか。
よくよく考えてみると、自分もホタルを観たのは35年も前。
久しぶりの対面に感動を覚える。
暗さにだんだん目が慣れてくると、相当数のホタルがいることが分かる。
光っていて目視できるだけでも30匹ぐらいは飛んでいる
(ちなみにピークは終了していたようですが)。



ひたすらきれいだ。
何だか人の魂っぽい気もする。
何となく幻想的である。
いっくんも大喜びだ。



喜ぶ子供を見ながら
あのローストビーフカップルは
食べる前にこっちに来るべきだったんじゃないか
そしたら絶対上手く行ったはず、なんだけどな。



まぁ、それはもうどうでもいいか。



しばらく歩いて見ると、ホタルがいるエリアは比較的限定されていて
多分確認出来るのは100匹ぐらいであることが分かった。
さすがにピークを過ぎているのにそこまでいないか。



と、思っていたら今度は中年のカップルが



「ほら、凄いそこに何百匹もいるよ」



と、男性が女性に説明している。何百匹??



「ほんとね、綺麗ね」



その時私思わず



私「あのー、それってホテルの光が葉っぱに反射しているだけですよ」
男女「...」



やってしまった。ここで本当のことを言う意味があるのか?
そう。
ローストビーフではなく、私自身が、自分の手で
中年カップルの愛を壊してしまったのだ。


その後もその男女は全く会話が弾んでいない。
私はいたたまれなくなり、カミさんと子供を連れてその場を後にした。
何だかホタルを見に行ったのか、カップルを見に行ったのかよくわからなかったが
結局このホタルの夕べで、2組のカップルの愛が終了したことは間違いなさそうだ。
しかも1つは私が壊しましたが何か?
良かったので(何が?ってホタルですよホタル)、また来年もこよう。