しまほっけ定食

【商品市況概況】 2023年2月13日 市況

「CPI鈍化期待で堅調」

【昨日の市場動向総括】

昨日の商品価格はエネルギーや非鉄金属などの景気循環系商品が買われ、その他が軟調な推移となった。固有の材料があった、と言うわけではなく為替がEUの景気見通し情報修正を受けてややドル安に転じたことで、買い戻しが入る形となった。

逆に、ドル安・自国通貨安で自国通貨建てで取引されている商品は軟調な推移となっている。

現状、商品市場は固有の材料に乏しく、総じて軟調な推移となりやすい地合。ただしこのような「凪」の状況だと金融政策変更を通じた為替レートの変動が価格を動かしやすい。


なお、ドル安進行はドル建て資産価格の上昇要因となり得る。これは「物質的な価値が不変の商品の場合、ドルが減価すれば同じ価値のものを購入するのにより多くのドルを支払わなければならず、名目価格が上昇する」からである。

時々「原油価格が上昇しているのでドル安です」というコメントを目にすることがあるが、市場規模的に因果関係が逆であり、ドル動向主導で商品価格が動くというのが正しい因果関係だろう。

もっと言えば、「景気の局面」によって、ドル指数・原油価格の関係は変わるので、注意したい所(詳しくは、エネルギー関連のコラムを参照ください)。

 

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(フォーミュラ化に関して)
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(調達コストの安定化に関して)
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【しまほっけ定食】

昨日は雨だったけど
久しぶりに魚金に行きましたよ。
安いのに美味しい。いや、美味しいのに安い、が正しいか。

でもなぁ。普段から、日本はもうちょっと値上げした方が
いろいろと経済が順回転するよなと、思いつつ
ついつい、お値打ちの店に行ってしまいます。

この類いの話になると
時々お話させてもらってる加藤出さんの「各国の食レポ
を思い出します。
実地でやってるビックマック指数みたいなものなんですけど
円が150円ぐらいに行った時にレポートなさっていた。

しまほっけの炭焼き定食
ご飯と味噌汁も付いてセットで1,000円だ。
2人で食べに行くと2,000円
ビールを中ジョッキ2杯たのんで700円
合計で2,700円である。

しかし。

米国の大戸屋の価格を大戸屋の海外サイトで確認すると

しまほっけは定食セットで41ドルだ。2人前82ドル。
ビールは12オンスが恐らく中ジョッキぐらいなので
1杯8ドル、2杯で16ドル。
合計で98ドルだ。

(メニュー)
https://ootoya.us/menu/

(飲み物メニュー)
https://ootoya.us/img/Beverage-Grand-Menu-GV-Web-021918.pdf
※飲み物メニューはいつ時点のものかよく分かりません。

これを150円で計算すると14,700円(!)である。
いや、ちょっとしたディナーですよ。
正直、魚金さんでたっぷり食べて飲んだのよりも高い。

いや、これ円安まずいよね、って話ですよ...


と、言いたい所だがちょっと待て!

為替が100円だったとしても
米国でしまほっけ定食は9,800円ですよ、9,800円。2人で。

円安のせいだけじゃないですよね。
仮に円安になっていなかったとしても、価格は3倍だ。
これ、結局日本が成長してないってことなんだろうなと思うわけです。
金融政策以上に由々しき事態。

と、私が悩んだ所で何も変わらないと思うんですが
地道にできることからコツコツと。
1日、昨日よりも1%何か改善すると
1年後に37倍に!(計算上はそうなりますが、1%成長するメソッドや
手段を見つける方がきっと大変ですが)

という、心持ちで頑張ろうかな、という気がしてきました。
今のままでは海外旅行に行っても
しまほっけ定食も食べられなくなるかもしれませんしねぇ。

皆様、良い週末を!