青春の影

(市況)

 昨日の原油相場は下落した。前期に利食いを終了できなかった既往ファンドが、新規ファンドの設定に伴う資金流入で高騰した相場のメリットを享受するべく、利食い売りを入れたためであると考えられる。今日の統計の内容にもよるが、暫く益出しの動きが出た後、運用資金が流入してくると考えられる。だが、昨年の最高値である70?が視野に入る中、原油市場に積極的に資金を振り向け難い状況になっていることも事実であり、他商品(天井が見えない非鉄金属)に比して緩慢な上昇になるのではないかと考えられる。

 石油製品はガソリンのスペック問題で、ガソリン価格が上昇。雰囲気として「何かあったらガソリンを買う」という感じになってきている。まさにマーケットのセンチメント。

 非鉄金属は下落。同様の理屈で利食い売りが出たことから。なので、下値を探った後、上昇するのではなかろうか。

(ひとりごと)

最近のカップ焼きそばは非常に進んできた。味は勿論であるが、パッケージとその機能性が以前に比べて格段に向上している。
例えば、最近私、ペヤングから一平ちゃんに乗り換えたのだが、一平ちゃんの場合、ペヤングの時に細心の注意を払っていた、「お湯を捨てるときに、ふたをしっかりと押さえる」という必要がなくなった。
でも、これって人が成長してゆくために、やっていいことなのだろうか?

 一平ちゃんはフタがアルミ+ビニール(アルミ価格高騰してるから、一平ちゃんも値上げするんだろうか)でできていて、フタの一部をはがしてお湯を入れる仕組みになっている。お湯を捨てるための口は別途用意されていて、お湯を注いだ口からメンが出てしまう、ということはない。便利である。
ところがペヤング系の入れ物だと、お湯を捨てるときにフタがガバっと開いてしまい、メンが全て流しに流れてしまう、というトラブルが発生する可能性が高い。これは読者の90%ぐらいの人が経験していることだろう。
 カップ焼きそばを食べるのなんて、食べるものがないときに限られている。つまり、焼きそばを食べる、という行為を行うときには、その焼きそばは「家庭内にある、『唯一』の廉価な食物」というステータスになっている場合が多い(違ったらすみません)。そんな状態のときに、メンが流しに流れてしまったときのあの悔しさ、せつなさ。「しまった」感はない。「しまった感」はむしろ、お湯を入れたときに同時にソースを入れてしまったときの方が大きい。
メンを流してしまったとき、財津和夫青春の影の歌詞を思い出す。

つまり全く知らない事態・あるいは感情を知ることによって、物の厳しさを知る、ということだ。
スーパーでカップ焼きそばを買った段階で、喜んでばかりいてはいけないのだ。カップ焼きそば作りの切なさを知っている人は、大人である。