池?沼?湖??

(経済関連ニュース)
・米MBA住宅ローン申請件数 前週比▲5.5%の641.1、購入指数▲5.0%の441.5、借換指数▲6.4%の1,806.3。
・7月日本貿易収支黒字 前年比▲21.1%の6,721億円。円安と原油等の資源価格の上昇、新潟中越地震の影響による乗用車生産停止で輸出が減少したこと等で。
・7月全国スーパー売上高 前年比▲2.8%の1兆1,804億円。台風や梅雨明けの遅れで客足が鈍った上、気温の低下で夏物商品販売が低迷。

非鉄金属関連ニュース)
・Doe Run Missouri精錬所は再稼動に失敗。
・Alcoaは、ジャカルタからのアルミナの積み出しが出来ず。ハリケーンディーンの影響で。
・RusalはジャマイカのAlpart精錬所の稼動を再開。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+0.9MB、ガソリン▲5.7MB、ディスティレート+1.4MB、稼働率▲0.2%
・Citgo Corpus Christi製油所(156KBD、テキサス、P3)、予定していなかったメンテナンスで稼動停止。

(商品市況概況)
「まちまち」
 昨日の商品価格はまちまちであった。エネルギーはほぼ前日から水準を変えていないが、非鉄金属は中国の輸入が予想を上回るレベルであった事、株価が回復していることから大幅に上昇している。引き続き金融市場の混乱の収束度合いに振らされ、不安定な相場展開が続く事になろう。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。各国株式市場が落ち着きを取り戻し、金融市場におけるパニック状態が沈静化する中、中国の統計でどう関連輸入が前年比大幅なプラスを維持(前月比ではマイナス)したこともあり、上値を試す展開となった。LME在庫の増加はあったものの殆ど材料視されず、10日移動平均線レジスタンスラインまで上昇して引けている。LME在庫は+200Mt増加、(FSCは2.5日)、(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は5,294枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブはパラレルに上昇。C-3は84㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については引き続き各国金融当局の金融政策動向に振らされる展開になろう。今回のFRB公定歩合引き上げで逆にFF金利の引き下げ期待が高まっているのも事実であり、次回FOMCまでに利下げが行われなかった場合失望売りが広がる可能性はある。何れにせよFRBはハードランディングではなく、ソフトランディングを選択した事から銅価格も比較的長い時間、だらだらと水準を切り下げる展開になろう。基本的に足元の下落はファンダメンタルに変化がない中、ファンド等の運用資金が当該市場から退場している事に伴うものであり、問題が長期化した場合には幾つかのファンドや金融機関の破綻とともに需要が減少する「悪い意味での価格下落」の可能性があるため要注意である。とはいうものの今の所、需給面は依然としてタイトであり、金融当局の方針が変更されたことから下値も限られると見ておいたほうがよい。売買材料を整理すると以下の通りである。1つ目は、主要消費国中国の需要が高水準なGDPや固定資産投資、鉱工業生産を背景として需要サイドが堅調に推移する見込みである事、2つ目は生産国のストライキ懸念が継続していること、3つ目はLME在庫水準の低さ・キャンセルワラント率の高止まりである。このように供給サイドに関する問題は根本的に解決していない。但し足元は上記の通り下値を探る動きのほうが優勢になると考えている。理由の1つ目は繰り返しになるが、株価動向が不安定な事から投機筋も積極的に商品市場に手を出しにくい環境にあることである。また株価の低迷が長期化し、景気が減速した場合に「悪い形での」価格下落を引き起こす可能性があるため予断を許さない。2つ目は短期的に中国国内の供給が需要を上回っている可能性があること(7月の輸入統計では精錬銅・銅製品の輸入量が再び前月から減少しているが、前年比では引き続きプラスが継続しており、経済成長に裏打ちされた長期的な需要の増加トレンドは維持しているものの、短期的には供給不足が解消されている可能性があることを示している)、3つ目は、中国当局の利上げ姿勢が持続している事である。但し預金の上げ幅を大きく、貸し出し金利の上げ幅を小さくした事から、景気をゆっくりと冷ましたいとの中国当局の意向が伺われ、実際に需要減少を促すまでには暫く時間を要しよう。尚、9月オプションの建玉は8,000㌦コールが1,189枚、7,800㌦コールが895枚、7,400㌦プットが758枚、6800㌦プットが518枚となっている。

 昨日の亜鉛価格は上昇した。株価の安定と銅価格の上昇に連れ高の展開となった。中国の輸出入統計は略ニュートラルな内容。LME在庫は▲75Mt減少、FSCは2.0日(キャンセルワラント率は10.2%)。売買高は2,675枚。イールドカーブは全ゾーン略パラレルに上昇した。C-3は6㌦コンタンゴと前日と変わらず。 今後については各国金融当局の信用収縮問題に対する対応方針に振らされ、引き続き不安定な展開が続くと考えている。以前このコラムで指摘した通り、株価低迷が長期化した場合の影響が出始めている(実際に景気が低迷して実需が減少)。ファンダメンタルの売買材料を整理してみると、中期的には買い材料が多い。1つは中国のQ207のGDPが予想を上回る大きな伸びとなった事から引き続き中国国内の亜鉛需要は車の防蝕向けに旺盛であると見られること、2つ目はこの旺盛な需要を背景として中国政府が亜鉛輸出の増加に歯止めをかけるべくリベート撤廃に加え、6月1日から亜鉛の輸出関税の引き上げを実施したこと、3つ目は亜鉛の在庫水準が低く有事のバッファが少ないこと、である。しかしながら信用収縮問題が解決しておらず、このマイナス材料がファンダメンタルの強材料を凌駕すると見られることから上値ではしっかりと売りが入らざるを得ない。また、中国当局が加熱する経済を冷やす目的で金利上げを行ったことも、中長期的な需要の減少を引き起こす可能性がある。尚、長期的には大半のメタルと同じく年後半に向けての下落を予想している(3,000㌦を切る水準までの下落の可能性は低いと見ていたが一連の価格下落の過程でこの水準は一旦下回ってしまった。しかしながらこのタイミングでFRBの金融政策の変更があったため、当面は2,990㌦が下値の目途となろう)。まとめれば、短期的には下落、中期的には上昇、長期的には低下、ということである。但し、今回の連鎖株安が長期化した場合、実需の減速を伴って価格が下落する可能性があるため、価格低下が長期化する恐れもあるため要注意である。目先の上値は10日移動平均線となる3,300㌦、下値の目途は上記の通り2,990㌦、セカンドサポートは昨年6月20日にマークした2,810㌦を挙げておきたい。尚、価格の目途となりやすい9月オプションは3,500㌦コールが535枚、3,400㌦コールが600枚、3,500㌦プットが1,225枚、3,400㌦プットが1,030枚、3,000㌦プットが869枚となっており、下落への警戒感が強い。

 昨日の鉛価格は上昇した。株式市場が安定を取り戻した事や、銅・亜鉛の上昇、Doe Runの再稼動失敗といった買い材料が多かったため、上値を試す動きとなった。また、中国の輸出入統計も輸出が前月比、前年比とも減少しており、中国国内の鉛需給がタイトであることをうかがわせる内容であった。この上昇により、鉛は50日移動平均線を回復して引けている。LME在庫は▲525Mt減少、(FSCは1.2日)在庫水準の低さやキャンセルワラント率の高さ(キャンセルワラント率は7.0%)を背景に、ファンダメンタルは非常に強い。売買高は874枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇。C-3は58㌦バックとバック幅を拡大した。 今後については各国金融当局の対応を受けた株価動向に振らされ、不安定な展開が継続すると考えている。また、懸念していた株価の低迷は各国当局の矢継ぎ早の対応で、とりあえず危機を脱したようだ。但し、株価が長期的に安定しない場合、実需の減少を通じて価格に下押し圧力がかかる可能性は依然、否定できない。ファンダメンタルは、中国が鉛の輸出関税を引き上げたことに伴い、中国からの輸出が7月以降も、豪を初めとする大手生産者の生産障害になんら進展が見られないこと、自動車バッテリー向けに使用される中国での需要が引き続き旺盛であると考えられる事(7月までの中国の商用車・自家用車販売は引き続き堅調)、LME在庫水準が依然として低いこと(FSCはとうとう1.2日に)こと、カーバッテリー向けに使用される鉛は代替品が存在しないことなどから、極めて強い状態が継続している。但し、繰り返しになるが、株価が不安定な状況が続いている事や中国の利上げが継続する可能性等(中国の利上げは中国国内実需のマイナス要因となり得る)のマイナスもあり、著しい高値を維持することが難しい環境になっている事も注意すべきであろう。本日も株価次第であるが、50日移動平均線のサポートラインを再び回復していることからこのラインを挟んでのもみ合いになろう。

 昨日のアルミ価格は上昇した。各国金融当局の対応によって金融市場が落ち着きを取り戻しつつある中、上昇した。中国の輸出入統計は短期的にブル、中長期的にベアな内容であった。LME在庫は+3,850Mt増加、(FSCは8.3日)しているが、需給は他非鉄金属と比べてタイトではない。(キャンセルワラント率は2.2%)。売買高は8,337枚。イールドカーブは期近を中心に上昇。C-3は62㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、他メタルと同様、各国金融当局の信用収縮問題への対応に大きく影響を受ける展開が予想され、不安定な状態が続く事になると見る。米FRBの対応によりハードランディングが回避され、問題解決に時間が掛かる(インパクトは小さく)展開が予想される。ファンダメンタル的にはベアな要素が多い。1つ目は最大消費国中国が投資抑制を目的として利上げを検討していることである(今回の信用収縮問題とはやや趣が異なる)、2つ目は中国国内の企業在庫水準が以前に比して増加している可能性が高く、LME在庫の水準もFSCベースでは低くなく、3つ目は原材料であるアルミナ価格が低下を始めたことが挙げられる。尚、7月の中国の輸出入統計では、前月比ベースではネット輸入が増加、前年比ベースでは減少しており、短期的にはブル、躊躇汽笛にはベアな状態であるといえる(銅と反対)。一方で買い材料は、1つ目は中国の固定資産投資や鉱工業生産等が引き続き堅調であること、2つ目はエネルギー価格が需要期を迎えて堅調に推移していること、が挙げられる(但し現時点において低流動性市場からの資金退避の動きが継続しているため、エネルギー価格は低下している)。このほかの売買材料としては、生産量回復後の価格支配力維持の観点から大手生産社の大型合併が始まっている事を挙げておきたい。期先で売りヘッジをしていない企業と、している企業が合併した場合、通常はヘッジをしない方針に変更されるケースが多いからだ。こうした合併の動きも期先での売りヘッジの動きを鈍化させ、イールドカーブコンタンゴ化させる可能性がある(かつて原油市場で見られたように、高い価格水準で全ゾーンコンタンゴになる可能性はある)。
 今週は日銀の政策会合の結果がポイントになるが、恐らく市場に織り込ませてきた利上げは実施できまい。本日は10日移動平均線となる2,530㌦を挟む攻防となろう。尚、下値の目途は昨年9月にマークした2,405㌦を挙げておきたい。価格の節目となりやすい9月オプションの状況は、2,750㌦コールが3,153枚、2,700㌦コールが725枚、2,700㌦プットが1,200枚、2,650㌦プットが4,450枚、2,450㌦プットが930枚となっており、下落への警戒感が強い。

 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫の小幅増加はあったが、株価が安定を取り戻しつつある中、幅広く非鉄金属が物色された事に連れ高となった。この上昇により、10日移動平均線を回復するに至っている。LME在庫は+12Mt増加、(FSCは5.2日)、キャンセルワラント率は3.4%。売買高は821枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに上昇している。C-3は213㌦コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。 今後については、サブプライムローン問題が解決しない中、不安定な状態が続くと考えているが、非常に短いスパンで見た場合一旦株式市場が安定を取り戻しつつあるため、安値拾いの買いで上昇すると見ている。しかしながら、ニッケルは現在、どちらかといえばLME在庫の増加基調が継続していることに象徴されるファンダメンタルが売買材料とされている可能性が高く、上昇幅は限定されると考える。ニッケル在庫は少ない、と考えていたがFSCも5日を回復しており危機的状態は脱したといってよい。一時期の相場の主役から転落した感がある。また、中国国内での銑鉄使用増加や、クロム系ステンレス(ニッケルを必要としないステンレス鋼)への移行といったマイナス材料もあり、下値を探り易い地合いになっていると考えるべきである。
 小職が目標に挙げていた昨年8月の25,350㌦をいったん割り込み、株価の安定とともにニッケル価格は短期的には下値を固めた感がある。サブプライムローンに端を発する信用収縮の問題が完全に解決したわけではないため、予断を許さない状況が続くと見るが当面は8月16日につけた24,800㌦が下値の目途となろう。中期的にはLME在庫が春先から12月末まで増加の傾向をたどりやすいことを考えると、年末に掛けて再び下値を探る動きになると考えられる。次の下値の目途は昨年7月にマークした21,800㌦を挙げておきたい。一方で、銑鉄への移行やクロム形ステンレスへの移行も、ニッケル価格が低下するまでの繋ぎの色彩も強く、ニッケル価格が低下すれば再びニッケルが消費される可能性は高いと考えていることから下値も限られ、中〜長期的には価格は回復するものと見ておいたほうが良い。但し、クレジットクランチ問題が再燃した場合には、本当に実需の減少を伴う下落となる可能性があるため注意を要しよう。

 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫が比較的大幅に増加したが、全てのメタルに買い戻しが入る中、10日移動平均線レジスタンスラインをトライする動きとなった。LME在庫は+260Mt増加、(FSCは15.0日)、キャンセルワラント率は9.98%。売買高は360枚。イールドカーブは全ゾーンパラレルに低下している。C-3は100㌦コンタンゴコンタンゴ幅を拡大した。 今後については、各国金融政策とそれを受けた株価動向を受けて不安定な相場展開が続くと考えている。錫は特に流動性が低い事から値を飛ばし易い。但し、インドネシア生産者からの輸出体制が完全に復帰しているわけではないこと(小規模生産者の生産回復にはまだ時間を要する見込み)、インドネシア政府の金属関連商品の輸出関税強化の可能性から思惑的な買いを誘いやすく、基本、下値は限られると考えている。とにかく他非鉄金属と同様、米国株式の調整に伴うセンチメントの悪化、中国当局の連続利上げにともなう実需減速の可能性に注意すべき時期にきたといえる。ここ数日の価格下落で主要なチャートポイントを全て下にブレイクしている事から、暫くはロスカットの売りが継続する可能性が高く、4月27日にマークしている12,600㌦程度までの調整はあると考えている。


(エネルギー)
 昨日のNY原油は下落した。米統計で予想外の在庫の増加が確認された事から売られたが、米株価が落ち着きを取り戻しつつある事から引けに掛けて買い戻しが入り、結果前日比マイナスとなった。イールドカーブは期近が低下、期先が上昇している。Brentは前日比小幅なプラスであるが、統計発表直後に下落した後激しくもみ合い、結果的に前日比プラスで引けたという印象。イールドカーブは期近が変わらず、期先が上昇している。
 石油製品はまちまち。米統計で予想を上回る大幅な在庫減少が確認されたRBOBは統計発表直後に大幅に上昇したが、終始激しいレンジでのもみ合いとなり、結果的に前日比プラスであった。但しイールドカーブは期近のみ上昇しておりその他のゾーンは殆ど前日比変わらずである。ヒーティングオイルは下落。米在庫統計での在庫増加が市場予想を上回ったためである。イールドカーブは期近が低下したが、期先は殆ど変わっていない。ICEガスオイルも下落。イールドカーブも全ゾーンパラレルに低下している。

 本日の原油相場は上昇すると見ている。ハリケーンの勢力が弱まった事による手仕舞い売りが終了したと見られる中、昨日の米在庫統計が引き続き製品主導で需給がタイトな状態であることを確認するような内容であったことや、FRBの利下げの効果で一先ず金融市場の混乱が落ち着いたと見られるためである。但し、FF金利の引き下げまで踏み込まないと投機資金はイベント的な買い材料がない(新規材料がない)エネルギーに資金を投入しにくいことも事実であり、上値は限られる事となろう。同時に、上記の通りファンダメンタルは強いため下値も限られると考えている(原油・石油製品在庫の水準はFSCベースでは低いため、ハリケーンシーズンが終了していない事も、下値を限定させよう)。
 ファンダメンタル的には、北海油田からの生産減少、OPECが増産について否定的な見解を示している事、ナイジェリアの情勢不安から供給は十分でないこと、石油製品在庫の水準は極めて低い事から需給は引き続きタイトである。ガソリン在庫水準はFSCベースでは依然として過去5年の最低水準を下回るレベルであり、十分な在庫があるとは決していえない。
 イールドカーブが全ゾーンバックになった事から投機資金が投資し易い環境にあるものの、CFTCの統計に見られるように投機筋は概ねロングポジションを手仕舞い始めている。概ね信用収縮に伴う手仕舞い売りは終了したと見られるが、新たに投機資金がエネルギー市場に資金を積極的に振り向ける可能性は低く、暫くは債券や金等の安全資産のほうが物色されやすい環境が続く事になると見る。
 WTIはCushing在庫の減少を受けて全ゾーンバックが復活しており、ようやくWTIが「原油の需給の状態を考える」上で有効な指標になってきたといえる。以前から提唱していたWTI/Brentのネガティブスプレッドの解消は、期近のみ解消される事となった。しかしながら北海油田からの生産減少と、著しいユーロ高の影響もあって完全なネガティブスプレッドの解消にはもう少し時間がかかると考えている。
 短期的な在庫水準の指標となる米国のガソリンのサプライカバーは過去5年の最低水準を下回っている状態で、石油製品市場の需給はタイトな状況が続いているといえる。また、ここ暫く横這っていた原油FSCは、輸入の状況に振らされる形で非常に不安定に推移している。OPECに増産の意向が今のところない以上、今後、稼働率が改善してもピークシーズン入りしている石油製品の需要を満たすだけの生産をしつつ在庫を積み増す事が難しいといえる。また、IEAの月報ではQ207の在庫水準が過去5年平均に満たない事が示されており、FSCの悪化も確認された。つまり最近高い価格に慣れてしまっているため忘れているが、ファンダメンタルの厳しい状況にはなんら変化がないのである。こうした在庫水準の低さは以前から指摘している通り有事へのバッファが少ないことを意味し、同時にアップサイドへのセンシティビティが高いことを意味する。ガソリンのFSCは20.4日しか存在せず、ドライブシーズンを耐えうる在庫は確保できていない(過去5年最低の水準は21.2日)。ガソリンの得率が限界的な水準(60%近辺)まで上昇していることを鑑みれば、ガソリンの供給は輸入に頼らざるを得ず、今後も非常にボラタイルな展開が予想される。
 供給サイドに関しては、Non-OPECサプライの減少(北海地区からの産油量減少)の影響が効いてきており、安泰ではない。OPECは9月11日にウィーンで開催される総会まで増産の意向はなく、夏場のピークシーズンは冷夏とならない限り、供給が不足する状況が続く事となろう(日本は異常気象のため、夏入りが遅れている)。尚、需要増加の顕著な中国であるが、中国の農村部の都市化に起因する石油需要の増加は当面継続する可能性が高く(世銀等の見通しでも2007年の中国のGDP成長見通しは9%台を維持)、大幅な税制の変更等がなければ急速に需要が減少することはないと見ている。
 尚、価格の目途となりやすいWTIオプションの建玉状況は、80㌦コールが18,043枚、75㌦コールが17,275枚、70㌦コールが12,644枚、75㌦プットが6,633枚、72㌦プットが6,148枚、70㌦プットが13,246枚となっている"

(ひとりごと)
報道ステーションを見ていたら、スイスの氷河が温暖化で融けてなくなっている、というニュースをやっていた。
写真で見ると、確かに昔に比べて氷河が激減している。
氷河ギリギリのところに建っていたホテルも、いまやただの断崖絶壁の上のホテルである。
風情も何もあったもんじゃない。
イメージは、スキー場にロッジを作ったが、全く雪が降らなくなってただの山小屋になったようなものか。
温暖化はやはり問題である。

と、今回は温暖化問題を議論する話題ではない(真面目な方、すみませんねぇ)。
番組の中で、氷河が融けて発生する災害が
(1)土砂崩れ、(2)氷河湖(融けた氷がたまって出来た湖)が一気に壊れて土石流となる
の2種類なんだそうだ。

で。

ここで皆さんに聞いてみたい。氷河湖でふと思ったんだが
「湖」「沼」「池」
の違いをキチンと答えられますか?
答えは明日。


と、思ったけど大した内容じゃないので今日、説明します。
大好きな大辞林で調べてみると、以下の通りであった。

「湖」
周囲を陸地で囲まれたくぼ地に水をたたえる水域。池や沼よりは大きく、沿岸植物の侵入できない深さのもので、ふつう最深部が5メートル以上をいう
「池」
くぼ地に自然に水がたまった所。また、地面を掘って水をためた所。ふつう湖沼より小さいものをいう。
「沼」
湖より浅い水域。ふつう、水深は5メートル以内で、フサモ・クロモなどの水中植物が繁茂する。

だ、そうです。
なんとなく、個人的には「沼」は汚くて草が茂り、池よりも小さい、と思っていたんだが沼の方がどうやら大きいらしい。
という事で、今日の勉強終了。