ゆるゆる

(経済関連ニュース)
・6月英失業者数 前月比+15.5千人(前月改定+14.3千人)、市場予想+10千人。
・6月ユーロ圏消費者物価指数改定 前年比+4%(速報比変らず)。
・米MBA住宅ローン申請指数 前週比+7.5%の513.4、借換指数 +6.9%の1,474.9、購入指数 ▲1.7%の359.7。
・6月米CPI 前月比+1.1%(前月改定+0.6%)、市場予想+0.7%。コア指数 前月比+0.3%(前月改定+0.2%)。
・6月米鉱工業生産指数 前月比+0.5%*(前月改定▲0.2%)、市場予想+0.1%。設備稼働率 79.9%(前月改定79.6%)。
・5月対米投資 670億?の買い越し(前月改定1,119億?の買い越し)、市場予想700億?の買い越し。
・7月米ホームビルダー協会指数 16(前月18)、市場予想18。
・中国H108GDP 前年比+10.4%、Q208GDP 前年比+10.1%(前期+10.6%)。
・中国H108固定資産投資 前年比+26.3%、H108鉱工業生産 前年比+16.3%。
・中国H108CPI 前年比+7.9%、6月CPI 前年比+7.1%。H108 PPI 前年比+7.6%、6月CPI 前年比+8.8%。
・中国H108小売売上高 前年比+21.4%、6月小売売上高 前年比+23.0%。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比+18千人の366千人(前週改定348千人(速報比+2千人))、市場予想380千人。
・6月米住宅着工 前月比+9.1%の106.6万戸(前月改定97.7万戸(速報比+0.2万戸))、市場予想96万戸。NY市の建築規制改定に伴う駆け込み需要で。
・6月米住宅着工許可件数 前月比+11.6%の109.1万戸。
・7月フィラデルフィア連銀指数 ▲16.3(前月▲17.1)、市場予想▲15.0。

・ドルは対ユーロで下落。弱めの経済指標を受け、米FRBは利上げに動けないであろうとの見方から軟調な推移となった。円は大幅安。米株が原油価格の大幅下落を背景として上昇していることから再びキャリートレードが活発化した可能性があることが指摘されている。
日本株は上昇。米ウェルスファーゴの決算が市場予想を上回ったことや原油安を好感した買いが入った。上海A株は続落。中国はインフレ懸念よりも経済の成長速度自体が鈍化している可能性が出てきたことが嫌気された。インドSensexは大幅上昇、ブラジルBovespaは大幅下落。Dax、FT250も上昇している。米国株はダウは大幅上昇、SPは小幅上昇。JPチェースの決算発表が市場予想を上回ったことや、原油下落で消費関連株が上昇した。

穀物市場サマリー)
・大豆価格は続落。アルゼンチン上院で大豆輸出関税強化の法案が否決されたことから。エネルギー価格の下落も相場を下押しした。結果、。30日移動平均線のサポートを割り込むこととなった。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン低下。
・トウモロコシ価格は大幅に下落。原油価格やガソリン価格の下落を受けて軟調な推移となった。50日移動平均線を割り込んで寄り付いたことも下げを加速させたようだ。チャート的にはとうとう一目均衡表の雲を割りこみ始めた。ダブルトップを形成していることから短期的に急落のサインが出ている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きいようだ。
・小麦価格は続落。米景気の減速懸念を受けて、大豆・トウモロコシ価格の下げにつれる形となった。800セントが下値としてとりあえずは意識されている状況。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。

非鉄金属関連ニュース)
・金は反発。ドル高や原油の大幅下落が相場を下押ししていたが、米経済指標の悪化等を受けてFOMCでの利上げは困難であろうとのみ方から再びドルが弱含んだため、金も反発した。
 今のところ一次回帰分析の結果では現在のドル価格は比較すると引き続き割安なレベルにあり、テクニカルな買いは入り易い(金価格=1,207×ドル・ユーロ-953.35)。これはもしユーロが1.6?まで下落して場合には978ドル程度までの上昇があってもおかしくないことを意味している(尚、現状の為替レートを用いるならば965?程度であり、上げ余地はそれほど大きくはない)。また同時に著しい金価格の上昇が宝飾品需要を落ち込ませている。WGCの発表によればQ108の宝飾需要は前年比▲21.5%の454.4Mtに、世界最大の金消費国であるインドの需要は前年比▲50%の102.1Mtに落ち込んでいる。このことは価格上昇が需要を減少させることの証左であり、著しい価格上昇に伴う需要減少の可能性は視野に入れておくべきである。
 NY銀は下落。原油価格の下落を受けた金の下落を受けて軟調な推移となり、後半のドル安進行で下げ幅を削る展開になったものの前日比プラスまでは上昇できなかった。

・NYプラチナ価格は続落。原油価格の反転下落とドル高の進行(後にドル安に転じる)、徐々に底打ちし始めている感はあるものの米経済の減速の可能性が高いことからプラチナ需要自体の落ち込みの可能性が高まってきたことが嫌気された。
 中期的な見通しについてプラチナは、為替・ファンダメンタルズの両要因で堅調な推移になると考えている。2008年の需給は711キロオンスの、2009年に関しても458キロオンスの供給不足になると考えられ、年内については米金利低下を背景としてドル安傾向が持続すると見られるためである。価格上昇に対するリスクシナリオは、プラチナ価格が上昇し代替品としてパラジウムが代用品として利用されるリスクであろう。今のところディーゼル車向けに用いられているパラジウムは全体の10%程度であり、これは将来的には25%程度まで上昇すると考えている。また地上在庫の多さがこうした不足分を補うと見られることから、結局のところ生産不足分は相殺されニュートラルになる可能性があることも相場の下押し材料となりえよう。もう一つの材料はそもそもの需要減少リスクである。エネルギー価格の高騰が自動車離れを引き起こし始めており、触媒需要の落ち込みの可能性は否定できない。しかしながらやはり南アの生産状態が電力価格の上昇やその他のコストの上昇等で不安定であることから当面、高い水準で堅調な推移が続くことになると考えている。この一連の相場下落で7月5日の安値である1,930?を下回ったことから、ドル高進行で大幅に下落した5月2日の1,835?が次のサポートラインとして意識されようか。
 NYパラジウム価格も下落した。材料は景気減速に伴う需要自体の減少懸念とプラチナの下落である。NYパラジウム一目均衡表の雲のもっとも薄いところを下抜けし、5月7日の安値である417?を目指す展開となっている。
 今後パラジウムの価格は上昇すると考えている。プラチナ価格の高騰に伴う代用品需要の高まりが期待されるためだ。プラチナのところでもコメントしているように、プラチナ触媒がパラジウム触媒に置き換わることによる需要増加や、宝飾品にパラジウムが用いられる可能性がある。しかしながら非常に多い地上在庫(弊社見積もりではチューリッヒに8百万オンス、ロシアに10百万オンスの地上在庫があると見ている)が、価格の上限を押さえることとなろう。

(エネルギー関連ニュース)
・米在庫統計 原油+3.0MB(市場予想▲2.0MB)、ガソリン+2.5MB(+0.5MB)、ディスティレート+3.2MB(+2.0MB)、稼働率+0.3%(+0.1%)
・ブラジル ペトロブラス。ストを受けて新たな労働条件に関する提案を実施。
・ナイジェリア、武装勢力がパイプラインを攻撃。一時生産停止に(しかし、何年パイプラインを攻撃し続けているんでしょうか...)

(商品市況概況)
「需要減少に対する極端な警戒感」
 昨日のコモディティ市場はエネルギー価格の下落を受けて軒並み続落した。景気悪化に伴う需要の減速観測が急速にクローズアップされていることが材料である。また、エネルギー価格の下落は農業や鉱業といった経済活動の鈍化を緩和する効果を持ち、生産が回復するのではとの期待感も相場を押し下げることとなった。
 しかしながら小職は、昨晩の商品価格は比較的限定されていると見ており、その背景には新興国の堅調な需要があると考えている。中国のGDPは鈍化したものの鉱工業生産や固定資産投資の水準は引き続き高い。オリンピック期間中の需要は減少すると見られるが、需要のトレンドの趨勢はブルであろう。
 毎日繰り返し書いているが、現在のコモディティ市場で最も重要な2つのポイントは、(i)エネルギー価格の高騰に伴う生産コストの上昇→生産減少、(ii)素材価格の高騰に伴う世界の需要減少、をどのように判断していくか、ということであるが今のところ新興国の需要が急速に落ち込むとは考えにくく当面は(i)の生産調整の方が強く相場に影響を与えると見られ、引き続きアップサイドのセンシティビティが高い状態が続くと考えている。

(非鉄金属)
 昨日の銅価格は上昇した。一連の中国経済統計が発表され、固定資産投資、鉱工業生産とも高い水準を維持したものの、GDP成長が若干鈍化したことから中国の景気の拡大ペースに若干疑問が残るとして軟調に推移した。原油価格の大幅続落も相場の下押し材料となった。しかし、一目均衡表の雲の下限で支えられたことや夜間に発表された米住宅着工が大幅な伸び(但し駆け込み需要の側面は否めず)となったことから反発に展示100日移動平均線を目指して上昇する展開となった。LME在庫は+2,200Mt増加、(FSCは2.4日)、(キャンセルワラント率は6.8%)。売買高は6,598枚(※現時点で確認できる前日の3Mの出来高)。イールドカーブは期近を中心に上昇し、ブルスティープニング。C-3(Cash vs 3M Fwd)は241?バックとバック幅を拡大した。
 昨日の亜鉛価格は上昇した。原油の下落やLME在庫の大幅増加(シンガポール)を嫌気して再び1,800?のコストラインをトライする動きとなったが、夜間の米住宅着工が駆け込み需要ながら好調な内容であったことから銅が反発、亜鉛も連れ高となった。しかしながら今回は10日移動平均線を回復するまでの力強い上昇とはならなかった。今後に関してもコストベースである1,800?を下回る可能性は低く、生産調整の影響は徐々に出てくると考えられることから亜鉛価格は引き続き堅調な推移になると考える。LME在庫は+2,400Mt増加、FSCは4.6日(キャンセルワラント率は5.4%)。売買高は5,111枚。イールドカーブは期近を中心に全ゾーン上昇している。C-3は19?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日の鉛価格は前日比変わらずであった。ピークシーズンに入りつつあるバッテリー需要の高まりを受けて期近は堅調に推移した。LMEのキャンセルワラント率の高まりもあって比較的堅調な推移が続いている。しかしながら景気の先行きへの見通しが若干悪化しつつある中、期先は大幅な下げとなった。今後については、実際に生産が削減されると徐々に需給がタイト化し、鉛価格もジリ高の展開になることが予想される。LME在庫は+425Mt増加、(FSCは3.9日、キャンセルワラント率は10.3%ここ数週間でキャンセルワラント率は上昇している。)。売買高は1,871枚。イールドカーブは期近が上昇、期先が低下している。C-3は1?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のアルミ価格は上昇した。取引序盤は前日までの流れを引き継ぎ、軟調な推移となって30日移動平均線を割り込む局面もあったが中国の固定資産投資、鉱工業生産が高い水準を維持したことが好感され再び上昇余地を探るが、原油価格が不冴えな展開となっていることからNY時間にかけて下落。その後米住宅着工が駆け込み需要の側面は強いものの大幅な伸びとなったことが好感されて反発、結局行って来いとなった。LME在庫は▲1,250Mt減少、(FSCは9.7日)。(キャンセルワラント率は2.1%)。売買高は12,898枚。イールドカーブの形状は殆ど変っていない。C-3は49?コンタンゴコンタンゴ幅を縮小した。
 昨日のニッケル価格は上昇した。他の非鉄金属同様取引序盤から前日引けレベルで不冴えな展開となったが、シンガポールでLME在庫が大幅な減少となったこともあって小幅上昇して引けている。中国がオリンピック期間中工業向けの電力供給を制限し、域内のニッケル需要も減少(ステンレス生産の減少)するのではとの見方からトレンドがベア転している可能性はあるが、昨日は在庫減少や米住宅着工を受けた銅・アルミの反発が材料になったようだ。当面ニッケルはは20,000?から22,000?のレンジが続くことになると考える。LME在庫は▲972Mt減少、(FSCは10.4日)、キャンセルワラント率は4.5%。売買高は786枚。イールドカーブは期近の上げが大きいが略パラレルに上昇している。C-3は162?コンタンゴと前日と変わらず。
 昨日の錫価格は上昇した。シンガポール在庫が大幅な減少となったことなどから堅調な推移となったが方向感に乏しく、小幅な値動きとなった。供給環境の悪化と同時に、原油が急速に調整色を強めていることからどうしても方向性が出にくい。LME在庫は▲175Mt減少、(FSCは5.4日)、キャンセルワラント率は6.15%。売買高は173枚。イールドカーブは期先を中心に上昇し、フラットニングしている。C-3は130?バックとバック幅を縮小した。

(エネルギー)
 昨日の原油価格は大幅に続落した。週半ばの石油在庫増加に加え、天然ガス在庫も増加したことや、景気の減速懸念や燃料価格高騰に伴う需要減少観測が徐々に市場で醸成されつつあり、軟調な推移となった。この下落でイランvsイスラエルの問題が勃発する直前(6月5日)のレベルまで価格は低下することとなった。チャート的には一目均衡表の雲の上限でサポートされる形となっている。しかしながら確かに先進国での需要は減少しているものの、中国やインド、ロシアといった新興国の需要が急速に減少する可能性は低く、この数ヶ月の著しい価格上昇に対する調整が一旦入ったものと考えている。下値ではそれなりに買いが入ることになろう。WTIイールドカーブは期近を中心に低下しベアフラットニング。Brentも期近の下げ幅が大きくカーブは略フラットになった。直近限月の騰落率はWTIは▲4.3%、Brentは▲4.1%。
 石油製品も大幅に下落。RBOBは大幅な下落となり、とうとう一目均衡表の雲に突入している。景気減速は石油製品、特に輸送燃料の需要を減じる効果を持つため、大幅な下落が続いている。週半ばの在庫統計で原油・石油製品ともに在庫が増加していることも地合いを悪化させたようだ。尚RBOBは今のところFSCベースでは5年平均を回復している。イールドカーブは期近の下げ幅が若干大きいがほぼ全ゾーンパラレルに低下している。直近限月の騰落率は▲3.8%。ヒーティングオイルも下落。材料は同じく、週半ばの在庫増加や原油の続落。但しヒーティングオイルは一目均衡表の雲の上限でサポートされている。イールドカーブは期近の下げ幅が大きい。直近限月の騰落率は▲2.7%。ICEガスオイルは小幅上昇。イールドカーブは全ゾーン小幅上昇。直近限月の騰落率は+0.9%。

(ひとりごと)
電車に乗っていたら、座席が一杯で仕方なくつり革につかまって立っていた。
荷物が多かったので座りたかったのである。

席に座っているのは若い女性と老人。
と、そこに明らかに妊婦と分かる女性がやってきた。
当然、老人は席を譲らないとして若い方の女性が席を譲るんだろうな、と思ったら全く知らんふりである。

日本はここまでダメになったか。

と、思っていたら座っていた女性、妊婦とも次の次の駅で降りた。
全く。
と、思いながら席に座ると、少し太めの女性がやってきて私の前に立った。
あれ?
なんだか良く見てみると、おなかが出ているんじゃなくて妊娠しているようにも...

さてこうなると非常に話が複雑になってくる。
もしここで席を立って譲り、妊婦だったらまだ良い。
もし妊婦じゃなくて、単に太っているだけだっとしたら
悪戯に乙女心を傷つけることになるし。
でも本当に妊婦だったら、さっきの席を譲らなかった若い女性を責めれないし。

だいたいですね。

最近、妊婦っぽいゆるゆるの服が流行っているのがいかんのですよ。
妊婦じゃない人は、ゆるゆるはダメなのです。
もう。

と、思っていたらおなかをさすりながらその女性は次の次の駅で電車を降りてしまった。
嗚呼。妊婦だったんだ...

自己嫌悪な5分間であった。