トラビアン

【商品市況概況】
「続落」
 昨日の商品価格は大暴落している。ギリシャ国内でのデモが過激化しており、EUIMFと合意に至ったパッケージの実行に関して疑問符が付いている上、トリシェ総裁が国債の購入についてECBで議論されなかったと発言したことが地合いを悪化させた。
 現在の状況はPIIGSを発端としたユーロ存続問題が材料となり、リーマンショックの時に発生したようなクレジットクランチがさらに上のクラス(国家クラス)で起きるのではないかとの見方が市場で広がり、とりあえず保有するポジションをキャッシュ化、ないしは安全資産とされる金に資金を移す、という所謂リクイデーションが起きていると言える。また、為替の変動リスクを警戒しレパトリ(自国通貨回帰)も起きている。このコラムで繰り返しコメントしている通り、問題はユーロ自体の枠組みである。しかしこの枠組みの見直しにはそれなり以上に時間がかかるだろう。また、昨年の流動性危機の時と立場が逆であるが、各金融機関が保有する各国の国債ロールオーバーを行い国の資金繰りを支援するのか、が現在の市場のポイントとなる(金融機関は購入している国の国債がデフォルトすれば、大変な損失を被ることになるため国債は略間違いなくロールオーバーすると見られる)。

 こんな中、商品価格はどうなるだろうか。今のところは景気の回復基調持続を受けて高値水準を維持しているが、この価格になる過程で各国政府/中央銀行流動性を大量に供給し続けていたことに因るところが大きい。原油についていえば、60ドル以上の上昇は過剰流動性の供給に伴うインフレ政策の影響によるものと言えるだろう。と、なるとクレジットクランチが事実となればこの水準までの下落はあってもおかしくない、ということになる。60ドルよりさらに下落するにはファンダメンタルズの悪化が必要となるが、まだそこには至っていないだろう。 今のところどの商品も200日移動平均線を下値にサポートされているが、「これを割り込んだ場合には」原油では最大で60ドルまでの下落の可能性がでてきたと言える(可能性20%程度)。その一方で金は積極的に物色され、1,400ドルを目指すと予想される。

 クレジットクランチの影響で意識される下値は昨年の夏ごろの水準が目途となる。原油が70ドル、銅が6,000ドル、アルミは1,900ドル、亜鉛は1,700ドル、鉛は1,800ドル、ニッケルは18,000ドル、錫は16,000ドル。穀物はショートポジションが大きいことから、ポジションクローズの動きによる価格押し上げ効果と景気悪化懸念で現状維持、金は上記の通り1,400ドルを目指す展開。その他の貴金属は工業品としての色彩が強いことから質への逃避で物色される可能性はあるものの、現状水準でのもみ合いになるだろう。

 とはいえ比較的商品市場は落ち着いているとの印象である。「そのような最悪な状態になる前に、各国政府、中央銀行が手を打つであろう」ということが根底にあるためだ(リーマンショックからの教訓)。今のところ私もそこまでの暴落はないと思っていて、下がったところは押し目買いを推奨したい。


【経済関連ニュース】
・3月独製造業新規受注 前月比+5.0%(前月改定±0.0%)。
・米週間新規失業保険申請者数 前週比▲7千人の444千人(前週改定451千人(速報比+3千人))。
・Q110米労働生産性 前期比年率+3.6%(前期改定+6.3%)。
・Q110米労働コスト指数 前期比年率▲1.6%(前期改定+6.3%)。
・ECB政策金利の短期買いオペ最低応札金利を1.0%に据え置き。
・ECBトリシェ総裁「ECBの金利は適正である。ユーロ圏経済は緩やかなペースで拡大するが、圏内で均一の成長にならない可能性。将来的にはユーロ圏の景気見通しは高い不透明感がある。ECBでは国債購入は議論しなかった。」
鳩山首相ギリシャ問題、大変心配している」って、自分の国も放漫財政で問題だって分かってます?


【為替(FX)・株】
NY Dow  :10,520.32(▲347.8)
S&P500   :1,128.15(▲37.75)
NIKKEI225 :10,695.69(▲361.71)
JPY/USD :90.58(▲3.23)
USD/EUR :1.262(▲0.0194)


・ドルは対ユーロで急上昇し、ユーロは1.27を割り込んだ。昨晩のトリシェ総裁の「ECBによる国債購入は議論されなかった」という発言もあり、ユーロ安の流れは全く変わることがなかった。ギリシャ国内のデモが過激化していることも地合いを悪化させている。日本円はキャリートレードアンワインドで一時88円台まで円高が進んでいる。完全にキャリートレードアンワインドである。
日本株は大幅下落。連休中のギリシャ問題、海外相場の下落を取りこみ大幅な下落となった。米国株は大暴落。一時1,000ドル近く下げる局面もあった。材料はギリシャ問題でECBトリシェ総裁の「国債の購入は検討しなかった」という発言を受けてさらに地合いが悪化した。


穀物市場サマリー】
Cbot Soybean :945.50(▲22.75)
Cbot Wheat :497.25(▲3.75)
Cbot Corn :364.00(▲0.75)
CSCE Sugar :13.67(▲0.74)


非鉄金属・貴金属】
Comex Gold :1,197.30(+22.3)
Nymex Platinum :1,666.5(+16.9)
Baltic Dry Inex :3,468.00(+89)
Iron Ore :175.7(▲0.1)



Copper 3M :6,948.00(▲10.5:36.25C)
 昨日の銅価格は下落した。LME在庫は▲575Mt減少、(FSCは10.0日)、(キャンセルワラント率は4.0%)。売買高は24,367枚。
Zinc 3M   :2,114.00(▲11:32.75C)
 昨日の亜鉛価格は下落した。LME在庫は+6,325Mt増加、FSCは19.3日(キャンセルワラント率は1.3%)。売買高は8,648枚。
Lead 3M   :2,001.00(+61:31.25C)
 昨日の鉛価格は上昇した。LME在庫は+200Mt増加、(FSCは8.1日、キャンセルワラント率は0.5%。)。売買高は4,556枚。
Aluminum 3M :2,103.00(▲18:31.25C)
 昨日のアルミ価格は下落した。LME在庫は▲6,400Mt減少、(FSCは44.9日)。(キャンセルワラント率は6.2%)。売買高は17,739枚。
Nickel 3M :22,050.00(+125:65C)
 昨日のニッケル価格は上昇した。LME在庫は前日比変わらず。(FSCは42.5日)、キャンセルワラント率は3.8%。売買高は5,197枚。
Tin 3M   :17,700.00(+125:72C)
 昨日の錫価格は上昇した。LME在庫は▲75Mt減少、(FSCは20.3日)、キャンセルワラント率は1.77%。売買高は383枚。


【エネルギー関連ニュース】
WTI :77.11(▲2.86)
Brent :79.83(▲2.78)

・米在庫統計 原油+2.8MB、ガソリン+1.3MB、ディスティレート+0.6MB、稼働率+0.64%


【ひとりごと】
自宅にいる間はパソコンに向かって地味にレポート書いたり
ファンダメンタルズの分析をしたりしてる。
そういった作業って結構面倒な上に時間がかかるので
空いている時間で、トラビアンってネットゲームをやってる



シムシティーと戦争が組み合わさったようなゲームで
国を大きくしつつ、他の土地を開拓したり、他の国を攻めたりして領土を広げるゲームである



ゲームの進行上、農耕系か、戦闘系かを選べるんだが
私は迷わず農耕系
着々と国を耕し、国力を蓄え
宮殿まで持つようになったのだが
朝起きたら、遠くの村から軍隊が!!



え!え!え!




俺、何にも悪いことしてないのに。
こっちの村には兵士が10人(これでも育てるのに結構資金と手間がかかった)いるから、何とかなるかしら...
敵の軍隊は1時間後に到着するらしい


さて、どうなるか...



敵兵士到着!!
僕の国の兵士全滅!!
国の資源略奪される!!



完敗じゃん。
って、向こうの兵士何人よ?



50人...



5倍、ね...
諸葛亮孔明って、すごかったんですね。