リレー小説-第29話

【商品市況概況】

「リスクオフモード一服で、リスク資産価格上昇」

昨日の商品価格は株価の下落が一服し、リスクオフモードが中断したことから広くリスク資産価格に上昇圧力がかかる展開となった。ポルトガル政府によるエスピリト・サント銀行の救済報道も材料となったようだ。


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【雑感】

【リレー小説-第29話】

リレー小説です。
今週もなんとなく進展します。

「…明日会えない?神戸に来てくれない?もちろん夜でいいから…」

茉実の泣き出しそうな声に龍太郎は今からでも飛んでいきたいと思った。
彼女がこんな困った声で電話をしてきたことなど
学生時代でさえ無かった。よほどの話があるのだろう。
直感的に嫌な予感がしたが、ここで彼女を突き放すわけには
いかなかった。

「わかった。明日は休みだから、朝イチの新幹線で行くよ」

反射的に答えていた。5時半ぐらいの電車に乗って行けば
9時前には神戸に着くだろう。
羽田から飛行機に乗れば1時間ちょっとだというのに、
こんな時に限って熱海に居ることが悔やまれた。

しかし、エビせんの話が解決しないまま神戸に行くわけにもいかない。
東海エビ研究所での田中氏との面談ではほとんどなんの手応えも
得られず、今回の出張の成果はほぼゼロだ。
今夜中に何としてでも美紅とリッチーさんから情報を引き出す
必要がある。龍太郎は慌てて店の中に戻った。

「リッチーさん、話が中断してすみませんでした」
「なんだ、もう電話はいいのか」
「はい、明日神戸に直接会いに行くことにしました」
「俺も一緒について行ってやろうか?」
「ええっ、冗談はやめて下さいよ!」
慌てて拒否したが、本当についてくるんじゃないかと不安になった。

「それより“行かなければいけないところ”ってどこですか?」
「ここからそう遠くない。時間も時間だし、そろそろ行くとするか」
「私も一緒に行って良いんでしょ?」
「もちろんだ」

3人は勘定を済ませて店の外に出た。時間はもう夜10時を回っていた。
(続く)