【商品市況概況】 2023年10月16日 市況
「中東情勢一服でエネルギー・貴金属は調整」
【昨日の市場動向総括】
昨日の商品市場は、その他農産品や自国通貨建て商品、非鉄金属、工業金属価格が上昇したが、エネルギーは下落した。
中東情勢不安解消に向けて各国首脳がかなり活発にイスラエル・パレスチナ・ハマスと協議を続けており、イスラエル軍の地上部隊の越境攻撃が先延ばしされていることが、市場の楽観を誘った。
イスラエルが関係してくると、政治的にも関係が深い欧米諸国は多く、かつ、パレスチナ問題が関わった場合、アラブ諸国も当然事態の沈静化に動かざるを得なくなる。
イスラエルの同盟国である米国も、民主党はそもそもネタニヤフ首相の強権的な対応を不満に思っていたが、事態の悪化を回避するため積極的に関与し、
大戦中のユダヤ人迫害の歴史があるドイツもショルツ首相がイスラエルを訪問するなど、動きが活発化している。
イスラエルには、ソ連崩壊時に多くのロシア系ユダヤ人が流入した。その多くは、ソ連で迫害を受けた人が多い。旧ソ連は反米・反イスラエルであるが、プーチン大統領になってからこの方針を改め、親イスラエルに軌道修正している(2018年にはネタニヤフ首相が、ロシアの軍事パレードに出席している)。
これは、プーチン大統領の支持基盤である(あった)オリガルヒの中に、
ユダヤ系の富豪が多いことも影響しているとみられる。結局の所は選挙なのだ。結果、ロシアは今回の件でもイスラエルに批判的ではない。
しかし、対米で協力するイランがハマス支持であること、OPECプラスで連携するアラブ諸国は歴史の経緯上、パレスチナ支持であることから両方支持、というのが公式のスタンスだろう。
結局、ハマスとイスラエルの武力衝突は、負の連鎖を生むだけなので回避をしないと、無辜の命が奪われる(イスラエル・パレスチナともに)可能性があること、戦火が拡大した場合、それに対応するための戦費負担も、これから景気が減速する中では重くない負担となってしまうことが、タイミング的にも各国首脳を動かしている、といえるだろう。
ただ、問題が解決した訳ではないことから、原油価格は高止まり、結果的に
景気減速時の物価上昇に繋がりかねず、先々の景気急減速リスクは日に日に高まっていると考えるべきである。
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【相手側の気持ち】
今日は生憎の雨だ。
かなり前から楽しみにして準備していたゴルフ
昨日、キャンセルしましたよ。
でも、昨日、あんなに良い天気なのに
雨なんて降らないんじゃね?って思っていたら
ものすごい大雨ですね...天気予報大したもんですわ。
週末の片方は仕事してるんですけれど
ゴルフがなくなったこともあって
昨日の仕事のペースが甘くなり
結局今日、働いてます。
さて。
中東情勢は本当に何とかならないものでしょうか。
話し合いでなんともならないこともあるのも分るんですけれど。
子供のころに見ていたウルトラマン。
歌の中で、
「この世のルールを乱した奴らは決して許さない」
ってありましたよ。
結局、人が殺し合うのはこの世のルールを乱していると思うんですよね。
ウルトラマンがいたらなぁと、いい大人のくせに本当に思います。
でも、その「この世のルール」って
考え方が違う2人の間では異なるってことですよね。
だから「決して許さない」と。
そう言えば、ちょっと前の広告で、こんなのがありました。
https://rocketnews24.com/2013/12/30/397368/
桃太郎に両親を殺された、子鬼を使った広告です。
常に、「逆からの視点でもものを考えてみましょう」ということですよね。
今回の一連の出来事をニュースで見ると
どちらも向こうが悪い、と主張している訳です。
恐らく、お互い、反対側の気持ちにはなれないぐらいのことが
これまであったのだとは思いますが...
こんな時こそ、政治家の方々に頑張ってほしいものですし
政治家の方々の腕の見せ所、だと思うんだがなぁ。
明日がより平和な1日でありますように。
皆様、よい週末を!