チョコとレバレッジ

(ひとりごと)

今日はバレンタインデーですな。
先週「ホモチョコ」の話をしたと思うが、今日、ちゃんと正しくチョコレートが配られれているのであろうか?

バレンタインデー自体はお菓子業界の営業戦略として比較的新しく始まったものであるが、完全に日本の風土に浸透してきている。
老若男女、バレンタインデーを楽しみにしている人間が多い。
私の祖母もこの日ばかりは私にチョコをくれたりする。

しかし。

いつも思うが、男ってチョコをそれほど食べないんですよね。
実のところ、甘いもの好きの友人でも、チョコばっかり10個も20個も食べれない。
昔、モテる友人が10個も20個もチョコをもらっていて、「食べきれないからみんな食べて」と配っているのを見て

「なんともったいないことを、いやなんとバチあたりなことをしているか」

と憤慨したことがある。
まぁ、モテない人間の僻み(ひがみ)であるわけなんだが。

でも。

そういった事情を理解している女性が、気を遣ってネクタイなり、財布なり、チョコじゃないものをくれたりするのだが
不思議なもので、安くても良いからチョコの方が良かったりする。
そういった「魔力」がこの時期のチョコにはあると私は思うわけだ。

それも結構人によるとは思うけれど、あまり高いチョコでなくても良い。
ゴディバとか、スイスの生チョコです、という高級なものでなくて良い。
むしろ安いほうが良いぐらいだ。
それこそ今問題になっている不二家のパラソルチョコレートでも、私は正直かまわない。
(なんだかドロっとした甘いのが入っていることがあるが、あんまりあれは好きではない)
この感覚も不思議なものである。

え?

自分はそうじゃないって?
高いほうがいいって?

いいのッ!!
安い方がいいのッ!!

話は変わるが。
少し前に友人の女性から

「ホワイトデーのお返しは10倍返しが基本」

と聞いたことがある。
すなわち、2,000円のチョコをプレゼントしてあげた場合には20,000円のお返しが普通、という理屈である。
本当なのだろうか?

実に10倍のレバレッジ
デリバティブの理屈は「リスクを取ってリターンを得る」ところにあるが、
2,000円の投資でいかほどのリスクを女性は取っているのだろうか?

考えてみると

(1)その気があると思ってしつこくされる
(2)その気がないとわかったときにストーカー化する
(3)もらったプレゼントの返還義務発生

といったきわめて大きなリスクを背負うことにより、10倍のレバレッジを享受しているのだ。
今の世の中、上記のリスクで10倍返しは実は安すぎるのかも知れない。
そう考えると、私が取り扱っている商品のリスクはずっと小さいものな気がしてきた。
ダブルアップとか、トリプルアップとか、実はリスクが小さいのではなかろうか(ま、そういうことはないんですが)。

以上、まとめると、

「男(少なくとも私)は、安いチョコの方がよく、リスクも限定的であるので
さほど高くないチョコをプレゼントしておくことが、バレンタインデーのオペレーションとしてはもっともふさわしい。」